単純に考えた場合、主人公の後輩である松永綾音は、この春入学したばかりの一年生であるはずだ。
にもかかわらず、彼女は4月25日の文化部募集開始当日から堂々と部活動に参加しており、しかも「(トロンボーンの演奏は何々先輩の方がうまいから)自分は裏方をやっている」といった内容の発言までしてしまう。
つまり、彼女は去年から入学していた、ということではないか?

転校生である主人公だけが部活参加が遅れたという可能性も考慮したが、しかし構内の掲示物・登校中の噂話から判断するに、文化部への参加開始日は全校生徒一律で4月25日であると考えるほうが自然だろう。
また、八十神高等学校に中等部以下が存在している様子は無く、仮にも高価な楽器を扱う音楽部に部外者(高校入学以前の者)を参加させるとも思えない。
技芸がらみで特待生的な扱い(一般入試以前に合格扱い)を受ける、或いは一般であっても合格者に事前にアプローチをかけて正式募集前から活動に参加させる(いわゆる見学や仮入部期間を設けている場合の他に、特に運動部では中学時代の実績を見て入学前から直接コンタクトを取るケースもあるが、文化部ではどうかは不明)、というのは現実にありえる話だが、その場合も彼女の技量のお粗末さを考えるとやはり違和感を禁じえない。

田舎であるため稲羽市内の中学校からの進学が多く、中学時代からの知り合いが多いことが予想される。それを考慮すると中学校での関係が続くことが考えられる。また、本人が熱心であることから、八十神高校合格確定後の休み中から音楽部に顔を出していた可能性もあるので、一概に不自然だとは言い切れないのではないだろうか。

  • 意2
主人公の初登校は4/12。無いわけではないが、これを1学期の初日と考えるには若干遅い。
おそらく綾音は入学早々に吹奏楽部に入部を決め、熱意のあまりに顧問が根負けした(結果、他の生徒より早くに入部できた)と考えるべきではないだろうか。なにしろ楽器持参である。
中学時代から何らかの接触があった可能性も考えられる。
裏方に回されたのは、「その割には」の技量の低さと、他の奏者の存在の両方だろう。

  • 意3
意1・意2を合わせた上での変形。八十神高校は制服に見られるように全体的に「緩い」。また、小さい街であるために中学からの関係も繰り上がり式に継続しやすいと思われる。これらを考慮すると、学校における正式な部活参加開始日は4/25だが、中学と同じ部活に入る場合は先輩後輩関係が継続していることもあり、顧問と部長が「いいよ」といえば事実上入部してしまえるのではないか(参加申請書提出などの正式な手続きだけはモロキン辺りがうるさそうなので4/25以降になりそうだが)。むしろ中学と同じ部活を続ける場合、正式な参加日を待ってから入るほうが少数なのかもしれない(一昨年まで中学の部活で一緒だった先輩達は新学期開始からすでに部活動に励んでいるわけだから)。

  • 意4
3の変形。単純に『勧誘開始』が4/25であるだけの可能性。特に本編中描写があるわけではないが部活紹介などの浮遊票の確保の為の大々的な募集開始が25日からというだけで推薦入学者、既に部活を決めている者などの入部に関しては仮入部等の先行入部措置があるのが普通の筈である。この場合、最初から吹奏楽部と決めていた綾音が早々に部活に参加していてもおかしくはないと思われる。

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最終更新:2023年08月09日 13:04