ケイの選択肢

ナオミ

なんだか最近、ケイが暗い気がする。いや、指示に影響はないんだがなんとなく普段の言動が暗いとゆうか… アリサ「奇遇ね、ナオミ。私も同じように感じていたわ」 ナオミ「ケイの様子が変になったのって大洗に負けてからじゃないか?」 アリサ「私もそう思う」

ケイ

最近、どうしても考えてしまう。私の戦い方は正しかったのか。私は大洗との戦いで最後、同じ車輌で戦った。その結果負けた。だから。ってあぁ!ヤバイ!ミーティングの時間だ!ヤバイ遅れる!どんだけ考えてたんだ私! ドタドタ ドタドタ ナオミ「ケイ」 ってナオミ?ナオミもミーティング遅れるわよ! ナオミ「大丈夫。ミーティングの方はアリサに任せてきたから。あと、話したいことがあるから場所変えない?」 相変わらず男前よね、ナオミって。とゆうか、アリサが良く承知したわね?        ナオミ「そこはまぁ、うまく丸めこんだ」 …聞かなかった事にするわ。 ガチャ ナオミ「隊長室って相変わらず豪華だよな」 ケイ「私はこんなのいらないのにね」 ナオミ「たしかにケイのイメージには合わないよな」 ケイ「で、話ってなに?」 ナオミ「最近なんだか様子が変だぞ、ケイ」 うわぁ…気づかれてたか… ケイ「…」 ナオミ「よかったら話してくれないか?」 ケイ「はぁ…こうなったら隠しても無駄ね。いいわ、全部話す。そのかわりアリサ以外にはオフレコで頼むわよ?」 ナオミ「わかっている」 ケイ「じゃあまず…私達は1回戦で大洗に負けた。いくら無線傍受で全車輪で攻撃がアンフェアだって言ってもその考え方で負けたのもまた事実。だから…私がああゆう考え方を…あの時した選択が本当に合っていたのか…分からなくなって」 ナオミ「…そんなことか。あれは誰のせいでもない。まぁしいて言えば無線傍受なんかしたアリサのせいになるんだろうが。 ケイがあの時した選択肢は間違ってない。まほが言っていただろう? 『自分の戦車道をやればいいんだ』と。 ケイにとってそれが自分の戦車道ならそれを貫けば良いだけだ」 ケイ「!」 ナオミに言われてハッとした。そうよね、自分の戦車道をやればいい。それで負けたとしてもその時の選択肢が必ずしも間違っているわけではない。 ナオミ「私は先に戻ってるから落ち着いたらケイも来いよ、ミーティング」 そう言ってナオミは行った。

ナオミ

全くなにを悩んでいるのかと思えば…でもケイが吹っ切れたならそれでいいか。でもまずはアリサに結果報告だな。 ナオミ「アリサ、いる?」 アリサ「ナオミ!どうだった?」 ナオミ「吹っ切れたみたいだ。多分、もう大丈夫だろう」 アリサ「そう、良かった…でもアンタってホントにこうゆう役を担当するとすごい男前に見えるわね。改めてファンクラブができるのも納得だわ」 ナオミ「とてつもなく不本意だがな」 そう、私はとてつもなく不本意なのだ。そもそも女なのに男前って言われて喜ぶと思うか?断じて否! ナオミ「毎度毎度事あるごとに送られてくるラブレターやファンレターの処理には困っているんだぞ?」 アリサ「贅沢な悩みね」

ケイ

結局は今日、練習に参加しなかった。もう疲れちゃったから今日はズル休み。少しくらいいいでしょう? にしてもさっきのナオミってすごく男前よね。あれが私じゃなかったら絶対に惚れてたと思うわ。人たらしもいい所ね。それを自然にやってのけるんだから羨ましいったらありゃしない。ああゆう事をしてさまになっている女子高生ってナオミとまほぐらいなんじゃないかしら?いやマジで。 まぁ私でも油断すると少しドキッとすることはあるけど。現に今そうだったし。  全く、人をドキッとさせる行為をナオミには禁止しようかしら?

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最終更新:2020年12月31日 16:41