【元ネタ】『古事記』、『日本書紀』
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】大熊髣(オオクマホノカ)
【性別】男性
【身長・体重】240cm・450kg
【属性】混沌・中庸
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運C 宝具B+
【クラス別スキル】
気配遮断:B
隠密行動に適している。
加えて土地神に由来する存在の特性上、自然環境での効果は大幅に増幅され、逆に人工環境での効果は減衰する。
【固有スキル】
怪力:A
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。
使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
東征抗戦:B+
神武東征の最中に現れ、かの神子を含めた軍勢を毒気によって昏倒させ、進軍を妨げた逸話からのスキル。
神性特攻及び太陽属性特攻の効果を持つ。
野獣の論理:B
獣の姿を取ったがための戦闘思考。
搦め手は使えないが、迅速に相手を殺害するための思考速度が高速化する。
また毒の扱いに関しては本能的に最適な手段を導き出せる。
神性:B++
神霊適性の有無。
熊野の土地神本体ではなく、土地神が神武東征に際して熊野を訪れた神子へと放った毒(呪詛)が大熊の姿を象ったモノ。
神の分け身と本物の狭間に位置する為、このランクとなっている。
【宝具】
『熊野山之荒神之瘴気(くまののやまのあらぶるかみのしょうき)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:500人
アサシンが放つ軍勢を苛む毒気。
その正体は熊野の土地神が天津神の御子に向けた呪毒であるアサシンという存在そのもの。
アサシンの体躯は固形である大熊の姿と気体である毒気それぞれに変容させることが出来る。
この効果により、実体化と霧散を切り替えることでアサシンは神出鬼没を演出する。
毒気へと変じたアサシンは対軍規模の範囲を覆い尽くし、吸えばサーヴァントといえどもダメージが発生、
抵抗判定に失敗すれば昏倒させるほどの毒性を有し、同時に気体であるが故に物理攻撃を無効化する。
一方で身体を毒気化した状態で解呪(ディスペル)や解毒、無毒化といった効果によって毒性や呪詛を軽減された場合、
アサシンの存在そのものが希釈されるためダメージを受けてしまう。
【解説】
熊野山之荒神(くまののやまのあらぶるかみ)とも。
『古事記』に記された神武東征において、神武天皇が熊野を訪れた彼の一行の前に現れた大熊。
大熊が姿を現し、そして目の前から消えると神武天皇を含め彼の率いた兵士達は皆気を失ってしまった。
この時、夢で建御雷神から神託を得ていた熊野の高倉下という男が一振の太刀を持ってくると、
神武天皇はすぐに目を覚まし、高倉下から太刀を受け取ると、熊野の荒ぶる神は自然に切り倒され、兵士たちの意識も回復した。
この太刀こそ、建御雷神が葦原中国平定に用い、天津神の御子のために降ろした
霊剣・布都御魂であったという。
『日本書紀』においては大熊髣の記述は存在しないが、同様に神武天皇が熊野に辿り着くと、
土地神の毒気に軍勢が倒れ、高倉下が運んできた布都御魂を手渡されることで回復した逸話があり、
この時の土地神が『古事記』における大熊髣に相当する存在だと思われる。
大熊髣(オオクマホノカ)」は単に大きな熊というよりも、大和朝廷と敵対した異民族、
またはその異民族の氏神を象徴しているとも考えられている。
また、現在は「大熊が髣(ほの)かに出でて」という記述であり、
本来は「大熊髣(オオクマホノカ)」という名の神ではないというのが定説である。
最終更新:2023年11月12日 13:28