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*Back to the Future
【ばっく・とぅ・ざ・ふゅーちゃー】
|ジャンル|アドベンチャー|&amazon(B00004SVMX)|
|対応機種|NES(Nintendo Entertainment System:海外版ファミリーコンピュータ)|~|
|発売元|LJN Toys|~|
|開発元|Electric Dreams Software|~|
|発売日|1989年|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|''地獄より酷い有様''&br()BTTFである必要がない&br()デレデレデレレレーン♪|~|
**概要
日本国内でも非常にポピュラーな名作、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のゲーム化作品。
**ゲーム内容
-ゲームは縦スクロールの2Dアクションゲームで、時計を拾いながら敵を避けつつ進んでいく。基本的には[[新人類]]などと同様の形式である。
--2Dシューティングのような構成で、強制スクロールで前に進んでいくマーティを操り、フィールドに落ちている時計アイテムを拾って制限時間がなくならないようにしつつ、障害物や敵を回避して進んでいく。
--この2Dアクションの合間に三度のミニゲームが挟まれる。デロリアンは最終ステージでのみ使用可能。
**問題点
-''そもそもBTTFである必要がない。''
--このゲームは概要で説明したとおりBTTFのキャラゲーなのだが、''BTTFらしさは微塵も感じられない。''PART1の要素も、同年公開のPART2の要素もまるでない。
--題名さえなければ、BTTFのゲームだとは誰も気づかないであろう。それくらい酷い。
--まず、「時計を拾い集める」「喫茶店で襲ってくる敵を撃退」などといった''映画にまるで関連しない要素ばかりで構成されているのがおかしい。''そんなシーンは原作にはない。
---「ドク」こと''エメット・ブラウンがほとんど登場しない''という点でも相当なものだが、マーティが原作に準拠した衣装を着ていない、BTTFに関連したBGMがほとんどない、ビフの一味が登場しない…と、枚挙にいとまがない。
---確かに原作をそのままゲームにしてしまったら、ゲームとして破綻する部分が発生する場合もあるし、キャラゲーにおいて原作を改変するケースは少なくない。だがこれは改変どころか、''ほぼオリジナルと言っても差し支えない。''
---同じく、原作に忠実でないキャラゲーといえばDC版「ロードス島戦記」が有名ではあるが、あちらは遊べる良作だった。しかし、このゲームは''ゲーム部分もクソで、救いようが全くない。''
-''縦スクロールアクションについて''
--BTTFと微塵も繋がりのない、''「デレデレデレレレーン♪」''というBGMが延々と流れ続ける。お世辞にも出来は良くない上に、1分前後でループしてしまう。
--劇中で流れているBGMのほとんどはこの「デレデレデレレレーン♪」である。ゲーム中だけでなく、幕間やタイトルでもこれが流れている。よってこのBGMには''すぐ飽きてしまう''。
--マーティはヘルメットを頭に被り、黒いランニングシャツを着ている。ちなみに映画でそのような服装のシーンはない。
--敵はいじめっ子、フラフープ女、殺人蜂、割れた窓ガラスを片方ずつ持っている男たち。繰り返しになるが、''原作にこんな連中と戦うシーンはない。''何故彼らがマーティを襲うのか?リビアの過激派やビフ一味はどうした?疑問は尽きない。
--道中でボウリングのボールを拾うと、飛び道具としてボウリングのボールを正面に撃てるようになる。勿論映画にそんなシーンはない。
--原作でおなじみのスケートボードもあるが、これを使うとスクロール速度が上がり、敵や障害物の回避が困難となる罠アイテム。
--ジャンプはゴミ箱やマンホール穴、水たまりを飛び越えることはできるが、''ベンチだけはどうあがいても飛び越えられない。''
--マーティが死ぬと道端で発作を起こしたような状態となる。
--ちなみにこのゲームの九割はこの縦スクロールで構成されるのだが、ステージを進めてもステージの色が変わり、微妙にマップ構成が変化するだけなので''飽きる事請け合い。''プレイヤーあるいは敵の強化でゲーム性に幅を持たせたり、ステージごとに個性を出そうという工夫は一切見受けられない。
-''各種ミニゲームについて''
--最後に登場する「魅惑の深海パーティ」以外、''BGMはない''。そのため非常に味気ない。
--最初に登場するミニゲームは、バーと思しき場所で画面右のカウンターに陣取るマーティがミルクシェイクを暴漢に投げつけて撃退するというもの。暴漢がカウンターに到達してしまうとアウト。もちろん、劇中にそんなシーンはない。
--マーティはミルクシェイクを投げつけて敵を撃退するのだが、敵の当たり判定が妙に小さく、''ほぼ正面に立っているのにミルクシェイクが当たらない''こともザラにある。
--ライフなどという生ぬるいものはなく、カウンターに敵が到達したら即、隣の扉に投げ飛ばされて1ミス。一応ボンバーのようなものはある。
--この時襲ってくる暴漢がビフに見えるため、プレイヤーや後述する動画の視聴者からは''「量産型ビフ」''と揶揄された。
--次のミニゲームではなぜかハートを撃ってくるロレーンが出て、ハートをノートらしきものを盾にして破壊することになる。原作でロレーンがマーティに惚れたシーンの再現だろうか…?
---というか、「BTTFは時間が大きく関連する映画だから、時計を集めて~」「ロレーンはマーティに惚れたからハートを…」という魂胆なのだろうが、''そんな幼稚園児並みの安直な発想でいいのか?''というかそんな中途半端な改変をするなら原作をそのままゲームにしてくれたほうが…。
---さらに言うなら、マーティ的にはロレーンに惚れられては不味いはずである((ロレーンは30年前のマーティの母である為。改めて確認するが、原作は30年前にタイムスリップしたマーティが当時のドクと共に元の時代に帰る方法を探りつつ、ロレーンとマーティの父・ジョージをくっつけて自らの存在を守るというストーリーである。))。''映画に準拠するならハートは避けるべき。''
---一応ミニゲーム開始前には「ロレーンを悲しませろ」という文章が表示されるが、どう見てもマーティがロレーンのハートを受け止めているようにしか見えない。
--魅惑の深海パーティで、ギターを引きながら音符を回収するステージ。このステージではマーティは青いツナギを着ている。しつこいが、原作では(ry
---ギターの持ち方がおかしい。常に縦になるような、妙な持ち方をしている。
---かろうじてここのBGMはかの有名な「Johnny B. Goode」''もどき''である。
--そして最終ステージになり、やっとデロリアンが登場。''槍のように降り注ぐ雷を避けつつ、ゴールを目指す。''…雷に当たって1.21ジゴワットの電力をデロリアンに供給し、未来に帰るんじゃないのかマーティ?
---マンホールが開きっぱなしで、殺人ハチや暴漢が我が物顔で道を闊歩し、さらには雷が降り注ぐ…''ヒルバレーはいつからこんな地獄よりひどい有様になったんだ。''
---これらの苦行にも等しい内容を乗り越えても、''エンディングは文章が表示されるだけ。''((もっとも、この時代のNESのアクションゲーではそうそう珍しいことではないが…))
**評価点
-''無い''。
--原作無視しまくりな内容、理不尽な上に作業とすら呼べない単調で面白くないゲーム性。どこを評価しろというのか?
--この手のクソゲーで唯一褒められる要素になりがちなBGMも前述の通り出来が良くない上に種類が少ない。
**総評
「Great scott!」と悪態をつかずにはいられない、アメリカのアイデアファクトリー、LJNの生み出した糞キャラゲー。~
内容もクソ、原作再現度もゼロ、BGMなども飛び抜けていい出来ではない…と、全方位にわたって擁護不能な文句なしの”ヘビーな”クソゲーである。~
ファンとしては、過去に戻ってこのゲームの開発を防ぎたい気分であろう。~
後にSFCやPS3(後者は日本未発売)でもBTTFのキャラゲーが発売されたが、これらは本作とは違い原作再現の高い名作となっている。
#region(プレイ動画)
AVGNが二度にわたりレビューしている。
|後のOPの歌詞にもなる、あの迷言が飛び出す。&br()『バッファローの下痢を耳に入れたほうがマシ』&br()&nicovideo(sm5491302){300,180}|再レビュー。&br()他のBTTFゲーについても言及している&br()&nicovideo(sm12270475){300,180}|
#endregion
''Wiki統合に伴い、ページが[[カタログ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3068.html]]に移転しました。''