Q.桐原君が使っていた高周波ブレードは、殺傷性ランクがBとなっていますが、この殺傷性ランクはどれくらいの規模で分けられているのですか?
A.殺傷性ランクは警察が定めるランクで、裁判でも魔法犯罪の量刑に適用されます。これは日本独自の尺度ですが国際魔法犯罪取り締まりの必要性から、日本以外でも同じような尺度が適用されています。ランクにはA、B、Cがあって、具体的には次のように定められています。ランクAは一度に多人数を殺害し得る魔法、ランクBは致死性のある魔法、傷害性はあるが致死性は無い、または小さい魔法。銃器刃物に置き換えると果物ナイフはC、大型ナイフはB、拳銃はAとなります。小さな果物ナイフでも人を殺すことは可能ですが、社会的に見てそのリスクは厳格な規制を必要とするほど大きくありません。大型ナイフは高い殺傷力を持ちますが相手に接触しなければならず、多人数を殺害することは一般的に困難です。拳銃は相手に接触せずに殺傷が可能である為、容易に多人数を殺害できます。殺傷性ランクはこのような観点から分類されています。そして桐原の高周波ブレードが殺傷性ランクBであるのは、相手にブレードを当てなければならないからです。桐原の技術を持ってすれば一度に多人数の殺害が可能ですが、これは彼ほどの戦闘技術があればという条件付であり、殺傷性ランクの決定にはそのような魔法以外の技術は考慮されません。