インタビューの続きー



巴「物陰に連れ込まれてなにやら不穏そうな気配があったのは知っていましたが、まさか喧嘩とは……」

小蒔「怪我がなくて良かったです……」

巴「そういう問題ですかね……」

霞「まぁいいじゃない。私達の事を守ってくらたんだから、とやかく言うのは無し」

初美「霞ちゃんが私の事を娘扱いしたのはまだ許してないですよー」

巴「ま、まぁまぁ。お詫びに須賀君にお姫様扱いしてもらえたんだから、いいじゃないですか」

初美「霞ちゃんからの詫びが無いってのが問題なんですよー!」

春「……そもそも須賀君に非はないんだから、彼にお詫びさせる事も筋違い」

霞「そうねぇ。初美ちゃんが八つ当たりするものだから、私の方から彼にサービスしてあげたくらいなのよ?」

小蒔「さーびす? 何をしたんですか?」

霞「背中にサンオイルを塗らせてあげたの」

初美「させてるだけじゃないですかーそれー!」

霞「そうでもないわよ? 手が滑ったみたいで結構際どい所も触られちゃったけど、黙認してあげたもの」

小蒔「はわわわわ……」


霞「それにしても、頼りになったわねぇ彼。私達だけじゃなくて宮守のみなさんも、結構男の人に声掛けられてたものね」

初美「そうですねー。姫様と外人さんのお二人なんかは、怖がってしばらく須賀君から離れられなかったですしー」

小蒔「は、はしたなかったですよね……? でも本当に不安で……」

巴「はっちゃんと張り合って沖の方まで泳いで足を攣らせた鹿倉さんを背負って、岸まで泳いだり」

春「子供に「でか女」って悪口言われて落ち込んだ姉帯さんに「モデルみたいでカッコよくて綺麗だ」って励ましたり」

霞「ダルくて動きたくないって言う小瀬川さんの為にパラソルとビーチチェアを組み立てたり」

初美「熱中症起こしかけた臼沢さんに救急セット使って体調回復させてもいましたねー」

霞「お陰で彼女達、お礼の筈がまた貸しを作ってしまったって頭を抱えてたけれどね」


巴「かき氷を食べさせてたはっちゃんといい、サンオイルを塗らせた霞さんといい、宮守のみなさんも含めて、結構須賀君とスキンシップしてたみたいですね……」

春「……かくいう巴さんも、須賀君の前で上裸になったの私知ってる」

巴「あ、あれは水着が解けて流されちゃっただけだから! 見られてはいないと思う! 多分!」

初美「はるるもはるるで、逆ナンされてた須賀君の腕を抱き寄せたまま、しばらく離れなかったじゃないですかー」

春「……ふらふらどっかに行かないようにしてただけ」

初美「その割にはふくれっ面でしたがー?」

霞「普段なら男の人とはもう少し距離を保ってたと思うんだけど、なんでかこう……彼とは距離を詰めないといけない気がしたのよね」

巴「霞さんもですか?」

霞「もってことは、巴ちゃんも?」

初美「あー分かります。なーんか私達の事を印象付けないといけない気がしたんですよねー」

小蒔「『……それはそうじゃろう』」

春「……え?」

巴「え? もしかして神様? いきなり?」

小蒔「『その通り、ワシャ神じゃ。この娘っ子の体を借りてお主等に話しておる』」

初美「なんでか威厳を感じない神様ですねー」

霞「そうねぇ。なんだか、仕事中にラピ○タを見て初見バルスに気を取られた結果、運命の人の人数の桁を2つ間違えて、100人告白してフラれた上で100人の彼女を作らなければならなくなった主人公を生み出すような、ダメさを感じる神様だわ」

小蒔「『本職巫女がダメとか言うな神に向かって!』」


小蒔「『まぁええわい。それはともかく、あの須賀京太郎とかいう小僧の事なんじゃがな』」

巴「はい。それはそう、ってどういうことなんですか?」

小蒔「『あの時、シャワールームでシャワーを浴びとった小僧の所に、九面のがこの娘っ子に憑いて乗り込んどったじゃろ?』」

霞「あれはびっくりしたわね……」

初美「突然最高位の神様の気配を感じて、それを頼りに姫様を探したら、見つけたのが須賀君の所でしたからねー」

春「……完全に力任せで須賀君を組み伏せてた。なんとか引き剥がして、私達でお祓いして、還ってもらったけど」

巴「あれ、一体なんだったんですか? 九面様は何のつもりであんな事を?」

小蒔「『MO5じゃ』」

初美「なんですかそれ」

小蒔「『マジで、犯す、5秒前』」

「「「「え」」」」


霞「それってつまり……その、九面様が、姫様の意思を鑑みず、姫様の身体を無理矢理使って、須賀君の貞操を奪おうとした、と?」

小蒔「『貞操というより子種目当てじゃな。あの時はちょうどこの娘っ子の排卵日だったようじゃし、そうじゃのうてもあの小僧の子種なら孕んどったじゃろうて』」

巴「あのぅ……何故九面様がそのような暴挙を?」

小蒔「『それだけあの小僧の遺伝子が欲しかったんじゃろうなぁ。あそこまで手段を顧みないのは珍しいもんじゃ』」

春「……そこまで九面様に欲しがられる須賀君って、一体」

小蒔「『ワシも気になって調べてみたんじゃが、これが驚き。あの小僧、須佐の奴の直系血脈が流れとったわ』」

初美「須佐……って! もしかしてあの須佐之男ノ大神の事ですかー!?」

霞「神道に通じなくても知られている、あの有名かつ強力な神様……それも直系だなんて」

小蒔「『呪術○戦で言えば、この娘っ子が乙骨○太で、あの小僧が伏○恵みたいなもんじゃな』」

初美「いやなんで俗っぽい例えを出すですかー」

霞「分かりやすいけど分かりにくいわ……」


小蒔「『まぁ今は何の力も無い状態じゃが、きっかけ一つで傑物に変わる事もあるかもしれん。それが麻雀に出るか、他の何かに出るかはワシには分からんがの』」

巴「最悪目覚めなくても、その血脈にはそれだけの価値がある、と」

小蒔「『九面のが躍起になって奪いに来る程の価値が、の』」

霞「それは分かりましたが、その……」

小蒔「『安心せい。他の神がその行動を諫めて、今は頭を冷やしておる』」

初美「それはまぁ、良かったのですよー」

小蒔「『ま、そんな小僧じゃ。神道にどっぷり浸かっとるお主等が、無意識に須佐の力を求めるのもおかしい話ではないわい』」

春「成程……。つまり、須賀君を初めて見た時に襲ってきた、あのビビーンっていう衝撃は、須佐之男ノ大神様の力を感じ取ったから」

小蒔「『それはお主が一目惚れしただけじゃ』」

春「…………」ポリポリポリポリ

初美「はーるるー? 顔を逸らして黒糖を頬張っても誤魔化されないですよー?」


霞「まぁ、春ちゃんをイジ……可愛がるのは後にして。神様としても、須賀君はどうしても欲しいと?」

小蒔「『ワシは正直どうでもええが、九面も近しい神もそのスタンスじゃなぁ。須佐は困った奴じゃったが、力は本物じゃったし』」

巴「でも、神道に迎え入れるまではいいとしても、そんな婚姻とか子種を求めるとかは……」

小蒔「『その辺りはお主等がその気にさせるしかないのー。あんまりまごついとったらまーた強硬手段に出る神も出るかもしれんし』」

初美「その気になってるのは一人いますけどねーこ、こ、にー」グリグリ

春「……あんまり、言わないで……」ポリポリ

小蒔「『ま、注意しとくんじゃな。あの小僧はチョロい方じゃが、神じゃなくても優良物件には違いないせいで、めっちゃモテ期が来とる所じゃからの。守りに入ったらあっという間に持ってかれるでの』」


小蒔「……はれ? 私、寝てましたか?」

巴「あ、起きた」

小蒔「す、すみません。なんのお話でしたっけ?」

初美「はるるが須賀君にビビーンと来てるお話ですよー」

春「……それはもう、やめて……ほんとに……」

小蒔「びびーん?」

霞「春ちゃん、須賀君を初めて見た時に、ビビーンって衝撃が走ったみたいなの。どうやらそれは」

小蒔「ああ! それなら分かります! 私も須賀君を初めてこの目で見た時に、びびーんってなったんですよ! お揃いですね!」

「「「「………………え?」」」」

小蒔「?」



ちなみに、この時SKは流石に遊び過ぎなのと喧嘩未遂の件で清澄の選手達にお説教を受けていた。


カン


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最終更新:2021年09月04日 23:29