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いっき」(2013/07/02 (火) 08:47:45) の最新版変更点

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*注意 ここでは最も有名であろうファミコン版を中心とした紹介をしている。下記の原作であるアーケード版も参考の事。判定は、どちらも「バカゲー判定」です。 ---- #contents(fromhere) ---- *いっき 【いっき】 |ジャンル|アクション|&amazon(B003NZQJWC)| |対応機種|ファミリーコンピュータ|~| |発売・開発元|サンソフト(サン電子)|~| |発売日|1985年11月28日|~| |配信|3DSバーチャルコンソール:2013年2月13日/500円&br()WiiUVC:2013年5月22日配信/価格500円|~| |分類|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|''「クソゲー」の原点''となったゲーム&br()1人でも一揆&br()竹やりが香ばしすぎる|~| **概要 ゲーム史黎明期のバカゲー。あまりにも斬新な一揆解釈や、個性的ゲームの名手だったサンソフトの性質も相まって、未だに語り継がれるゲームである。 十字キー+1ボタン(攻撃)で操作。1P側が権べ(ごんべ)、2P側が田吾(たご)となっているが、性能に差は無い。基本武器である鎌をふるい、妨害する敵を倒しつつ、地面に落ちている小判を8枚集めるのが目的。((稀にうろついている悪代官を捕まえてもクリアとなる。))&br;''それは一揆か……?'' **いっきとみうらじゅん -goo辞典によると「クソゲー」という語はイラストレイターのみうらじゅんが生み出したといわれているが、そのみうらがはじめて「クソゲー」として呼んだのがこのいっきである。いっきが農民たった1人(2プレイの場合は2人)で起きていることに対し、「一揆は一人や二人でするものではない」とのみうらの評がこのゲームの「クソゲー」たる所以であり、そういう意味ではいっきこそがゲーム界における「クソゲー」というジャンルを確立するきっかけ(ひいてはこの「クソゲーまとめwiki」を生むきっかけ)になったともいえる。 **特徴 -上記の通り一人立ち上がった農民、あるいは二人立ち上がった農民による「一揆」''らしい何か''を描いた作品である。それだけでもスゴイが、敵は侍ではなく忍者、腰元、''悪霊''などと言うのも、コンセプトを練りきれていない感じがして愛おしい。というか二人では一揆というよりゲリラである。 --二人で一揆をすることについては、後にサンソフト自ら公式サイトで自虐ネタにしている。 --農民の主武装である鎌(飛び道具)は、射程は短いが連射が効き、自動で近くの敵に向けて放たれる。敵忍者の投げる手裏剣も同じような性能だが、鎌の方が速い。ただの農民ではない。 --ちなみに腰元は接触を許すと抱き締められて一定時間動けなくなり、悪霊(お化け)はステージに点在するお地蔵や稲荷に触れて祓うまで鎌を投げられなくなる。なお、腰元の美貌はパッケージやカセットのラベルで拝める。 -ゲーム自体の出来はシンプルながら悪くない。現在でもそれなりに遊べる。三味線曲を思わせるBGMも軽快で味がある。 --小判の場所は決まっている。スムーズにクリアするためには場所を覚えておく必要があるが、画面スクロールはかなり画面端まで向かわないと始まらない。その仕様に加え、やや融通の利かない操作や妙に激しい敵の攻撃があるのでアドリブも必要。この時代としてはご愛嬌だがパターンとアドリブの両方が求められる面白さもある。 ---ただし4面で永久ループする。 -ステージ途中で得られる武器・竹やりが、パワーアップどころか寧ろ実用に耐えないと言うのが悲しい。 --理由は、竹やりの攻撃範囲が''前(画面上方)の至近距離だけ''だからである。十二時方向を突け! --鎌は自動で適切な方向に投げられるが、これは''前だけ''であり、さらに''これを持ってると鎌が投げられない''という欠点を持つ。 --竹やり装備中は敵撃破時の得点が上昇するため、見方としては''パワーダウンと引き換えにスコアアップを狙えるようになる一長一短のアイテム''とするのが正しいのだが、いかんせん欠点の方が目立つため、やはりマイナス扱いされてしまう。 ---「取得後一定時間しか効果が続かない」のに「弱くなるアイテム」が存在するという事実は、当時のファミコン小僧たちを困惑の渦に叩き込んだ。困惑しながらも、「取得後一定時間しか効果が続かないアイテム」は「パワーアップアイテム」である、との信念に殉じて、数え切れない小僧たちが畑の土に還っていった。 ---どこまでスコアを伸ばせるかを競うのならば拾ってもいいだろう。が、スコア狙いに熱くなるようなゲームかといわれれば、それもいささか疑問ではあるが。 -このゲームにとって不幸だった事はFC版発売の2ヶ月前に『[[スーパーマリオブラザーズ>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/43.html]]』という歴史的傑作が出てしまい、否が応でもそちらと比較されてしまった事かもしれない。 --これは『[[スペランカー>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1864.html]]』にも通じる問題である。 -後述するAC版から「会話デモ」「小判レーダー」などといった要素がカットされていてストーリーが少しだけ伝わりづらく小判入手の難易度が少しだけ上がっている。そういった事から''劣化移植''の側面も持つ。 --ハードの性能上の問題による「レーダー廃止」がFC移植版のゲーム性を低下させているのは否めない点だろう。 ---ただし当時は現在のように完全移植が当たり前ではなく、アーケードからコンシューマへ移植する際は少なからず劣化せざるを得なかった側面もある。 -ちなみに、このゲームでのタイトル画面のデザインはペイントツールか何かで落書きしたような、やる気なさげな画風の山が数個並んでいるだけである。 --数秒待ちゲームのデモプレイに入ると、何故か''忍者(敵)を倒しているだけで小判を一切取る気がしないデモプレイ''が出てくる。 -ちなみにお代官様をみつけてぴたりとつけば、''全ての小判をとらなくとも、そのステージはクリアとなる。''一揆か……? --ドット絵上は全く別物であるものの、配色のせいで一瞬、赤忍者と見分けが付けにくい。 ---画面スクロール時に突然出くわす事もあるので、いきなり次のステージに進んだかのように思えるのはよくある話。 -あるアイテムを拾うと、面クリア後に''仙人が雲の上から投げ落とすおにぎりをキャッチするボーナスステージ''を遊べる。 --全て(10個)とればボーナス5000点獲得なのだが、''おにぎりが飛ばされる所はランダムである。'' ---飛んでくる位置によっては絶対取れないときもあったりする。 **移植・リメイク -一方でクソゲーの原点になったほどの作品であるがゆえに、その反動で本作を「佳作」と評するものがいるのもまた事実。佳作かどうかは意見が分かれるところだろうが、当時のゲームの中にあれば、極端にレベルが低い作品ではない。 --加えてその知名度から後年プレイステーション(『メモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.1』)やWindows版で再発売されたり、バーチャルコンソールやゲームアーカイブスで配信されたりしている。 -近年はリメイク作品も出始めてきている。 --携帯アプリの「いっき萌バイル」はS!アプリ・EZアプリでプレイ可能。くのいちや姫などの萌えキャラを忍者と差し変える事が可能。また後述のアーケード版にあった「会話」「小判レーダー」や主人公・代官の会話が復活していたりミニゲームが充実しているなど侮れない良リメイクである。 ---というより、実質上アーケード版を元にした移植作品である。 --PS3にて『[[いっき おんらいん>http://www.sunsoft.jp/official/ikki/ps3/]]』の発売が決定した、最大12人でプレイ可能らしいがやはり一揆というには人数が少ない。 ---こういった状況から単なるクソゲーにとどまらない、底知れぬ魅力を併せ持った「歴史的名作」であるともいえる。 ---上記のサイトを見ると、上記の特徴に書かれてる竹やり等は自重しているようだ。 -2011年3月8日、ソーシャルゲームサイト「モバゲータウン」にて、本作を題材にしたソーシャルゲーム「いっき ~みんなで米騒動の巻~」が配信開始された。 --仲間を集めつつ悪代官の居場所を目指して進み、一揆を起こすというボードゲーム風のルールになっており、新キャラも追加されている。 **余談 -後にサンソフトが開発したアクションゲーム『[[アトランチスの謎]]』で最終面で石にされている”主人公の師匠”がこの『いっき』の主人公のごんべだったりする。 --しかし、主人公が西洋の冒険者スタイルなのに対して師匠が日本の農民という、意味不明な構図が出来上がるあたり、バカゲーの血を受け継いでいると言える。 -韓国ではこのゲームの反政府的な内容が問題になって警察が取り締まることになったらしい。当時の韓国は軍事独裁政権だったためこのようなことになったのだろうが。[[1986年9月13日記事(韓国語)>http://dna.naver.com/viewer/index.nhn?articleId=1986091300329207002&editNo=2&printCount=1&publishDate=1986-09-13&officeId=00032&pageNo=7&printNo=12606&publishType=00020]] -クソゲーオブザイヤー2008動画の大奥記パートでBGMが使用されている。 -「ゲームセンターCX」のDVD特典映像で、よゐこの有野が挑戦。プレイの末、エンディングが存在しないことが判明し、エンディングを見せるという番組の名目上「番組ADに本当にエンディングがないか調査させ、なかったゆえに手書きのED画面(のようなもの)を作らせた」というオチに終わった。 -後に同社よりディスクシステムで発売されたSF系テキストアドベンチャーゲーム「デッドゾーン」において、物語を進めるとなぜか唐突に本作のボーナスステージが始まり、おにぎりを集めさせられるという謎な展開が発生する。何の前触れもなく、本当に唐突。 -本作の主人公ごんべだが、実はtwitterで呟いてたりする。 -2013年にまさかのノベライズ化が決定した。 *アーケード版 |ジャンル|アクション|~| |対応機種|アーケード|~| |販売元|ナムコ|~| |発売・開発元|サン電子|~| |稼動開始日|1985年|~| |配信|バーチャルコンソール:2012年7月24日/800Wiiポイント|~| |メーカー(VC)|D4エンタープライズ|~| |分類|BGCOLOR(MistyRose):''バカゲー''|~| |ポイント|ファミコン版の原作&br()しかし、存在がマイナーすぎてほとんど知られていない&br()当然ながらゲーム性はこっちの方が上|~| -ファミコン版の移植元にあたる。やはりハードスペックがファミコンより断然高く、元の方が出来は良い。 --アーケードの時点で「農民1人2人で一揆を起こす」、「敵が忍者」といったおかしな設定や、竹やりに実用性が無いなど、おかしなゲーム性は完成されている。 --アーケード版はミニマップが表示されており、地形や小判の位置などが分かりやすくなっている。削除されたため「いきあたりばったり」感の強くなってしまったFC版と違い、戦略性も高い。 -実は、ファミコン版よりも難易度が低い。 --上述のミニマップに加え、ファミコン版ではあまり役に立つとは言えなかった竹やりが、「移動速度上昇+敵の手裏剣攻撃に対して無敵」という、画面前方しか攻撃できなくなるという難点を補って余りある高性能アイテムとなっている。 --画面上にある地蔵、木、緑の石、石碑、水桶といったオブジェクトに重なっていれば敵からの手裏剣攻撃を受け付けない。いわゆる半安全地帯である。きっちり忍者を排除してから次のオブジェクトに向い、安全を確保しつつ進む、といった戦略が可能。 ---ファミコン版では重なっていても敵の手裏剣攻撃を受け付けないオブジェクトは地蔵しかない。また、アーケード版と違い、鎌を投げるたびに自機が足を止めるので、アーケード版の攻略は通用しない。 ---FCにはナムコの『ラリーX』や『ボスコニアン』といったサブマップの表示されるゲームはハードの仕様上再現が困難なため移植されておらず、本作も移植こそされたものの結果的に劣化移植となってしまった。 --ステージ数もアーケード版の方が多い。ファミコン版は全4面だが、アーケード版は2倍の全8面となっている。 --アーケード版にはファミコン版でカットされたオープニングと幕間のデモシーンが存在し、そこで繰り広げられる代官と農民の会話が実にシュール。''最初からバカゲーを狙っていた''と思われる。 -マイナー作だったが、VCAで配信されるのでこれで知名度も上がる…か?
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