咲「さ、京ちゃんここだよ」
京太郎「ありがとうございます、宮永さん」
咲「もう、そうじゃないでしょ?」
京太郎「あ、すいません……」
久「あら、遅かったじゃない須賀くん」
京太郎「……あ、僕ですよね!すいません、実はその……」
咲「あ、それは私から」
優希「それより早くタコス買ってこいだじぇ、犬!」
京太郎「え、犬!?」
和「こら優希!それにしても須賀くん、何か様子が……」
咲「実は京ちゃん、記憶がなくなっちゃって」
久「記憶喪失!?」
和「そ、そんなバカな!?」
京太郎「すいません、本当なんです。朝起きたら自分が誰だかわからなくて、お母さん?に自分の名前とか教えてもらっても、何も……」
優希「そ、そうだったのか……」
京太郎「宮永さんに色々教えてもらっても、思い出せるものがひとつもなくて……」
和「ちなみに、どんな話を?」
京太郎「付き合いだしてもう三年になるとか、デートはもっぱら本屋や図書館だとか、学校ではおしどり夫婦だとか……」
和「……咲さん?」
咲「じ、実はみんなに黙ってたけど……」
久「嘘よね?」
咲「……ゴメンナサイ」
和「まったく、本当の彼女は私なんですよ須賀くん」
京太郎「え、そうだったんですか!?」
優希「そんなわけないじぇ!私が彼女だ!」
京太郎「ええ!?」
まこ「……いいんか?」
久「……」
まこ「ほら、京太郎の目を覚ましたれ」
久「お、押さないでよまこ!えと……須賀くん!」
京太郎「は、はい」
久「んっ……」チュッ!
京太郎「な、あ……」
久「お、思い出した?」
京太郎「ちょっと久さん!みんないる前で……あれ?なんで俺、部室に?」
和「……それより」
咲「聞きたいことが」
優希「あるじぇッ!」
三人「どういうことだああッ!」
京太郎「ギャーッ!!」
カンッ!
最終更新:2014年04月12日 14:49