【水俣市環境方針】
(基本理念)
 水俣市役所は1992年の地球サミット「世界都市フォーラム」に参加し、サミットで合意された「持続可能な社会の構築」を目指し、「環境・健康・福祉を大切にする産業文化都市」を基本理念とする水俣市総合計画に基づき、水俣市環境基本計画を策定し「環境モデル都市」づくりを進めてきました。
 水俣市は、産業活動による環境破壊と健康被害の大きさで世界に類例のない水俣病の経験から、健康で文化的な生活を確保するためには、自然環境を保全し、充実していくことが可能な社会を築いていかなければならないことを深く認識するようになったからです。
 このことから、水俣市役所は自らの環境負荷を減らすことはもとより、環境モデル都市の実現に向けた取り組みの強化を図り、地域及び地球環境の保全・再生等に関する地方公共団体の役割を積極的に担っていきます。


 水俣市役所は住民と協働して、水俣病の犠牲を無駄にしないよう「環境首都水俣づくり」を進め、二酸化炭素の削減、フロンガスの排出抑制などにより地球温暖化やオゾン層破壊、資源の枯渇、酸性雨、熱帯雨林の減少などの地球環境への負荷の削減を図り、水俣市民の生命基盤である水俣の海、山、川、それに大気を次の世代に引き継いでいくため、継続的に環境の保全と改善に取り組みます。

環境モデル都市づくりを推進します。

水俣病の教訓を胸に、水俣病(問題)に取り組み共存し、水俣湾埋立地及び周辺地区の環境再生復元を後世に伝えていく場にしていき、また大気や水質などの汚染の防止と予防に努め、野生の動植物などを保護保全していきます。
人だけでない多くの生命の基盤である海、山、川の保全、再生、回復に努め、市民共有の財産として次の世代にこれを守り継承していきます。
環境負荷の少ない暮らしづくり、環境に配慮した産業への転換を促していきます。
水俣が後世まで水俣らしく生きるために、水源地域に建設されようとしている産業廃棄物最終処分場計画に反対します。
地球温暖化防止に向け省エネルギーを推進します。
 庁舎及び公共施設におけるエネルギーの使用を削減し、率先して二酸化炭素の排出を抑制し、地球温暖化の防止に貢献します。
市役所で使用する資源の消費を削減し、リサイクルを推進します。
 庁舎及び公共施設における資源の消費を削減し、リサイクルを推進します。
環境影響評価を実施し、方針、目的、目標を定め見直します。
 市役所の事務及び事業全般にわたる環境影響評価を行い、方針、目的、目標を定め、年1回市長が見直します。
環境に関する法規制や住民との合意事項などを遵守します。
 環境関連法令等を遵守するとともに、さらに厳しい自主的な管理基準を設定し、継続的に環境の保全と環境問題の改善に努めます。
環境マネジメントの組織を整備します。
 環境の保全と環境問題の改善のため、市役所全ての課及び施設の参加による環境マネジメントの組織と運営体制を整備し、役割と責任の明確化を図ります。
環境管理協力団体(委託者、請負者や供給者)にも協力を求めます。
構築した環境マネジメントシステムを効果的に運用するために、環境管理協力団体に環境方針を周知し、環境配慮への協力を求めます。
環境保全と環境問題改善に関する職員の教育・訓練を実施し周知します。
 職員が市民や事業者の模範となるよう、環境保全と環境問題改善に関する意識の向上と知識の獲得のため、教育や訓練を実施します。
市民生活に反映する環境施策に取り組むため、市民監査を実施します。
 市民監査により市役所の取り組みを評価し、市民の意見や提案を取り入れます。
情報を公開し市民の環境意識の向上に努めます。
 市役所が保有する環境に関する情報は公開し、環境ISOの取り組みを市民にも広げます。
この環境方針は、水俣市役所の内外に公表します。
2007年7月5日   水俣市長 宮 本 勝 彬

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最終更新:2008年09月24日 21:19