落ちた娘たち

河本湖という少女がいる。
同人作家でもある彼女は物臭ではあるが、ひきこもりではない。
彼女もたまには外に出るし、学校に顔を出したりもする。
だが、そのときの彼女は大体「ネタがない」状態である。
つまり彼女が外に出るときは、ネタを探しているときだ。
だが、そうそううまくネタが見つかる筈もなく、大抵は街を彷徨くだけ、
もしくは誰かとデュエルをして終わるかのどちらかで外出は終わる。
本人もそれはわかっている。しかしずっと部屋にこもってなにかを考えるよりかは、外に出た方が良い気分転換になる。
だから彼女は外をうろついていた。

適当に歩いていたら、興味深い場所に出る。
それは私立の小学校。女子校だ。
小学生高学年というものは、何故か異性が鬱陶しく感じる年頃である。それに女子校という場所が加わるとなれば、導きだされる答えはひとつ。
「女子同士の、イチャイチャ!」
湖は同人作家である。それも百合、レズ専門の。
「子供故に意味もわからず、しかし大人から見ればその行為は興奮しか呼び寄せない!
…凄く、中に入りたいです」
興奮気味に話す湖だが、しかし彼女にはわかっている。
女の子が大量にいる場所には、それ相当の警備があることを。
事実、小学校の周りには、ごつそうなおっさんが何人も彷徨いている。
少しでも中に入ろうとしたら二秒で奴らに拘束されるだろう。
「……、私が制服を着れば入れないことも」
ふと、湖はそんな事を考える。
確かに彼女は、年齢のわりに小柄だ。
そして目の前の学校は、私立特有の、小綺麗な制服を採用している。
制服さえ手に入れれば、中に入るのは楽にできるだろう。
…もっともそれは制服を持っていなければできない作戦であり、実際湖は制服を持ってない。
流石の彼女も小学校の制服を買うという無駄遣いはしていない。しようとしたことはあるが。

「…中に入るのは諦めるか
ネタは思い付いたし」
後は妄想でなんとか…そう思っていた彼女の袖を、ぐいっと引っ張る少女がいた。
湖はその少女を見る。背丈は自分より少し小さいくらいの、…小学校の制服であるブレザーを身に纏った少女。
ツインテールの髪型と気の強そうな瞳から、ツンデレっぽいイメージを想定させる彼女は…不機嫌そうに、湖の和服の袖を引っ張っている。
「何かな?」
湖が少女に話しかける。
「みりあ」
少女はぶっきらぼうにそう言うと、後は無言で、建物
…学園の敷地外にあるプレハブを指差す。
「…あそこにいくの?」
少女…恐らくみりあと言うのだろう。
彼女は無言で頷いた。
女子小学生の生体を知りたい湖にとって、女子小学生に誘われるのは吝かではない。
それに…何かあればサイコパワーで抜け出せるだろう。
湖はそう考え、みりあと共にプレハブに行くことにした。


プレハブの中には何も無かった。
そこには…二人の少女がいるだけだ。
しかしみりあが振り向き、腕にデュエルディスクを差したときから、そこは戦場になる。
「デュエル、しよう」
小学生ながら、みりあの気迫は十分だ。
それに答えるが如く、湖もデュエルディスクを構える。
そしてプレハブの中は、ARヴィジョンにより新しい世界となる。
その世界は、まるで学校の中のような場所であった。
LP4000。デュエルの火蓋は切っておとされる!
「貴方みたいな可愛い子に誘われるのもいいけど
私は自分でするより他人同士のを見たいんだ
…ドロー!」
(新しいデッキも試したいし…)
デュエルは湖の先行だ。
そして彼女は、みりあの実力を見ようとする。
小学生デュエリストの数は年々増えているが、彼ら、彼女らはたまに致命的なミスをやらかしたり、デッキのパワーに振り回されたりする。
だがそんな中にも、プロ顔負けの腕を持つ子も多々いる。
小学生デュエリストの実力は、ピンキリ過ぎるのである。
「私は召喚師セームベルを召喚
セームベルの効果で、ネフティスの導き手を特殊召喚
そしてセームベルと導き手をリリースし…ネフティスの鳳凰神!降臨しろ!」
湖は大型モンスターで相手を威圧する。
二人の少女の願いに導かれた炎の鳥は、フィールドに火の花を咲かせる。
だが、燃えたぎるその姿を、みりあは無表情で見つめていた。
度胸はある。湖は本気で相手する事にした。
「私はカードを二枚伏せるわ」
湖はここでターンを終了した。

「私のターン、ドロー」
みりあは相変わらず、無表情である。
だが、声に勢いがないわけではない。冷静な声ながらも、感情が見え隠れしている。
(さて、どうでるか)
湖はみりあの調子を眺める…すると、彼女は思わぬ行動に出た。
なんと彼女は、自分のスカートをめくったのだ。勿論パンツはもろ見えである。
「…一体何が」
湖も冷静にそれを返す。だが、その冷静は壊れかけの冷静だ。
ここでみりあが始めての笑顔を見せる
「ふふ、興奮した?」
「いや、別に」
湖は自分よりも他の女を誘惑してほしい、そんな女である。
「そう…」
みりあは残念そうにスカートを戻すと…デュエルを再開する。
「私は、愚かな埋葬でエプリクスワイバーンを墓地に送る
ワイバーンの効果で、レッドアイズブラックドラゴンを除外する
…そして私はDDRでそれを復活させる
…そして黒炎弾を使い、貴方に2400のダメージを与える」
「カオスドラゴン…!」
湖が相手のデッキを把握した瞬間、炎の弾に撃ち抜かれる。
「ぐぁ…く!」
「更に大嵐を発動し、貴方の伏せカードを破壊
そして手札からレッドアイズ・ダークネスドラゴンを特殊召喚し
レッドアイズワイバーンも通常召喚」
湖はその時点で敗けを確信した。
ダークネスドラゴンがネフティスを破壊したら、湖を守るモンスターはない。
「油断した訳じゃないけどね」
湖は両手に手を広げ、敵の攻撃を甘んじて受けた。
だが、来たのは敵の攻撃だけではない。
みりあが乗っかってきたのだ。
「ちょっ…」
みりあは小学生らしからぬ力で湖を押し倒し…無理矢理唇を奪う。
だけでなく、そのまま舌を口に入れる。
更に和服の中に手を入れ…中にある小さい胸をいじくりだす。
「…体のシャッフルってか!」
だが湖もやられっぱなしではない。
彼女は隠し持っていたレプティレス・ナージャを手に持ち…
「私は自分ではしない主義でね!…ごめん!」
みりあに向かって「力」を使った。
「んぁ…?」
みりあは、突如発動したその力に疑問の表情を浮かべたまま…レプティレスの力により、一瞬で石化した。
「………」
今のみりあは無言のまま動かない。制服姿の石像だ。
「とりあえずはひと安心か…」
湖も湖で、石像に押し潰された状態で身動きがとれない。
だが、メアリーなりに連絡をすれば救出してくれるだろう。
…だが湖はその考えは間違いだと気付く。
いつのまにかプレハブの中に、みりあと同じ服を着た女子小学生達がいる。
皆、小学生らしからぬ、性的な興奮をしている顔だ。
そしてその視線は明らかに自分に向けられている。
「…10人までは数えたが」
その後湖は、女子小学生達に集団で暴行される。
彼女達は皆湖ばかりを狙い続ける。湖はサイコパワーで一人ずつ石に変えていくが
それでも小学生達の襲撃は、なかなか終わりそうになかった。




最後の女子小学生が石像になって転げ落ちた頃、湖は殆ど全裸だった。
小学生達は制服を着てはいるが、石化しているため脱がすのは難しいだろう。
「…一体なんだったんだ」
ぼーっとしている。小学生達の愛撫は、湖にとって決して不快な物ではなかった。
だがそれでも湖は、自分なんかより、小学生同士で仲良くして欲しかった。
「…メアリーを呼ぼう」
石像の小学生に押し潰され、胸や足を揉まれ、秘所に指まで突っ込まれている湖は、疲れはてた声でそう言った。








「あげちゃっていいの?」
ありかが、なのに話しかける。
「あの学校は嫌な事しかないから…」
なのはぶっきらぼうに言う。
湖を襲った少女達は皆、なのの同級生、クラスメイトであった。
だが、なのがリリカの配下になったとき、彼女達の運命も変わった。
レプティレスの群れに襲われ、人生で二度目の石化をされた挙げ句、洗脳され…なのに性技を仕組まれた。
後はなのの命令があれば、集団で女性を襲い、てごめにしてしまう。
幾度の快楽で壊れた女性はなのに献上され、石にされ、なののおもちゃになる。
…なのの学園の児童の殆どは、そのような末路を辿っている。
「けどサイコパワーをもってるなんて、あの女…」
なのはありかの腕を掴み…握りしめる。
「ん…!く!んぅ!」
ボキボキという音をたて、ありかの右腕の骨は砕ける。
だが、ありかは気持ち良さそうだ。
ありかはそのままなのに噛みつかれる。そして、小学生には不釣り合いな、興奮した表情で…石像となり、倒れ込んだ。
なのは一瞬で石化した探偵擬きを蹴り…そして叫ぶ。
「河本湖…!貴方にも…リリカ様の気持ちよさを教えてあげたい!」

なののクラスメイトはそのまま湖の家に住むことになった。
だが絶え間なくメイドや湖に襲いかかる為、今は止むなく、石像となって保管されている…。

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最終更新:2012年11月09日 21:42