コラム-04

小学校(または小さい頃)から英会話を学ぶメリットとは?

 小さい頃から英会話を学ぶメリット。それはズバリ、何と言っても、英語に対するハードルをグッと低くする事でしょう。これには二通りの意味があります。

 一つ目は、「英語は勉強」というハードル。
 小学生以下のこどもたちはほとんどが英会話に触れたことがありません。そのまっさらな土壌にきちんとした発音やリスニングの種をまくことで、英会話力が素直に芽を出します。つまり小さな頃から始めることによって、「英語も実は勉強である」ということを意識しないで学ぶ事ができます。日本ではある年齢になると必ず、テストという英語や成績を追及する文法という英語を学ぶ必要が出てきます。個人の英語の能力を正か誤、または点数で測る英語(もちろんそれも時には大切な事ですね)を知る前に、生活と環境から英語を身につけて来たということは、こどもたちの自信につながります。自信と好きとはともだちですね。

 もう一つは、「異文化を受け入れる」というハードルです。
 他言語を学ぶことは、異文化を学ぶこと。異文化を学ぶとは他者の違いを知ることです。今の日本を見ているとやがて、ニューヨークがかつて呼ばれたように「人種のるつぼ」になるのではないかと思う程、中南米をはじめとした多くの海外出身の方が来られています。異なる土壌で育った人間が共存する際に最も必要な事は、他者と自分の違いを素直に受け入れ、相手を尊重し理解し合うことです。そして、小さい頃から他言語である英語を学ぶことは、こういった他者への心の壁をより低くすることができるのです。

 ちなみに、ニューヨークでは、ある時から人種のるつぼという表現をやめたそうですよ。今は、「サラダ・ボウル」です。つぼの中で材料を全部一緒に融かしてしまうのでなく、トマト、レタス、キュウリ、卵、クレソン・・・それぞれの材料がそれぞれの個性を生かしつつ、ボウルの上で調和された素敵なサラダを創る、という意味だそうです。

AGEだより「Je ne sais quoi」2007年7月号より


最終更新:2009年10月30日 13:06
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