ムース


「おらの技を手品よばわりする気か。」

週刊少年サンデーで連載されていた高橋留美子氏による漫画『らんま1/2』の登場人物。
北米のヘラジカではないし、洋菓子でもない
担当声優は 関俊彦 氏。

中国出身で、漢字では「沐絲」と書く。
シャンプーの幼馴染で彼女に片思いしているが、中国の武闘民族「女傑族」には自分が負かした男とは結婚しない掟があるため、
3歳の時に彼女に勝負を挑んで負けてしまってからはほとんど相手にされていない。
この為、他に許嫁がいながらシャンプーからの求愛を受ける乱馬を一方的に敵視しており、事あるごとに亡き者にしようとしている。

一人称は「おら」で、語尾に「~じゃ」と付けるなど方言っぽい喋り方をする。
普段は分厚い瓶底眼鏡を掛けており目立たないが、素の顔は中々の美形。
ただしド近眼で眼鏡を外すと至近距離でも何も見えず、赤の他人をシャンプーと間違えるほど。
他キャラに比べて背が高くロングヘアと黙っていれば良い男なのだが、
そのような訛りやド近眼のせいで三枚目として扱われる、所謂「残念なイケメン」である。
また乱馬を亡き者にする為なら卑怯な手を使う事も厭わないような性格でもあるのだが、
最愛のシャンプーに対しては誠実であり、その為なら憎い相手である乱馬と共闘する事もあった。
……まぁぶっちゃけこの作品の主要人物は大体行動がぶっ飛んでいるので、ムースはその中でも割と常識人寄りな方ではある。

初登場時は普通の体であり、乱馬が女に変わる事も「女装して馬鹿にしている」と誤解させられていたぐらいだったのだが、
中国の「呪泉郷」で修行した際、1300年前にアヒルが溺れたという悲劇的伝説がある泉「鴨子溺泉(ヤーズ・ニーチュアン)」に落ちてしまい、
それ以来ムース本人も水を被るとアヒルになるという変身体質を持つようになった。

服の袖に大量の武器を隠し持っている「暗器(隠し武器)の達人」であり、必要な時は袖口から様々な武器を取り出している。
ちなみに、アヒルに変身している時は翼に仕込んだ暗器で戦う為、良牙やシャンプーなどと違って変身後も一定の戦闘能力がある。
またそのやぼったい服の下は中々良い体をしており(まぁそうでなければ大量の暗器を持ち運べないだろう)、
純粋な肉弾戦でも乱馬達に匹敵する実力の持ち主。
特に初登場時は、当時シャンプーを瞬殺し良牙と互角に渡り合っていた女時のらんまを、
男女のリーチ差や慣れない演技をしていた事情もあるとはいえ終始圧倒するほどの強さを見せつけていた。
男に戻った途端に瞬殺されてしまったのだが、少なくともこの時点では乱馬に次ぐ実力を持つ強者であったと言える。
とはいえ、作品自体が後半になると乱馬・良牙にそれぞれ成長イベントが恵まれた事などもあり、
強さ的には彼らに次ぐ「三番手」という扱いに落ち着いていった。


『爆烈乱闘篇』における性能

リーチの長い技を揃えた遠距離、中距離戦が得意なキャラ。
単発のダメージは低いものの、最大4ヒットまで狙える。
移動速度、軌道調整、技の発生や戻りなどの速度が遅いので、相手の動きを読んで状況に合わせた行動をとっていく事が重要である。
鶏の卵を投げ付ける必殺技「鶏卵拳」は比較的連打しやすい優秀な技でジャンプで回避する事が難しいキャラには遠距離戦で連打を狙っていこう。
全体的に動きは遅いが、間合いを上手く調整する戦い方をしっかりすればどんな状況でも戦っていける。


MUGENにおけるムース

RUBEUS氏による、『爆烈乱闘篇』のドットを使って製作されたムースが存在していたが、現在は公開サイトの閉鎖により入手不可。
キャラ名は海外名の「MATHIAS」となっており、ボイスは海外版のものを用いている。
操作方法はシンプルな4ボタン方式で、前述の「鶏卵拳」や「鷹爪拳」、「百烈暗器」など、原作でも披露していた技が一通り揃っている。
Colosse氏(quedataki氏)による外部AIも存在していたが、こちらも現在は入手不可。

上記の他にも、かつては製作者不明の『超技乱舞篇』仕様のものが存在していた。


「おらはとんでもない手がとくいだ!」

出場大会

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最終更新:2024年01月09日 03:05
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