h112-51 - 咲-Saki- 京太郎SSまとめ

京太郎「ふぅ……渋谷先輩……もう……！」

尭深「待って……まだ、慌てないで」

京太郎「でも……」

尭深「大丈夫……中をじっくり慣らしてから……」

京太郎「こ、こう……ですか？」

尭深「そう……そうです」

京太郎「……そ、それじゃあ……！」

尭深「はい……もう大丈夫……熱いの、いれて……良いですよ……？」

京太郎「い、いきますっ……！」

久「雰囲気がいかがわしいのだけれど。」

――――

• とある日、とある不思議な場所不思議な場所 中堅ルーム

京太郎「どうしたんすか部長？」

尭深「お茶淹れの指導……ダメでしたか？」

久「えっと、確かに頼んだの私なんだけど……言葉だけ聞いてると怪しさが凄いのよね。」

明華「阿知賀の方は、もう目を回していますよ。」

憧「ﾌｷｭｩｩｩ……///」

久「初心ね……」

明華「初心ですね。」

京太郎「取り敢えず部長、習いたてのお茶ですが、どぞ……あ、雀さんもどうぞ。」

久「ありがとう、いただくわね？」

明華「ありがとうございます。」

京太郎「お茶菓子もありますんで、良かったら。」

久「ふふっ、相変わらず気が利くわね須賀君。」

明華「清澄高校は、麻雀部に給仕係までいるんですね？」

久「あー……須賀君は私の後輩で、大事な男子部員なのよ。」

明華「まぁ、そうだったのですか？」

京太郎「そ、そうっす……タハハ……」

憧「でもパシって雑用に使われてるじゃない」

久「あら、新子さん起きたの？」

憧「起きてたわよ！ 渋谷尭深が変な事してるからっ……！」

京太郎「いやいや、お茶の事聞いてただけで別に何も変な事は無い。 ほれ、お茶飲んで落ち着けよ。」

憧「あ、あぁうん、ありがと……」

京太郎「そうだ、穏乃がよろしくってよ。」

憧「うん……よろしくって、何が？」

京太郎「知らねー……アレじゃねえか、取り敢えず伝言的な。」

憧「あー、シズならあるわそういうの……というか、あんたシズと話したの？」

京太郎「おう。 和の友達なんだろ？ 清澄での和の事を色々な。」

憧「へぇ、和とも友達なんだ、アンタ！」

ﾜｲﾜｲ……

久「新子さん、男の子苦手って言ってなかったかしら？」

明華「友人の友人らしいですし……後は、彼の人徳もあるのでしょうか」

尭深「素直ですよね、彼……」

久「そうよぉ、私の自慢の後輩ですもの。 今はちょっと窮屈な思いさせちゃってるけど……」

明華「では、私も親交を深めてきましょう。 準決勝の卓上では、ちょっと疎外感ありましたし……」

久「そ、そうなの……？」

明華「えぇ、それでは少々失礼して…………すみません、私もお話に入れてもらえませんか？」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

久「流石は留学生フランス人、積極的ね。」

尭深「……私も、行ってきます。」

久「渋谷さんも？！」

尭深「まだ、覚えておいて欲しいこともありますし……試合まで時間ありそうですから、収穫までちゃんと手を掛けようかと……」

久「収穫……？ というかもしかして、ちょっと自慢しに須賀君呼んだの失敗だった……？」

ｶﾝｯ