517 :セクロスフィア選評 ◆Ra9j1sVq3.:2016/05/05(木) 00:18:15 ID:280qtRQo
セクロスフィア
ジャンル 3Dセクロスアドベンチャー
ブランド ILLUSION SOFT(Dreams)
発売日 2016年4月28日
価格 7800円+税(DVD版)
昨年セクシービーチプレミアムリゾートを放ち、クソゲーマイスター化が止まらないお馴染みイリュージョンの新作。
既存の作品とは何の関係もない新たな試みだったが、あえなくクソであった。
○概要
本作の本編は大きく分けて3つのパートが有る。
1.パズルゲームパート
2.会話パート
3.エロパート
パズルゲームを終えると会話パートに入り進行度が上がる。その後再びパズルゲームに戻る。
進行度に応じて所々で会話パートの後にエロパートが入る。
これを進行度100%になるまで繰り返せばクリアである。以下は参考動画。
パズルゲームの内容は画面内のキャラの顔をしたボール(キャラスフィア)を同種を3つ、もしくは4種をドラッグで繋げて消していくのが基本。
消したキャラの分だけ上のゲージが貯まり、満タンになると終了。その際にシェア率が大きい上位2名のキャラが次の会話パートに登場する。
○問題点
・圧倒的作業プレイ
本作は明らかに抜きゲーの雰囲気であるが、プレイ時間の殆どを占めるのはなんとパズルゲームパートである。
と言うのも進行には必ずパズルゲームを行う必要が有り、かつその他のパートの内容が極薄だからだ。
パズルゲームを一回するのに2,30秒程かかる一方で、その後の会話パートは数クリック分で終わってしまう。
またエロパートも数が決して十分ではなく、忘れた頃にポッと出てくるだけでしかない。
そしてクリアには100%まで進行度を上げる必要があるが、一回のパズルゲームで多くて0.2%程度しか伸びないので、単純計算で500回以上のプレイ必須である。
まだパズルゲームの内容に味が有ればマシなのだが、本作にはそういった面白みもない。
明らかにツムツムを丸パクリしたのはご覧の通りだが、ゲーム性のコピーは単に繋げる部分しか行っていない。
時間制限も無く、繋ぎをミスっても問題なく、手数が多くなろうと何も起きる事はない。ただゲージが貯まるまで脳死プレイするだけだ。
それも最初の内は残りエピソードが埋まっていないので、適当にやっても進行度が上がっていくが、後半になると進行が遅い組み合わせを狙う面倒臭さも追加される。
具体的に言うと上位2名キャラの会話パートには組み合わせ毎に数が限られており、既にその組み合わせでの会話パートを全部見た後は進行度が増えない。
なのである程度埋まりだすと、まだ埋めていないキャラの組み合わせを上位に持ってくる為に消すキャラスフィアを選ばなくてはならない。
しかし選ぶと言ってもテクニックを駆使するようなゲーム性が発生する訳でもなく、単に動画中の様に↓ボタンで残りを捨てて狙いのスフィアを補充するだけである。
この↓ボタン使用も回数制限やデメリット等も無いのでますます虚無感を引き立たせる。
ちなみこのパズルゲームは「生徒会の仕事」をしている様子をゲーム化しているらしく、ゲージが貯まる毎に仕事が進んでいるという設定のようである。
どう考えてもツムツムもどきと合っていないと思う。
・会話パートの無意味さ
会話パート等と呼称しているが、実際には会話と呼べるような物では無い。
基本的に一回につき数クリック分の文量しかなく、その内容も全く意味の無い物しか無い。
例
・「セフレに待合いすっぽかされたわー」「へぇー」
・「ほい、バイブあげる」「ありがとー」「ちゃんと洗ってあるよ」
シナリオ(らしき物)は全編こんなぶつ切りで進行するので内容の把握もヘッタクレも無い。
イリュージョン作品にシナリオを求めるのが間違いだと言う前提を差し引いても、一体彼女らが何者で、何をしている連中で、何が目的の話なのか全く理解不能である。
・不快なキャラ
上述の通り全編理解不能なシナリオなのでキャラの掘り下げ等も無いに等しいのだが、本作のキャラは味付けが濃すぎてエラく不快である。
特にキツイと思ったのが、緑髪のエセ外人女、奇乳ピンク髪、ふたなり俺女である。
他のキャラも大概色情狂だったりで頭がおかしいので、進む毎に短い会話パートすら耐えられなくなってくる。
後述するが、本作にはイリュゲーで人気のカスタム要素が無いので、他のキャラを作って遊ぶ事もままならない。
・不便なエロ
抜きゲーなはずの本作であるが、エロを楽しもうと思った場合まずはフリーモードを開放する為に進行度100%にするという苦行を達成しなければならない。
と言うのもシナリオ中のエロは回数が少ない上に、相手キャラや体位、場所等が完全固定されおり色々試すにはフリーモード必須となるからだ。
ちなみに本作のフリーモードは「ハイパーモード」と言う名称で、このモードでは主人公のショタのイチモツが巨大化している。オーラバトラーか。
逆に言えば本編中の普通サイズのイチモツではフリーモードを遊べないという欠点でもある。
さてそのハイパーモードを開放しても一件落着では無い。
本作のエロシーンはイリュージョンの従来作と違い、コマンドで体位やスピードを調整するのではなく、マウスジェスチャーやホイール操作で行う変な物となっている。
しかしこの操作方法が非常に不便である。
コマンド式と違い目に見える指標が無い為操作の実感が無く、操作しても何が変わったのだ?レベルの物も多い。
・3Dエロゲーとしての劣化
本作は他のイリュージョン作品でに人気であったカスタム要素等が無い。
その為新規にキャラを作る事は勿論、既存キャラの調整といった事も出来無いので、エロも一回みればすぐに飽きが来る。
またエロシーンでの着衣・脱衣選択といった機能もなく、主人公も半透明化出来ず表示or消えるの選択しか無いと完全に劣化している。
3Dモデリングもヘンテコになっており、不気味な頭身、液体で出来てるのか思う位不自然に揺れる胸、オブジェクト貫通消失は朝飯前とこちらも酷い。
○まとめ
個人的にはセクシービーチプレミアムリゾートよりもゲームとしての価値が無いと思える一作。
あちらはまだやりたかった事、コンセプトは理解出来る上にクソさから来る笑い等の要素が有ったが、
こちらは何がしたかったのか、コンセプトは何なのか全く分からない。android対応版を付属させたりと完全に迷走している。
パズルゲームを取っ払い、最初からフリーモード解放済みでロープライスなら及第点だと思われる。