スカが無人(の筈の世界)に放逐されたとしたら

「さ・・・寒い・・・」
私はスカリエッティ、とある事情があり雪山で迷っている。
ミッドチルダの大規模騒乱罪により逮捕され、そして私の存在を抹消したい奴らによってここに放逐されたのだ・・・
極寒の大地、こんなところで防寒服も無い人間が生き残れる筈も無い。
おまけに先程から獣たちの姿をちらほら見かける・・・倒れた後は私は彼らの糧となるのだろう。
「…」
寒さが苦痛を通り越した先に、眠気が襲ってきた。

そんな中、耳を叩くような轟音が聞こえた。

猛然と巨大な竜・・・彼の咆哮だったのか・・・
その巨体が猛然と私に向かってくる・・・しかし、私の意識は彼に食いつかれるまで持たず、闇の中へと落ちた。



「・・・お、目が覚めたか」
私は目を開けた。まだ生きていたのかと少し驚いた。
「おっと、まだ起き上がらない方がいい。しばらく安静にしているんだ」
すぐ傍で誰かの声がする・・・妙だ、私は無人世界に放逐されたのではなかったのか・・・?
「崖から落ちたんだろ?下が雪で助かったな。全身打撲に失神、それに軽度の凍傷と、まぁ全治数日ってところだろうな。」
状況を手早く説明してくれたおかげで逆に落ち着いた、自分が助かったのだという事で安心もする。
「私としては背中の打ち身より、身体の前面の打撲の方が気になるが・・・。まぁともかく、しばらくゆっくり休みたまえ。」
その言葉を聞いて私の意識は再び闇へと落ちた。

翌日
私は再び目を覚ました。まだ身体は本調子ではないが動けるくらいには大丈夫な様だ。
外に出ると、見覚えのある・・・私を救ってくれた男がいた。
「お、気がついたようだな。どうだ、痛むトコロはないか?」
「まだ痛むが動けるほどには問題ない・・・」
「崖下で倒れているキミを見つけたのは私だ。感謝してくれたまえよ。あのまま放置されていたら今頃氷漬けだったトコロだ」
皮肉ではあったが嫌な気はしなかった、事実命の恩人なのだから
「感謝する・・・私はジェイル・スカリエッティだ」
「おっと、紹介が遅れたな。私はこの村付きのハンター…とはいっても、元、だがね」
ハンター・・・狩人ということは文明レベルからそこら辺の動物を狩って生計を立てているのだと思っていた。
しかし

「ある飛竜に負わされたケガが原因でね・・・、引退したんだ。で、私の後任に来てもらうことになったが・・・まさかキミだとはね」

待ってくれ・・・飛竜?
倒れる寸前に見えたあの巨大な姿・・・アレと戦ったとでも言うのか・・・生身の人間が。
そして、何故、私が、その後任という扱いになっている?

「正直後任がいきなり雪山で倒れていたときはどうしようかと思ったが・・・ま、ともかくなれない村でいろいろ判らない事もあるだろう。この私に何でも聞いてくれたまえ」
「じゃ、じゃあまず一つ・・・ここはどこなんだ!?」


「ここ?ああ、この村は『ポッケ村』だ」


MONSCAR HUNTER

始まりま

すん

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最終更新:2007年12月22日 17:17