「BANANA FISH」あと語り

  今回取り上げた作品は吉田秋生先生の『BANANA FISH』
 アメリカを舞台に少女漫画という枠を超えたスケールで繰り広げられる謎の薬BANANA FISHを巡る物語。
 生まれ育った日本で心に傷を負い、アメリカに「緊急脱出」してきた英二という日本人青年。
  男娼からマフィアのボスに「神の器」と認められるまでの地位に上り詰めながらも、
 運命に抗って英二を求めたアッシュ・リンクスというアメリカ人青年。
  泥臭いマフィアの抗争と、全く違った環境で育ったアッシュと英二の心の交流。
  2つのシーンのギャップが印象的な作品でした。

  当日のマンガ語りでは、
 やはり主人公のアッシュ・リンクスについては数多くのツイートが寄せられました。

  今作の読者は作品に深く引き込まれ、キャラに深く感情移入し、彼らの幸せについて共に悩む。
 かといって、今作は哲学的な難しい作品なのではなく、
 エンタテイメントとして楽しませてくれる派手なシーンもちゃんとあり、
 クスリと笑わせてくれる軽いギャグによるガス抜きがあり、
 耽美系なキャラの造形もシーンの残酷さや泥臭さを軽減してとても読みやすいテイストに仕上がっていました。

  いろいろな人におすすめ出来る名作だなぁと思いました。

                                             2014/4/8 by utarou

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2014年04月15日 21:17