バラム

【元ネタ】旧約聖書
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】バラム
【性別】男性
【身長・体重】174cm・60kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷E 魔力A+ 幸運B- 宝具EX
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。

道具作成:B
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 呪術に使用する道具などが作成可能。

【固有スキル】
千里眼(邪視):A
 視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
 透視、未来視さえも可能とする。
 キャスターの場合、邪視を組み合わせることで遠方や近い未来に呪いを送る事が可能である。

高速神言:B
 呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
 大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。

呪術:A+
 モアブ王が認める程の強力な呪術の使い手。
 キャスターが放つ呪詛は対象を確実に呪う。
 また、呪詛を反転させ対象に祝福を授ける事も可能であるが、
 神敵として見定められたキャスターは祝福を授ける事はない。

扇動:B+
 数多くの大衆・市民を導く言葉を身振りの習得。
 特に個人に対して使用した場合には、ある種の精神攻撃として働く。
 キャスターは時に魔術による暗示等を混ぜて人々を誘導する。

【宝具】
『魔像以て聖民を征す(バアル・バラン)』
ランク:EX 種別:対衆宝具 レンジ:1~90 最大捕捉:800人
 かつてイスラエルの民達を惑わし、バアル・ペオルを崇拝させたキャスターの所業とバアル・ペオルの神像が宝具となった物。
 発動と共に周囲に呪詛を撒き散らし、サーヴァントにダメージを与える事も可能だが、それはこの宝具の真価ではない。
 この宝具が撒き散らす呪詛は人々の精神に悪影響を齎し、堕落させていく。
 そしてレンジ内の人々の精神の堕落が極限まで達した時、かつてバアル・ペオルを崇拝した者たちを罰した神の怒りが再び地上に降り注ぐ。
 神の怒りはサーヴァントすら蝕む疫病という形で具現化し、それはキャスターにも制御はできない。
 但しキャスターはいつ神の怒りが降り注ぐのか把握でき、 事前に距離を取るといった対策が可能である。

【解説】
 民数記に登場する占い師、あるいは呪術師。ベオルの子とも。
 ユダヤの民を邪教へと誘い、ペオルの事件を引き起こした張本人。
 一部ではソロモン七十二柱の同名の魔神と関連付けられる。

 当初はイスラエルの民の武力を恐れたモアブ王バラクに依頼され、彼らを呪おうと試みたが、再三に渡る神の警告を受け断念。
 結果としてバラクの不興を買いつつもイスラエルの民を祝福する託宣を告げた。

 しかし、イスラエル人はモアブ人やその同盟国ミディアンの女達と姦淫し、異教神バアル・ペオルを崇拝するという暴挙に出る。
 怒れる神は疫病を送り込み、結果として2万4千人が命を落としたペオルの事件と呼ばれる大惨事に至った。
 後にモーセは一連の事件をバラムの企みであると断じ、『ヨハネの黙示録』でも偶像崇拝や淫行に奔るようイスラエル人を唆したのはバラムの発案であるとされている。
 最期は神の命によりモーセが行った聖絶に巻き込まれ、イスラエル人の剣に斃れた。

 タルムードといったユダヤ教の文献では隻眼に加え、片脚に不具を持つ者と伝えられる。
 異教徒におけるモーセと評され、神の怒りを占うことが出来た唯一の者とされるなど預言者としての力量が称えられる一方で、
 大預言者に比する叡智を備えながらその力に溺れ破滅した彼をラシャ(邪悪な者)、ベロ・アム(人と交わらぬ者)、ビラ・アム(人を滅ぼした者)と綽名し、
 邪視、傲慢、強欲の三悪徳を持つ者は皆バラムの弟子であると説くなど、聖書における所業を裏付けるかの如く邪悪な神敵として取り扱われる。
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最終更新:2023年09月18日 17:40