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**「作問」とは
辞書を引くと「試験問題などを作ること」とあり、学校教師や合否判定などをする側の行為に見えます。
しかし算数では、作問は子どもたちが問題を作ることを意味します(それに対し、試験問題を作る行為は、「作題」と書かれることがあります)。
[[作問|算数用語集>http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sansu/WebHelp/01/page1_09.html]]にあるとおり、1年からその活動が見られます。
国語の「~を使って短文を作りなさい」に似たところがあります。
**かけ算の作問
乗法の意味の理解に関して、作問させる活動を、いろいろな算数教育団体の本から知ることができます([[文献:日教組1983]]、[[文献:田中2008]]&footnote(この著者は、算数教育団体に所属しているわけではなく、研究(科研費代表)において、作問を通じたパフォーマンス評価を実施しています。)、[[文献:田中2011:板書]]、[[文献:木村2012]])。
間違いのパターンには大きく分けて2種類があります。一つは、2つの数量を単純に並べ、「かけるといくつになるでしょう」といった形の問題にすることです(「ペアはいくつできるでしょう」のように、直積に基づいたものであれば、正解となるのですが)。
もう一つは、かけられる数とかける数の意味の間違いです。その場合には
+子どもが、かけられる数とかける数が反対の文章題を書く
+先生は、その文章題を式と照合させる(図を描かせることも)
+子どもが反対だと気づいて、文章題を作り直す
という展開が見られます。
**文献
次の2つで、かけ算の作問の調査がなされています&footnote(管理者は入手・閲覧できていません。)。
-佐伯胖, 長坂敏彦, 上野直樹: 「小学校算数における理解のドロップアウト」昭和六二年度特定研究成果報告書『子どものドロップアウトに関する教育学的研究』.([[文献:麻柄1995]]、[[文献:田中2008]]より)
-McIntosh, A.: "Some children and some multiplication", Mathematics Teaching, No.87, pp.14-15 (1979).([[文献:Anghileri 1988]]より)
**外部リンク
-[[□×△と△×□,答えは同じだけど,意味は違う>http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20121011/1349902739]]
**「作問」とは
辞書を引くと「試験問題などを作ること」とあり、学校教師や合否判定などをする側の行為に見えます。
しかし算数では、作問は子どもたちが問題を作ることを意味します(それに対し、試験問題を作る行為は、「作題」と書かれることがあります)。
[[作問|算数用語集>http://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/sansu/WebHelp/01/page1_09.html]]にあるとおり、1年からその活動が見られます。
国語の「~を使って短文を作りなさい」に似たところがあります。
**かけ算の作問
乗法の意味の理解に関して、作問させる活動を、いろいろな算数教育団体の本から知ることができます([[文献:日教組1983]]、[[文献:田中2008]]&footnote(この著者は、算数教育団体に所属しているわけではなく、研究(科研費代表)において、作問を通じたパフォーマンス評価を実施しています。)、[[文献:田中2011:板書]]、[[文献:木村2012]])。
間違いのパターンには大きく分けて2種類があります。一つは、2つの数量を単純に並べ、「かけるといくつになるでしょう」といった形の問題にすることです(「ペアはいくつできるでしょう」のように、直積に基づいたものであれば、正解となるのですが)。
もう一つは、かけられる数とかける数の意味の間違いです。その場合には
+子どもが、かけられる数とかける数が反対の文章題を書く
+先生は、その文章題を式と照合させる(図を描かせることも)
+子どもが反対だと気づいて、文章題を作り直す
という展開が見られます。
**文献
以下の文献で、かけ算の作問の調査がなされています&footnote(管理者は入手・閲覧できていません。)。
-佐伯胖, 長坂敏彦, 上野直樹: 「小学校算数における理解のドロップアウト」昭和六二年度特定研究成果報告書『子どものドロップアウトに関する教育学的研究』.([[文献:麻柄1995]]、[[文献:田中2008]]より)
-McIntosh, A.: "Some children and some multiplication", Mathematics Teaching, No.87, pp.14-15 (1979).([[文献:Anghileri 1988]]より)
-Brown, M.: "Number operations", Children's understanding of mathematics, pp.11-16, John Murray (1981).([[文献:Anghileri 1988]]より)
**外部リンク
-[[□×△と△×□,答えは同じだけど,意味は違う>http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20121011/1349902739]]