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逆転裁判4/登場人物について」(2013/07/11 (木) 08:40:49) の最新版変更点

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*当記事は逆裁の近況を報告するための速報性を持った記事ではありません。 ---- この項目は[[逆転裁判4]]の別項目です。念のため書いておきますが、''ネタバレ注意です''。 ---- #contents(fromhere) ---- **主人公・王泥喜法介 期待の新主人公。第1話が法廷デビューとなる新米弁護士。 -キャッチフレーズは「天啓の大音声」。本人も認める数少ない取り柄なのだが、''声が全てポポポ音((ちなみに、本作の告知イベント「TGS特別法廷2006」では、完成していない(つまり開発中)という理由で「オドロキの声がポポポ音のまま」というネタがあった。まさか完成後もこれがネタにされるとは…。))の『逆転裁判』シリーズでは声が大きいということは全く伝わらない''。 --こんなものは本来ならわざわざ取り上げるまでもないことなのだが、設定にも作中の人物像にもこれ以外に取り柄がない。 --その数少ない長所も、''初っ端から発声練習をしすぎてまともに声が出なくなってからは全く触れられず、まともに活かせていない''。 -プレイヤーの分身なのに、いいところがない。彼を放置して周囲が勝手に話を進めてしまう場面も多く、存在感がどんどん薄くなっていく。 --成歩堂やみぬきはまだしも、ライバルの牙琉にまでフォローをしてもらわないと前に進めない場面が多く、主人公としての活躍を見せる場面が全く無い(おいしいところは牙琉らに奪われている)。時には''探偵パートで提示された疑問すら挙げずにヘタれて有罪判決になりかけた''ケースすらある。序盤はまだ仕方ないとしても、''最後までこの調子なのでどうしようもない''。 --知らなかったとはいえ、''最初の裁判で捏造証拠を使い勝利する''という、主人公としては致命的な汚点が存在する。事実を知った時は衝撃を受けていたが、その後は特にお咎めや気にする様子もない。 そして、彼の存在感の薄さは''最後の最後までそのままだった''。 #region(最後の最後まで空気な王泥喜) -最終話は現在と過去の裁判、そしてメイスンシステムによって真実を解き明かしていくのだが、''王泥喜が登場するのは1日目の探偵と現在の裁判だけで後は成歩堂を操作する''ため出番が少ない。その真相も「成歩堂さんから聞いた」の一言で済まされ、王泥喜自身は事件の真実に達していない。これで主人公なのか? --さらに、''ラスボスにとどめを刺すのは検事と裁判長、最後は裁判員''と徹底して魅せ場を奪われる。 --このことに関しても、「何かを言うには、まだ経験が足りなかったから」と''勝手に自己完結までする始末。''主人公ならせめて何か言えよ・・・ --エンディングでも特に何かするわけでもなく、シリーズのお約束であるスタッフロール前の「異議あり!」は''1人で行う発声練習。しかも背景絵の無い真っ暗な中''と、最後までまともに相手をされていない。 -ラスボスを追い詰める場面でさえ「自分は毒を仕掛けたが毒を使わせたのは君たちの所為だ」と言った感じの馬鹿な詭弁にすら納得して押し黙る。言い返せよ…。 -ラストのモノローグで本人も語っているが、''結局最後まで弁護士として成長することはなかった。''最終話は''「逆転を継ぐ者」''というタイトルなのに、「発想の逆転」「ピンチの時こそふてぶてしく笑え」といった前シリーズのお馴染みのフレーズすら出て来ず、''全く「逆転を継」げていない''のであった。 #endregion -公式設定である「熱い性格」がことごとく空回りしている。 --初登場時の成歩堂より年下という以外に成歩堂と大差がなく、熱さが感じられない。 --唯一熱い面を見せる「どうしようもない態度を取る成歩堂を殴る」という場面ですら、キャラクターデザインの塗和也氏が「これじゃ全然熱いキャラじゃない」と進言するまで存在しなかった。 -他人(パートナーのみぬき、ライバルの牙流を始め様々な人物)からナメられることが多い。というか、作中で彼をナメていない人物の方が少ない。 -見ていて爽快感のあるアクションがなく、パッとしない。 --重要な「持論を展開して検察側を攻撃する」際のアクションが、モーション・表情とも地味。 --おなじみの「指さし」「机叩き」は、成歩堂がやっていたものとほぼ同じ。彼独自の要素を強いて挙げるなら、堂々としていた成歩堂と比べると姿勢が控えめになっていることくらい。 -''過去に関する話がほとんど出てこない''。そのためなぜ弁護士になったのかも不明。劇中でわずかに語られる内容からするとかなり複雑な境遇のはずなのだが…。 -あと、「泥」という主人公に似つかわしくない字を使った名字はどうにかならなかったのだろうか((巧氏曰く、「『王』と『喜』で挟んでいるからOK」らしいが。))。少なくとも、本作の彼には''「泥」臭く事件に取り組むような描写は一切無い。'' 問題児ばかりの本作において数少ないまともな人物だが、新シリーズの看板を背負った主人公としては落第レベルであった。 **新ヒロイン・成歩堂みぬき 成歩堂の娘(養女)。天才的なマジシャンで、中学生ながら成歩堂家の収入を支える大黒柱である。第2話以降、王泥喜の助手として捜査や裁判に同行する。はずなのだが… -''基本的に王泥喜を信頼していない''。王泥喜よりも成歩堂や牙琉の方を誉めることが多く、王泥喜のことはむしろ小馬鹿にしている。 --前作ヒロイン・綾里真宵にも似たような傾向は見られたが、彼女は弁護士としての成歩堂を強く信頼しており、幾度となく(時には我が身を犠牲にして)成歩堂を助けてくれた。また、真宵は被告人にされたり誘拐されたりと物語に緊迫感を与える役目も果たしていたのだが、みぬきにはそういった要素は皆無である。 --牙琉ほどではないものの、彼女も自分で話を勝手に進めて王泥喜の見せ場を奪うことがある。その最もたるものが、第2話の法廷パート1日目のとあるシーン。勝手に証人をどんどん追い詰めて、''王泥喜はただ横で驚くだけ。'' --挙句、エンディングでは''重要な情報(失踪した父親の真意)を最初から知っていた''とのたまう始末である。 ---そうなると、後述の理由もあって成歩堂が弁護士をクビになった事件に、わざとではないにしろ''みぬきも加担していたことになる。'' #region(ちなみに…) -最終話(過去)と第1話で''捏造証拠を渡した張本人''。その結果成歩堂は失脚し、王泥喜も一歩間違えたら同じ目に遭うところだったのだが、みぬきは特にお咎めなし。まだ幼かった過去パートならまだしも、現代パートでも''罪の意識などは微塵も感じていない。'' --そして、良くも悪くも''彼女がストーリーに深く関わるのはこれだけである。'' #endregion -マジシャンという設定が作品中で生かされることはほとんどない。 --''「マントに仕込んだ手品用の人形を使って人質に取られたふりをして休廷を要求」''というのが作中で唯一の手品を活用した場面。バレなかったからよかったものの(よくないが)、バレたら間違いなく法廷侮辱罪を食らっているところである(もっとも、牙琉にはしっかりバレていたのだが)。 -「みぬき、分かっちゃいました!」''でも王泥喜には教えない''。 --その内容はマジックのタネであるのだが、過去作にもマジックのタネを自ら推理するような場面もあったが、それは偶然に発生した出来事であり、スゴ腕マジシャンである被告人ですら解らなかった。~ しかし本作においてはすでに解っている人が隣にいる状況で推理していくので、見下されているような気にもなる。 --タネ明かしをするのは、マジシャンにとってはタブーであるにしても、殺人事件の捜査として協力すべきであるし、自分が助手ならなおさらである。 -一応、王泥喜に証人のクセなどをみぬく能力があることを気付かせた人物なのだが、本作の新システムの「みぬく」は''「ただの言いがかりである」など散々な評価を下されており''、そのことでみぬきが事件解決に一役買ったとは言い難い。 以上のように助手としてまるで活躍できていないことやキャラクターとしての評価も非常に低いことから、彼女もまたヒロイン失格といえる。 **ライバル検事・牙琉響也 第2話から登場。検事でありながらロックバンド「ガリューウェーブ」のボーカルをつとめる。成歩堂失脚の関係者であることが示唆されており、王泥喜のライバルと位置づけられている。 -その割には王泥喜とプライベートで馴れ合ったり、何度も助け舟を出したりと協力的な姿勢を取る。 --特に法廷では何度も詰まる「おデコくん」をフォローする言動が多く、「みぬく」で王泥喜が証人に言いがかりをつけても反論を行わずにそのまま進めさせる。 --旧作の検事の中には通常の尋問さえ「不当な言いがかりである」と牽制していた者もおり、いずれも成歩堂の「敵」としてのスタンスを貫いていた。''証拠もない「みぬく」システムは、この男が反論せず好きなようにやらせているから成り立っている''ものであるため、異様な不自然さが残る。 -旧作の検事たちは信念・私怨などそれぞれの理由があって「何が何でも勝つ」という姿勢で立ちはだかる強敵として描かれてきたのだが、牙琉は常に飄々とした(悪く言えばいけ好かない)態度を取り、ダメージを受けた際のリアクションも、冷や汗を流したり頭を抱えたりする程度とインパクトが弱く、敗訴してもこの余裕ぶりで爽快感も何もない。 --というのも、牙琉は法廷を「検事と弁護士の戦いを通じて真実を追求する場」とみなし、勝ち負けにさほどこだわらない性格をしている(とされている)ためである((ゴドーや2以降の御剣も「真実を追究する」という点は同じだが、このどちらも検事として成歩堂に対してライバル意識を抱いている点が異なる。))。というと聞こえはいいが、実際には「副業のバンドのライブがあるから裁判を早く終わらせろ」と言ったり、王泥喜が反証しないことをいいことに無実の被告人をそのまま有罪にしようとしたりと、やっていることは不誠実極まりない。それでいて、王泥喜が真実を明らかにしていくと''「その程度のことは最初からわかっていた」ような言動をとる''ためタチが悪い。 --こんな調子であるため、「バンドのボーカルを兼業するビジュアル系のイケメン」「涼やかで軽い性格だが、(前述した)信念には忠実」といった設定が、後述の問題点と合わせて鼻についたり矛盾していたりする。 -さらに、''自らの軽率な(しかもほとんど犯罪同然の)行いで成歩堂失脚を含めた様々な事件を起こしている''。 #region(作品中における数々の暴挙) +自分の初裁判において''「正々堂々と戦いたい」という理由で、当初担当弁護士であったラスボスに証拠品や捜査情報を許可も予備審問も無く開示してしまう''(守秘義務違反)。結果としてラスボスに証拠を捏造する機会を与えてしまった。 --どうしても「正々堂々と戦いたい」のであれば、判事立会いのもと予備審問を行えばよい話((実際に『2』の第1話では裁判の前日に成歩堂・亜内・裁判長による予備審問が行われている。))である。これぐらい検事として知っていて当然のはずなのだが。 --ただ、これは7年前の話である。最終話では「法律がゼッタイ」という兄の言い分をバッサリ切り捨てて、裁判長とともにとどめを刺した。これは本来、主人公である王泥喜がやるべきことであるうえ、自分が事件の発端の癖に最後の魅せ場を奪う有様。 +第3話にて、自分が出演するコンサートで殺人事件が起こったのに''ライブ中にミスを犯した人間を探すことに躍起になり、事件の調査を全く行わない''(はっきり言ってしまうとこの時に牙琉が動いていれば、状況的に犯人をすぐ割り出すことが出来た)。それどころか調査中の王泥喜にその仕事を手伝わせる。さらに王泥喜が被害者のメッセージを聞いた際もその話に取り合おうともしなかった。 --上記のことを王泥喜に非難された際の台詞が「僕は自分が必要と思う調査は全部やる主義だ。何も知らない新米の君にとやかく言われる筋合いはない」どの口でそれを言うか。 +同話にて、''子供を状況証拠だけで犯人にする。'' --その理由も''銃声がして人が駆けつける→部屋に1つしかない扉からは出られない→通気口ならば出られる→通気口のところに容疑者の指紋があった→だから犯人''と短絡的。この説明は容疑者が犯行時に部屋の中にいたという証拠がなければ成り立たないうえに、指紋がいつ付いたのかが立証できなければ意味をなさない。過去の作品では証拠が見つかっても「それが事件当日に関係したものか?」という点まで明らかにしていたのだが…。 --このような''「証拠も証人もいないのに検事が犯人を仕立て上げる話」''があるのは『逆転裁判』の歴史の中でもこの話だけである。 +さらに同話、捜査の証拠を運搬するための運送ルートを私物の運搬に使用していたことが判明(職権濫用)。しかもそれを密輸に利用されていたことまで判明する。 --第3話の事件の概要は「密輸に気づいた被害者が口止めのために殺害された」というもの。つまり、''この男の職権濫用が密輸の機会を与えただけなく死者まで出した''というありえない話なのである。 --さらにこの密輸で運ばれた品物は国際警察が世界レベルで取り締まっているものであり、司法長官の関与までもが疑われる大事件であったのに、''この男の責任については一切言及されない''。 --それどころか、この男は''罪の意識など欠片も感じていない''。むしろ''自分の私物を密輸品のやりとりに利用され、さらにそれを証拠隠滅のために燃やされたことに逆ギレする''という始末である。 --そして何よりも、自らの親友(作中に何度も牙琉への信頼を感じさせる描写がある)が殺人犯であったという事実に全くショックを受ける様子もなく、淡々と''「君があんな簡単な演奏をミスする訳がない。肩を痛めていたからミスしたんだ。君が犯人だ!」と実に爽やかな笑顔で言い切る''。この男に情というものは無いのだろうか((第4話で自分の兄を躊躇する事無く糾弾し、裁判長と共に引導を渡していたりもするあたり、本当に無いのかもしれない。))。 -''※密輸と容疑者に関する疑惑'' --国際警察の一員であった被害者は牙琉の不正行為に気づき、牙琉の私物を調べる目的で潜入捜査を行っていた。つまり一番疑われていたのは牙琉であり、発覚すれば第一容疑者になるのも牙琉である。ろくな証拠もないのに子供を容疑者にしたのは、自分の不正が暴かれるまえに適当な犯人を仕立て上げ、既成事実を作ろうとしたためではないかと言われている。 --このことについては、被害者が牙琉のキーホルダーを持っているなど最初から匂わされているのだが、何故か牙琉が容疑者候補に挙がることはない。少なくとも、真犯人と牙琉は親友関係にあるため、協力者として疑われてもおかしくないのにそれすら挙がらない。 #endregion --張り合いがなく倒しがいの無い性格や自らの軽率な行動でいくつもの大事件を起こしていることから、ライバルとしても検事としても人間としても失格だといえる。 --また、過去作のライバル検事に見られた、「倒すべき敵・悪役」というキャラすら立っておらず、''「自らの軽率な行動のせいで数々の事件を起こしているくせに、処罰されないどころか反省や罪悪感のかけらすら微塵も見せず、そのくせ主人公の王泥喜を差し置いて大半の魅せ場・美味しいところを奪う、ただの下衆野郎」''という最悪極まりないキャラで終わってしまっている。 ---さらには、この男を異常に優遇している開発陣に対しても多くの批判がある。 **ラスボス 過去の事件の黒幕として''成歩堂と''対決するのだが、その人間性や言動・行動はあまりにもショボい。 #region(ラスボスの正体と小物としての風格) その正体は牙琉響也の兄・牙琉霧人。裁判長曰く「現在の法曹界で最高の弁護士」で、王泥喜の師匠でもあった。 - 殺人の動機は「依頼人に担当弁護士から外され、''プライドを傷つけられたことへの逆恨み''」ということだが、ちっぽけなプライドである((過去作にもプライドを傷つけられたことが殺人の動機になった者はいたが、いずれもこの男とは比べ物にならない強敵ばかりであった。))。 -''ラスボスなのにプロローグにあたる第1話の犯人として捕まる。しかも最終話になるまで服役している''。 -設定的にはかなりあくどい人物とされているのだが、個々の行動があまりにもマヌケ。 +依頼人とのポーカー勝負で負けたために、''裁判前日になって担当を外される。'' +''贋作師に依頼して作成した捏造証拠を使い、後任の弁護士となった成歩堂を陥れる(最終話・過去)''。 --しかも最初にその捏造証拠を使おうとしていた相手は、''その事件が検事としての初仕事であった実の弟''。 +''捏造証拠を作った贋作師などの関係者を場合によっては始末しなくてはと1人で7年間ストーキングする。'' --中でも捏造証拠を作った少女に対しては、殺害するためにさまざまな罠を仕掛けていたことが判明するのだが…。 ---依頼書に毒を塗った切手を仕込み、切手をなめさせて殺害するという方法を取ったのだが、人気マジシャンの記念切手だったせいで使われずに飾られてしまう。そして7年後に少女の父親がそれをたまたま使用して死亡する。''余計なことをしたばっかりに7年ごしで真相がバレる''ことに。 ---今度こそ少女を殺害するために、爪を噛むクセがある彼女に毒入りマニキュアをプレゼントするが、''自分が愛用しているブランド((かなり特殊なもので所持者は限られている。要するに特定は容易。))のものをご丁寧に小瓶ごとそのまま使ったせいで弟に一発で気づかれる''。おまけに、''独房にも同じ物を持ちこんで堂々と使っていたため、成歩堂にも気づかれる''。 +''元依頼人を始末して成歩堂に罪を着せようとするのだが…(第1話)'' --裁判中に比喩表現を用いたキザな台詞を度々口にするが、''そのいずれもが当人が知るはずのない現場の状況と一致しており、その結果逮捕される''。さらに「7年前の復讐」と口を滑らせたせいで、過去の事件との接点を成歩堂に気づかれる。 --「隠し通路の中で機会をうかがっていた」と説明されているが、被害者が1人になったのは全くの偶然。つまり、この男は''来るかどうか分からない機会を非常に寒い隠し通路でじーっと待っていた''ことになる。 ---そもそも復讐をしたいのなら、被害者は指名手配されていたのだから警察に通報すればよかったのである。わざわざ殺人を犯したせいで逮捕され、弁護士資格を剥奪される羽目になった。 +''最終法廷での壮大な自爆(最終話)''。 --証拠が不十分で起訴できない状態だったのに自白してしまう。 ---事件に裁判員制度が導入されていることを知らされたにも関わらず、裁判員たる市民のことを見下す発言を連発し、その一部始終を全国にテレビ中継される。 ---挙句の果てにそれを仕切っていたのが成歩堂だと知らされるや盛大にブチギれるが、弟検事と裁判長に 発言をバッサリと切り捨てられる。 --この他にも小物すぎる言動・行動が多数存在する。詳しくは[[こちら>http://www13.atwiki.jp/gyakusai/pages/71.html]]を参照。 -真犯人なのにプレイヤーがとどめを刺せない。 --過去作では真犯人を告発することで被告人の無罪を証明してきたのだが、今作ではこの男の犯行を直接立証することはできず、被告人の無罪のみを裁判員制度で勝ち取る。最後の最後でとどめを刺せないのは犯人失格であるし、ゲームそのものの根幹に関わる。 -王泥喜の師匠のはずなのだが、第1話で早々にいなくなってしまうのでそういった印象が限りなく薄い。 --この問題は第1作『逆転裁判』の開発段階でも発生しており、成歩堂の師匠・綾里千尋が殺害されるエピソードは当初第1話に入れる予定だったが、「これでは感情移入ができない」という指摘があったためそのエピソードを第2話に回し、チュートリアル的な第1話を作ったという逸話がある。''ずっと昔に思い止まった過ちをなぜここに来て犯すのか''。 -''ある(しょうもない)謎を抱えている''。 --それはメイスンシステムで登場する''解除不能の「黒いサイコ・ロック」''である(通常は赤い)。他のサイコ・ロックは物語内で全て開錠されるのだが、これだけは手つかずのまま物語が終わる。メイスンシステムの内容はフィクションの可能性が高いので、そもそも「黒いサイコ・ロックは存在するのか?」という疑問もあるのだが、あったとしても「殺人の動機」を聞くとあらわれるため、「依頼人への逆恨み」としか説明できず、たいそうな演出の割に隠していることがショボい。次回作以降の伏線と考えられなくもないのだが、この程度の小物が絡んでくる余地があるとは思えないし、彼にはこれといった背景設定もそれを連想させる描写も何もない。 #endregion 以上のように、ラスボスや人間としては落第なのだが、そのマヌケな姿や言動、「みぬく」や「裁判員制度」に対するメタ発言、最後の''何かが覚醒したかのようなリアクション''が(別の意味で)一部のファンから愛されており、''ネタキャラとしての''評価はかなり高い。 **或真敷(あるまじき)ザック ''今作における諸悪の根源''。 #region(彼の不可解かつ外道な行い) 彼の正体は第1話の被害者・浦伏影郎(本名・奈々伏影郎)。この時点では名前以外謎の男であった。~ 7年前に師匠を殺害した罪で起訴されるが、そのまま法廷から失踪。その際に1人娘のみぬきを置き去りにした。ストーリーの中心を担う人物でありながらその行動があまりにも意味不明で、''『逆転裁判4』最大の破綻''を引き起こしている。 -理解不能な行動を取り、話を無駄にややこしくする。 +''7年前に担当弁護士を「ポーカーに負けたから」という理由で解雇し、私怨を抱かれる''。 --真剣勝負を通して人間の本性を見抜くザックの主義だというのだが、弁護士として信用できるか否かではなく''自分が蒸発した後に娘を押しつけることができる人間を選んでいた''というのが真相である。 +''最初から失踪するつもりで裁判に臨んでいる''。 --自分の無実を証明する証拠を持っており、それを成歩堂に託せば無罪を勝ち取れたのにそのまま失踪。その後、「あのときは自分が消えることで手一杯だった」と言い訳するのだが、その証拠とは紙切れ1枚であり裁判の前に成歩堂と談笑する時間もあった。いったい何が「手一杯だった」のか。結果として''成歩堂の弁護士人生を台無しにすることになった''。 +最終話のメイスンシステムにおいて、第1話で成歩堂と会っていた理由が明らかになるのだが… --その理由とは「自分の持つ或真敷一座の権利をみぬきへ譲渡するために、現在の保護者である成歩堂のサインをもらいに来た」というもので、この方法で相続するために7年前の裁判で失踪したことが明らかにされる。『逆転裁判』の世界では「7年間行方不明だった者は故人として扱われる」という法律がある((現実世界の法律でも戦争や災害以外の理由による「普通失踪」をした者はその日から7年間経つと死者として扱われる。))ため、自分が「故人」となって権利がなくなる前にみぬきへ確実に相続しようとしたのだ。 ---というのだが、故人になると権利がなくなるのなら先にみぬきに権利譲渡をしてから失踪すべきだし、普通に考えればザックが「死亡」した時点で遺族であるみぬきに相続権が移るはずである。また、''ザックは法廷から失踪しているため、殺人容疑が晴れていない(事実、指名手配されている)。あのまま有罪判決が下れば相続権自体がなくなる可能性もあった''。 ---もちろん現実世界と『逆転裁判』の世界の法解釈は違うだろうから、上記の問題はクリアしているのかもしれない。しかし、あんなもってまわったことをするよりも、''自分の無実を証明してからみぬきに相続する方が安全確実''だろう。 -上記の密談のあとに第1話の事件が起こるが、''その時のザックの行動が全くの別人であり、キャラクターが破綻してしまっている''。 --それまで普通に応対していたのに''いきなり豹変し「弁護士風情が手品師の真似事をしているのが許せないんだよ」と難癖をつけ始め、ポーカー勝負を持ちかける''。ザックはこの勝負で成歩堂を負かし「7年間無敗」という地位と名誉を失墜させようとしたのだが、成歩堂は「大事な勝負のときはみぬきの力でイカサマしていた」と白状しているうえに、ザック自身もそれに感づいている。にも関わらず、「お前の勝ちはイカサマだ」などと前後の繋がらない支離滅裂な台詞を吐きながら、勝負を仕掛ける。 --そのために協力者(イカサマ師)を数日前からバーに潜入させている。つまり、突発的に勝負がしたくなったのではなく、''最初から成歩堂を陥れる目的で勝負を仕掛けている''のである。娘の保護者にそんなことをして何の得があるのか。というか''自分がイカサマをしているのに他人のイカサマを糾弾する資格なんか無いだろ。'' --そしていざ計画が失敗すると、逆ギレして協力者をボトルで殴り倒して昏倒させ、成歩堂がその場を離れた直後にラスボスに撲殺されてしまった。 -結局、最後までこの男の意味不明な行動に対する説明やフォローが全く無いまま物語が終わってしまう。 -このように諸悪の根源そのものなのだが、既に故人になっているためプレイヤーがこの男を断じることはできない。同情の余地は全く無いし、人によっては殺されて清々したと思うかもしれない。 -そもそも本作の開発陣は、この男の意味不明過ぎる行動に対して、誰一人として不審に思わなったのだろうか? #endregion **或真敷一座 或真敷ザックの所属するマジシャンの一座。その名前の通り、''人として「あるまじき」行為を行い''、本作の様々なところで問題を引き起こしている。 #region(一座紹介。最終話のネタバレ含む) ''或真敷天斎'' -或真敷一座の座長で、ザックとバランの師匠。ザックに一座の権利を譲渡したあと、''他殺と疑われるような状況を仕組んで自殺''。その理由は結局不明のまま。 --ザックとバランに「自分を殺せ」という手紙を送りつける。それは継承者を見定める試験であったのだが、当然その手紙が犯行動機ではないかと疑われる。 --''娘は事故後も生きていたにも関わらず死亡扱いにし、それをネタにザックとバランを脅迫し続けていた''。 -7年前の裁判の原因を作った男であり「あるまじき」一座を象徴する人物。ただし、脅迫し続けた件は存命中に謝罪している。 ''或真敷バラン'' -ザックの弟弟子。''天斎の自殺を最初に発見し、ザックに殺人の疑いがかかるよう工作した''。さらに''天斎を殺してその罪をザックに被せるよう画策していた''ことも明らかになるが、このことに対しては以下のように因果応報な仕打ちを受けている。 --ザックが裁判中に失踪したために、自身の容疑も晴れず地位も名誉も失った。証拠不十分として釈放されたあとも世間はバランを悪人として扱い、表舞台から追放された。 --しかも7年の間、或真敷一座の権利がザックとバランどちらが受け継いだかということが明らかにされていなかったため、一座の手品は一切使うことができず、デパートの屋上などの小さな場所でオリジナルの手品で生活していくしかなかった。 --「7年間行方不明だった者は故人として扱う」ことから、唯一の生き残りである自分が一座の権利を譲渡されると意気揚々としていたところに、成歩堂にザックが一座の権利を娘に渡したという事実を突きつけられ愕然とする。 --さらには、ザックがバランに対しての謝罪も込めた、「7年前の事件の犯人は自分」という手紙のせいで、さらに心を傷付けられる。 -ある意味、天斎とザックのせいで一番被害を受けた人物。ザックに濡れ衣を着せようとしたり殺人を計画したりと問題行動は多いが、最終的には全ての罪を認め警察に出頭して罪を償っている分、少なくとも天斎とザックよりはまともではある。 -ちなみに3話の今一意味のわからないトリックを考えたのはこの人。 ''或真敷優海(ラミロア)'' -ザックの妻であり、天斎の娘。もともとはザック・バランと3人組で芸をしていたが、練習中に事故に遭遇し蒸発。死亡したかと思われていたが、記憶と視力を失いながらも生きており、ボルジニアで「ラミロア」という通り名で歌手として活動していた。 --第3話で被告人の保護者代わりとして登場。被告人を助けるために証言するのだが、芸能人としてのキャラづけのために盲目であることを隠して嘘の証言をしたり、事件の重要なことを意図的に隠していたりとグダグダな証言を繰り返し、捜査と裁判をいたずらに混乱させる。 --ひどいときには「契約ですから」と証言しようとしないことも。''被告人の無罪・事件解決とどっちが大事なのか''。 --過去作でも嘘をつく証人はたくさんいたが、そういう証人に限って事件の核心に迫る情報を持っていた。ところが長々と尋問をやって彼女から引き出せるのは「私が聞いた犯人の声は、あの人です!」という情報のみ。''じゃあ始めからそう言え!'' --また解決後は、王泥喜達のところにノコノコと現れ、自分と被告人がデタラメな証言をして裁判を混乱させたことを謝罪やフォローの一つもしないどころか、「全てが明らかになるのが怖かった」などと''自分達のしでかしたことを正当化するような''発言までする。 -''王泥喜とみぬきの母''でもあり、前の夫が結婚から1年足らずで亡くなったあとザックと再婚。ちなみに前の夫(王泥喜の父親)の話は軽く触れられただけで終わっており、名前や素性なども不明。 --自身が盲目と記憶喪失になった事故に巻き込まれてからボルジニアでの活動に至るまでの過程や、王泥喜の過去についての話が作中には一切登場しない。次回作以降の伏線と考えられなくもないが…~ さらには「(みぬきには)家族がいただけ幸せ」と言う発言やザックが王泥喜の存在をほとんど知らなかったことから考えるに、''前夫との子である王泥喜を再婚する前に(それもザックがその存在に気付くよりも早く)捨てた疑惑が浮上する''。((少なくとも、王泥喜と彼女とでは「芸のリハーサル中の事故のせいで離れ離れになった」という言い訳は通用しない。)) #endregion 最終話の根幹となっている「メイスンシステム」は、この''或真敷一座のしでかしたトラブルの尻拭いがほとんどである。''しかも、或真敷一座とラスボスとのつながりは、ザックがラスボスの元依頼人かつ被害者であるということだけであり、''メインの現代の裁判とはほぼ無関係なことばかりやらされる''ことになる。 **助けるべき依頼人たち 今作の依頼人には''完全な意味で潔白な人が1人も存在しない''。過去作における依頼人は一癖も二癖もありながらもなんだかんだでプレイヤーに助けたいと思わせるような人物が多かったのだが、本作ではほとんどの依頼人は非協力的であり、ほとんどの場合何かしらの犯罪に関わっているため、助ける気にもなれない。 #region(依頼人について(ネタバレ注意)) ''第1話:成歩堂龍一'' -前作までの主人公。常に非協力的で態度がいちいち癪にさわる。''事件の全貌を把握しており、終始審理の誘導を続ける。裁判の後半には王泥喜を差し置いて弁護士席に立ち、自分でどんどん話を進めそのまま決着をつけてしまう''。王泥喜は真犯人を引きずり出すためのダシだったようだ。 ''第2話:北木滝太'' -まだ気構えも実力も未熟なヤクザの息子。''被害者を凶器持参で殺害''しようとしたところで事件に巻き込まれる。逮捕されて刑務所行きになる事を「(極道として)箔がつく」と望んでいる節があり、王泥喜に対しては(実際に依頼したのは真犯人と父親とは言え)非常に攻撃的かつ非協力的な態度を取る。裁判の終盤では真犯人を庇う為に嘘の自供をしかけ、無罪になっても感謝((ただ、これに関しては父親が代わりに念を示している。))するどころか王泥喜にブチギレる始末。ここまで弁護してくれた王泥喜や自身の為に家業から足を洗おうしている父親、成り行きとは言え自身を留めてくれた真犯人の事を何だと思っているのか。 ''第3話:マキ・トバーユ'' -外国の少年ピアニストだが、実は''祖国では国外に持ち出せば極刑となる物品を国外に持ち出した密輸犯''。裁判では日本語を喋れるにも関わらず喋れないと偽り、結局最終局面までだんまりを決めこみ、真犯人を告発する取引として祖国ではない日本で逮捕されることで極刑を逃れた。''じゃあ最初からそうすればいいのに''。密輸の動機も「カネが必要だった」としか言わず明らかにされていないため、感情移入や擁護もできない。((無罪判決の後には、王泥喜・牙琉・裁判長に対して「あなたたち、偽りばかりの私に光を見つけてくれた。感謝してる。」というよくわからない感謝の念を勝手に笑顔で述べられる。))こんな有様なので、彼よりも''真犯人の方が人気や同情度が高い''((キャラクターも髪型もよく立っているため、宝月茜よりも彼の方を刑事役にするべきだったという意見や、牙琉よりも彼を検事役にすべきだったという意見もある。何よりちゃんと仕事をしているし。))。おかげで(殺人に関しては)無罪を勝ち取ったにもかかわらずEDに登場できなかった。 ''最終話:絵瀬まこと'' -画家の娘だが、その正体は''証拠品や美術品の贋作師で、成歩堂が失脚する原因となった捏造証拠を作った張本人''。ただし本人はそのことを知らず、事件の被害者である父親にその才能を利用されていた(当時はまだ小学生)。非常に内気な性格で、事件についての情報を語らない。また幼い頃に誘拐されかけて以来、外にほとんど出たことがない。とは言うものの、今作の依頼人の中ではまだマシな部類であり、前向きに評価する向きもある((実際、ヒロインであるみぬきよりも評価は高く、彼女こそ名前通り「真」のヒロインだというプレイヤーもいる。また、本作の登場人物の中で唯一人間として成長した人物であるとも言える。))。 ''最終話(過去):或真敷ザック'' -売れっ子の奇術師。''成歩堂が失脚する原因・その2''。詳細については前の項目を参照。 とまあ、ごらんの有様である。一応前シリーズでも何らかの形で犯行に関わっているなど純粋に潔白とは言いがたい依頼人はいるが、事情や背景がきちんと描かれていた。中には犯罪者(もちろん殺人ではない)もいたが、憎めないキャラクターづけがされていた。 #endregion **前シリーズキャラの改悪 上記の要素に加えて大問題なのは、前シリーズのキャラクターがまるで別人になってしまっていることである。 ***成歩堂龍一 前作までの成歩堂は普段は三枚目ながらも真実を追い求める熱い男であり、卑怯な手などは一切使わないはずだったのだが…。 #region(変わり果てた姿) -''「証拠の捏造で法曹界から追放された」''という衝撃の設定で登場することに。しかもその経緯が、''休廷中にみぬきから証拠品を受け取る((みぬき曰く「知らないおじちゃんからもらった」。))→審理中誘導される形でつきつける→即座に相手検事から「それは捏造」と断言される((しかも、それを証明できる証人まで既に用意されていた。))→追放''というあまりにも情けないもの。 --このあたりは実際にプレイヤーが成歩堂を操作して捏造証拠を突きつけることになり、「なぜプレイヤーの手で成歩堂にとどめを刺させるのか」と批判されている。また、''検事の牙琉を新人であることから舐めてかかる''という、前作までの彼からは考えられない性格になってしまっている((自分も連戦連勝とはいえまだ弁護士になって3年しか経っていない駆け出しだというのに…。))。 --この流れについても、''『土武六に「いつ証拠の捏造の依頼を受けたか」(最低でも裁判3日前以前)という証言を求め、「ザックからの弁護依頼状(裁判の前日)」を提出すれば嵌められたことを立証できたのでは?((少なくとも、自分が証拠の捏造を依頼していないこと))』''、ということがユーザーに指摘されている。こうすれば謹慎処分程度で済んだ可能性が高い。 --また、たった一度の捏造だけでバッジ剥奪というのは理由として弱いという批判((本シリーズの検事は不正証拠を発見されても処罰のみで済んでいる。例えば『1』では証拠の捏造を告発された検事が処分を受けたあともそのまま検事を続けているし、『蘇る逆転』で御剣が(本人が知らなかったとはいえ)捏造証拠で勝利を勝ち取り、(少なくとも起訴された事件においては)無実であった被告に死刑が執行されていたという大スキャンダルが明らかになったが、御剣はその後も検事を続けている(こちらは特に罰せられた様子もない)。))や、''前作のEDからたった2ヶ月で弁護士バッジを取り上げられる''という設定もあんまり過ぎるとして批判の的となっている。また、成歩堂よりも、前述のように牙琉の方がはるかに重大な問題を起こしているのに、牙琉は一切お咎め無しということにも批判がある。 -成歩堂自身がラスボスを追い詰めるために「もう弁護士じゃないから」と言って平気で''証拠捏造や盗撮を行う''((特に盗撮については、茜ら警察関係者に独房の調査を頼めば決定的に近い証拠を入手できたのでする必要もない。))。 --いくら真犯人に決定的な証拠を消されたといっても、他に方法はいくらでもあったはずである。実際、過去作では決定的な証拠を消した真犯人に対し既存の証拠品を機転を利かした使い方で突きつけ、真犯人の自滅を誘って事件解決へと導いたこともあった。 --''捏造した証拠を初対面の新人弁護士(王泥喜)に使わせる。しかも、みぬき経由で手渡すという過去の自分がやられたのと全く同じ方法によって''。王泥喜やラスボスを自分と同じ目に遭わせたいだけのようにしか見えないが、王泥喜に殴られても謝罪なし。何かのはずみでバレようものなら最悪どうなるか、成歩堂が一番よく知っているはずだが。 --何かにつけて自分は動けないからと言って王泥喜を手駒として使いまくる。さらに''主な収入源が中学生の養女で、その養女からは「ヒモ」呼ばわりされる。''その一方で自分の事務所で働いてくれている王泥喜を''(自分のことを棚に上げて)「使えないマスコット」と呼ばわりする''という外道ぶり。 ---念の為に言っておくが、成歩堂は決して''「金銭の絡んだ賭け事」は行なっていない。'' -にも関わらず、''作中では終始完璧超人扱いされる。'' --前作からあまり間を置かずに追放されているのに、弁護士としても完璧な人間に成長している。たった1年足らずでそんなになれるわけがないという声も多い。 --とにかく皮肉屋な面が前面に出ており、プレイヤーの癇にさわりやすい。皮肉屋な面は第1作からあったが、対象は関わった事件の真犯人(その中でも相当な悪人)に限定されていたので、さほど問題視されていなかった。 --このため旧作ファンからは「ダルホド」「ピアニート((本作の彼の職業は、表向きはピアニストということになっている。全く弾けないが。))」と呼ばれ、蛇蝎のごとく嫌われている。「ダルホド」という呼称には''「これは『ダル歩堂』という別人である」''という意味(願い?)が込められているとも。 --第2話では車にはねられて電柱に頭を強打したのに軽く足を捻挫しただけで済んでいたので、''そういう意味では完璧超人なのかもしれない''。 -最終話では裁判に関する一連の流れ((事件調査及びその資料の準備、新制度の試験導入、メイスンシステムの用意とおそらくその管理、裁判員選出、裁判の模様をTVで全国生中継の手配。))を組み立て取り仕切っていたわけだが、今となっては法曹界との繋がりもなく、無職といってよい人間がどうしてそこまでできたのだろうか? --裁判の大半が過去の事件の解明に当てられているのもおかしい。この裁判は「父親を殺害した容疑で逮捕された娘の審理」であり、「過去の裁判の真実を明らかにすること」はその一環でしかないはずである。もっと言えば、或真敷一座の起こしたトラブルの尻拭いである。 --結局、この裁判は自分を陥れたラスボスに対する報復と新制度のテストのために行われた多分に私的なものといえる。利用された王泥喜はいい迷惑である。 -これだけ不正をやっておきながら、エンディングにおいて「また司法試験受けてみようかな」と発言する。((しかも翌年(『5』)にて弁護士復帰を果たした事から合格した模様)) --さらにエピローグでは''「生きることに価値があるかぎり、人は簡単に死なない」''という、自分の師匠を含めた今までの事件で死んだ人間を愚弄するような発言をする。今作の成歩堂は同じようなキザなセリフを随所で吐くのだが、どれもことごとくスベっている。 -なぜここまで成歩堂が別人になっているかというと、&color(red){''既存の全く別のキャラに無理矢理当て込まれて登場したから''}である。((開発当初成歩堂には出演予定は無く、後々にカプコン上層部の意見にて出演する事となった。))そのせいでところどころ設定矛盾や無理矢理感が残っている。 #endregion ***宝月茜 初登場の『蘇る逆転』(『1』の追加シナリオ作品)では科学捜査官を志し、時に暴走することはあっても信じた道を真っ直ぐに突き進むキャラクターであった。 -今作では初動捜査担当の刑事として登場するのだが、捜査に非協力的。協力を求めるとかりんとうを食べてごまかし、酷いときは投げつけてくる。このかりんとうを食うテキストがやたらと長いうえにスキップできない。最悪である。 --''事件現場、死体の横であろうと平気で食う''。事件現場での飲食は証拠物などが汚れてしまう危険があるため許されない。警察官なら知っていて当然のことである。 --裁判中、証言台に立っている最中でも食べている。そして王泥喜にかりんとうを投げつけてくる。((挙句の果てにはEDまでかりんとうのことを語る始末。)) --協力してくれても大して役に立たず、逆に足を引っ張ることも多い。それどころか本来刑事でない王泥喜に死体の見張りや捜査の手伝いを押しつけることも。 -刑事としての差は、前シリーズで初動捜査を担当していた糸鋸刑事(通称イトノコ刑事)と比べると分かりやすい。 --イトノコは事件の説明役として法廷に立つことも多かったのだが、今作では彼女が現場を任されているのに法廷に立つことが異様に少なく、印象が薄い。 --また、御剣とイトノコの間にはなんだかんだで強い信頼関係があるのだが、牙琉と茜にはそういったものがない。それどころか互いに激しく嫌っている。 -''ストーリー全体を通して職務に対するやる気が感じられない''。台詞から、志望していた科学捜査官に就けなかったことや成歩堂があんなのになってしまったことが原因だと考えられるが、社会人として失格である。 --というか、''なぜ科学捜査官にしなかったのか''。『蘇る逆転』や本作のプロモーションビデオで彼女は科学への熱い思いを語って''「これぞ私の生きる道!」''とまで断言している((単なる憧れではなく、過去や姉との絆に関わる強い理由が彼女にはある。))し、本作で彼女が役に立ったのは、石膏で現場の足形を取ったり特殊な液体で毒を検出し殺人方法を立証したりといった、科学捜査を活用したものばかりである。 --『逆転検事』シリーズでも『蘇る逆転』と同じような役割で登場している。そうなると、なぜこんな形で登場させたのかますます分からない。 -彼女がここまで変わった理由は「メインヒロインであるみぬきと"明るいキャラ"が被るのを防ぐため((『逆転裁判画集-王泥喜編-』より))」とのことだが、そのためだけに夢を潰えさせるのはあんまりである。他に方法はなかったのか。 --皮肉にも、本作の彼女とみぬきは''「事件解決の役にほとんど立たない女性メインキャラ」という悪い意味でキャラ被りをしてしまっている。'' ***糸鋸圭介 前シリーズでは初動捜査担当の刑事として登場。刑事と弁護士という敵対関係であるにも関わらず、人の好さから捜査に協力してくれることも多かった。証言台に立つことも多く、法廷パートは彼の証言を崩すことから始まると言っても過言ではなかった。 -今作では7年前の事件の証言者として登場するのだが、''成歩堂に対し終始ケンカ腰で「意気地なし」呼ばわりするなど頭ごなしにけなしにかかる''。前シリーズでは事件の真相究明のために成歩堂に協力し、自身が慕う御剣や自分の(元)部下を成歩堂が冤罪から救った時も成歩堂に感謝していた。また3の最終話では信頼関係のようなものが芽生えた描写すらあった。 --その「意気地なし」と言った内容だが、被害者である天斎が「(自分の)額を撃て」と弟子2人に指示を行っていたのだが、成歩堂は「(自分がそのような指示を受けても)ぼくは撃ちませんけど」と答え、それに対して糸鋸は「それはアンタが意気地なしだからッス」と返した。とんちでの回避は可能であるにしても、実際に被害者を撃ち抜いたら、意気地なしどころか''殺人犯''である。 --本作でこんな横柄な態度を取られて腹を立てたり戸惑ったりしたプレイヤーも多いことだろう。 -なお、7年後の世界では登場しない。クビになったのか配置換えを受けたのかは不明。 ***その他 ''裁判長'' -シリーズ恒例の登場人物。外見や性格は全く変わっていない。 -「最終的にはいつも正しい判決を下してくれる」のがジンクスとなっている彼だが、例の或真敷一座の事件ではとうとう判決を下せないまま被告人が死亡してしまい、審理続行不可能となってしまう。この役目は「3」の弟のサイバンカンのジンクスである。また、第3話では証拠不十分な状況で「決定的」だと断言して検事の無茶苦茶立証に拍車をかけたり、最終話で(王泥喜をさしおいて)検事とともに真犯人にとどめを刺したりと、ところどころでおかしな行動を取っている。 ''亜内検事'' -シリーズ恒例の第1話の担当検事。本作では髪型がさらに面白いことになっている(それに併せて新規のモーションまで作られている)。事あるごとに関係者から忘れられていたが、今回は成歩堂に覚えてもらえている。 -「みぬく」に難癖をつけているため牙琉よりはまともな検事といえるが、後半になると(主に成歩堂のせいで)王泥喜ともども影が薄くなり、''弁護士と検事が空気な法廷''という異常事態となる。 ''原灰ススム'' -茜同様、『蘇る』からの登場。職業が法廷係官になっている以外は変わっていない。 -''警官時代の服装一式を勝手に持ち帰って法廷係官となってからもそれらを身につけている''というかなりの問題行動をしているのだが、元々やりかねないと思わせる人物ためか、あまり問題にされていない。糸鋸と同じく出番は過去パートのみ。 この他のキャラクターは存在を仄めかすような描写はあるが登場しない。しかし、成歩堂が上記の出来事に巻き込まれたことから、特に成歩堂との関係が深かったキャラに対しては「あの人物は何もしなかったのか?」「成歩堂を見捨てたのか?」などといわれの無い批判を受けたり、「動きたくても動けない状況だった」として、死亡説や長期の意識不明の重体説(逆転裁判の世界では死亡していても霊媒で動けるため)といったはた迷惑な珍説を流されたりした。これも、新シリーズなのに旧作キャラを登場させてしまったことへの弊害であろう。 **証人・犯人など -第2話の証人、第3話の犯人など「これぞ逆裁」といったような魅力的なキャラクターも中にはいる。''むしろ彼らをメインに据えた方が良かったのではという意見は多い。''しかし全体としてインパクトに欠けるというのが総評である。今回はライバル検事が協力的なためか、事件の証人がさまざまな理由でグダグダな証言を繰り返してプレイヤーを苛立たせる。特に第3話で顕著。 **総評 -総じて言えることは、本作の登場人物には前作までに見られた''「過去を経験して人間として成長する」という描写がほとんどないこと''である。 --唯一「成長した」と言えるのは、最終話の現代の依頼人の絵瀬まことぐらいである。 -他の奴らは、自分のしでかしたことを謝罪や反省の一つもしないどころか正当化するような発言をしたり、自分が何をしでかしたのかロクに理解や自覚すらせずに、その後は特に気にする様子もないなど、徹頭徹尾救いのない連中ばかり。
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