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トランスフォーマー コンボイの謎」(2013/08/06 (火) 14:02:19) の最新版変更点

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*トランスフォーマー コンボイの謎 【とらんすふぉーまー こんぼいのなぞ】 |ジャンル|アクション|&amazon(B000068GYP)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売元|タカラ|~| |開発元|開発:不明(アドバンスコミュニケーション?)&br()制作:イスコ|~| |発売日|1986年12月5日|~| |価格|4,900円(税抜)|~| |配信|バーチャルコンソール:2008年6月10日/500Wiiポイント|~| |分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|''ゲーム開始後すぐに死亡''&br()ミクロの決死弾&br()「コンボイが死んだ!」キャンペーン&br()マグナス伝説の始まり&br()ウルトラマグナスNo.2&br()白コンボイ|~| |>|>|CENTER:''[[トランスフォーマーゲームリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/894.html]]''| //開発元のソースぽいもの→twitter.com/#!/adimatic/status/13531281282 //またアドバンスコミュニケーションは元トーセスタッフが立ち上げたメーカーらしい… ---- #contents(fromhere) ---- **概要 玩具・アニメともに大ヒットを記録した「トランスフォーマー」をゲーム化した作品。アニメ第2作『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』の主人公ウルトラマグナスを操作する。~ その超絶難易度と「謎」だらけの内容から、タカラ(現・タカラトミー)のファミコン参入第1作目にして今もゲーマー達の間で語り継がれる''クソゲーの一等星''となった。 **問題点 ''あまりにも難しいステージ'' -本作をクソゲーたらしめている最大の原因。主人公のウルトラマグナスは''敵兵や敵弾に触れただけで爆発する''((特定の敵を倒すとバリアのアイテムを入手して攻撃を3回だけ耐えられるようになるが、猛攻の中で取るのは難しいうえにこの程度の防御力では焼け石に水である。))うえに、ステージ中の敵の攻撃が激しく、とにかく死にやすい。 --それでいて、ザコ敵は小さくこちらの攻撃を当てづらい。''ステージ1のスタート地点''にあらわれる敵が顕著で、飛行機型のときは当たり判定が縦方向に数ドットしかないうえに、逆放物線を描いて攻撃しながら突っ込んでくる。弾を1発当てると人型に変形するのだが、そのときの身長がマグナスの銃口よりも微妙に低く、''地上にいるとこちらの弾がちょうど当たらない''。こんな敵を、ゲーム開始直後に2体同時に相手にすることになる。 --さらに凶悪なのが、敵弾も''白の2×2ドット''と小さく、背景に紛れてほとんど見えない((--このゲームが発売された当時は14~21インチの小型のブラウン管テレビが多かったため、いま以上にドットは小さく見づらかった。))ことである。弾速が速くたいていは至近距離から撃ってくるので、''撃たれたらもう間に合わない''ことが多い。 --このため、初見のプレイヤーのほとんどがステージ1のスタート地点で飛行機に衝突したり知らないうちに敵弾に当たり続けたりして、何もしていないのにゲームオーバーになることが多く、レビューなどで「なぜミスになったのかが分からない」と言われやすい。 --「トランスフォーマー」だけあって、ビークルモード(車両形態)に変身する((ロボットモードの時に十字キーの下を押すとビークルモードに、ビークルモードの時に上を押すとロボットモードに変形する。))と飛行機の攻撃は当たらなくなるし、横と真上に攻撃できるようになるので攻略が楽になる。といっても、「メカ生命体クラック」(空中を漂う茶色いエビのような敵)などビークルモードでもこちらを正確に狙ってくる敵が多いので油断はできないが。 -ステージ9はいわゆるループ面になっている。3つのルートから正しいものを選ぶ分岐が6連続で続くのだが、正しい道を判別するヒントが一切ないため、初見では''729通り''のルートを総当たりすることになる。攻略本なしで突破した人間はおそらく存在しないだろう。 ''あまりにも弱いボス'' -ステージの理不尽な難易度に対して、ボスは''話にならないほど弱い''。 --ステージ1:本作オリジナルの「機械惑星デビルスター」。''定位置から弾を発射してくる''だけのボスで、適当に連射をしていれば勝てる。 --ステージ2:ダブルデビルスター''(デビルスター×2)''。 --ステージ3:なぜか''デストロンのエンブレムマーク''。こちらは上下にフワフワ移動しながら弾を撃ってくる。ステージ6と8にも出てくる。 --ステージ4:''デストロンボート''。 --と、ここまでまともなデストロン兵がまったく登場していないのだが、ステージ5以降は原作に登場したメナゾール(ステージ5)・ブルーティカス(ステージ7)・メガトロン(ステージ9)・ダイナザウラー(ステージ10)がボスとして立ちはだかる。ただし、''攻撃パターンはエンブレムと同じで弱点も全員同じ''。倒すのはただの作業である。 --ちなみに、ステージ3以降は3つのリフトに乗って戦うが、実はこのリフト、''マグナスの弾で破壊できてしまう''。一番遠いところから撃ち続けているとリフトを破壊してしまい、ボスに弾が届かなくなるのでご注意を。 ''その他残念な要素'' -全10ステージ構成だが、''ステージ3・6と8・10の構造がまったく同じ''で、昇るか降りるかの違いしか無い。 --これはステージ3・6と8・10はそれぞれ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』(1985年)と『ザ・ムービー』(2005年)、『2010』(2010年)の時代を行き来するタイムトンネルだという設定があるためで、昇り降りが時間の移動に対応している。ステージ3・6・8のボスが同じなのも同じタイムトンネルだからだと考えられるが、その設定を知らなければ(知っていても)手抜きに見えてしまう。 -条件を満たしてクリアするとエンディングが変化し、自機がロディマスコンボイに変更されるが、''横向きのドットがマグナスの色違いという手抜き''。変形後の姿はさすがに違う…と思いきや、''変形途中の姿も実はマグナスの色替え''である。 -ステージ中のBGMが1曲しかなく、すぐにループする。 -スタートボタンを押したりボスを撃破したりしたときに、''画面全体が赤青交互に激しく点滅する''(VC版では修正されている)。当時は大きな問題にはならなかったが、今なら回収ものである。このゲームをやるときには体調を万全の状態にしておくことをお勧めする。 -特定の敵を破壊することによって出現するパワーアップアイテムや、集めることにより2周目はロディマスコンボイに変身できるアイテムが自機の弾で破壊できてしまう。 --そのくせパワーダウンアイテム(Dマークのカプセル)は破壊できない。 -タイム制限が存在しないので永久パターンが簡単に構築でき、スコアに意味が無くなってしまった。 --スコアによるエクステンドがあるので一見稼ぎに意味があるように思えるが、無限にコンティニューができかつミスしたらステージ最初からなので残機を増やしても意味が無い。 **「コンボイの謎」とは何か 本作を語るうえで欠かせないのが、''「サブタイトルの『コンボイの謎』とは何だったのか」''ということである。今でも「何が謎なのかが謎だ」とネタにされてしまうほどだが、一応謎は明かされているのである。~ 本作の元になったのはアニメ『戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー』とその続編『2010』で、この2作の間には『トランスフォーマー・ザ・ムービー』という映画がある。前作の主人公的存在であるコンボイをはじめとするキャラクターが軒並み戦死、世代交代が行われるなどストーリー的に重要な位置を占める作品なのだが、この映画が公開されたのは海外のみ((日本でもTV放送に合わせる形で公開する予定があり吹き替えも完了していたのだが、諸般の事情で見送られた。ちなみにこの映画、アメリカ側から作画を担当した日本側に当時の為替レートで約40億円という破格の予算が与えられたが日本側は使い切れず、半分ほどを返却したという逸話がある。))で、日本では何の説明も無く『2010』の放送が開始されていた。~ そこで、''映画に代わって事情を説明するために作られた''のが本作であった。本作の主人公がウルトラマグナスなのは彼がコンボイの死の真相を探るためであり、エンディングで条件を満たすとロディマスになるのはコンボイからロディマスへの世代交代を現すものであった。~ また、『2010』放映に先がけて「コンボイが死んだ! キャンペーン」なるものが実施された。本作もその一環であり、「隠し面に行けばコンボイを殺した人物が明かされる」「その人物が誰かを書いて送ると抽選で日本未発売の玩具「ルナボート」(原語では「ラナバウト」)が貰える」というキャンペーンが行われていた。~ つまり、「コンボイの謎」とは「誰がコンボイを殺したのか」という''コンボイの(死の)謎''、あるいは「新しい司令官は誰なのか」という''コンボイの(後継者の)謎''だったのである。~ しかし、肝心のゲームの出来がひどかったうえに、隠し面の演出も''「メガトロンの一枚絵が現れるだけ」''という説明をしていないに等しいものだったため、コンボイの死の真相は長らく''ファンの間でも謎のまま''という無意味な結果に終わってしまった。~ そして、ゲーム中では事情を一切説明されないため(取扱説明書や[[VC版の紹介>http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_tf/index.html]]にはストーリーが載っている。ゲームの詳細が説明書にしか載っていないのは当時のゲームでは普通のことである)、パッケージや説明書を読める環境にない人は''何が「謎」なのかさっぱり分からなかった''。~ さらに、本作は「理不尽な難易度のクソゲー」としてトランスフォーマーを知らない人からも注目を集めていたのだが、事情を知らない彼らはもちろん、''何が「謎」なのかさっぱり分からなかった''。~ キャンペーンも終わりクソゲーとして有名になってしまった今では「ゲームの目的そのものが謎だ」というネタが独り歩きしてしまい、「自機の名前はコンボイ」(正しくは前述のとおりウルトラマグナス)と誤解するなどトランスフォーマーを知らないレビューも多く見られる。 **評価点 超絶難易度であることはいかんともしがたいが、それ以外の要素を見ると原作を無視した要素は意外と少なく、評価できるところも多い。 -アイテムの種類が豊富で、ワープ、隠しマップなどアクションゲームの要素がきちんと揃っている。 -当時のFCのゲームということを考えれば、グラフィックのクオリティはまあまあ。でも、ブルーティカスやダイナザウラーなどのグラフィックはあまり似ていない。 -低音質だが日本版の主題歌をタイトル画面で使っている。ステージのイントロではお馴染の場面転換の曲が流れるなど、原作の曲を取り入れている。 -自機の動きに慣性があり、多少滑るのがちょっと気になるくらいで、操作性は実は優秀な方。「足場が少ないステージでは飛行カプセルが出現する(ことがある)」という救済措置があるなど、意外と工夫されているところも多い。 --本作が難しいのは敵の攻撃の激しさによるところが大きく、''ステージ9のループを除けば''そこまで絶望的な難易度というわけではない。何度も死にながら出現パターンを覚える「避けゲー」と見れば、件の「飛行機」や「茶色いエビ」なども案外すんなり避けられるようになる。 --もっとも、アクションゲームとしてのアラが大きいので''クソゲーであることに変わりはない''のだが(せめて敵弾がもう少し大きければ…)。 -「トランスフォーマー」の象徴でもある「ロボットモード⇔ビークルモードの変形をゲームにきちんと組み込んであり、攻略上もけっこう重要になる。こういう設定が再現できているキャラゲーは意外と少ないのではないだろうか。 -コンティニューは無制限だが、''「ゲームオーバー画面でA+Bボタンを押しっぱなしにしながらスタートボタンを押す」''という裏技のような扱いになっている((同時期に発売された『迷宮組曲』や『がんばれゴエモン! からくり道中』でも同じ方法が採用されていた。本作が発売された当時はこのような「特定のボタンとスタートボタンを押すとコンティニューできる」という裏技風のコンティニューが非常に多かった。ちなみに、本作のコンティニューコマンドは『がんばれゴエモン』のものと同じである。))。 //--勘違いする人が多いがコマンドは''説明書にしっかりと明記されていて''裏技でもなんでも無かったりする。レビューサイトを鵜呑みにしてると思われかねないので注意、まあこのゲームの説明書がどれだけ現存してるのかって話だが。←自分が持ってる説明書には書いてない。書いてある説明書が本当に現存するのなら版を重ねたということになる、そうなのか? -この時期に発売された他のクソゲーにありがちな「詰み」になる要素が無い。 --ステージ道中でミスをした場合そのステージの最初に戻されるので、ロディマスコンボイに変身するアイテムを取り忘れた場合、ボスに行く前にわざとミスすることによりやり直すことができる。また、ボス戦でミスした場合はボス戦からのやり直しになるので(コンティニューした場合も自機数やスコア表示をせずいきなりボス戦が始まる)、その点では親切な設計となっている。 --ただし、6面の隠し面であるサイバトロンゾーン・8面の隠し面であるデストロンゾーンへは1回しか行けないため、取り損ねたらそれっきりである。 **余談 ''クソゲー関連'' -「クソゲーオブザイヤー2007」動画の『グランツーリスモGT5プロローグ(GT5P)』パートで、本作のステージBGMが使用されている。 -海外の有名クソゲーレビュアーAVGNが「海外未発売のクソゲー」として初めて紹介したのは本作であった。 --日本版アニメBGMを知らずに批判している点を除けば、おおむね的を射ている内容。 -WiiのVCで500ポイント(500円相当)で配信されている…のはいいのだが、配信に際してメーカーのブログでは[[こんなコメント>http://web.archive.org/web/20090227100626/http://www.takaratomy.co.jp/products/gamesoft/blog/i0300/post_46.html]]が出されていた。(2012年3月末にタカラトミーのゲーム関連のページが縮小されゲーム情報局ブログも終了したためリンクはWebArchive) --''「レッツトラウマ」「CERO:A(全年齢対象)←ホントに!?」''といった文字が並ぶあたり、業界内(どころか内部でも)でもクソゲーとしての知名度が高いことが分かる。 ''トランスフォーマー関連'' -アニメ『戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー』のDVD第5巻と10巻には本作の業者向けPVが1本ずつ収録されている。 --PVでも、隠しステージで犯人が判ることや、条件を満たせば2周目でロディマスコンボイが使えるのは「TVに先駆けてコンボイに替わる新司令官を知る事ができる」という仕掛けであることが言及されている(実際は、2010でロディマスが登場するテレビ放送よりも、ゲーム発売日の方が遅くなってしまったが)。 -『トランスフォーマー・ザ・ムービー』は後に日本国内でも公開された。VHS、DVDも発売されたが現在は入手困難である。 --『ザ・ムービー』では多くのキャラクターがほとんど一撃で死ぬため、マグナスの弱さも原作とかけ離れているわけではないという見方もある。映画でもマグナスは一度バラバラに破壊されている。 --そしてゲームでの弱さに始まり、無反応なマトリクス、『ザ・ムービー』でバラバラにされた姿、その直前の情けない台詞、格下のホットロディマスに次期指令の座をとられる、最終回のアレ、『2010』のEDの歌詞…ウルトラマグナスという男は未だにネタキャラ扱いされている(そもそも''『トランスフォーマー』という作品自体が高レベルのネタ''なのだが)。 --ここまでの話とは一切関係無いが、脳内メーカーで「ウルトラマグナス」と打つと…。 -2009年に発売された「トランスフォーマー オルタニティ」(玩具のみで展開するシリーズの一つ、超常的な力を得た様々な次元のコンボイやメガトロンが時間や次元を超えた戦いを繰り広げる)によって本作の背景設定がついに明らかにされた。発売から20数年経ってようやく真の「コンボイの謎」が明かされたと言えるかもしれない。 --それは、''本作は別次元のコンボイとメガトロンの介入によって行われる「死と苦しみに満ちたゲーム」であった''というもので、とある未来のメガトロンはかつてこのゲームと似たような強化された状況でウルトラマグナスに敗北しており、自分の敗北が偶然であったことを証明するためにコンボイにこのゲームを持ちかけたという。 --メガトロンはデストロン軍団全体に異常な強さを与える、コンボイは選んだ1人のサイバトロン戦士にのみ力を与える、そしてそのサイバトロン戦士が死ぬたびに1面開始時点から新しい歴史ルートの平行世界を派生させて、強化デストロン軍団が100通りの歴史で全勝すればメガトロンの勝利となるというルールで、100通りの中で1つでもサイバトロン戦士が1人で勝ち抜く歴史が生まれたらコンボイの勝利となり、メガトロンが現在進行中の作戦の「謎」をコンボイが聞き出せるというもの。 ---なお、メガトロンの企みは、二次元宇宙の法則と同化して生きた膜宇宙に進化した二次元生命体の群体「プラニクロン」を犠牲とする魔術(宇宙の操作盤「コズミック・ドライバー」)で、多次元全能に近いコンボイ集合体本体とメガトロン集合体本体の拮抗した戦いに終止符を打つ計画であった。 --各歴史のウルトラマグナスにしてみればいい迷惑だが、ロディマス司令官がやられてしまうよりはマシか。 --何はともあれ、こんな設定がわざわざ作られるほど本作の印象があまりにも強かったということなのだろう。ちなみに、この設定に従うと本作も含めたいくつかの作品がパラレルワールドの話ということになってしまうが、''トランスフォーマーの世界ではよくあること''なので気にするな!((パラレルワールドの設定自体はアメコミなど向こうのサブカル界隈ではよくある話である。トランスフォーマー関連でも、マーベルコミックス(Target 2006など)の頃から取り上げられている。)) --『コンボイの謎』の版権イラストで、いかにも黒幕として描かれているメガトロンは黒っぽい色をしている。これを汲んで上記設定のメガトロンの玩具も黒い。 **関連動画 #region(当時のCM) &youtube(http://www.youtube.com/watch?v=d_lHEfl5oPI) この映像では最初の2秒ほどが切れている。 #endregion #region(発売前のプロモーション) &nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm1415246) #endregion //#region(TAS動画) //&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm7674521) //#endregion //動画削除 ----
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