種別 | 狐 |
別名 | |
住所 | 兵庫県姫路市名古山町 |
特徴 | 天文3年6月8日、岡寺と西光寺の僧が名古山の辺りを通ると、急に笠が宙に巻き上げられた。万太郎狐の仕業だという。 ▽天文10年2月20日、御薗野村の農頭の女房ら4人の女がこの道を通った時にわかに天候が変わって雨が降り始めた。雨宿りに駆け込んだ大家の男女から饗応を受け、4人はその家で眠りに就く。夜になってふと目を覚ませば、周囲の人間は残らず狐の姿になっていた。それぞれ名古の万太郎狐、黒天狗、翠髪、釣狐という名で、4人に白銀の簪と玳瑁の爪櫛を贈った。女たちが再び路上で目覚めたとき傍に置かれていたのは、4、5寸ばかりの苧殻4本と枯葉の蔦4枚だったという。 ▽おもと狐という女房がいる。 |
資料 | 『播陽うつつ物語』赤松了益 |