(キーンコーン…)

授業が終わり、船長と桃歌らんはいつも通りみくりの所へ向かう

ばずだった

「きゃあ!」

「おっと」

角を曲がった瞬間、男子生徒にぶつかってしまった

「ごめんなさいっ」

桃歌らんは急いで謝ると、

「何だ…またお前か…」

聞き覚えのある声だった

「あ…あんたは…インカ!」

どうやら船長は馴染みがない様子で、

「ももらん、この人と知り合い?」

と聞く

すると、桃歌らんは

「知らないし、こんな人」

と、しらをきった

「俺だってお前みたいな糞メスなんかに興味ねーよ」

桃歌らんはクスクス笑い

「そーですもんねー(笑)インカはホモだからね(笑)」

船長はその言葉を聞き逃さなかった。

「ほっ、ほもぉ!?」

桃歌らんはコクりとうなずく。

その頃annは…



「へ…っくしょんっ!」

「大丈夫かー?ann?」

「いや、どこかでホモの話が…」



目の前にいるイケメンがホモなんて、船長は信じられない様子で

「この人…こんなかっこいいのに同性愛者なの!?」

すると、インカと名乗る男は

「残念ながら俺は男にしか興味ありません、よって、てめぇらみたいな糞メスには興味ないから(笑)」

「やばぁっ(笑)」

桃歌らんがからかうが、

「氏ね」

と、返された

「ももらん!急がないと昼休み終わっちゃうよ!」

「あ!そうだ!」

二人はその場を後にして、みくりの所へ向う。

…ス

「…?」

船長は振り返った

「船長?」

「あ、いや、誰かいた気がして…」


「あ!せんちょと、ももらーんっ」

みくりは両手を広げて迎えてくれ

「みく姉~っ!」

ももらんもそれにエンジェルスマイルで応えた

「みく姉!今日の弁当は何ー?」

「今日はねー、頑張ってカルボナーラを作ってみた!」

「わぁ!麺類」

三人で屋上で食事をしてると

(ピンポンパンポーン…)

突然放送が入る

(一年A組…赤犬くん…至急…職員室まで来て下さい…)

「…」

「…最近よくこの人呼ばれるよね、」

沈黙を破ったのはみくりだった。

確か…この人は…
桃歌らんは少し考え

その時、

「おい、」

後ろから声がした

「あ…!君は…!」

赤犬だった。

「えっと…みくり先輩と、桃歌らんですよね?」

「はい…」

「やっぱり!」

彼は急に目を輝かせ

「友達から美人姉妹がいるって聞いて、俺、一目見たかったんです!」

さらに彼の目は輝く

「美人じゃないよっ(笑)」

みくりのいつもの謙遜が始まる

「いや、二学年でもダントツですよ?」


「桃歌の自慢のみく姉だからあたり前でしょ(笑)」


「……」

…なるほど、自分の噂は無いのか、


と三人の話を聞いて船長は安心したような、さみしいような、複雑な気分になった。

「じゃ、俺はこれで」

職員室に行くのか、彼はすぐに帰った。




「…美人…ねぇ…(笑)」


「……?」

船長は誰かの気配を感じ、後ろを振り返った

「どうした?船長?」

そこにいたのは…

「兄者…?」





「なあ、Sたん、俺達出番なかったよね?」

「しょうがないよタイガ、作者が小説初心者なんだから」
最終更新:2012年08月10日 09:03