ヤング・ゼアノート


スクウェア・エニックスとディズニーのコラボゲーム『KINGDOM HEARTS』(以下『KH』)シリーズの登場人物。
初出は『BbS』の裏ボスとしてだが、本格的にストーリーに絡んだのは『3D』から。
担当声優は『BbS』が 宮野真守 氏、それ以降は 奥田隆仁 氏。
マスター・ゼアノートの若い頃の姿であるが、『KH』シリーズでは諸事情でマスター・ゼアノートとは独立したキャラとして扱われている。
当初は「青年ゼアノート」「ゼアノート」など呼称は一定していなかったが、
『III』以降は「ヤング・ゼアノート」で統一されたため本項目名もそれに準じて記載する。

『3D』のソラリクがマスター承認試験として課された旅の夢の世界の途中、
二人の前に何度も姿を見せては、不可解な言葉を残していたが……?

+ ※注意 この項目には『KH』シリーズのネタバレしかありません
ヤング・ゼアノートはマスター・ゼアノートが時間移動の秘術で過去から連れてきた、
まだ「ディスティニーアイランドにいた頃」の若かりし頃のゼアノートその人。

本作におけるキーブレード使いには時間転移の秘術があり、
  • 最初に時間を超えるためには、肉体を捨てなければならない
  • 時を超えるには、超えた先にその時点での自分自身がいなくてはならない
  • 起きた出来事を変えることはできない
  • 時間を超えていって元の時代に戻る際、時を超えていた時の記憶は失われる(ただし記憶は失っても心に標として残る)
という条件下で時間転移を行使できる。
マスター・ゼアノートの場合はテラに心を移した後にハートレス化したことでこの能力を行使可能になり、
さらにこの時間転移は過去から現在の全ての自分(正確には同じ心を持つ者)が能力を共有可能という性質を持ち、
故に人間に戻った後のマスター・ゼアノートはこの能力をヤング・ゼアノートに与え、
ヤング・ゼアノートだけでなく、闇の探求者アンセムゼムナスなども本編に呼び出した。
発言からするとこの能力を行使する時点以降へ飛ぶことは出来ないらしいが未来の自分から連れてこられる場合は可能で、
自身をポータルとすることで、ヤング・ゼアノートは自分より後の時間軸の自分に干渉できたらしい。
さらにこの時間移動には時間制限があったのだが、心のみでも存在できる眠りの世界に自らの分身を時間移動させることで制約を誤魔化していた。
ヤング・ゼアノートの使命はソラをテラやシグバールのようにゼアノートの器として、
7人の光の守護者と13人の闇によるχブレードの生成を起こすことだったのだが、
アクセルもといリアの想定外の妨害に遭い、計画はご破算となった。

『III』では真ⅩIII機関の一員として暗躍。
『3D』で得た情報を基にして心だけ器となるレプリカに移すことで永続的な活動を可能にしている。
「トイ・ストーリー」の世界「トイボックス」で、真XIII機関の13番目の器を手に入れるため、
玩具に心が宿る現象を研究するべく、本物のトイボックスを模した世界を用意して仲間と別々の世界に引き離すことで、
玩具達の心の繋がりを不確かにさせ、不安や疑心を抱かせて「強い繋がりによって心を得ている」玩具達が心を保ち続けられるか実験を行っていた。

終盤ではキーブレード墓場での光の守護者全滅後、目覚めの力を使って闇が溢れた世界でリッチから皆の心を取り戻して回ったソラの前に現れる。
そこでソラが『3D』の時のように心が闇の深淵に向かっていることを指摘し、
さらに実在の世界で心を追って飛び回るソラの目覚めの使い方が本来の使い方とは異なる物であり、
「力の使い方を誤れば大きな代償を払うことになる」と忠告。
「心配してくれてるのか?」と問うソラには「もう負けたということだ」と返した。
最終決戦ではアンセムとゼムナスはソラ達に倒された後は敗北を受け入れるとも和解とも取れる穏やかな雰囲気と共に消滅していくが、
ヤング・ゼアノートだけはソラに力の代償について再度告げた後に、
「さようならソラ おまえは── この世界から──」と不吉な言い回しと共に消滅し、その心は過去の世界に戻っていった。
そして、ヤング・ゼアノートが忠告した通り、目覚めの力を禁忌を犯す用途で用いたソラは、
舞台となる「光の世界」から消滅して裏側へと弾き出されたのであった。

+ 『KINGDOM HEARTS Dark Road』
キーブレード使い見習いだった頃のヤング・ゼアノートが主人公として描かれた作品。
他の作品で示唆された通り、元々はデスティニーアイランドに住んでいたが、
謎の茶色ローブの人物が開いた闇の回廊から「スカラ・アド・カエルム」にたどり着き、
エラクゥスらと共に修業を積んでいたが、上級クラスの失踪という事件が起き、
同級生と共に外の世界に旅発つこととなる。
旅の出来事を経て人の心の闇について考察していくようになるが、
やがて同じクラスのバルドルが姉の消滅を切っ掛けに闇に堕ち、上級クラスのほとんどを殺し、
生き残った上級クラスの面々はバルドルを助けるためにキングダムハーツを降ろそうとしていたことを知る。
多く犠牲を払い、バルドルと彼の生み出したハートレス「フリングホルニ」を倒したゼアノートであったが、
この戦いでエラクゥス以外の同じクラスのメンバーや上級クラスの同志を全て失い、
心に深い傷を負うと同時に、「弱者が闇を生み出す前に強者が導かねばならない」という思想を持つようになった。

そして本作ではゼアノートの出自も断片的に明かされているのだが、
なんと『Uχ』に登場したエフェメラの血縁者であり、元々デスティニーアイランドの出身ではなく、
『Uχ』の主人公(プレイヤー)の転生体によって親元から離され島で育てられていたという事実が明らかになった。


MUGENにおけるヤング・ゼアノート

テラ大地氏の製作したキャラが公開中。
移動技「ワープ」による優秀な移動性能と「ウィップドロップ」などのリーチの長めな攻撃が特徴。
超必殺技「時の牢獄」は、一定時間特殊な空間を展開し、ゲージを消費して分身を呼び出し攻撃させる。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画

出場大会

  • 「[大会] [ヤング・ゼアノート]」をタグに含むページは1つもありません。


最終更新:2024年02月18日 11:19
添付ファイル