〈鼠人間〉

名称:鼠人間(ラットマン)
レベル:15~45
ランク:ノーマル
出現場所:地下および湿地帯

■解説

鼠の頭部をもった人間と、直立した鼠の中間くらいの姿を持つ亜人間の一種。身長は120~130センチ程だが、毛皮のせいで体型の判別は難しい。全身湿ったような滑らかな毛皮に覆われ、鋭く尖った刃物のような前歯、ネズミの尾を立派にしたような長い尻尾を有する。
下水などを根城にしていることが多いため身体は不潔で、どぶ川のような悪臭を放っている。鼻の利く〈狼牙族〉ならば、数十m離れていても彼らの存在が臭いによって判るとも言われる。
腕力には劣るが、身軽さと器用さ、暗闇を見通す目が彼らの取り柄だ。素早く動くために防具の類は身につけず、人間から盗んだ武器で武装していることが多い。自分たちより強かったり数の多い集団を避ける傾向にあるが、いざ戦いになれば疫病を媒介する前歯で果敢に噛み付いてくる。ダンジョンの中では集団で現れる。壁や天井を自在に駆け回り、ネズミ譲りの数(繁殖力)と疫病を保有する〈鼠人間〉たちは、決して見くびれる敵ではない。
〈大災害〉前から洞窟など暗く湿った場所に配置されていたが、〈大災害〉後には都市部の下水道などに棲み着く例もあり、身近な脅威として〈大地人〉から恐れられている。
〈鼠人間〉同士はキィキィという甲高く耳障りな鳴き声で会話しているようだが、〈冒険者〉にはその内容はわからない事も多い(〈大地人〉学者の研究によると、「テキ」「クイモノ」「タタカイ」といった単純な単語の組み合わせだという)。

■生体と文化

生命力と繁殖力に優れており、ヤマトのどんな地方でも見かけることができる。太陽の光を嫌うため、地下に埋もれた遺跡や下水道など陽の射さない場所に巣を作り、数体から数十体の群れで行動することが多い。群れは大柄で力が強い〈鼠人間〉が率いているが、時には突然変異的に巨大な体躯を有する強力な個体が出現する。そういった群れは周辺の群れを糾合し、数百体の規模に膨れ上がることもあるようだ。
彼らは悪賢く、敵の目を盗んだり不意を打つような姑息な真似は得意だが、創造力や生産性に乏しく文化程度も低い。農業を行ったり、金属を精錬することもできないため、食料はキノコなどの採集に頼り、道具は〈大地人〉の集落を襲って奪うか、夜中に盗んでくることがほとんど。手入れや修理といった概念も欠けており、壊れるまで使い続け、壊れたらまた盗むことを繰り返している。疫病を媒介することもあって〈大地人〉からは忌み嫌われており、〈鼠人間〉退治は〈冒険者〉にとって一般的な依頼のひとつだ。
〈大災害〉以降、〈鼠人間〉の数はますます増しているらしく、マイハマ地下にある古代遺跡には大規模な根拠地があることが確認されている。つい最近、ある〈冒険者〉たちによって彼らがアキバの下水道に侵攻を企てていることが明らかになり、〈円卓会議〉は警戒を強めている。


タグ:

モンスター
+ タグ編集
  • タグ:
  • モンスター

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年11月22日 20:49
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。