イリヤー・ムーロメツ(リメイク)

【元ネタ】ロシア英雄叙事詩『ブィリーナ』
【CLASS】アーチャー
【マスター】
【真名】イリヤー・ムーロメツ
【性別】男性
【身長・体重】192cm・86kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運B 宝具A+
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

単独行動:A
 マスター不在でも行動できる。
 ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合は、マスターのバックアップが必要。

【固有スキル】
勇猛:A
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

千里眼(射手):B
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
 弓を射る際に極度に集中することによって、時間感覚操作を行う。
 アーチャーはどんな状況下であろうと確実に標的に狙いを定めて射つ事が出来る。

戦闘続行:A
 往生際が悪い。
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。
 アーチャーは最後の決戦であるタタール軍と五日間戦い、味方側の慢心の言葉により更に六日間戦い抜いたという。

始まりの三誓:A
 霊薬を呑み干し英雄となったアーチャーが三人の老人と誓った約定。
 「正教を守るため」「邪悪を討つため」「弱者の庇護のため」に力を使う高潔な精神を保つ限り、
 B~Aランクの聖人、対邪悪、守護騎士スキルの所有者として扱われる。

【宝具】
『泡沫継ぎて勇を纏う(スヴャトゴル)』
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 義兄弟の契りを交わした巨人スヴャトゴルが最期に泡となりアーチャーを包み込み、巨人の力と勇気を継承させた逸話に由来する宝具。
 攻撃型バブルアーマー。着用することで三人の老人の霊薬により制限されていたアーチャーの筋力を解放、
 巨人の力と合わさることで常時A++となり、瞬間的にはEXにまで達する他、Bランクの巨人外殻スキルを獲得する。
 また、アーチャー自身もスヴャトゴルの様に泡を媒介して力の譲渡が可能。
 魔力や生命力を(生物・非生物問わず)他者に融通し強化・回復を行うといった正当なものから、
 純粋な破壊エネルギーに転換しバブルショットとして見舞う変則的な攻撃手段も有するなど応用の幅は広い。
 消費された能力値は消耗と見なされ時間経過と共に回復し、泡が"割れる"ような使い方をした場合はアーチャーに即還元される。

『稲魂宿りて狄を伐つ(モールニヤ・ヴァスクリスィエーニイ)』
ランク:B+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 アーチャーを英雄として新生させた霊薬の効能。
 一時は「天をも掲げられる」とすら感じさせるほどの膂力を与えたが、その真髄は因子として溶かし込まれた雷神ペルーンの力を断片的にだが引き出せることにある。
 生前にアーチャーが放った「ペルーンの如き矢」の源であり、『泡沫継ぎて勇を纏う』の真名解放後は連動して対軍宝具級の雷を身に宿す。
 アーチャーの名は旧約聖書の預言者エリヤに因み、雷神ペルーンはエリヤと習合された。
 一部伝承でアーチャーがペルーンと重ねられるのはこうした背景があるからとされている。

『八紘に冠たる地雄、天淵へと還らん(ボガトィーリ・クラードビシシィ)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
 受け継ぎし英雄であるアーチャーが天へ一切の力を奉還することで発動可能な奥の手。
 伝承による最期をなぞりアーチャーは直様石化により死を迎えるが、祈りを聞き届けた天による奇蹟が下る。
 その戦場における敵対者は幸運判定を行い、対象が失敗すると対象のHPを0にする。
 これらは正教ではない異教徒であれば判定はより失敗しやすくなる。
 また、判定に成功しても戦闘行為は強制的に解除される。
 アーチャーの祈りはあらゆる武力行使を捩じ伏せる奇跡として顕現し、闘争を終息させる最終手段である。

【Weapon】
『無銘・弓』
 アーチャーの愛用する、弦が絹で作られている弓。
 怪鳥ソロウェイ退治にも使用された。
 「千里眼(射手)」と組み合わせる事であらゆる敵を確実に仕留める。

『無銘・杖』
 アーチャーがイドリシチェ退治に使用した、1.5tはあるという杖。
 急いでいたため満足な武器を持っていなかったアーチャーが、偶然通りかかった巡礼者から奪い取ったもの。
 『泡沫継ぎて勇を纏う』と組み合わせる事で宝具に匹敵する破壊力を持つ。

【解説】
 ロシアの叙事詩に登場する、怪力の英雄。
 生まれたときから手足が動かず、家から出られなかった。
 しかし30歳のとき、家に3人の老人が訪れ、イリヤーを動けるようにし、怪力を授けた。
 授けた力があまりに強すぎたため、半分の力になるよう調整が必要だったほどである。
 老人たちにロシア聖教のため、国一番の勇者となるよう言われたイリヤーはキエフへと向かう。
 その途中で、巨人スヴャトゴルと義兄弟の契りを交わし、その死に際して勇気と力を受け継いだ。
 また、チェルニーゴフという町では異教徒の軍勢を追い払い、ブルイニの森では盗賊(怪鳥)ソロウェイを退治する。
 キエフについたイリヤーはウラジミール王に仕え、遠征を繰り返してその武勇を広めた。
 また、遠征中にキエフがイドリシチェという怪物に占領されたときは、浮浪者の変装をしてキエフに戻り、イドリシチェを打ち倒した。
 タタール軍との戦いのとき、味方の勇士が不遜な言葉を吐くと、敵軍の死者が起き上がり襲い掛かってきた。
 倒しても倒しても起き上がる敵軍に対しイリヤーが天に祈りをささげると、敵軍は皆倒れ、イリヤーを含む勇士たちは石像となったという。
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最終更新:2023年09月26日 20:29