概要


湯笹野公園駅(ゆささのこうえんえき)とは、内池市湯笹野区北久保に位置する内池急行の駅である。桜の名所である湯笹野公園の目の前にある。湯笹野トンネルの勾配緩和と2面4線化の為の地下化工事が2014年年末から開始された。


駅データ


駅名 湯笹野公園
よみがな ゆささのこうえん
ローマ字 Yusasano-Kouen
所属事業者(乗入路線) 内池急行三峠線
ホーム 1面3線地平駅
所属路線 三峠線
キロ程 11.1km(内池から12.4km)
(1.1km)佐井寺湯笹野公園練成館口(3.8km)
備考 北久保駅として開業

駅構造

1面3線の駅。2番乗り場は頭端式ホームの為折り返し専用である。駅自体が湯笹野トンネルの西口に位置しており駅のすぐ横が湯笹野トンネルである。
内池平野の最後の駅で昼間の普通電車の一部はここで折り返す。2014年のダイヤ改正で2番乗り場に入線する電車は減少した。
快速も停車するが乗降客数が多いからというより各駅停車の折り返す駅だからという理由での停車である。
地下駅舎であり南口と北口がある。改札は1ヶ所で西寄りにある。

地下化工事

現在の配線上当駅では内池方面からの折り返し列車を除いて緩急接続は不可能である。1980年代にも2面4線化は計画されたが湯笹野トンネルの坑口改修や折返線の代替などで多額の費用がかかることから83年に国前瀬名駅を2面4線化することによって当駅の2面4線化計画は立ち消えとなった。
しかし2010年の美野里電鉄との直通運転開始による列車本数の増加や湯笹野トンネルの勾配緩和などのため2014年になって地下化が決定した。2番乗り場は工事により近く一旦廃止される予定である。
なお駅西方には市道西野久保線の東佐井地下道があるため三峠線は東佐井地下道の下を走り西改札口を東佐井地下道を流用したスペースに置く計画である。そのため東佐井地下道は2015年2月28日をもって片側交互通行となる予定である。
地下化工事完了後は市道西野久保線が現在の東佐井地下道直上の三峠線廃線跡と地上で交差する予定である。

湯笹野線との連絡線

駅西方の湯笹野信号場から湯笹野線南久保駅に向かって連絡線が敷設されている。これは元々横江鉄道が1934年の南久保(当時は新湯笹野)への開業の時に建設された横江鉄道の本線部分である。
当時新湯笹野駅から佐井寺参宮鉄道に連絡という形であったが内電への乗り換えには不便であった。これは横江鉄道が当時自社での内池乗り入れ(新湯笹野~夏井橋~長野市場~城ヶ崎~西本町~内池)を画策していたからである。なお当時の計画ルートの大半は地下鉄長野線が継承している。
運賃節約のために新湯笹野駅から北西に1kmほど離れた佐井寺駅へ歩く人も多かったという。
内電への連絡線の要望は横江鉄道にも多数寄せられその結果横江鉄道としても自社での乗り入れより直通運転の方が得策と考え佐井寺への連絡線を開設した。
これが現在の三峠線の原型である。内池電気鉄道佐井寺駅と佐井寺参宮鉄道川島駅が徒歩連絡であった関係で新湯笹野への乗り入れは継続されたが1952年3月31日をもって新湯笹野への横江鉄道の乗り入れは終了して連絡線が正式に横江鉄道本線となる。
その後線路は単線化されたが内急となった後も線路そのものは撤去されず現在に至る。現在では車両の方向転換や加倉町~横江間で運転される臨時快速が走行している。



乗り場 路線 行先 備考
1 三峠線 横江・柏木・三峠・美野電方面
2・3 三峠線 湯笹野・長野天神・内池方面 2番乗り場は折り返し専用

駅周辺

南口
閑静な住宅地。
  • 横江自動車道湯笹野IC
  • 練成館峠 国道554号線が練成館トンネル、三峠線が湯笹野トンネルで越える内池平野から来ると最初の難所。横江側と湯笹野側で高低差がかなりあるのが特徴。
北口
湯笹野公園と直結している。
  • 湯笹野公園 桜の名所。
  • 佐井寺庭園

バス路線

湯笹野公園駅南口バス停と湯笹野公園前バス停が最寄りとなる。
湯笹野公園駅南口バス停
60系統湯笹野山麓線 南久保駅前・水越団地口経由国前西野駅前行
内急バス井岡営業所・西野営業所の運行。「湯笹野山麓線」の名の通り横江山地の西山麓を走る。湯笹野線との並行路線ではあるが主要走行ルートである市道久保西野線沿いの客が多いことから本数は昼間でも毎時4本とそこそこある。
12-1系統 川島西経由湯笹野駅前行/東佐井行
暫定的に瀬名交通が運行。東佐井地下道の片側交互通行化に伴い12系統が国道554号経由となるため12系統から分離した。川島西~湯笹野駅前間ノンストップ。毎時1本運行。
湯笹野公園前バス停
国道554号線上。当駅からは湯笹野公園内を抜けて徒歩5分。
12系統 川島西経由湯笹野駅前行/練成館峠・十条会館前経由瀬名駅前
瀬名交通が運行。国道554号線を湯笹野から瀬名まで走行する。練成館口駅と離れた横江区瀬名町十条集落などから湯笹野へ出る足である。本数は昼間毎時1本。
なお2015年3月1日より走行ルート上の市道西野久保線にある東佐井地下道の湯笹野公園駅地下化に伴う片側交互通行化により暫定的に東佐井~川島西間は国道554号をノンストップで迂回することになる。

歴史

1941年3月22日 横江鉄道練成館口~新湯笹野間に北久保(きたくぼ)駅として新設開業。同時に北久保~内電佐井寺駅の間に支線が開通し分岐駅となる。同時に内池電気鉄道と直通運転を開始。
1952年3月31日 当駅~新湯笹野間営業運転終了。
1960年4月1日 現在の湯笹野公園駅に改称。
1960年6月1日 横江鉄道を伴う内池の鉄道会社9社統合により内池急行に移管。
1963年6月20日 駅施設改良で現在の1面3線となる。
2014年12月1日 地下化工事開始。





隣の駅

三峠線
最終更新:2015年02月13日 17:19