怜「ふふっ……あははは!」ケラケラ!
竜華「またきょーちゃん見てるん?」

怜「いや、ホントにおもろくて…くふふ…毎日見どころ作るし、見てて飽きないわー」
竜華「たしかにおもろいなー、この人自身も良い人っぽいし」

怜「えー、実際どうなんやろなー、動画内だけで猫被っとるってこともありうるし」
竜華「そうかー?こんな風に感情的になっても、対戦相手とかに暴言吐くことはないし」

きょーちゃん『あああああああ!!八面待ちなんてよけれねぇよおおおおお!!!』

怜「ふふっ…ま、まあそうやな」
竜華「怜はどうなん?きょーちゃんはどんな感じやと思ってるん?」

怜「まあ、うーん……」
怜「ま、イケメンやったら顔出してるやろし、そこは中から下って感じで」
怜「性格はお人好し、困ってる人はほっとけないタチやな」
怜「で、リスナーに対する態度的に他人にダダ甘」
怜「あと、一見軟派な雰囲気やけど、実は熱血系で身を粉にして働くタイプ」
怜「あとは……あっ」

竜華「ふーん」ニヤニヤ
竜華「相当きょーちゃんのこと気に入ってるんやな!」ニヤニヤ!
竜華「もしかして、オフで会いたいとか思っとったり…」

怜「い、いや、別に気に入ってなかったら、そりゃ動画見てないし」アタフタ
怜「これはあくまで客観的に判断した上での想像や!」
怜「そんな、きょーちゃんと実際に会ってみたいなんて更々…」

竜華「じゃ、なんで顔の話からしたん?」
怜「へ?」

竜華「だって、うちはどんな感じやと思う?って聞いたのに」
竜華「怜は内面の話やなくて、いきなり外面の話をしたわけやろ?」
竜華「てっきり、きょーちゃんと会ってみたいっていう願望があったから、ついつい容姿を想像して――」

怜「そ、そんなことは……」
竜華「嘘ついても分かるで」

怜「……ま、まあ、無いって言ったら嘘になるけど」
竜華「やっぱそうなんか!」

竜華「じゃ、ちょっと用事できたし先帰るわ!」タタタタ!
怜「え?ちょっ!?めっちゃ嫌な予感するから待って……行っちゃった」

~~~~~~~~~

竜華「……」カチカチ
竜華「うーん、高校一年、182センチ、誕生日は2月2日、ペットにカピバラ……」
竜華「この基本情報だけやと、流石に分からんが……ヒントは」

きょーちゃん『あっ、来客が……ちょっと席空けますね』トテトテ…キョーチャンアソビニキチャッタ―

竜華「この声……と言っても、どこの誰だか分からん」
竜華「あとは何かないかー?」カチカチ
竜華「うーん……んっ?」カチカチ

きょーちゃん『あの、さ、最強魔王に対してあそこまで出来て』

竜華「なんか言い澱んどるなぁ」
竜華「きょーちゃん、噛むことなんてほぼ無いんやが」
竜華「こんな、別に言いにくくもないとこで噛むなんて…?」

きょーちゃん『藤田プロとは……一度お会いしたことがありまして』

竜華「藤田プロと面識……長野か?」
竜華「いやでも、東京でも十分会えるし……」

きょーちゃん『これで俺も片岡優希…さんみたいに天和を…!』

竜華「ここも変に間が空いとる……なんでやろ?」
竜華「…………んんっ?ちょっと待て」ドウガシチョウチュウ

きょーちゃん『そうですねー…竹井、さんの打ち方は――』
きょーちゃん『染谷、さんは目立ちませんが――』
きょーちゃん『いやいや!の、のどっちはリスナーさんに居るっぽいですしそんなこと言えるわけ――』

竜華「よー聞いたら、清澄の人の名前言う時は毎回少し感覚が空いてるというか…」
竜華「……もしかして、呼び方が普段と違うから詰まってる?」
竜華「するとやっぱ、長野住みで清澄の人たちと面識が――」

竜華「……清澄?」

竜華「まさか!!」カタカタ
竜華「やっぱそうや!清澄は共学や!!」
竜華「それにこれとか!」

きょーちゃん『あっ、まあその、部活によくカンする奴がいまして――』

竜華「これが宮永咲本人のことやとしたら、辻褄が合うし」
竜華「それに、のどっちがコメ打つタイミングも、きょーちゃんが失言しそうになった後やし」
竜華「インハイを会場で見てたってのは、そりゃ清澄の麻雀部なら会場来てるはずやし」
竜華「同じ部活に三尋木プロのファンが居るってのは、片岡優希のことや!」

竜華「恐ろしいほど当てはまる……これが偶然なわけない!」
竜華「あとはその、清澄に居る男子部員を探して、基本情報と当てはまる奴がきょーちゃんや!!」
竜華「やった、やったで怜!!」

~~~~後日~~~~~

竜華「おーい怜!きょーちゃんについてすごいこと分かった……」
怜「ああ、あの昨日の放送のことやろ?」

竜華「へ?」
怜「きょーちゃんが口滑らせてなぁ、南関東在住で男子校ってバレたもんな」

竜華「な!?」
怜「たしかにインハイ観戦してたのも、彼女居らんのも辻褄合うし――」

竜華(な、なんで今更そんな情報が!?)
竜華(ということは……うちの昨日の努力は無駄骨やったんかあああ!!)

怜「これはきょーちゃん特定の日も近いな」
竜華「ははは……そーやね」

その後、ミスリード情報が流されたことにより、色んな所の探偵が迷走しましたが、今日もkyoチャンネルは平和です

カン!



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最終更新:2020年05月03日 10:38