新暦0076年
リンカーコアが極端に縮小する奇病がミッドチルダを襲った。
元々リンカーコアの大きかった一部の者を除き、人々の多くは魔法の使用が困難となり、ミッドチルダの文明、及び管理局は崩壊の危機を迎えた。
事態を危ぶんだ管理局はデバイスや魔導士の肉体を改造し無理やり魔法を使用し続ける道を選択する。
だが、リンカーコアを介さず使用した魔法は肉体を徐々に蝕み、呪素と呼ばれるそれに完全に汚染された人間は、人の人たる形を失った異形の存在〈魔族〉と化し、人を襲う事件が多発した。
そんな時、とある科学者がリンカーコア無しで魔法を使用する手段〈モールド〉を開発。
使用回数という制限が有るものの、人は魔法の恩恵を再び得始めた。
されど、新しい技術は新しい犯罪を呼ぶ。管理局りに反感持つ過激派が、テロという形で意図的に魔族事件を引き起こし始めた。
「お願い!魔族を倒すのに、あなたの力を貸して!」
「俺はモグリだ。俺を使えばアンタの経歴に傷がつくぜ、フェイト・ハラオウン執務官?」
それを狩るのは、戦闘用モールドを身に付け、魔族化する危険と隣り合わせになりながらも戦う魔法使い、タクティカルソーサリスト。通称ストレイトジャケット。
「人の命が、かかっているんですよ!?」
「人の命なんてのは、この世で最も値引きが効く物さ。」
そして、魔族化を恐れず闘い続ける男、レイオット・スタインバーグ。
「あなたは、何の為に戦っているの?」
「死に場所を見つける為、かな。俺には大事な物も、大切な人ってやつもいないから。」
戦いの先に、男が見つける物は――
「〈マグナ・ブラスト〉――イグジストッ!!」
リリカルなのは×ストレイトジャケット
連載は未定
最終更新:2008年01月29日 19:43