100 :狂いの月選評 ◆MuJ4mN89mE:2016/04/12(火) 12:35:16 ID:ykBoFmbU
狂いの月選評
メーカー;地雷ソフト
発売日;2015年12月25日
値段;8,800円+税
2015年の選評もいまだ決まらず第一四半期が終わった
審議が続けられている三強は年間クソゲーの名にふさわしく、どれがクソゲーオブザイヤーの不名誉を戴いたとしても心からの祝福を送りたいと思う
だがちょっと待って欲しい。2015年は本当に終わったのだろうか?
過去スレを読み返してみれば、新島の公開オ○ニー作であるシンアイ×恋愛、そしてチンピラマウンテンことセクシービーチ
また新たなシステムを導入したがことごとく失敗に終わった神のラブソティも、気が付けば選評は投下されていなかった
それらがもしされていれば候補の中へ入っていたのではないだろうか?筆者はそういう思いを禁じ得ない
クソゲーとは一体何だろうか。どうして見えている地雷なのに踏んでしまうのか。リオという名前は呪われているのか
今日はそんな疑問をスレへ問いかけてみたい
今から上げる選評は地雷ソフトの「狂いの月」である。これは2015年12月に発売されたゲームだ
まずは外箱、パッケージから紹介しよう。何と言ってもパッケージは商品の顔であり、どんな業界でも否応なく力を入れる所だ
言ってみればジャブ、軽い様子見で購買者の心を揺さぶるに来るのを期待したい
「え? なぜ世界を滅ぼしたいと思ったかって?」
家は名だたる財閥故財力にも恵まれ名声赫々、頭脳明晰、容姿端麗、 ただの優男ではなく武道にも秀で知勇兼備。
天資英邁にとどまらず英邁闊達、心も広くおおらかで、まさに完璧超人。
自他共に認める"神に選ばれし存在"……その神に選ばれた、というのが気にくわない。
「それが世界を滅ぼしたいと思った動機だというのはおかしいかな?」
神の創造されしこの世界を"神に選ばれし"僕が滅ぼす。
反逆だ! 謀反だ! 擾乱だ!
騒擾の限りを尽くそう。
滅ぼした果て、僕が新しい世界を見せつけてやる。
さァ、悪徳を重ねよう、神の裁きを受けよう!!
(以下略)
……うん、あれだ。もうこれジャブじゃないよね?凶器持って殴ってきてるよね?もしくはシャ○打ってるよね?
ボクシングと思ったら対戦相手にテリー・ボガー○出て来ちゃったんですけど
だがちょっと待って欲しい。こうは考えられないだろうか――パッケージがアイタタタな雰囲気でもゲーム自体はまともである、と
むしろこのゲームは陵辱系である。ハードな世界観であればこの主人公の頭の悪すぎる独白も自然な事なのだろう
何よりもまだ慌てるような時間ではない筈だ、現物には触ってもいないのだから
気を取り直してゲームディスクをドライブへ入れしばらく待ってみる
筆者のパソコンは自動再生を切ってあるため、エスクプローラから立ち上げようとする――そこで驚愕の事実を目の当たりにする
このゲーム、「狂いの月」はフルプライス(税抜き8,800円)である。大事なので二回言うがフルプライス(税抜き8,800円)である
テリー・ボガー○じゃなかったね。ヒビキ・ダ○だったよ。テリーさんには謝罪してお詫びしたい
だがちょっと待って欲しい。こうは考えられないだろうか――容量が少ない分だけインストールに時間がかからない、と
生き馬の目を抜く現代において、貴重な時間を浪費せずに楽しめる親切設定。むしろその心遣いを褒めたいと思う
何よりもまだ慌てるような時間ではない筈だ、インストールすらしてないのだから
#00FF00のライムグリーンが否応なしにプレイヤーの目にまで攻撃をしてくる
。なんでこの色使おうと思った?あ?
だがちょっと待って欲しい。こうは考えられないだろうか――画面を見づらくする事により、ブルーライトが(ry
まだ慌て(ry
遭難した雪山で目印なしに歩くような不安を覚えながらも筆者はゲームを進める
すると当然のようにOPムービーのような惰弱なものは用意されておらず、ボーカル曲は影も形もなかった
中にはヒロイン毎に歌を用意するメーカーもあるのにストイックなまでの姿勢を崩さない。流石は地雷ソフトと言えよう
物語は特に萌えもせず主人公の不快な言動(後述)とヒロイン達の頭の悪さ(後述)にSAN値をガリガリ削られながら、
日常シーンから唐突に悪魔が出て来て、
「なら俺と契約するか?」(※オレっ娘)
との選択肢が登場する。ああこれは序盤の序盤で「しない」を選ぶとバッドエンド直結なのだな、と筆者は試しにそちらを選んだ
先程「箱はエロゲのジャブ」と言ったが、その言葉を撤回したいと思う
やはりこのゲームのジャンルは陵辱、言ってしまえばテキストが華である
ここでサイケな選択肢をわざわざ入れ(OPムービーや主題歌をあえて廃したのに)、ユーザーへいかにこのゲームがドヅキいものであるか
言ってしまえばここからが本番、パッケージなどは論外であり、本当のジャブはここで初めて披露されるのだ、と
悪魔が逆上して主人公を害したり、ヒロイン達が酷い目に遭い、凄惨なバッドエンドが起きるのだろう……だが、結果は以下の通りとなった
1.実家の財閥の力を使い、全てのエロ表現・活動を禁止する。破ったら極刑
2.実家の財閥の力を使い、全ての貧困者が希望すればするだけの食事を無償で与えるように指示
3.主人公(バカ)「さァ、くるみ行こう。此処(ここ)ではない何処かへ」(※原文ママ・エンディング)
主人公様曰く、「飢餓感と充足感が狂えば……」だそうだ (´・ω・`)
もうジャブじゃなかった。ユニコーンだった。ユニコーンギャロッ○を撃って来やがった
……なんかもう、這い寄る混沌が「後ろにいますよ!来ちゃいましたけど!このクッキー手作りですかね!」と騒いでいるようなマッポー感漂うプロローグである
個人的にはメガテン信者&新世黙示録(TRPG)マニアの筆者としては、某チーズも豪華サプリメントにゴミがついてくると思い割と楽しめたのだが、
これはない。これは、ない
……ここまでの筆者の駄文を読み、数々のクソゲーでよく訓練されてるスレの皆さんは薄々お気づきだろう。何がクソかって事に
だがしかし話には順番というものがあり、まだツッコむのは待って欲しい
ていうか「その」問題はこのゲーム最悪の問題であり、避けては通れないのだが、先に挙げてしまうと他のクソ要素が霞んでしまうからだ
では納得して頂けたと願いながら話を続けたいと思う。次に登場人物とあらすじを紹介しよう
○狂个沢 吉(くるがさわ よし。ただし名前欄は「キチ」と表記、だがバックログでは「吉」になっている)
主人公。ジャケ裏の凄まじくアレな独白をした人。彼の一人称視点で話が進む
○狂个沢 美埜里(くるがさわ みのり。愛称は「くるみ」)
実妹ヒロイン。お兄様大好きでアホの子だが、何故か成績優秀な兄と同じ学校に通える
(兄曰く、「本番だけでは満点を取れる才能」)
○流鏑馬 加奈女
生徒会会長系ヒロイン。主人公に惚れているらしく導入部では役員になるように勧める
○シュウト
パッケージ表に一人だけ堂々と描かれている俺っ娘。悪魔で主人公に取引を持ちかける
○謎の少女
謎じゃない。プレイの内容によっては冒頭3分でネタバレする。ヒロイン出す筈が削ったんだと思う
ジャケ裏のアレすぎる独白では伝わらないと思うので、筆者が簡単にあらすじをまとめると
1.主人公、狂个沢吉(テキストでは「キチ」)は全てにおいて完璧で何一つ非の打ち所のない人間である
2.でもなんかムシャクシャするから世界壊したいわー、超壊したいわー
3.そこへ悪魔が現れ、「セックスしてセックスしてセックスすれば望みが叶うよ!」
4.じゃやろうかと妹や知人の女性を巻き込んで異空間で調教三昧
うん、あと言い忘れたんだがこれ調教ゲームなんだ。陵辱ゲーかと思ったらプロローグ終わってパラメータが表示されたし
ていうか俺も初めて調教モードがあるって知ったし
選択肢でパラメータが変動しそれによって展開やエンディングが変わるらしい
グラフィック自体はやや古いがそれなり。ていうか10年ぐらい前にwaffleかCROWD辺りで見た感じの塗り
陵辱ゲームで最近の萌え絵やれとは言わないから、まあこんなものだろう
――と思うかもしれないが、落とし穴はここにもきちんと用意されていた
筆者が確かめた範囲だと陵辱ゲーに必要なシーンは一通りそろっている
またシュウトは悪魔らしく、フタナったりフタナラせたりする能力も持ち、他のヒロインを犯ったり犯られたりとマルチプレイヤーぶりを遺憾なく発揮する
そして主人公も他人をヤる立場だけに留まらず、なんと女体化した後、生やしたヒロイン達にローリングやイラマという背徳的なシーンも相当数用意されている
他にも閉鎖空間で死亡しても生き返るらしく、ヒロインがモンスターに食われたりハヤニエになる選択肢もある
リョナ系に一定の支持があるのは認めるが、「ただ食われ」たり、「ただハヤニエにされ」るだけで性的には絡まない(除くヒトデ)
さて、ここまで欠点を並べてきた訳だが、以上であるならば普通の駄ゲーと思わなくもない
グラフィックは平均で構図がダメ、音楽は論外、バグはそのまま、ヒロイン(しかも箱の表面に一人だけ描かれてる)の名前をミス表記、
回想シーンの未実装、誰得の顔そのままの女体化プレイ(しかも結構な数)、フルインスト1.09GBのペラッペラのフルプライス
そう、このゲームに問題点は山積している。評価すべき点は「起動する」のと「パッチを当てなくてもエンディングまで行ける」ぐらいしかない
だがそれらの難点を全てを隠し味程度、カレーへ入れたローリエレベルにまで落としてしまっている最悪の点がまだ残っている
それは――「シナリオライターの頭の悪さ」が全面に出てしまっているのだ
ジャケット裏の独白、そして開幕バッドエンドの超展開(財閥の力を~人類終わり)というバカゲーでも滅多にないアホシナリオ、
既に恐怖の片鱗を垣間見ているが、それはまだ入り口にしか過ぎない
例えるならば丁寧に煮込んだカレーへハードディスクをぶち込まれたような、ジャンルがまず違う、石や砂を食んでいる錯覚すら覚える酷さだ
まあ一言で言えば……「難しい言葉を使えば頭が良く見えると思い込んで大失敗してるアホの見本」だろうか
あくまでもこれが主人公だけならば「中二(バカという意味での)」で済むが、登場人物全般が変な熟語&ルビを多用してくる
しかもルビを振っておきながら誤用or現代遣いでは間違ったものも相当数あり、
中学生レベルの単語も余裕で間違える。てか中二気取んだったら「いただき」ぐらい漢字で書けや
そして登場人物も当然おかしい。ネジが一本緩んでいるのではなく配線がぶつ切りになってるとしか思えない
以上はネタや伏線じゃない
登場人物は狂人の集まりで、実は底辺レベルの高校に通う生徒の妄想青春物語――かってに改蔵○的なオチではなかった
何故ならば素の文で普通に間違うし、また正しい読み方にもルビが付く
そして何が酷いかって、このバカテキストはエロシーンやエンディングへ至るまでずっと続く。終始この調子で物語に集中できない
そしてトドメにエロゲーで○室をDISる主人公。実妹エッチの一番最初、主人公が相手の場合に挿入されるテキストである
http://viploader.net/jiko/src/vljiko102680.jpg
極めて個人的には誰が何を言おうと勝手だし、作品の中へ主義信条を盛り込むのも自由だと思う
ただし当然批判すればそれへ対して意見され、受け入れないからと以後切って捨てるのも個人の自由であり、作者の自己責任に帰する
そもそも「この場面で登場人物に言わせ、挙げ句伏線でも何でもない」は、ライターの自己満足以外の何物でもない
……エンディングも酷かった。筆者が確認したのは「大乱交エンド」と「女体化エンド」の二種類だけだが、
マシな方から紹介しよう。ああマシな方なんだよ、これでもな
大乱交エンド)――
http://viploader.net/jiko/src/vljiko102681.jpg
男「おおお!英子ーーー!」
女「あんあん……敏夫さーーん!あん!」
……
女「あぁ!あぁぁ!宗俊さーん!もっと……もっとしてぇぇぇぇぇぇ!」
男「うおおおおお!お前が欲しいいいいぃぃぃ!」
女「あんあんあん!あぁぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁ!あぁ!」
男「ふぉおおおおおおおおおおおおおおお!」
女「いっひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!セックス……いいぃぃぃぃぃぃぃ!」
男「おおう!おおう!」
女「あひぃ……あぁ!あぁぁぁん!あ、あぁぁぁぁぁぁ!気持ち……いいぃぃぃぃぃぃ!」
シュゥト「なんだこれは、って言われそうだな」
吉「僕から言っておくか……」
これは”淫”(いん)の力の影響で、世界の人々が熱心に性交に励むようになっている様子だ。
ちなみに言うまでもないことかもしれないが、中途半端に善徳の教えを守り、一切の避妊をしていない。
シュゥト「教え、っていうより生の方が気持ちいいというそんな単純な性欲に突き動かされているだけって気もするけどね」
吉「成程ね」
男「うぉぉぉぉ!出すぞぉぉぉぉぉぉ!」
女「出してぇぇぇぇぇぇ……あうぁうぁぁぁぁぁぁぁ!!膣内にいっぱい注いでぇぇぇぇぇぇ!」
男「で、出るぅぅぅ!」
女「いいよぉぉぉ……!出してぇぇぇぇぇ!中に出してぇぇぇぇぇ……!ひぁぁぁぁぁぁ!」
……
シュゥト「どれ、折角姦淫(かんいん)をものともしないようになったことだし、俺の力で妊娠期間を短くするかな。三ヶ月も胎内にいれば出産ってくらい、いや一ヶ月でもいいだろ」
その先に見えるのは人口が破滅的なまでに膨大すること。
吉「ふむ……確かにこれも世界の破滅といえるが……僕が望んだのはこれだったかな?」
シュゥト「うん、びみょー。逆に『少子化解消!』となっちゃうかもね」
女「あんあんあん!あぁん!まだ……まだしてほしい……あぁぁぁぁぁ!」
男「ああ、俺何発でも出せる気がするぜぇぇぇぇぇぇぇ!!」
女「ふぁぁぁぁん……ステキィィィ!あひぁぁぁぁ……」
……他人の嬌声は、何故かように気持ち悪いのだろう。さておき……。
仕方ないな。これも僕が導いた結末だ。
(エンディング)
世界の終わりとか新世界を作るとかホザいておいてこの有様である。風呂敷広げるだけ広げて「あんあんあん」か。ドラえもんか
俺がディレクターだったら、この原稿をドヤ顔で仕上げてきたライターの頭を灰皿でカチ割る自信がある。てかよくこれ売ろうと思ったな
だがこれはまだマシな方なんだ。女体化エンドはもっと酷い
女体化エンド)――
加奈女「わたしが――ああっ!か、姦淫(かんいん)にならないよう気をつけながら……子孫を残せば良(い)い話です!くるみさんも協力して下さいますよね?」
忘れていたわけではないのだが、そうだった。この加奈女とくるみ『のみ』が生殖機能を持っている。
くるみ「ねーお兄様、加奈女先輩あんなこと言ってるけどいいの?」
シュゥト「くく、キチとしたことがとんだヘマをふんだな」
僕は肩をすくめるまでもなくこう言う。
吉「構わん。それらは僕の為した悪徳の結果から生まれる(産まれる)同胞(はらから)なのだろう。分るね?これもまた僕が導いた悪の新世界なのだ」
シュゥト「口は流石に減らないな。さて、くるみ」
くるみ「うんっ!あたしたちが新しい世界を創るよ!」
ふんす
……
確か僕は紛い物の女体であるからして孕めないという話もあったが……それは他の”男”にも言えるのではないか?
まァ純然たる女もゴロゴロ存在しているしどうにかなるだろう。
(エンディング)
「ふんす」だ、「ふんす」。バカゲーでは定評のあるsofthouse-sealを彷彿とさせるバカエンド。いや、どうしろと?
中二病世界でヒロインを責め殺しても生き返るハードな世界観で、最後の最後で「ふんす」なのか?それがしたかったのか?
フタナってるうちに生殖能力を得た(ちん○生えた)ヒロイン達が男にかわって……なんだろう、うん、なんだろうなこれ?あ、冊意だな、きっとそうだ
アレか、こうメーカーの家族がヤク○の人質に取られ、クソゲー作らないとドラム缶をハグして潜水させられるとか、そういう感じなのだろうか
それとも難病で苦しむ少年に、成功率の低い手術を受けさせるためクソゲー作って励ますとか、そんなイベントなのか?ああ?
もしくは無人の学園で今もラジオ放送してる仲間へ届くようクソゲー作ったのか?それなら許すわ。むしろ俺も一枚噛ませろ
……真面目な話、「頭のいい人」をどう表現するのかは物書きにとっては頭を悩ます命題の一つだろう
例えば「P君は大企業の息子で東大を卒業し、留学して学位と人妻を寝取って総理大臣になりました」と、書くのは簡単だ(とてもアホっぽいが)
が、説得力を持たせるのは難しい。P君の成績表を文中へ入れたり、彼の書いた論文に字数を割くのは不可能だからだ
てかやったら逆に作者共々アホだと思われる。個人的にはそのセンス嫌いじゃないが
なのでP君は「頭の良い言動」を作中でしなければ、読者からは真の意味で彼が賢人だとは認識されない
P君が難事件を解決したり、素晴らしい政策を献策したり、手法としてはどうかと思うが周囲のレベルを下げ持ち上げるのもある
変人キャラとの追加オプションがつくが、難しい専門用語や宇宙人的な観点で語りかけても、まあそれっぽく見せる事は可能だろう
だがしかし「狂いの月」の主人公にはそれがない
ウィットが効いた会話が出来る訳ではなく、かといって専門知識をひけらかす事もない
悪徳だ反逆だとホザく割にやっている事は、女二人を悪魔の力を借りて監禁してエロ三昧。自力ですらない
ただただ難しい単語を並べているだけ、それすらも時に間違う
しかも次から次へとその手の単語が出で来るのであれば、説得力の欠片ぐらいあったんだろうが、語彙が貧弱で何度も何度も繰り返される
例えばこれが悪鬼装甲村正のような、やや古風の世界観なら許容されるだろう。それでもまだ下っ端の狂人の役割しか担えないだろうが
だが、そうするには膨大な地の文や世界設定、何よりライターの力量が必要であり、メーカー側の体力不足でそうも言っていられない理由はわかる
でもそうであれば、主人公のイカれた(頭の悪い)言動に説得力を持たせられないのであれば、キャラクターを変えてしかるべきではないのか?
テンプレ的なリョウジョクスキーの子悪党が悪魔に見いだされるだけで良かったのではないか?
そもそもこの主人公にエロい事される対象は実妹・生徒会長・悪魔の三人だ
うち実妹と悪魔は好感度がカンストしており、陵辱どころかむしろ嬉々として腰を振ってくる。陵辱ゲーちゃうんかい
また主人公女体化がフタナったヒロインにヤられるシーンですら、主人公も乗り気でアヘる。マゾゲーやったんかいワレ
陵辱はそんなにしていないし、また調教モードにしろ女体化エンドは「女体化した回数」で分岐されるため、パラメータ関係なしに突っ込む
なんなんだこのゲーム。いやホントになんなんだ
結論として「狂いの月」は全方向隙の無いクソゲーに仕上がっている
他のクソゲーでも絵は良かったり、声優さんが奮起していたり、テキストが面白かったり、何か一つぐらい褒めるべき所は存在する
声優が良くて回想シーンだけは良い、原画がー、OP曲がーとか、その程度は普通はある。せめて一個ぐらいは
だがこのゲームは何をやらせても、何に注目しても平均以上の点を付けられるものがない。全然、これっぽっちも
個人的には原画家さんの別の仕事はそれなりに良いんだが、このゲーム内ではゴミのような塗りで台無しにしている
UIはカス、シーン回想なし、テスキトを読んでいるとウザさでストレスが溜まっていくのが自覚できる
同様の理由から実用に耐えうるものではない。主人公の中二一人称では訳分らん単語と理屈が乱舞し、頭が痛くなる
声優さんは頑張っている。頑張ってはいるものの、頭の悪すぎる日本語のため喋っても喋っても嫌悪感だけが残る
そして容量1.09GBのコンパクトボディにフルプライス8,800円(税抜き)の強気設定。まさに隙は無い
惜しむらくはこのゲームは2015年12月発売である
よって2016年の総評には影響を与えず、また2015年には期限を過ぎてしまっており選考外
しかし忘れないで欲しい。あまりの地雷っぷりにクソゲープレイヤー達にもスルーされた、不幸なクソゲーがあったと言う事を