アイザック


「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!」

Super Meat Boyのスタッフが制作した海外製アクションゲーム『The Binding of Isaac』の主人公。
クラーケン海闘士メタルソルジャーノーブルウィッチーズの探偵では無い。
また偵察用ハイザックでもない(こちらは「EWAC ZACK」でアイザックと無理やり読ませる)。
なお別の読み方をするとイザークになる。

+ 『The Binding of Isaac』とは
突如殺人鬼と化した母親から逃げるため、ダンジョンへと逃げ込んだ少年「Isaac」(アイザック)の物語。
システムはSFCゼルダの伝説似ており、ランダム形成されるダンジョンの奥深くへと進んでいく
(皮肉にも日本語版では『アイザックの伝説』と言うタイトルで配信されている)。
(初期状態の)主人公の愛らしい見た目に反してグロテスクで下品な描写が多い
(具体的には多量出血や簡略ながらも内臓露呈はもちろん、文字通り糞をモチーフにした障害物やモブ敵&ボスも存在する)。
人を選ぶゲームではあるものの、様々なランダム要素からなる探索要素が魅力的であり、コアな人気を呼んでいる。

当初は制作チームがやりたいように作っただけのものだったが、予想を大きく上回る人気が出たため、
急遽追加要素を多く盛り込んだDLC『Wrath of the Lamb』を配信した。
更に2014年11月にリメイク版の『Rebirth』、そのDLC『Afterbirth』と更なる追加要素『Afterbirth+』、
ファンメイドMOD『Antibirth』、そして2022年11月24日には最終章と言える『Repentance』が配信される。

+ 何故母親に命を狙われる事になったのか?
母親が突然豹変したのは、天から神のお告げを聞いたため。
その内容が「お前の息子は罪によって穢れた。直ちに救わねばならない」だの、
「(アイザックの)魂は未だ穢れている。この世の悪を全て遠ざけ罪を告白する必要がある」だの、
どれも普通の生活では考えられない内容であり、
母親もそれを信じて服やおもちゃを「穢れたもの」として没収したり、彼を部屋に閉じ込めたりした。
最後には「お前(母親)の愛と忠誠を証明するために、アイザックを生贄に捧げよ」と語り、
母親は包丁を手にして息子であるアイザックを殺す事を誓った。
それをドアの裂け目から見て恐怖したアイザックは、部屋の中に地下に通じる隠し扉を見つけ、
母親が部屋に入ってきたと同時に飛び降りて地下へと潜入していく…と言うのが物語の始まりである。

…その後はバージョンアップでルート分岐がなされ、様々なマルチエンディングを迎えるが、
アイザックにとってのハッピーエンドらしいものは今の今まで全く無い
一番最初のベーシックエンディングですら
「なんやかんやあって母親を返り討ちにしてやっつけたと思ったらそれはアイザックの妄想で本物の母親が後ろから…」
という妄想オチである。母親がアイザックを殺そうとした理由は上記の通りだが、
何故神を名乗る何者かがアイザックを母に殺させようとしたのか、そもそもアイザックは本当に悪魔なのか、
この地獄のようなストーリーも現実かアイザックの妄想かも定かではない。
現在は各エンディングやダンジョンの描写等から考察プレイヤー界隈で細々と進んでいるが、それでも真実は大半が有耶無耶のままである。

アイザックという名前は、旧約聖書におけるアブラハムの子イサクからと思われる。
アブラハムは自分の子が生まれず悩んでいたが、ある日願いが通じたか妻は男児イサクを身籠り産んだ。
しかし彼らの神はアブラハムの信仰を試すため、「その子を生贄にして殺せ」とアブラハムにお告げを出した。
アブラハムは悩んだ末に神が仰せならとイサクを何も教えず山に連れて行きそのまま殺そうとしたが、
彼の信仰に疑いは無いと判断した神は、すんでの所でイサクを殺すのを止めさせた。
このエピソードが本作の下地と思われる。

実の母親から命を狙われダンジョン内を逃げ続ける全裸かつスキンヘッドの子供で、常に滝のような涙を流している
(と言ってもアイテム取得やエンディングなど、一部のモーションによっては涙が止まる事もある)。
この涙は弾のように発射する事で、敵や障害物を攻撃する事が出来る。
そして彼の最大の特徴は、強化アイテムを取得する度に見た目がおおよそ痛々しく異形的な方面に変化していくと言うもの。
具体的には天使の翼が生えたり、悪魔のような恐ろしい姿になるのは序の口で、
某配管工のようにキノコを食べて一回り大きくなったり(逆に小さくなるものもある)、
ハンガーが頭に突き刺さったり、身体が切り離されて首だけになったりするなど、
見た目の変貌っぷりが多種多様あるのも、このゲームの魅力の1つと言えよう。

ちなみにフロアクリアー後に見れる自身のトラウマあるいは被害妄想によって、恐怖に悶える姿は非常に痛ましい。


『Blade Strangers』におけるアイザック

「スタジオ最前線」が開発した格闘ゲーム『Blade Strangers』ではプレイアブルキャラとして参戦。
自身にもダメージを受ける「ボム」や、小さい蜘蛛を召還する「サモン・スパイダー」と、
やや特殊な設置技を駆使して立ち回る変則的なキャラクター。
設置技と途中で落下する飛び道具「ティアーズショット」の組み合わせが非常に厄介で侮る事は出来ない。
「フライングアイザック」もあり、空中からの攻めも強力。

ウルトラスキル(所謂超必殺技)は相手を突き上げた後、天使の翼を生やして光線を相手に目掛けて発射する「天使降臨」、
突然「アイザック!」と怒鳴り声と共に、上から見た目が醜い母親の足が相手に目掛けて踏み付けてくる「アングリー・ママ」がある。


MUGENにおけるアイザック

OHMSBY氏によるMUGEN1.0以降専用のキャラが公開されている。
『Blade Strangers』のスプライトを使用しており、操作感覚もそれに近いが、
システムは氏恒例の『GUILTY GEAR』など各種アークゲーを参考にしたものとなっている。

AIがデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIも存在する。
ホルン氏のAIは恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、投げ抜けの設定が可能。
想定ランクは強との事。
紹介動画(公開先へのリンク有り)

出場大会



最終更新:2023年08月06日 12:22
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