種別 | 猫 |
別名 | |
住所 | 宮城県二戸郡浄法寺町 |
特徴 | 浄法寺村の福蔵寺門前に住む寡婦おふくとその子長松の飼う虎猫。長松は後に大突と名を改めて福蔵寺住職となる。慶長の頃、時の藩公が亡くなり、福岡で葬儀が行われることになった。葬儀の最中、棺が空に巻き上げられて下りなくなり、一門の侍、僧侶、近郷の禰宜神主にもどうすることも出来ない状態となった。急使に呼ばれた大突和尚が祈念することで漸く風が止み、棺も下りて無事葬儀を済ませることができた。これにより大突和尚は引き出物と寺領30石の御朱印を賜った。後にトラがおふくの夢中に現れて、「30年来の恩に酬いる時がきた。和尚様も御出世ができるし、トラも定業も近づいたので、おいとまする」と言って去った。寺の鬼門には塚がたてられ、猫塚と呼んで尊崇された。 |
資料 | 『南部二戸郡浅沢郷土史料』 |