種別 | 狸 |
別名 | |
住所 | 兵庫県 |
特徴 | 正長元年3月8日、浦上家人の大森外記という者が荒田の辺りを通った。十町ばかり行くと山際に大家があり、誘われるまま泊まることにした。その家の80歳ほどの老婆は大森を当家の婿にしたいと言い、大森は翌日山上の黒ひげ明神社に女と参籠することになった。戸を閉めると、八角の鉄棒を持った1丈ほどの白ひげ男と鉄の弓と矛を持った黒ひげ男が現れた。黒ひげの男は大森を喰らおうとするが、逆に斬り殺される。すると風が吹いて社は消え失せ、山中で3匹の狸が血を流しているばかりとなった。それまで黒ひげ明神と思っていたものは全て狸の幻術であったらしい。 |
資料 | 『播陽うつつ物語』赤松了益 |