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あだちとおる CV:真殿光昭 生年月日:1984年2月1日−水瓶座 身長:176cm 体重:63kg 血液型:A型 *公式 八十稲羽署に転属された新米刑事で、[[堂島遼太郎]]の部下であり相棒。 表向きの人物像は「ダメ刑事」の一言で説明が完了してしまうほどのヘタレ。 事件の捜査中一般人に極秘情報を漏らしたり、[[巽完二]]に睨まれてビビって仕事をサボったりと、そのヘタレぶりは枚挙に暇が無い。 [[クマ]]からは「ズッコケデカ」と言われ、ただでさえ警察嫌いの完二からは病院で散々な扱いを受ける。 主要キャラでは[[里中千枝]]に次いで自宅や家族に関する描写がない。 常日頃から寝ぐせや曲がったネクタイを気にする様子もない為、服装や身だしなみに関してはあまり頓着がない模様。 ちなみに2014年6月19日放送にニコニコ生放送で行われた「ペルソナ ストーカー倶楽部」第5回での公式返答によると、付けているネクタイは服装に見かねた堂島から渡された彼のお古だという裏設定がある。 「Persona4 the Golden ANIMATION PRODUCTION PROGRAMS」の設定資料集によれば、作画設定上の身長が173cmと設定身長より低くなっている。 これは作画時のキャラ対比のために設定されたものなので実際の設定身長と同じという訳ではないが、頼りなさなどを表現するために敢えて設定より低めの身長で描いているのだと思われる。 [[イザナミ]]に力を与えられた3人の来訪者のうちの1人。「虚無」担当。 稲羽市で起きた猟奇殺人事件の真犯人である人物。 テレビの中の世界で[[自称特別捜査隊]]一同と相対した際に顕れた「ヘタレ」の仮面の裏に隠された足立の本性は、自己中心的で傲慢そのもの。 また着ぐるみ姿のクマとはこの時初めて会っているが、状況が状況だったせいか彼を見て驚いたりはせず普通に接していた(もっとも人間形態でも特に反応はしていないが)。 会ったこともない[[山野真由美]]に「目をかけてやってたのに」と職務権限を利用して接近したり、大した理由もなく(生田目が忠告していたのを「言い寄られている」と勘違いして)[[小西早紀]]をテレビの中に入れたりと、一方的な思い込みを伴ったまま他者を無根拠に見下す傾向がある。 特に小西早紀の一件は、弟・[[小西尚紀]]と[[花村陽介]]にとって深い傷となってしまう。 警察に入った理由も「合法で本物の銃を持てるから」というもので、職業意識は極めて薄い。 そんな性格もあってか、能力的には優れたものを持っていたにも拘らず同僚との足の引っ張り合いの果てに中央から稲羽署に左遷に近い形で異動させられる。 稲羽署に飛ばされ、現実と人生に絶望した時期と並行して「テレビの中に入る力」の存在に気付き「やれるからやった。それだけ」という理由で犯行を思い付いた彼は、山野真由美・小西早紀・[[久保美津雄]]らをテレビの世界に入れ、内2人を死に至らしめ事態に気付いた[[生田目太郎]]を唆す。 因みに小西早紀をテレビの中に入れた際、「僕が学生の頃は勉強しかさせてもらえなかった」と厳しい環境で育った事を仄めかす発言をしている。彼の性格形成には異動だけでなくこの事も影響していた可能性が高い。 生田目に「テレビの中の世界に人を入れる役目」を与えた後は悪化する事態を傍観していたが、現実とテレビの中の世界を行き来して犠牲者を最小限に留めてきた特別捜査隊の行動に業を煮やしたのか、物語終盤では[[主人公]]の自宅に脅迫状を送りつける等の妨害行動に打って出る。 しかし足立の思惑をトレースし実行していた生田目が捕えられたことにより逆に追い詰められ、遂には真犯人しか知りえない事実を自ら口にしてしまい、自身の関与が露呈。「テレビの中の世界」に逃げ込まざるを得なくなる。 その際、世界に対して深い絶望感を抱いていた足立はテレビの中の世界の管理者たる[[アメノサギリ]]と同調を果たし、中の世界の膨張を促して人類全てがシャドウ化する世界の到来を望んだ。 戦闘に際して、彼もまたペルソナ([[マガツイザナギ>http://www26.atwiki.jp/kwskp4/pages/168.html]]と呼ばれている)を発現させている。しかし、戦闘前の足立の様子から性質は[[ペルソナ]]というより[[シャドウ]]に近いものとも見れる。 身勝手な理由で無関係な人間を巻き込み、しかも二人も死に至らしめる結果を招いているにも拘らず責任を非現実の現象に転嫁し、大部分が無関係な市民を不安に陥れさも大義を掲げているかのように嘯く(但しこれについては内容的に足立本人が全て言っているとするには違和感がある為、アメノサギリの意志も含まれていると思われる)彼の姿勢は、自称特別捜査隊の面々から「だだをこねているガキ」「子供以下の単なる我儘」「くだらない犯罪者」と切り捨てられている。 自分を認めようとしない世界に対して失望し、社会・現実を知らないが故に「青臭い言葉ばかりを並べ立てるやかましいガキ」として自称特別捜査隊の面々も一方的に見下し馬鹿にしてはいたが、[[堂島遼太郎]]のことは最後まで悪く言わなかった。 また、主人公が久保美津雄の情報を収集している際や[[堂島菜々子]]が[[生田目太郎]]に捕まった際には、自称特別捜査隊に僅かながら協力した。 拘置所からの手紙では「それが楽しいとは思わなかったはずなのに」と堂島家でのやり取りを振り返っているなど、本人も自覚しないうちにこの親子に対しては特別な感情を抱くようになっていたようである。P4Aにおいても菜々子が心肺停止状態となった後、激しく取り乱す堂島を見て「僕だって、殺してやりたいよ…!」と生田目に対して憎悪を込めてつぶやいたことからもそれが覗える(尤もこの発言が本心から来るものだったのかどうかは些か怪しいが)。 P4Gで追加された後日談では、拘置所で堂島と面会した際に「堂島のしごきよりも拘置所暮らしが楽」と言って呆れさせたエピソードが登場するが、本性を現した後でもいつも通りのやり取りを行っているあたり、むしろ堂島に対し心を許している証拠なのだろう。 しかし、彼の主人公と堂島親子に対する感情についてはP4Aの描写が発祥のようなものでP4無印の時点ではどう思っていたのかハッキリとは描かれていなかった。 最終的には自身の行いを反省し罪を償う決心をつけたが、小西早紀が生田目に言い寄られたのは誤解だったことは知らないままとなった(主人公達が説明しなかったから、と言えばそれまでだが)。 また久保美津雄や生田目と異なり真犯人でありながら捕まった後話題になっておらず、事件の手口を説明するのは非常に難しいであろう事も考慮すると有罪になったのかどうかは怪しい所である。(この点については、P4U2足立編のエンディングで、立件され極刑の可能性があることが言及されている。) 殺人動機や本性を現した後の身勝手な言動から彼に対する批判の声は少なからずあるが、彼が事件を起こさなければ今作のストーリーは始まらず自称特別捜査隊が自分と向き合ったり仲良くなるきっかけも作れなかった事から、今作にとってなくてはならない存在だったのは間違いないだろう。 そして主人公へ送った手紙によって特捜隊が事件の黒幕であるイザナミに辿り着けた事も忘れてはならない。 かつては脅迫状で事件の解決を妨害していた彼が最後は手紙で助けるというのは感慨深いものがある。 (手紙の内容と声色から、主人公達に対する認識も改めたと思われる) PlayStation Vitaにて2012年6月に発売された本作「ペルソナ4」のアッパーバージョン「ペルソナ4 ザ・ゴールデン (以下、P4Gと略)」においては、新規追加された「[[道化師]]」コミュ(足立が犯人だと判明した後は「[[欲望]]」に変化)の担い手ともなる。 ※「道化師」には「ジョーカー」の他にイタリア古典喜劇における悪賢いトリックスター「ハーレクイン」の意味もあり、色々な意味で彼に相応しい。 彼のコミュニティでは、そこそこ良い進学校出身であることや高度な[[手品]]をそつなくこなすなど犯人だと発覚する以前から本性は能力のある人物である事を伺わせたり、堂島家にて主人公や菜々子と団欒を過ごすイベントが追加された。 また同コミュによると、警察になったのは上記のように銃を所持できる以外に公務員志望であった為のようである。 彼の立ち位置故かコミュランクの上げ方はかなり特殊で、Rank6以降はストーリーを進める事によって上がる仕組みになっている。 これに伴い本編での出番も無印から増えた。 また、足立コミュが一定まで成長している場合に実行できる[[バッドエンド]]として、犯人が彼だと見抜いた上でそれを周囲に明かさず足立に対して犯人だと気づいているが捕まえる気がないことを話し、彼への証拠隠滅を加担する「共犯者エンド」というものが追加された。 そして後述するようなキャラ人気に推されてか、2013年11月24日、なんと『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』にて参戦することが発表された。後には『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』にも有料追加コンテンツという形ながら登場を果たしている。犯人判明後のゲス顔で踊る彼の姿はある意味必見。 『ザ・ゴールデン』のアニメ版では、6話は足立コミュの中盤まで一話丸々使って再現し7話では足立コミュの後半と足立との決戦が描写されるというかなり力の入れられた構成がなされた。 堂島及び菜々子の存在に自分の居場所および細やかながら幸せを見出しつつあったが、その矢先に主人公・鳴上悠が来たことでその居場所を失ってしまったと思い込み、その嫉妬もあって悠を怨みの矛先を向けようとしたものの悠がなにかと自分を気にかけてくれた為怨みきることが出来ず(例として、食事に困っている事を知った悠から自作の惣菜をタッパー詰めでプレゼントされてどうにか彼と決別しようとそれを自宅で捨てているなど、かなり屈折した想いが描かれている)、信頼と憎しみが入り混じった複雑な思いがあった様子が濃密に描写されていた。 無印版でも捕まる際に内心は自称特別捜査隊に嫉妬して羨ましかったことをぼやいていたが、足立コミュが追加されて彼と主人公との関係が掘り下げられた『ザ・ゴールデン』版ならではの展開と言える。 なお、P4Aでは悠と足立の決戦は足立の優勢で仲間の援護が入ってようやく勝利した流れだったが、P4GAでは2週目プレイの扱い(オープニングアニメでは悠の能力がカンストしている)というのもあって悠が一人で互角以上に渡り合っており、仲間は悠のためザコ敵の相手に回っていた。 *ペルソナ -[[マガツイザナギ>http://www26.atwiki.jp/kwskp4/pages/168.html]] *初期設定 開発当初、足立はまだ真犯人という設定ではなかった(当初は、警察の捜査と主人公らとの仲介役だった)。第一候補は[[天城雪子]]だった(「犯人は旅館の女将」というのが元ネタ)。 しかしながら「仲間に裏切られるのは痛い」「個人的な動機での犯行では、ユーザーの共感があまり得られない」等の理由から(だがP4Gでは主人公がみんなに犯人を告げるシーンで足立が犯人と分かり、「あの足立さんが…」と主人公が困惑するという描写が追加されている。これを雪子でやってはあんまりだ、とスタッフは判断したというわけである)最終的に彼が真犯人に選ばれた。 彼のモデルはファミコンの往年の名作アドベンチャーゲーム『ポートピア連続殺人事件』の主人公ボスの部下、ヤスこと間野康彦。 意外に現在でも知っていた人は少なくなく、ユーザーの中には足立の顔が公開された時点から足立=ヤス=真犯人だと見抜いていた人もいた模様。 無印では比較的身近なキャラにもかかわらずコミュがない為、この時点で彼を怪しく思うユーザーも少なくなかった。 また、開発当初足立の下の名前は「保(たもつ)」だったが、ヤスとも読める字なので「透(とおる)」に変更されたとのこと。 「こんちわ、足立保です」というセリフもあったのだが、セリフ収録後にこの変更となった為タモツの部分はカットとなったという。 発売前にはCVが大御所声優である真殿光昭氏ということで、もしや犯人か重要キャラか?と予測したユーザーもいたとか(スタッフは意図していなかったようだが)。 ともあれアトラスの目論見は見事的中し、足立はその身勝手な悪役ぶり等から少なくないファンを得るに至った。 *非公式 プレイヤーたちから付けられたあだ名は「[[キャベツ]]」。これは7月にジュネスで特売のキャベツを買いすぎて処理に困っていると話すエピソードに由来する。 言い換えればこれだけの理由だが、漫画版のカラーページではジュネスの野菜コーナーでキャベツを真剣に選び、P4Aでは買って来たキャベツを抱えながらコロッケを歩き食いしたり、正座してキャベツを我が子のように撫でていたり、P4Gの後日談では堂島が拘置所の足立への差し入れとして「特売のキャベツにしてやる」と冗談めかして言っており、どうやら公式化したようである。 なお、アニメ放送当時には真殿氏も自身のブログにてキャベツをネタにした日記の公開を行っていた。 また、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラス―プレックスホールド』におけるキャッチコピーは「完全自己中キャベツ刑事」である。 ジュネスではキャベツの他に手品セットを買ったという話も聞く事が出来、そちらはP4Gで追加された彼のコミュで活かされる事になるがキャベツのインパクトが強いせいかあまりネタにされない。 (余談だが手品は主人公も作中で披露している。この設定が偶然か意図的なものかは定かでないが、2人の共通点がさりげない所で描かれている事が分かる) 今作品が推理の要素を持っている為か、アンソロジー等関連本でも足立が真犯人であることは明記されていない。しかし彼のあまりの悪行三昧が祟ったのか、高確率で主人公らにひどい目に遭わされたり堂島に怒られるオチで〆る漫画が多め。ただし例外として、寺鐘ひびき氏が黒ずくめの「犯人シルエット」の「&bold(){ハンニン}」という登場人物を、秋月しょう氏がカラーイラストで暗がりから手を伸ばす金目の足立「らしき」人物を描いている。 現在はアニメや派生作品で素性が明らかにされつつある為彼が真犯人である事を伏せる必要はほぼ無くなったと言えるが、無印の頃に発売されていたカードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ」の今作のカードでは真犯人のネタバレがされている物があり(更に言うとガソリンスタンドの店員のカードもある)、当時から隠す気があったのかは疑問が残る。 また、劇中冒頭で足立が山野の死体を見て嘔吐するシーンにはユーザーの間でも諸説様々あるが「あれは演技ではない」というのが有力説となっている(足立は被害者をテレビに入れただけで、実際に手を下した訳ではなく、結果として「人が死ぬ」という事態までを想像していなかったから)。 ゲーム版ドラマCDでは、Vol.1と2では一切出番がなかったが(逮捕された後が舞台となっているので当然ではあるのだが)Vol.3では登場を果たした。これはVol.3のコメンテータリーによると、足立のファン多数から「&bold(){なぜ(ドラマCDに足立を)出さないんだ}」という意見が寄せられたためとのことである。 同様にこの意見を踏まえてなのか、アニメ版ドラマCDではVol.2で足立がメインのストーリーが作られた。 アニメ版ではネタバレとなってしまうためか無印版アニメでのイベントで足立役の真殿氏が呼ばれることはなかったが、『ザ・ゴールデン』アニメではニコニコ生放送で行われた「ペルソナ ストーカー倶楽部」および『マヨナカアリーナ ジ・アルティマックス ウルトラス―プレックスホールド』発売記念特番で真殿氏が呼ばれることとなり(後者は菜々子役の神田氏と皆月役の鈴村氏、ナレーションでクマ役の山口氏の4名で出演)、ネタバレ要素含めたトークが展開された。 なお、真殿氏はストーカー倶楽部がニコニコ生放送初出演となった。
あだちとおる CV:真殿光昭 生年月日:1984年2月1日−水瓶座 身長:176cm 体重:63kg 血液型:A型 *公式 八十稲羽署に転属された新米刑事で、[[堂島遼太郎]]の部下であり相棒。 表向きの人物像は「ダメ刑事」の一言で説明が完了してしまうほどのヘタレ。 事件の捜査中一般人に極秘情報を漏らしたり、[[巽完二]]に睨まれてビビって仕事をサボったりと、そのヘタレぶりは枚挙に暇が無い。 [[クマ]]からは「ズッコケデカ」と言われ、ただでさえ警察嫌いの完二からは病院で散々な扱いを受ける。 主要キャラでは[[里中千枝]]に次いで自宅や家族に関する描写がない。 常日頃から寝ぐせや曲がったネクタイを気にする様子もない為、服装や身だしなみに関してはあまり頓着がない模様。 ちなみに2014年6月19日放送にニコニコ生放送で行われた「ペルソナ ストーカー倶楽部」第5回での公式返答によると、付けているネクタイは服装に見かねた堂島から渡された彼のお古だという裏設定がある。 「Persona4 the Golden ANIMATION PRODUCTION PROGRAMS」の設定資料集によれば、作画設定上の身長が173cmと設定身長より低くなっている。 これは作画時のキャラ対比のために設定されたものなので実際の設定身長と同じという訳ではないが、頼りなさなどを表現するために敢えて設定より低めの身長で描いているのだと思われる。 [[イザナミ]]に力を与えられた3人のうちの1人。「虚無」担当。 稲羽市で起きた猟奇殺人事件の真犯人である人物。 テレビの中の世界で[[自称特別捜査隊]]一同と相対した際に顕れた「ヘタレ」の仮面の裏に隠された足立の本性は、自己中心的で傲慢そのもの。 また着ぐるみ姿のクマとはこの時初めて会っているが、状況が状況だったせいか彼を見て驚いたりはせず普通に接していた(もっとも人間形態でも特に反応はしていないが)。 会ったこともない[[山野真由美]]に「目をかけてやってたのに」と職務権限を利用して接近したり、大した理由もなく(生田目が忠告していたのを「言い寄られている」と勘違いして)[[小西早紀]]をテレビの中に入れたりと、一方的な思い込みを伴ったまま他者を無根拠に見下す傾向がある。 特に小西早紀の一件は、弟・[[小西尚紀]]と[[花村陽介]]にとって深い傷となってしまう。 警察に入った理由も「合法で本物の銃を持てるから」というもので、職業意識は極めて薄い。 そんな性格もあってか、能力的には優れたものを持っていたにも拘らず同僚との足の引っ張り合いの果てに中央から稲羽署に左遷に近い形で異動させられる。 稲羽署に飛ばされ、現実と人生に絶望した時期と並行して「テレビの中に入る力」の存在に気付き「やれるからやった。それだけ」という理由で犯行を思い付いた彼は、山野真由美・小西早紀・[[久保美津雄]]らをテレビの世界に入れ、内2人を死に至らしめ事態に気付いた[[生田目太郎]]を唆す。 因みに小西早紀をテレビの中に入れた際、「僕が学生の頃は勉強しかさせてもらえなかった」と厳しい環境で育った事を仄めかす発言をしている。彼の性格形成には異動だけでなくこの事も影響していた可能性が高い。 生田目に「テレビの中の世界に人を入れる役目」を与えた後は悪化する事態を傍観していたが、現実とテレビの中の世界を行き来して犠牲者を最小限に留めてきた特別捜査隊の行動に業を煮やしたのか、物語終盤では[[主人公]]の自宅に脅迫状を送りつける等の妨害行動に打って出る。 しかし足立の思惑をトレースし実行していた生田目が捕えられたことにより逆に追い詰められ、遂には真犯人しか知りえない事実を自ら口にしてしまい、自身の関与が露呈。「テレビの中の世界」に逃げ込まざるを得なくなる。 その際、世界に対して深い絶望感を抱いていた足立はテレビの中の世界の管理者たる[[アメノサギリ]]と同調を果たし、中の世界の膨張を促して人類全てがシャドウ化する世界の到来を望んだ。 戦闘に際して、彼もまたペルソナ([[マガツイザナギ>http://www26.atwiki.jp/kwskp4/pages/168.html]]と呼ばれている)を発現させている。しかし、戦闘前の足立の様子から性質は[[ペルソナ]]というより[[シャドウ]]に近いものとも見れる。 身勝手な理由で無関係な人間を巻き込み、しかも二人も死に至らしめる結果を招いているにも拘らず責任を非現実の現象に転嫁し、大部分が無関係な市民を不安に陥れさも大義を掲げているかのように嘯く(但しこれについては内容的に足立本人が全て言っているとするには違和感がある為、アメノサギリの意志も含まれていると思われる)彼の姿勢は、自称特別捜査隊の面々から「だだをこねているガキ」「子供以下の単なる我儘」「くだらない犯罪者」と切り捨てられている。 自分を認めようとしない世界に対して失望し、社会・現実を知らないが故に「青臭い言葉ばかりを並べ立てるやかましいガキ」として自称特別捜査隊の面々も一方的に見下し馬鹿にしてはいたが、[[堂島遼太郎]]のことは最後まで悪く言わなかった。 また、主人公が久保美津雄の情報を収集している際や[[堂島菜々子]]が[[生田目太郎]]に捕まった際には、自称特別捜査隊に僅かながら協力した。 拘置所からの手紙では「それが楽しいとは思わなかったはずなのに」と堂島家でのやり取りを振り返っているなど、本人も自覚しないうちにこの親子に対しては特別な感情を抱くようになっていたようである。P4Aにおいても菜々子が心肺停止状態となった後、激しく取り乱す堂島を見て「僕だって、殺してやりたいよ…!」と生田目に対して憎悪を込めてつぶやいたことからもそれが覗える(尤もこの発言が本心から来るものだったのかどうかは些か怪しいが)。 P4Gで追加された後日談では、拘置所で堂島と面会した際に「堂島のしごきよりも拘置所暮らしが楽」と言って呆れさせたエピソードが登場するが、本性を現した後でもいつも通りのやり取りを行っているあたり、むしろ堂島に対し心を許している証拠なのだろう。 しかし、彼の主人公と堂島親子に対する感情についてはP4Aの描写が発祥のようなものでP4無印の時点ではどう思っていたのかハッキリとは描かれていなかった。 最終的には自身の行いを反省し罪を償う決心をつけたが、小西早紀が生田目に言い寄られたのは誤解だったことは知らないままとなった(主人公達が説明しなかったから、と言えばそれまでだが)。 また久保美津雄や生田目と異なり真犯人でありながら捕まった後話題になっておらず、事件の手口を説明するのは非常に難しいであろう事も考慮すると有罪になったのかどうかは怪しい所である。(この点については、P4U2足立編のエンディングで、立件され極刑の可能性があることが言及されている。) 殺人動機や本性を現した後の身勝手な言動から彼に対する批判の声は少なからずあるが、彼が事件を起こさなければ今作のストーリーは始まらず自称特別捜査隊が自分と向き合ったり仲良くなるきっかけも作れなかった事から、今作にとってなくてはならない存在だったのは間違いないだろう。 そして主人公へ送った手紙によって特捜隊が事件の黒幕であるイザナミに辿り着けた事も忘れてはならない。 かつては脅迫状で事件の解決を妨害していた彼が最後は手紙で助けるというのは感慨深いものがある。 (手紙の内容と声色から、主人公達に対する認識も改めたと思われる) PlayStation Vitaにて2012年6月に発売された本作「ペルソナ4」のアッパーバージョン「ペルソナ4 ザ・ゴールデン (以下、P4Gと略)」においては、新規追加された「[[道化師]]」コミュ(足立が犯人だと判明した後は「[[欲望]]」に変化)の担い手ともなる。 ※「道化師」には「ジョーカー」の他にイタリア古典喜劇における悪賢いトリックスター「ハーレクイン」の意味もあり、色々な意味で彼に相応しい。 彼のコミュニティでは、そこそこ良い進学校出身であることや高度な[[手品]]をそつなくこなすなど犯人だと発覚する以前から本性は能力のある人物である事を伺わせたり、堂島家にて主人公や菜々子と団欒を過ごすイベントが追加された。 また同コミュによると、警察になったのは上記のように銃を所持できる以外に公務員志望であった為のようである。 彼の立ち位置故かコミュランクの上げ方はかなり特殊で、Rank6以降はストーリーを進める事によって上がる仕組みになっている。 これに伴い本編での出番も無印から増えた。 また、足立コミュが一定まで成長している場合に実行できる[[バッドエンド]]として、犯人が彼だと見抜いた上でそれを周囲に明かさず足立に対して犯人だと気づいているが捕まえる気がないことを話し、彼への証拠隠滅を加担する「共犯者エンド」というものが追加された。 そして後述するようなキャラ人気に推されてか、2013年11月24日、なんと『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド』にて参戦することが発表された。後には『ペルソナ4 ダンシング・オールナイト』にも有料追加コンテンツという形ながら登場を果たしている。犯人判明後のゲス顔で踊る彼の姿はある意味必見。 『ザ・ゴールデン』のアニメ版では、6話は足立コミュの中盤まで一話丸々使って再現し7話では足立コミュの後半と足立との決戦が描写されるというかなり力の入れられた構成がなされた。 堂島及び菜々子の存在に自分の居場所および細やかながら幸せを見出しつつあったが、その矢先に主人公・鳴上悠が来たことでその居場所を失ってしまったと思い込み、その嫉妬もあって悠を怨みの矛先を向けようとしたものの悠がなにかと自分を気にかけてくれた為怨みきることが出来ず(例として、食事に困っている事を知った悠から自作の惣菜をタッパー詰めでプレゼントされてどうにか彼と決別しようとそれを自宅で捨てているなど、かなり屈折した想いが描かれている)、信頼と憎しみが入り混じった複雑な思いがあった様子が濃密に描写されていた。 無印版でも捕まる際に内心は自称特別捜査隊に嫉妬して羨ましかったことをぼやいていたが、足立コミュが追加されて彼と主人公との関係が掘り下げられた『ザ・ゴールデン』版ならではの展開と言える。 なお、P4Aでは悠と足立の決戦は足立の優勢で仲間の援護が入ってようやく勝利した流れだったが、P4GAでは2週目プレイの扱い(オープニングアニメでは悠の能力がカンストしている)というのもあって悠が一人で互角以上に渡り合っており、仲間は悠のためザコ敵の相手に回っていた。 *ペルソナ -[[マガツイザナギ>http://www26.atwiki.jp/kwskp4/pages/168.html]] *初期設定 開発当初、足立はまだ真犯人という設定ではなかった(当初は、警察の捜査と主人公らとの仲介役だった)。第一候補は[[天城雪子]]だった(「犯人は旅館の女将」というのが元ネタ)。 しかしながら「仲間に裏切られるのは痛い」「個人的な動機での犯行では、ユーザーの共感があまり得られない」等の理由から(だがP4Gでは主人公がみんなに犯人を告げるシーンで足立が犯人と分かり、「あの足立さんが…」と主人公が困惑するという描写が追加されている。これを雪子でやってはあんまりだ、とスタッフは判断したというわけである)最終的に彼が真犯人に選ばれた。 彼のモデルはファミコンの往年の名作アドベンチャーゲーム『ポートピア連続殺人事件』の主人公ボスの部下、ヤスこと間野康彦。 意外に現在でも知っていた人は少なくなく、ユーザーの中には足立の顔が公開された時点から足立=ヤス=真犯人だと見抜いていた人もいた模様。 無印では比較的身近なキャラにもかかわらずコミュがない為、この時点で彼を怪しく思うユーザーも少なくなかった。 また、開発当初足立の下の名前は「保(たもつ)」だったが、ヤスとも読める字なので「透(とおる)」に変更されたとのこと。 「こんちわ、足立保です」というセリフもあったのだが、セリフ収録後にこの変更となった為タモツの部分はカットとなったという。 発売前にはCVが大御所声優である真殿光昭氏ということで、もしや犯人か重要キャラか?と予測したユーザーもいたとか(スタッフは意図していなかったようだが)。 ともあれアトラスの目論見は見事的中し、足立はその身勝手な悪役ぶり等から少なくないファンを得るに至った。 *非公式 プレイヤーたちから付けられたあだ名は「[[キャベツ]]」。これは7月にジュネスで特売のキャベツを買いすぎて処理に困っていると話すエピソードに由来する。 言い換えればこれだけの理由だが、漫画版のカラーページではジュネスの野菜コーナーでキャベツを真剣に選び、P4Aでは買って来たキャベツを抱えながらコロッケを歩き食いしたり、正座してキャベツを我が子のように撫でていたり、P4Gの後日談では堂島が拘置所の足立への差し入れとして「特売のキャベツにしてやる」と冗談めかして言っており、どうやら公式化したようである。 なお、アニメ放送当時には真殿氏も自身のブログにてキャベツをネタにした日記の公開を行っていた。 また、『ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラス―プレックスホールド』におけるキャッチコピーは「完全自己中キャベツ刑事」である。 ジュネスではキャベツの他に手品セットを買ったという話も聞く事が出来、そちらはP4Gで追加された彼のコミュで活かされる事になるがキャベツのインパクトが強いせいかあまりネタにされない。 (余談だが手品は主人公も作中で披露している。この設定が偶然か意図的なものかは定かでないが、2人の共通点がさりげない所で描かれている事が分かる) 今作品が推理の要素を持っている為か、アンソロジー等関連本でも足立が真犯人であることは明記されていない。しかし彼のあまりの悪行三昧が祟ったのか、高確率で主人公らにひどい目に遭わされたり堂島に怒られるオチで〆る漫画が多め。ただし例外として、寺鐘ひびき氏が黒ずくめの「犯人シルエット」の「&bold(){ハンニン}」という登場人物を、秋月しょう氏がカラーイラストで暗がりから手を伸ばす金目の足立「らしき」人物を描いている。 現在はアニメや派生作品で素性が明らかにされつつある為彼が真犯人である事を伏せる必要はほぼ無くなったと言えるが、無印の頃に発売されていたカードゲーム「ヴァイスシュヴァルツ」の今作のカードでは真犯人のネタバレがされている物があり(更に言うとガソリンスタンドの店員のカードもある)、当時から隠す気があったのかは疑問が残る。 また、劇中冒頭で足立が山野の死体を見て嘔吐するシーンにはユーザーの間でも諸説様々あるが「あれは演技ではない」というのが有力説となっている(足立は被害者をテレビに入れただけで、実際に手を下した訳ではなく、結果として「人が死ぬ」という事態までを想像していなかったから)。 ゲーム版ドラマCDでは、Vol.1と2では一切出番がなかったが(逮捕された後が舞台となっているので当然ではあるのだが)Vol.3では登場を果たした。これはVol.3のコメンテータリーによると、足立のファン多数から「&bold(){なぜ(ドラマCDに足立を)出さないんだ}」という意見が寄せられたためとのことである。 同様にこの意見を踏まえてなのか、アニメ版ドラマCDではVol.2で足立がメインのストーリーが作られた。 アニメ版ではネタバレとなってしまうためか無印版アニメでのイベントで足立役の真殿氏が呼ばれることはなかったが、『ザ・ゴールデン』アニメではニコニコ生放送で行われた「ペルソナ ストーカー倶楽部」および『マヨナカアリーナ ジ・アルティマックス ウルトラス―プレックスホールド』発売記念特番で真殿氏が呼ばれることとなり(後者は菜々子役の神田氏と皆月役の鈴村氏、ナレーションでクマ役の山口氏の4名で出演)、ネタバレ要素含めたトークが展開された。 なお、真殿氏はストーカー倶楽部がニコニコ生放送初出演となった。

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