今年はwikiを使ってサイトを構築し、それまでのやり方と大きく変わった。更新が楽だということが、「サイトする」ことの意識をも変えていった。
ひとつは「近況」として日記的な書き込みを継続していけたこと。これはウェブログという形式が主流を占めつつある状況の中で、むしろ旧来のウェブ日記をしているという感覚だった。そして個人日記というメディアに対して考えさせられる出来事でもあった。「はてな」を中心に広がっているブログは、2度目の個人サイトブームを引き起こし、ある決まったメンバーによる思考の流れがとても視覚化された状況をつくっている。もはやそれらとの距離感によってしか、自分のサイトを位置づけるこが出来ないかのようでもあり、やや息苦しさを感じている方も多いのではないか。
もうひとつは、すべてのページにコメント欄をもうけられたことにより、3年前に書いたノートが再び話題に上がったりした。これはウェブ・ノートという性質へ初めて実感を持てた、とても意義ある展開だったと思う。キーワードとしてたくさんのページを立て、それらへ時間とともに情報を付加して、さらにコメントをもらう。この繰り返しがとても面白く興味深かった。雑多な情報を少しでも掴み止めておきたい、そんな気分をカタチにしているのではないか。正直このようなツールが無くたって、それなりに掴んでいくのだろうし、あるいはもっと深く追求出来ていたかもしれない。けれど行為として面白いかということと、実のある結果を残せるかということは、別の問題だ。
上記2つの新しい楽しみが今年の大きな収穫だったが、同時にこれらによってウェブ活動の限界のようなものも感じた。しかし元々ある限界の中で楽しんでいるのが、ウェブならではの気の抜けた開放感であった。それ以上の活動は外へ出てやるべき事がたくさんあるのだ。むしろ今後は外へ向けて動いて行くことを真剣に、そして楽しむ中でウェブとのバランスをとりたい。そんな気分で2003を総括(汗)。2003-12-31/k.m
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