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**勘三郎狐
かんざぶろうぎつね
|種別|[[狐]]|
|別名| |
|住所|岡山県倉敷市真備町薗村|
|特徴| この狐に化かされて馬糞の団子を食べたり、野壺の風呂に入って糞まみれになった者が何人もいたという。ある夜、正蓮寺の和尚が池のそばを通りかかると、水際で2匹の狐が話をしていた。1匹は頭にアオミドロを載せて「正蓮寺の和尚に似とるか」と尋ねている。何度やっても化けられないのを怪しむ狐をからかってやろうと、和尚は「勘三郎、見とるぞ」と声をかけた。狐は逃げ去ったが、数日後にまた同じ場所で話をしていた。今度は「明日の晩、マガミの医者に化けて正蓮寺に碁打ちに行って、この前の仕返しをしてやろうと思う」と話していた。翌日、和尚は訪ねて来た医者を相手に碁を打っていたが、突然、隠しておいた棒を振り上げて力一杯医者を叩いた。医者は本物で、和尚は勘三郎の罠にかかっていたのだった。|
|資料|『おかやま伝説紀行』立石憲利|