秦河勝

【元ネタ】史実、風姿花伝、明宿集
【CLASS】アルターエゴ
【マスター】
【真名】秦河勝
【性別】男性
【身長・体重】180cm・63kg
【属性】秩序・中庸
【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B+ 魔力A 幸運A 宝具B
【クラス別スキル】
神性:B
 神霊適性を持つかどうか。
 アルターエゴはその死後、神格化されており主に芸能の神としての信仰されている。
 また、自身と同一視される『摩多羅神』や付喪神とも妖怪ともされる『面霊気』をその身に取り込んでいる。

ハイ・サーヴァント:B
 英霊複合体であることを示すスキル。
 サーヴァントとして現界するにあたり、自身に縁ある霊基をその身に取り込んで強化を図った。
 一柱は阿弥陀経および念仏の守護神・摩多羅神、もう一柱は付喪神ともされる面の妖怪・面霊気。
 摩多羅神は一説にはアルターエゴと同一視され、面霊気もアルターエゴの存在を発端とした怪異として伝えられる。

陣地作成:A
 本来は魔術師のクラススキル。自らに有利な陣地を作り上げる。
 アルターエゴの場合、“工房”を上回る“寺院”を形成することが可能。

道具作成:B+
 魔術による道具作成スキル。
 能面の付喪神『面霊気』を取り込んだ事で、能面の作成にボーナスがつく。

騎乗:B+
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
 アルターエゴと同一視された摩多羅神は牛に跨り、配下の四天王と共に念仏を唱えながら堂に向かったという。
 これらは後世に祭りとなり、現代でも続けられている。

【固有スキル】
可能性の光:B
 星の開拓者に似て非なるスキルにして、無辜の怪物によく似たスキル。
 曰く、彼は秦の始皇帝の転生体であった、キリスト教徒・ユダヤ人であった、或いは聖徳太子に仕える原初の忍者『志能便』であったなど。
 実際に自分が手掛けた偉業も、実際には関わりのない伝説も、すべてを一身に受け止めた偶像が英霊秦河勝であり、現界した彼は「期待」と「可能性」の具現として振る舞う。
 可能性の光、後光の如く。彼と出会った敵対者は、数多の面(でんしょう)を被った申楽師の優雅なる神楽舞を見る事になるだろう。

能面申楽:A+
 六十六枚の『面霊気』の付け替えによる専門スキルの使い分け。
 可能性の光スキルと合わさることで自らが背負う数多の偉業・伝説を面を付け替えるという工程を通して“演じ分ける”ことができる。
 芸術、戦術、忍術、道術(外)、洗礼詠唱、その他総数六十六種類に及ぶ専業スキルについて、Bランク以上の習熟度を発揮出来る。

高速読経:A+ 
 「高速詠唱」と同様のスキル。強力な大魔術の詠唱ですら一工程で終わらせる。
 読経そのものは、キリスト教でいう「聖句」の塊であり、そこに籠る霊的概念は読誦する者の霊格や、経典への理解度の次第で何倍にも跳ね上がっていく。
 阿弥陀経の守護神『摩陀羅神』の力を借り受けた事からそのランクは破格とも言える。

【宝具】
『神儀六十六番・能面申楽(しんぎろくじゅうろくばん・のうめんさるがく)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:200人
 猿楽能の原型となったアルターエゴの得意とする儀式舞踊が宝具として昇華されたもの。
 能楽(猿楽)が娯楽芸能となる以前の儀式としての性質を持ち、アルターエゴの歌舞は五穀豊穣、天下泰平、招福延年と言った加護を自陣に齎す。
 また自身の霊基と融合した『面霊気』を一時的に召喚し、意思を宿した能面と舞を通じた連携攻撃を行う。
 計六十六枚の能面『面霊気』はアルターエゴが付与する加護の成功率を向上させるのみならず、
 一つ一つの面が異なる性質を持つため、付与される加護や仕掛ける攻撃は六十六種にも及ぶバリエーションを有する。

【解説】
 聖徳太子の側近として様々な分野で活躍した、太秦を拠点とする渡来人系の豪族。
 財政面で聖徳太子を補助し、広隆寺をはじめとする数多くの寺院を建立し、新羅からの使節を迎える外交官としての職務もこなし、
 武人としては、丁未の乱にて聖徳太子を守護し物部守屋の首級を挙げた他、
 大生部多を教祖とし富と永遠を謳って人心を惑わした虫神『常世神』教団を打倒し民からの尊敬を集めている。
 後世においては、世阿弥ら能楽師からは猿楽能の開祖と崇められ、
 その中でも金春禅竹は、自著において河勝は始皇帝の転生体にしてインドにおけるブラフマンなどと同様の根源存在『翁(宿神)』の化身であると記している。
 さらに、近現代においては、日ユ同祖論によってユダヤ人や景教徒(キリスト教ネセサリウス派)とされる他、
 聖徳太子が擁した原初の忍者『志能便』の一人だとも言われている。
 伝説におけるその最期は、聖徳太子死後の蘇我入鹿の迫害から逃れるべくうつぼ舟(窓のない舟)に乗って西に船出するも坂越浦(兵庫県)に漂着し、
 人ならざる姿を顕し人々に取り憑き祟りをなし大荒大明神として祀られたとある(実際は普通に移住して、晩年を坂越の開拓に尽くしたともされる)。
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最終更新:2023年09月13日 20:54