京太郎「強いて言うなら塞ちゃん先輩が一番タイプですよ」
塞「……………………」
京太郎「先輩?」
塞「きょ、京太郎くんもなかなか切り返しが上手くなったじゃん!? お姉さんちょっとドキドキしちゃったよ!」
京太郎「どうも」
塞「ここだけの話だよ?」
京太郎「はい?」
塞「京太郎くんのこと狙ってる子がいるのよ。ウチの麻雀部に」
京太郎「そうなんですか」
塞「そうなんですかって、なんか興味なさそう。綺麗どころばかりなのに」
京太郎「そんなことないですよ。フリーですから、今」
塞「そっか、フリーか! よかったよかった」
京太郎「よかったんですか?」
塞「ととと、友だちがフられるところなんか見たくないじゃん!?」
京太郎「その友だちがおれと交際できるようにタイプを聞いたんですね」
塞「そ! だからちょっとマジメに答えてくれるかな」
京太郎「マジメって」
塞「ふんす」
京太郎「シロさん、かな」
塞「え」
京太郎「マイペースだけど気配り上手な一面もあって、ステキですよね」
塞「ああ、うん。そだね…………」
京太郎「先輩?」
塞「でも残念! 須賀後輩に気があるのは別の先輩だぞ!」
京太郎「ああ、そうなんだ」
塞「そうなんです! だから京太郎くんはシロとは付き合えません!」
京太郎「がっかりですね」
塞「……………………」
京太郎「……………………」
塞「あのさ!」
京太郎「はい」
塞「そんな可哀想な後輩くんでもオールオッケーで、ちょっとだけイイ感じな物件があるんだけど。興味、ないかな」
京太郎(かわいい)
最終更新:2013年08月14日 23:56