EVOKE -舞- セルド編第1話

大変お手数ですが、真下から閲覧してください。


戻る



続き



オルガー「…フゥー…… …とは言ったものの…(ちらと書類を一瞥する)…まったくの手掛かりなし、か…。…………しゃあねえ、こうなりゃ…『アイツ』にでもあたってみるかぁ。(にやりと不敵な笑みを浮かべる) 」

政府軍兵士「ひっ、ひぃ…!(いそいそと部屋を出ていく) 」

オルガー「るせー!テメェはさっさと昼飯食って街のパトロールにでも行ってきやがれってんだ。 」

政府軍兵士「ちょ、オルガー大尉!それ上層部より預かった大切な資料ですので…!(慌てる) 」

オルガー「…ったく、一つ一つ虱潰していっても埒が明かねえぜクソ野郎。そもそもの根源を引っこ抜けばいいだけの話だろうが。(机の上に散乱した書類の上に片足を乗せて気だるそうに一服する) 」




そんなわけで(?)、この俺、オルガネット・コルスターことオルガーは…上層部より「覚醒能力者(イヴォーカー)特別対策係第2班」の班長に任命され…今に至るわけだが…。


能力者が続出するという前代未聞の大事件…きっと、『奴ら』を後ろで糸引いている黒幕が存在しているに違いない。


私利私欲その他諸共を目的として各地で暴走を起こす『覚醒能力者(イヴォーカー)』による被害拡大に、政府は頭を悩ませている…。


将校内で行われた臨時会議で、それを『覚醒能力』(イヴォーク)と名付け、その力を持つ者を『覚醒能力者』(イヴォーカー)と称した。


それは、「能力石」や「カオスソード」によるものではなく……新たに発見された異質な能力。


科学班の調査結果、『奴ら』の能力は今まで確認されてきたものとは"異様"であることが判明したという。


それ以前に謎なのが、『奴ら』がどのようにして能力を得たかどうかだ。


目撃者の証言によれば、犯人の姿は高校生であったり、成人男性であったり、幼児であったりするという。また、人前で自らの名を公言したりするなど、やはり組織で動いているようには到底思えないのだ。


『奴ら』は各地で事件を起こしているが、事件の勃発した時刻がそれぞれ違っていることから…『奴ら』は少なくとも組織だった行動はせず、まるで一個人として事件を引き起こしているということだ。


その為、『奴ら』の明白な目的はいまだ何一つとして分かっていない。しかし、気付いたことがある…。


我が政府には、そんな能力者以上に化け者染みた強豪たちが数多くいるが…『奴ら』の特殊な能力の前では成す術もなく葬られたようだ。


それは――――――――事件の首謀者が皆、何らかの『能力者』であることだ。


殺人、放火、窃盗、暴行、傷害……この異なる犯行にはある一つの共通点があった。


近年、奇怪な事件の勃発が絶えず発生している。




オルガー「フゥー…(煙草の煙を、天井の一角へ吐く)……また『アレ』か…。 」

政府軍兵士「…以上が、今回の事件の概要です。 」


~世界政府本部・某一室~




政府軍中佐「(これは…まさか…ッ…!!!)うわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああ――――――――――――― 」


ボォアアアアアアアアアアアアッッ!!!!(燃え盛る火柱からさらに炎が拡大し、政府の兵士たちをみるみると呑み込んでいく)


××××「ッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!!―――――――死ね。 キンッ(片手に持っていたライターの蓋を開ける) 」

政府軍中佐「……!!(背に帯びた剣を抜き人影に構える)…お前がこの事件の首謀者か?(冷静に問いかけ) 」

××××「お゛いお゛いお゛いお゛い゛ィー…!! んな゛ぁに人様の許可なく俺様のテリトリーに入って来てんだよォ…!!(燃え盛る建物の残骸から人影が現れる。中佐にはその姿が真っ黒の影にしか見えない) 」

政府軍中佐「―――――――!!!!(すぐ背後へ振り返った)なっ…!!?こ、これは…!! 」


ボォアアアァッ!!!!(中佐が横切った建物が突如爆発した)


政府軍中佐「カツ、カツ、カツ、カツ…(火はここまで回って来ていないようだな…これなら民たちの避難も―――――) 」

××××「…あ゛?(視界に政府軍の兵士たちを捉え)――――――――野郎、来やがったか…。(口角を上げ) 」

政府軍兵士『ハッ!!!!(中佐に続き進行を開始する)』 」

政府軍中佐「…よしっ… …これより内部へと進み、取り残された民たちの救出作業へと移る!!恐らく敵も内部にいるはずだ、心してかかれッ!!!(背後の兵たちに呼びかけ、内部への入口へと足を勧める) 」

政府軍兵士「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…!!(中佐のもとへ走ってくる)中佐!!Aポイントの消火作業完了いたしました!!これで内部への進行が可能です!! 」

××××「ッヒョー…!こりゃあすげぇわ!(とある建物の屋上から、炎上する街々を一望している)…これ、全部 "俺がやった"んだよな…!?すげェ…やっぱすげェぜ…!!この『力』よォ!!!(両手を広げ狂気を孕んだ笑い声を上げる) 」

政府軍中佐「慌てるな、まだ内部まで被害は及んではおらん。Aポイントの消化が完了次第、迅速に内部の民たちを救出するのだ。 」

政府軍兵士『消火作業急げェ!!!まだ市民たちが内部に残っているぞォ!!! ハッ、ハッ、ハッ…!くそォ!!どうなってやがる!!被害は拡大するばかりだぞ!! 見失った敵は何処だァ!?見つけ次第ただちに射殺(ころ)せぇッ!!!(煙と炎が上がる街中で右往、左往と駆けだしている)』 」


真っ暗な夜に包まれたある一国の空が、次第に夕陽の如く赤く染まりあがっていく。


ウ゛ウ゛ゥーーーーー!!!!(王国内からけたたましいサイレンが鳴り響く)


PM23:31  ――West・D・Land ビットラント王国――




稗田阿求「トマト本当好きですねぇ…食べれるならいいです!はーい、さよなら~ 」

メモリア「では今度また、演奏させていただきますね。(にこ、と微笑み軽く手を振る)さて・・・と、野営地を探しますか・・・。(寝床を求めて歩き去る) 」

セルド「なんだよ、俺は元から穏やかじゃないか。どれ、今度トマト料理のフルコースでもご馳走してやる(ほっこり) あー…いや、やっぱり今日はいいか。今度の楽しみに取っておくからな(ニッと笑ってメモリアに) それじゃあ俺は帰るよ、アンタらもあまり遅くなるんじゃないぞ(皆に「おやすみ」と伝えて帰路につく) 」

稗田阿求「え、えええぇぇぇぇぇぇ!?気性荒いってレベルじゃねーよコレ!?多重人格ですか!? 」

セルド「なんだアンタ、良いところあるじゃないか。えらいぞ(パッとほっこり顔になって阿求に) 」

稗田阿求「嫌いな食べ物はないです!!これは本当です!!(涙目)」

セルド「ああ!待ってるからなー!(ロビンフットを見送る)」

セルド「見苦しいぞ阿求ゥゥゥゥ!もうネタは上がってるんだァ素直に認めろォォ!お前、嫌いな食べ物を言ってみろ!!!(キシャァァァアと奇声を上げながら阿求に。キャラ崩壊) ああ、何でもやってみないとわからないからな……ん、また演奏してくれるのか? 」

ロビンフット「はっはっは!そりゃ、違ぇねぇや。さて、おれも帰るかな、弁当屋、よらしてもらうわ!(去っていく) 」

メモリア「あははは、こんな夢物語も、たまには口にしてみるのも悪くない・・・さて。(岩に腰を据えて)一曲、如何です?」

ヒロ「ニシルちゃんだね、よろしく!…お、じゃあな!(手を振る)」

セルド「ははっ、まさか。その時初めて会ったんだからあり得ないさ(ロビンフットにそういい、見た時に違和感を覚えたペンダントを想起する) そ、そりゃあどうだろうなあ…メモリアの頑張り次第だ。俺は応援するぜ(メモリアに) 」

稗田阿求「べ、別にセルドさんのこととは言ってないですよ^^;じ、自意識過剰なんじゃないですかー^^;; 」

セルド「まさか目の前にいたりしないよな?どうして目を合わせてくれないんだ?お金上げないし器用貧乏で、メッシュとか入れたりしてるけどその人目の前にいたりしないよな??^^(がしりと阿求の肩をつかむ) 」

メモリア「その内、テレビ出演とか・・・あったり、するんでしょうかねー、スカウトされてしまったり?(なんて夢物語を話している) 」

ロビンフット「あぁ、なるほど!そういうことか・・・。でも、なぁんかそれだけの関係じゃあなさそうな気がするなぁ・・・。オレの勘がそういってる(セルドに) 」

稗田阿求「 (汗)(ペコちゃん風の顔でセルドから視線をそらしている) 無駄ですよ無駄無駄…(おや?口調が…) 」

セルド「持ちつ持たれつ、ってヤツだ。まぁアンタが演奏を続けていてくれる間、商店街は安泰だな(ハハ、と笑いながらメモリアに) 」

セルド「誰のことを言ってるのか教えてくれるか阿求?(笑顔)(ドドドドド) あぁ、彼女が行き倒れてたところを助けてあげただけだよ(ロビンフットに) 」

メモリア「あ、さようなら。(ニシルに手を軽く振る)これはもしかして、相互で良い関係が・・・成る程、そういった事もあるんですね。(ほう、と驚いたような表情) 」

ロビンフット「ふ~ん・・・さっきの御嬢さんと顔見知りって関係だな。(セルドに) 」

稗田阿求「ですねー、今の人ってお人好しでもお金くれたりしないし料理上手な器用貧乏でも料理作ってくれない人だったり、おしゃれかなんか知りませんけどメッシュ入れてたりしますもんねー(ニシルを見送りながらにんまり顔で淡々と) 」

セルド「こ、コンビって何をするんだ!?……まぁお菓子は一緒に作ってみたいかもな(顎に手を当てて阿求に) そりゃあ朗報だな、アンタが演奏してくれるお陰でウチに寄ってくれるお客さんもちらほら居てな…(メモリアに) ハハ……うん、次はもうあんな無茶な体で出歩くんじゃないぞ(冗談っぽくニシルに返す)ああ、それじゃあなー(ニシルを見送る)…今時珍しい律儀な子だったな 」

ニシル「わわっ…(謝り過ぎと指摘され恥ずかしそうに顔を赤らめる)い、いえ…!助けていただいた恩はちゃんと返したかったので…。……本当に、ありがとうございました。(改まってお辞儀する)で、では…私はこれで失礼します……。(すたすたと小走りで去っていった) 」

ニシル「ヒロさん…ですね?私はニシルと申します…。(深々とお辞儀する)…あの、ありがとうございます…。(一瞬躊躇いを見せつつも、メモリアから弁当を受け取る)…いつか、その…ちゃんとお礼します…!(メモリアにお辞儀する) 」

メモリア「えっ(声をかけられて一瞬驚くが)はい、どうにも一人では食べ余してしまいそうでして・・・。(やっと話が繋がってちょっと嬉しそう)かなり楽しみにしているらしくてですね、週1から週3ぐらいにあそこに通う回数を増やそうかなって思ってるんです。(嬉々として話してる) 」

ヒロ「おっと、名乗るのが遅れたな、失礼…俺はヒロだ。君は?(ニシルに)」

稗田阿求「えぇ…ニヤニヤしたっていいじゃないですか~……ニシルさんとなんだか気合いそうっていうか、いいコンビそうですし~♪(ニシシとセルドに背をむけて陰で笑う)」

セルド「あ、謝りすぎ…だ、大丈夫だからな?(ハハ、と苦笑しながら)……え、ウチにか?そりゃあご丁寧に…っていうか、そういうのは気にしなくて良かったのにな(かといって、助けたことを覚えていてくれてどこか嬉しい) ああ、ウチの弁当屋に寄って後悔はさせないぞ(得意気にロビンフットに) 何言ってる、俺はもう大人なんだから女の子の扱いくらい心得てるよ。…ニヤニヤ禁止!(ビシィッと阿求に) へぇ、固定客か……!アンタの真心こもった演奏の賜物だな(メモリアに 」

ニシル「……あの…!(メモリアの様子を伺い、何かを決心づけたように声をかける)……本当に、いただいてもよろしいのですか…?(メモリアに)」

メモリア「それにあの商店街、固定の客が出来たんですよ!(ちょっと嬉しそうにセルドに語る)う・・・。(再びニシルにどう切り出そうものか悩んでいる、そこにはお弁当を突き出して悩んでいる珍妙な演奏家がいた。) 」

稗田阿求「いいですかセルドさん、乙女が涙を流すのはうれしい時だけなんです!それぐらい繊細なんですから、もっと女の子の扱いは気をつけましょー(のびのびとした声でセルドににぃーっとニヤつきながら)」

ロビンフット「お、弁当屋か。一度よらせてもらうよ。 」

ニシル「ご迷惑をおかけしました…。(深々と何度も頭を下げる)…………。(セルドの微笑みを見て、何か、不思議な感覚が芽生えたようにぼーっと彼の顔を見つめていた)……ハッ!(我に返り首をぶんぶん振る)あっ、あの…今日は、そのお礼をしに、セルドさんのお家へ伺おうとしていたのですが……。 」

セルド「噂?あぁ、弁当屋のことだな。ウチの弁当はおいしいぞ(ロビンフットにニッと笑って) 」

ニシル「わわ…(ヒロに言われるまま頭を上げる) 」

セルド「安心した、本当に驚いたんだからな…何事も無くて良かった。お菓子作り…うん、いい趣味を持ってるじゃないか。(頭を上げたニシルを見て「うん」と微笑して頷く) 本当か?ウチの弁当は栄養満点だからな、毎日来たって後悔させないぞ(ニッと笑ってメモリアに) い、いやっ、そんなこと言われたってなぁ……(汗 阿求に) 」

ヒロ「やぁセルドゥ!(また違う)元気!?(セルドに)いやいや気にしないで、頭上げて頭…(ニシルに) 」

稗田阿求「セルドさん、女の子に謝らせちゃいけませんよ!(ニシルとの会話に入ってくる) 」

メモリア「ぅ・・・。(だ、だめか・・・とでも言いたげな表情を、片手で抑えながら失敗したという雰囲気だだ漏れ)いえいえ、とても美味しかったですよ、これから週3回ぐらいのペースで通わせてもらいますね。(セルドににこ、と微笑みながら) 」

ニシル「…は、はい…!だいぶ、落ち着きました…。(少々怯えながら、というより、緊張しながらセルドに)わっ…あっ、はい…。……お菓子作りに比べては、大して上手くはできませんが…。(頬をぽりぽり掻きながら)あ、すみません…(セルドに言われるまま頭を上げる) 」

ロビンフット「へぇ、アンタが話に聞いてた、セルド、って男かい(にっかりとわらい) 」

セルド「ん……あ、はじめまして(初対面のロビンフットに頭を下げる) いや、大したことじゃないよ。そんなに改まらなくても…いいから頭を上げてくれ(苦笑してニシルに) 」

セルド「――――なんだ、具合は良くなったのか?(友好的な表情を浮かべ、目が合ったニシルに) だからそろそろ怒られるんじゃないかって(と言いながらもコタツに座る)ニシル―――……へぇ、アンタ料理が得意なのか!(阿求からの話を聞いて) あぁ、こちらこそありがとう!本当に来てくれるなんてな(メモリアに) 」

ニシル「……セルド…(そうか…この人が… ……セルドさん…!)(セルドの名を聞き、何か躊躇いながらも、真剣な眼差しで向き合う)…先日は助けていただき…あ、ありがとうございました……!(セルドに深々とお辞儀する)」

ニシル「いえ…私の方こそ、すみません…。(ヒロに頭を下げながら) 」

ロビンフット「(ん・・・・?この男は?・・・もしかして、この男が・・・セルド?)(セルドを見て)」

ヒロ「…おっと!驚かせちゃったね、ごめんごめん…基本こういう感じなんだよねぇ俺!(ニシルに) 」

メモリア「・・・う、その・・・お弁当、食べませんか?(迷いに迷った末のセリフをニシルに言い、セルドの店で買ったお弁当を見せる)おや、セルドさん、先程はどうも。(セルドにお辞儀) 」

稗田阿求「あ、違うんだ……ん~、それじゃあ今度御馳走してください!ね、セルドさん!(コタツを軽く叩いてセルドに「座ろう」サイン)こちらニシルさん!料理が得意なんですって、セルドさんと同じです! 」

ニシル「わっ…!!(ヒロのはきはきとした声にビクリと跳ねる)」

ヒロ「俺はそんな乱暴とかはしない紳士だから!ビクビクしなくていいよ!(ハキハキとニシルに) 」




ニシル「ピョク―――――(背後から聞こえたセルドの声に恐る恐る振り返る)―――――ぁ……。(そのままセルドと目を合わせる) 」


セルド「まぁたこんなところでコタツ出してるのか、そろそろ町内会のおじさんに怒られるんじゃないか……(輪に入り、呆れた表情で面子を見渡していく) ――――……あれ、アンタ。(ニシルを見てきょとんとする) 」




ニシル「…ぁ……。(片手を胸に添えて申し訳なさそうにメモリアを見つめる)あ、そそ、それは…違います…!(阿求に) 」

メモリア「えーっと、その・・・(この子、何だか怖がりっぽいし、や、優しげな雰囲気を出すには・・・う、うう・・・。)(ニシルにどう話しかけようか悩んでいる) 」

稗田阿求「料理!それもお菓子ですか!もしかしてこの品もニシルさんの手作りですか?(渡された袋を掲げてニシルに) 」

ニシル「えっ、え……えっ…!?じ、自己紹介…ですか…?……えと、歳は、18です…。趣味は、お菓子作り…や料理を少々…。(他に…他に……え、な、なにも浮かばないよぉ~…!(//> <//))(少女困惑中) 」

ロビンフット「(なんだろ・・・いったいなんだろ・・・セシル?誰だ?この少女とどんな関係が・・?あぁ、またいつもの癖だ。わかっちゃいるが・・・。)(阿求とニシルの会話を聞きながら) 」

稗田阿求「ん~、伝わってないってことは違うってことでしょうか……まぁ、この辺にしときましょう!えーっと…(出身は聞けなかったし…)年齢!趣味!その他諸々!自分語りしてください!(ニシルにハイテンションで話題を振る)」

ニシル「……???(阿求の発言がいまいち呑み込めていないのか、「えと…何のことですか…?」とでも言いたげそうな困惑した表情で訴える) 」

稗田阿求「惚れちゃったとか!!

ニシル「いぇ、そんな…。(ヒロの笑顔の前に口籠る)ロディさん…はい、よろしくです…。(ぎこちなくお辞儀をする)……!は、はい…?(慌てた表情で阿求に) 」

メモリア「・・・おや。(寧ろ警戒されてしまっただろうか・・・。)(むぅ、と悩む)・・・今日も炬燵が・・・。(阿求とコタツを見る) 」

稗田阿求「あ、どーもー♪(ニシルから品を受け取り、中身を確認しようとするが手を止め首を振る)えっと、セルドさんにも渡せばいいんですね!ぬっひっひぃ…あの~?もしかしてぇ……(ニシルに意地悪な笑顔で語りかける) 」

ロビンフット「あ、いやぁ・・・別にいいが。大丈夫かオタク。・・・あー、おれも言った方がいい流れ?俺は・・・『ロディ』でいいよ。(ニシルに)・・・・・。(職業柄、つい人を見ちまう。この娘(ニシル)、なぁんかきなくせぇな。) 」

ニシル「…!…ぁ…いえ、すみません…。(ロビンフットに謝る。無論本人には何故謝るのか不思議に思うが…)ふぇ…??Σ(゜△゜ )(名前を忘れかけた阿求にびっくり)阿求さん、ですね…?…わた、私は…… …えと……ぁ、あの……(どうやら出身を教えることに躊躇っているようだ)あ、そうだ…!(傍に置いてあったお土産の入った紙袋を阿求に差し出す)あの…以前のお礼と言いますか……その、きちんとお礼したくて…。その、セルドさんという方にも…!(もじもじしながら阿求に)……!(つい、自分の悪い癖によりメモリアの笑みから逸らしてしまう)(あ……また、やっちゃった…。……なんだか悪いことしちゃった…。) 」

ヒロ「いやいや、気にしないで…初対面の男が怖い人もいるよね(ニコッとニシルに) 」

メモリア「・・・おや?(ニシルの震えを見て)・・・ニコ(含みの無い、優しげな笑顔をニシルに見せる) 」

稗田阿求「ニシル!いいお名前ですね!私は…なんだっけ、阿求です!ニシルさんはどこ住まいの方なんですかー?寄宿舎ですか?(ありきたりな会話を繰り出す) 」

ニシル「…ぁ……(自分の行為にヒロが気づいていたのを知り、申し訳なさそうに頭を下げる)えっ…あ…!…ぁ…はい……。た、食べかけですみませんが…。(恐る恐るロビンフットに自分の焼き鳥を差し出す)……!(メモリアという男性が来たことで、先よりも体の震えが小刻みになっている)あ、あのっ…!(勢いよく立ちあがって)…あの時はありがとうございました!みなさまに迷惑をおかけしてしまい…本当に申し訳ありません…。(しゅんと申し訳なさそうな顔を浮かべながら阿求に深々とお辞儀する)……私は…ニシルと、申します…。 」

稗田阿求「えーっと、お名前教えていただけませんか?(ニシルに視線を送りながら、コタツの温度を少し強める) 」

ロビンフット「んお!?おぉ、アンタいいの持ってるなぁ!!・・・なぁ、初対面で無礼は承知だが・・・ちょっちくんない?(ニシルに懇願) 」

メモリア「いやぁ、美味しいお弁当でしたね・・・。(セルドの店のお弁当を食べ終えた後で、もう一つ同じ物を持ちながら歩いてくる) 」

ニシル「……あむ…。(じっと焼き鳥を見つめてからゆっくりと口に含む)…わっ……(一口で美味しいと感じたようだ)……!(そう…だったんだ… …ということは、カガリさんからもらったあの住所の方って――――)―――『セルド』…さん…?(その名を耳にした瞬間、不思議な感覚が横切る)わっ、ど、どうも…。(阿求に会釈)……!(ロビンフットを見てピクリと跳ねる。ヒロを見た時と同じ目をして。) 」

ヒロ「そんな怯えなくても大丈夫だって、俺は怪しい男じゃないから!(ニコッとニシルに) 」

稗田阿求「まぁ、そんなところです。行動に移したのはもう一人、セルドっていう男性の方なんですけどね(ニコニコしながら茶菓子をニシルの前に持っていく)粗品ですがどーぞ 」

ロビンフット「あー・・・腹減った・・・。ん?なんか、いい匂いが・・。(ニシルの持つ焼き鳥の匂いにつられ歩いてくる) 」

ニシル「……!(ヒロの笑顔に応えたのか、恐る恐る焼き鳥を受け取った)…ありがとう…ございます…。(小声でヒロに)あっ……で、では…失礼します…。(とりあえずコタツの前に座り込む)……!…あ、あの…!もしかして……私を助けてくださったのって…。(何か閃いたように阿求に迫る)」

稗田阿求「あ~もういいから座ってください!こういうのはコミュニケーション!新顔相手に優しくするのが先輩ってもんですよ!…あ、もしかして私の顔は~…あー覚えてないですよね、あんだけ熱出してましたし… 」

ヒロ「…?(なんか戸惑ってる…いや、怖がってる…?)…焼き鳥、食べるかい?(笑顔でニシルに)おかわりあるからな、酒ものみたかったらどうぞ(阿求に) 」

ニシル「……!(ヒロに対しは、阿求に対する反応とは何かが違って見えた)え…ぁ……。(ヒロと焼き鳥を交互に見て、何かを躊躇っている)…ぁ、あの……えっ…?(困惑)」

稗田阿求「寒いですよね~最近…どうですか、ちょっと奇妙かもしれませんけれど、普通のコタツなんでご一緒に(ニッコリと笑みを浮かべ、ニシルに手招き)あ、おせんべいとかいります? はむっ♪(焼き鳥をほおばって頬に両手を当てる)ん~♪ 」

ヒロ「はい焼き鳥ねぇ!(焼き鳥を一本阿求の口へ)外でコタツで丸くなるなんてあんまないよね?…どうだい嬢ちゃんも(ニシルに)」

ニシル「ピクッ…(いきなり声をかけられたのでピクリと飛び跳ね、ゆっくりと阿求の方へ振り返る)…ぎょっ…Σ(゜ロ゜ )(外でコタツという奇妙な光景に驚愕) 」

稗田阿求「焼き鳥ください。流石にお腹空きました… 」

ヒロ「小皿叩いてちゃんちきお~けさ!(いつの間にかコタツに入ってビールと焼き鳥を口に入れてる) 」

稗田阿求「おやおや~?こんばんはー(ニシルの歩く道の端で持ち運び型のコタツでヌクヌクしている)えーっと…お大事に?ていうんですかねコレ 」

ニシル「はふぅ……そろそろ、冷えてきたかな…。(片腕を心配そうに摩りながら歩いている)」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2015年01月12日 15:56