恋と魔法と管理人 ~運命の歯車編~ 選評

ブランド Prometheus
ジャンル ADV
メディア DVD-ROM
原画 龍牙翔
シナリオ -
発売日 2016/06/24
定価 7,344円(税込)

選評

【2016】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 避難所 5本目
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58331/1469267400/
105 :名無しさん:2016/07/26(火) 13:11:40 ID:ywEYKlFQ
Dear My Friendのヒロイン設定
  • 久城麻衣
主人公の異母兄妹疑惑(ゲームスタート時にはDNA鑑定手続き中)。後に否定、てか当時は実妹NG
なおこの事実は彼女の個別ルートへ入らないと発覚しない

  • 北沢都香
ゲームスタート以前に主人公とセックル済みで実は妊娠数ヶ月(もちろんパパンは主人公)
なおこの事実は彼女の個別ルートへ(ry

  • 栗原月夜
主人公に片思いしてるサブキャラから陰湿なイジメをされている
なおこ(ry

このゲームはPS2へ移植され、後に完全版がPCに逆移植された泣きゲーである

メーカー;プロメテウス
発売日;2016年6月24日
値段;パッケージ版6,800円(税抜き)/DL版6,000円(税込)


※前作を「連鎖」、今作を「歯車」と呼び、今回選評を書くのは「歯車」の方である
筆者が買ったのは「歯車」の方だけであり、「連鎖」は体験版しかプレイしていない(探してはいるが)

まず断っておくがこのゲームは2015年8月28日に発売された「恋と魔法と管理人 ~恋愛連鎖編~」の続編ではない
何と言ったら上手く伝わるのか……ザックリ言えば主人公が寮の管理人になり、入寮したヒロインに手を出すゲームである

入寮したメインヒロインは四人いるのだが、連鎖編では「橘祈・笹倉萌香」、
そして歯車編では「西城香澄・鮎川久乃」(+オマケでサブヒロイン二人)しか攻略出来ない
四人全員をクリアしたい考えるのなら、ダウンロード版でも6,000×2とフルプライスよりもお高くつく

「歯車」のヒロイン一人当りのCGは16枚(差分別)で、トータル46枚(ヒロイン16×2、サブヒロイン3×2、その他1、SD7)
枚数はそこそこ多いが、個別ルートの長さは精々1~3時間とかなり短い。サブは10分ぐらい
(※一応フォローしておくが立ち絵はヒドいものの、イベントCGは平均よりも上。原画家は龍牙翔女史)

容量はフルインストールで1.82GBだが、「歯車」には「連鎖」のプロローグが組み込まれており、実質はもっと少ない
というか「歯車」から始めると登場人物紹介や主人公の過去などが省略されているため、「連鎖」を知らないと話にならない

○ゲームの共通コンセプト(連鎖・歯車共通あらすじ)
主人公・大地タケルには家族がいない
両親を事故で亡くし、唯一の肉親であった祖父もつい先日急逝した
加えて世界的にも隠匿されている魔法使いの一族であり、価値観の違う一般人と馴れ合うのを嫌い距離を取っている
+ ...

また幼少時にふざけて母親へ魔法を使って一生消えない火傷を負わせ、魔法使いである事も彼にとっては重荷となっている
彼の右手には選ばれた魔法使いの徴のような痣があったが、その事件が負い目となり自傷して酷い傷跡が残っている
それを隠すため常に手袋をするようになり、今では魔法が暴発しないための特殊な手袋へと替わっている

魔法使いであるため一般人とは打ち解けられず、かといって魔法使いとしてもトラウマが残り、そんな力など要らなかったと憎みすら抱く
その上近い肉親であった祖父も失い、主人公の葛藤と苦悩を共有してくれる者はこの世界に存在しないのだった

しかし学園の前理事長である祖父の遺言により、主人公が学園寮の管理人を任される
寮に住むヒロイン達と心を通わせ、距離を詰めていく事により、主人公は感情を取り戻し惹かれ合っていく

『ある日、俺は管理人なった。』
『ずっと、人を避けて生きてきた。いつしか俺は――』
『喜び、怒り、悲しみ、笑い……人並みの感情を取り戻していた。』
(OPムービーのテロップより抜粋)

――と、いうような話を書きたかったんだろうが、そんな話ではなかった
少なくとも筆者がやった歯車編では「クズはいくつになってもクズのまま」という教訓しか得られなかった。ある意味リアルだが

○あらすじ・歯車編共通ルート
主人公が管理人になりヒロイン達と仲良くなる。寮の敷地にあった祠から魔導書が見つかる
翌日、桔梗と名乗る昔の格好した少女(cv.水霧けいと)が現れる。封印されていたらしい
彼女は主人公の祖母によって封印されていた神のようなもの
桔梗も交えて日常生活を送り、ルートの最後でヒロイン選択を行い個別ルートが決定する


○あらすじ・西城香澄(幼馴染みルート)
主人公が魔法の力を持ち、それを忌諱していると知っている一般人は幼馴染み一人だけである
経緯も知り、また引きこもりがちになった主人公の側に居たのも彼女である
幼馴染みは子供の頃から主人公を好きであり、その思いも成長した今では男女のそれへと変化していた
幾度となく好意のある素振りを見せるが、主人公は決して彼女になびく事は無く時間だけが過ぎる

その思いを彼女は部活の陸上へ向けるが、無理をして足をくじいてしまう
偶然現場を見ていた主人公はカッコよく幼馴染みを助け、カッコよく保健室まで連れて行き、カッコよく的確な応急手当をする
幼馴染みはカッコいい主人公様へ感極まってキスをし、告白してしまう

主人公は告白を断るのだが、寮の管理人として彼女の世話を引き受ける
病院や登下校に付き添ったりしている間にモヤッとする幼馴染み。すると夜中に彼女の部屋へ桔梗が訪ねてくる

桔梗は幼馴染みへ「惚れ薬(素直になれる薬)」を授け、幼馴染みは使ってしまう
結果べた惚れ→即セッ(ry×5。しかしその日の内に桔梗は主人公へネタバレする
主人公は即座に幼馴染みへ謝りに行く(※繰り返すが「主人公が、幼馴染みへ、謝りに行く」で合っている)

その後は前スレ>>796の騒ぎ。もう一回抜粋だけで正確に書く。「」無しは地の文

主人公「聞いてくれ、香澄。俺は……香澄に、とてつもなくひどいことをしたんだ」
→「あのとき、おまえに魔法をかけてしまったんだ……!」
→「あの日……俺は、クラスの男子連中が話しているのを聞いてしまった」
→「その中に香澄のことが好きだと言った男子がいたんだ」
→「絶対、誰にも渡したくない。香澄が俺以外のヤツと恋人になるところなんて見たくない」
→「そう思った俺は……魔法の力を使ってしまった」
→「香澄が俺のことを好きになるように――」
→「俺は、ずっと本当のことを香澄に言わなければいけないと思っていた」
→「ただ踏み出す勇気がなくて、そのタイミングを先延ばしにしてきたんだ」
→これから俺は――香澄を縛っている力を無効化する、解呪の魔法をかける。
→もっと早くに、そうするべきだった。
→いや……以前にも、何度かそう考えて、やってみたことはある。
→だが、こっそりと行ってみた解呪の魔法は、ことごとく失敗だった。
→基本的に、魔法はかけるより解くことのほうが難しいものだ。
→「香澄……今から俺は、おまえの魔法を解く……」
香澄「いいよ、どーぞ。魔法の解除ってやつ、やってみたら?」
主人公「はぁっ…………!」
→……よし、完璧に成功したはずだ……!
香澄「なるほどね。で、結論から言うと――あたし、まだタケルのこと、大好きだよ?」
→「あのね、あたしにその魅了? の魔法は、そもそもかかってなかったの」
→「だから、いくら解除しようとしても無駄――当然でしょ?」
→「タケルのお母さんとの約束だったから、ずっと秘密にしてきたけど……」
→「あたしね、昔、タケルのお母さんにひとりで会いに行ったことがあって、そのときにお守りをもらったの」
→「身につけていると魔法の影響をまったく受けなくなるっていう、お守りをね」
→「残念ながら、その効果があるのはただの人間が身につけているときだけで、魔法使い自身には意味がないものらしいわ」
→「これからタケルの力はどんどん強くなっていく、だからタケルと一緒にいたいなら、このお守りを身につけていなさい」
→「そうでなければ、タケルと会わせるわけにはいないわって」

問題解決!セッ(ryしてエンディングへ!

最低でも10年(母親への放火・傷害事件が10年前なので)以上、大好きな幼馴染みへ魔法かけっぱなし
伏線一つ張るでもなく、唐突にぶち込んで来やがった「魔法無効化お守り」と「解除の呪文」チャレンジ失敗の話
しかも火傷と競合しないよう「※ただし魔法使い以外有効」、なんでそんなゴミ持ってたんだカーチャン
また母親から幼馴染みに「主人公はやらかすからこれ持っとけ!」と、当時から信用されてねえ
そもそもトラウマになってる筈の魔法を使って解呪しようとする一方、彼女のくじいた足は放置プレイ
ついでに言えば「歯車」のもう一方のシナリオで幼馴染みの惚れ魔法設定はまったく出て来ない

……まあ主人公のクズクズしさ、そしてこのゲームのクソさが少しは伝わればいいと思う
だが数々のクソゲーを味わってきた猛者であるならば、この不条理な展開でも笑って流すぐらいに訓練されているだろう
チーズの主人公の筆舌しがたい責任転嫁に比べればまだまだマシである。そう考えるのは少し早い

しかしまだ終わりじゃない。筆者がこの主人公を心の底からクズだと思うのは、以下の理由があるからである
これはプロローグ・幼馴染みの初登場シーンで主人公が彼女について評したものである

+ ...

この少し賑やかな女子生徒は、西城香澄と言う。
同じ学年だが別のクラスの女子で、前向きで活動的な性格とその賑やかさで名前を知られている上、
多くの生徒に愛されている。
俺の幼馴染みなのだが、この学園へ入るまでの数年間は会うことも話すことも無かった。
正直言って彼女のことは再開するまでスッカリ忘れていたのだが、
彼女自身はそんなこと無かったようで、当初は俺が忘れていたことに対して随分とヘソを曲げていた。

憶えてすらねーじゃんか主人公 (´・ω・`)。おもっくそ矛盾してんだけど統合失調症かなんか?お?
てかこれ書いたライターとP、もう仕事やめて実家帰れ、な?悪い事言わないから。単純に向いてないから

○あらすじ・鮎川久乃(ウザヒロインルート)
ウザヒロインは一週間ぐらい前から転校して来てから、何かと主人公にアプローチをかけてくる
しかし主人公は他人と馴れ合うつもりがない俺カッケー性格なので、まともに相手すらしてない
クズ(主人公)のモノローグで彼女の評価はポロックソである
+ ...

彼女には悪いが、あまり話していたいとも思わない。
俺が今までに出会った、多少なりとも心を置ける人物とは皆、何か、
どこかに尊敬出来る部分があるのだが、鮎川にはそれが感じられない。

流石はママンを焼き殺しかけ幼馴染みを10年以上洗脳&放置している人格者は違う。気が違ってるという意味で

ウザインのルートを進んでいくと野良猫に餌やったり、添い寝したりとそこそこ仲良くなるのだが……
ウザインが時々倒れたり、姿を見せなくなったり、クズも心配になってくる
ある時ヤバい倒れ方をすると桔梗が現れ、「ウザインとセックスしろ!」と宣う

  • ウザインはある魔法使いの組織が送り込んできた
  • それはつよいまほうつかいであるしゅじんこうさまをかんしするためだった。すごいねー、そっかー
  • 彼女は人工的に作られた存在であり、ある薬を飲み続けなければいけない
  • しかし主人公様の優しさに触れて命令を聞かなくなった結果、薬を貰えなくなる(=近い内にノタレ死ぬ)
  • ただでさえ短い寿命が更に減り、このままでは数日で死んでしまう
  • よし!だったら主人公セックスして魔力を送り込めば解決だ!
  • ――って桔梗さんが言ってる!桔梗さんが間に入って力を調節してくれるんだって!

それから二日セックス漬けの日々を送り、ウザインの体調は安定する
ウザイン、調子に乗って組織から脱退したいと言い出す。クズあっさり送り出す

ちなみにこの時点で判明しているウザイン組織の概要。勿論主人公も知ってる

  • 魔法使いが有能であると広めたい一派
  • だから優秀で()力の強い()主人公を仲間へ引き入れたい
  • そのための監視役兼美人局で使い道のなかった寿命の短い女を送り込む
  • その女が言う事を聞かなくなったら薬の供給を絶つ
  • 人工的に命を造り出すのもよくやってるらしい

対してウザインを送り出したクズ、幼馴染みに「なんで一人で行かせたのよ!」と問答
+ ...

香澄「呆れた……・久乃の薬を取り上げるようなところだよ? 無かったら死んじゃうかもしれないんでしょ?
そんなことをする人達のどこを信用出来るって言うのよ」
クズ「……同じ、魔法使いだからだ」
香澄「……え?」
クズ「香澄には分かりづらいかもしれんが……俺たちは皆、仲間だと思っている。
お前達のような普通の人間では無いという意味でな」
クズ「だから……同じ仲間であり、家族である久乃に対して手荒なまねをする訳が無いと
……勿論、そこには俺の願望も入っているがな」

幼馴染みへ「お前は普通の人間だから仲間じゃないし家族でも無い」と暗に告げるクズ。てかこれフラグだろ
まあ当然ウザイン捕まって乳出し写メで呼び出される。助けたかったら一人で来いと
廃ビルで組織へ来いと宣うフードの女(中身は学園の擁護教師でクズの元セフレ)と戦う

10年のブランクをものともせず、ウザインに結界を張り主人公の得意な炎の魔法一発でやっつけたぞ!
味方の魔法使いの組織へウザインを引き渡して、薬もそっちで作って貰えるようになったよ!やったね!
でもウザインの寿命は短いまま……そうだ!主人公の子供を作って生きた証にすればいいんじゃね!レッツセッ(ry

エピローグ。数年後主人公は結局魔法使いの組織の一員になり、ウザインとの間に子を作った
なおウザインの要望により同棲はしてますけど入籍はしてませんがなにか?
そして最後にまた桔梗さんがやってくれた。このルートのジョバンニ役である
+ ...

ウザイン「えっとね……少し前に夢を見たの。桔梗ちゃんが出てくる夢」
→「大地君には信じがたいことかもしれないけど……私にはそこに出てきた桔梗ちゃんは、本物だと思った」
→「桔梗ちゃんは夢の中でこう言ったの。 『時間は掛かったが、漸く済んだ。久乃よ、おんしの体はもう、大丈夫じゃ』――って」

最初にセックスした時、ウザインの中に入って調整した桔梗さんの力が彼女の体質を改善してくれたみたいだ!
これでウザインも人と同じぐらいの寿命になったね!終わり!

なおウザインルートでは最後まで主人公が彼女に恋愛感情を抱く事はなく、好きだというシーンは存在しなかった
唯一存在するそれっぽい流れをダイジェストでお送りすると、
+ ...

ウザイン「大地君はどうしてキスしてくれないの?」
クズ「前のセフレが『体だけの関係だからキスしたくない』って言われたオレカッケー」
ウザイン「だったらキスして欲しい、大地君にとっては作業かもしれないけど、私にとっては特別だから」
クズ「ダメでは無いがオレカッケー、俺は曖昧な気持ちだけどオレカッケー?」
ウザイン「大地君が性欲を満たすために私を求めてくれるのは嬉しいことだから」
クズ「お前がそれで構わないなら気にしないオレカッケー」

なおこのシーンはウザイン救出後、主人公所属組織で治療を受けて帰って来た彼女とのエロシーンの前に挟まれる
お気づきかもしれないが、クズ主人公の名前は「大地・タケル」であり、最後のエロシーンでもウザインは名前を呼ばせて貰えない
ついでに言えばエピローグまで来て、同棲+出産プレイまでさせておいて、「大地君(苗字呼び)」は変わらない

……もうね、うん、もう……カーチャン、草葉の陰で号泣してんだろうなー

○主犯・神がかっているクズ主人公
彼のご機嫌なクズ言動をご覧頂こう


――「つれーわー、何人かセフレいたけど俺にすぐ惚れるから捨てるのつれーわー」
+ ...

主人公「そうでもないぞ? 過去には何人かと付き合ったこともある」
とは言っても身体だけの関係だったはずなのだが……。
付き合っているうちに相手の気持ちが変わり、面倒なことになったりもしたので反省して今は全て断る様にしていた。
若気の至り……というヤツだろうか?


――「つれーわー、他の魔法使いと話しに行くと普通の人と違うって実感するからつれーわー」
+ ...

そこに居る人達は良い人達ばかりだし、俺と同じ様な悩みを持つ……深く分かりあえる人が多く居る。
だが、だからこそ……俺は普通の人とは違うのだということを明確に突きつけられているようで……
足を向けるのに、もの凄く抵抗を感じてしまうのだ。


――「つれーわー、魔法使いに生まれたのつれーわー。無能な一般人の方が幸せだったわー」
+ ...

主人公「そうだな、たしかに香澄の言うとおり、無能なほうが幸せだったたんだろう」
(※話し相手の幼馴染みは魔法使いではなく一般人。主人公の言うところの「無能なほう」)


――「つれーわー、魔法嫌いなのに出会った魔法の使い達の中で、俺が敵わないと思った人間そう居ないわ-」
――「つれーわー、魔法を遠ざけてるのに俺の力は増す一方でつれーわー」
+ ...

相手のことを何も知らず見下して油断するのは愚かだが、過去に出会ってきた魔法使い達の中で、
俺が力で敵わないと思った人物などそうは居はしない。
甚だ不本意ではあるが、幼少期の出来事から魔法を忌避するようになっても、その力は増す一方なのだ。
(※ウザインを送り出す時のモノローグ。彼女の心配ではなく自分の事しか考えてない)

……と言うような寝言を、クソほど甘ったれたクズの独りよがりの言葉を延々聞かせられる。それがこのゲームのキモである

○グラフィックとシステム
原画は個人的には好きだ。前述の立ち絵指定ミスは1箇所だけだが、でもこれ共通ルートだからデバッグ手抜きだと思う

ただそれとは別にクズがいつもしている手袋?傷跡隠すのと魔法制御のためにしてるヤツ
エロ開始時には填められている
+ ...
しかし体位を変えると手袋消失
+ ...
こっちは最初からしてない。てか傷跡どこよ?
+ ...

システムは「連鎖」編のインストーラーが壊れているらしく、フォルダコピーしないと起動しない(現在交換に応じている)
「歯車」編も既読スキップがなく、肝心のスキップもアイキャッチ?を挟むと解除されてる
てかスキップ自体の速度がなんか遅い。立ち絵数に比例してるみたいだから、シーン開始時に一括でバッファ取ってないんだと思う

○まとめ
主人公が過去の行いに負い目があるのは分かる。それが母親を傷付けてしまい、大いに後悔しているのもまあ分かる

だから彼は右手を傷付け魔法を嫌う。しかしこれはただの八つ当たりである
何がタチが悪いかと言えば、母親が大火傷を負ってまでクズに教育しようとしたのに、
それをまったく反省せず、何一つ教訓にしていないところだろう

ウザインが悪い組織に行く時ですらクズが考えるのは、
「俺の魔法力は上がる一方だし、そもそも会った魔法使いで敵わないと思った相手は殆ど居ねえからwwww」
みたいに超絶調子ぶっこいている。それも自分が巻き込まれた場合の想定であり、一人で赴くウザインの心配は皆無だった

何かあっても最初から魔法を使って(暴力的に)解決するのを前提にし、戦闘になっても何一つ躊躇わず使う
これがまだ痛めつけられたりヒロインが追い詰められて、ならば話は分かるのだが素敵な先制攻撃である
今までの葛藤何だったんだ。クズのカーチャンが火傷負ってまで教えたかったのはそういう事じゃないと思う
(極めて個人的には刃物持ったキチガイに有効なのは、人権でも平和の尊さを説くのではなく鉛玉だと思うが)

また幼馴染みの魔法を解かない、てか主人公は魔法使いを管理する団体のお偉いさんにも懇意にしており、
そっちへ相談すらしてない。下手すれば人生狂わしているのだが特に責任も取らない
ウザルートでは魔法嫌い嫌い言っているのに、就職先が警察(で、魔法関係の事件を取り扱う所)と
「実はお前魔法大好きだろ?」とツッコまずにはいられない

もしも魔法が嫌いであるならば徹底的に遠ざけ、普通の人間として暮らすだろう
でも主人公はそうしない。何故ならば彼は自分が特別だと考え、その他の人達を「無能なほう」と感じているからだ
もしも魔法を行使するのが嫌いであるならば、それ以外の解決方法を死にものぐるいで探すだろう。
でも主人公はそうしない。何故ならば彼は自分が絶対的な魔力の持ち主であり、誰も敵わないと知っているからだ

幼馴染みに10年以上魅了の呪縛をかけて放置する。それは彼の母親が見たらどう映るだろう?
人道にもとる行為を平気でする組織へ女の子一人を向かわせる。それは彼の母親が知ったらどう思うだろうか?

真面目に分析するのであれば、結局主人公は自責の念に駆られている――”と、思い込んでいるだけ”である
魔法使いへ盲目的なシンパシーを持つ反面、その他の人間は「心が置けない」と一括りにして差別している
母親をダシにして「苦しい苦しい」とほざきながら、『魔法使いとしての選民思想』へ浸り悦に入る
「自分が如何に不幸な境遇であるか」、というシチュエーションに酔っている人格破綻者に他ならない

……「ミドルプライスだから悲しい過去()持つニヒル()な主人公で良くねwwwww」とスタッフは安易に考えたんだと思う
辛い過去、最強に近い圧倒的な魔力、感情に乏しく斜に構え、魔法使い同士の連帯感、一般人と共感出来ない等々、
なろう系あるある設定を悪魔合体させた挙げ句、誕生したのは世間様から見ればただのクズだった
実際イベント絵は素晴らしい(除く立ち絵)し、値段が値段なので原画家買いする者も少なくとはないと思われる
だったら別にフツーに告白即セックスの抜きバカゲーで充分だったのではないかと言いたい
最終更新:2016年08月10日 21:33