Malt?
ボウモア
最終更新:
malt
ボウモア BOWMORE
最終更新2007-06-28
「最後に行き着く酒」とサントリーの関係 |
最後に行き着く酒?
「ボウモアは、(曲者揃いの)アイラモルトの中では中庸な風味をもつが、結局、最後に行き着くのはこの酒だと言われている。」
数年前までのウイスキー入門書を見て欲しい。必ずそう書いてある。この蒸留所を直接所有しているのは地元の会社だが、我がサントリーがその会社を買い取ってしまった。つまり、ボウモア蒸留所はサントリーの子会社の一蒸留所になった。
最近のシングルモルト熱の立役者
サントリーの気持ちは分かる(つもり)。日本にもシングルモルトという素晴らしい飮み物を広めよう、自ら生産者となって販賣まで一貫体制で行こうという意氣込みは感じる。バブル直前の空前のバーボンブームでも、蒸留所を買うなんてありえなかったし、雑誌でシングルモルトが取り上げられるときは殆どがサントリーのタイアップ記事だ。(今月号のPenのアイラ旅行はモエヘネシーとかの販社もタイアップしたみたいだけど)。「最近、シングルモルトが来てるよね」ってのも要するにサントリーの広告宣伝と業務店への地道な営業活動のおかげなのだ。
ちなみに同社は、バブル絶頂期にストラスアイラという店をやっていて、モルトとグレーンをメニューから選び、その場でブレンドして出すという画期的な事をやっていたのだけど、正直ぜんぜん意味分からんかった。
果たしてその行く末は
しかーし、よく考えて欲しい。サントリーは「最後に行き着く酒」ではなく「最初に飮む酒」を造ってくれる会社ではなかったか。