最後の最後
「
デコ三大奇ゲー」と呼ばれる『
トリオ・ザ・パンチ』の最終面開始前に表示される謎の言葉。
これまで長く苦しい戦いを乗り越えてきたプレイヤー達に、
いよいよこの狂気の世界のクライマックス、最後の戦いが始まることが告げられる。
プレイヤー達はそれぞれ気を引き締め、また感慨に耽りながら、最終ステージを迎えるのだが……?
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最終面~エンディングまで完全ネタバレ |
舞台は前ステージまでの宇宙基地らしき場所から一転、地球の公園になっている。
しかし、これまでも カーネル・サンダースなどでプレイヤーの度肝を抜いてきた場所でもある。
なにしろ「最後の最後」である。どんな異様な敵が現れようとも動じない気構えで先に進むと……
……公園の水飲み場には誰も居ない。ボス出現を告げる効果音が鳴るが、敵らしき姿はどこにも無い。
画面内に動いているものは無害な鳥だけだ。攻撃を仕掛けてくるわけでもなく、接触してもダメージは受けない。
このままではゲームが進行しないので、とりあえずこの鳥を殴ってみる。
すると 「んな あほな」とメッセージが流れ、鳥は撃墜される。
一般の雑魚敵と同じく「ぎょお」と不気味な声を上げて消滅するが、敵が化けていたというイメージでもない……。
意味不明な展開に惑っていると、次に現れるのは小犬。こいつも画面内をはしゃぎ回っているだけで、噛み付いてきたりはしない。
この犬を殺すと「ざんこく」、さらに現れる蝶を殺すと「げげ」と文字が表示される。
どうも平和な日常風景に対するプレイヤーの残虐行為を咎めているかのようだが、こうしなければゲームが進行しない。
そして最後は鳩が現れ、水飲み場に止まって動かない。鳩と言えば平和の象徴。しかも完全に無害な相手だ。
これを攻撃すると……?
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ば れ た か げろげろ |
という文章と共に、足下の地面に巨大な目が現れる。実はこの公園そのものが怪物の一部だったのだ!
……が、最終決戦が始まるわけでもなく、怪物は地中に転落。エンディングが始まる。
常識的に「バグでラスボス戦が 省略されてしまったのではないか?」と思いたい所だが、
ちゃんとタイトル画面で「小鳥VS拳・手裏剣・剣」といった構図のレリーフがあるので、鳩が ラスボスなのはバグなどではなく 間違いなく仕様である。
無理矢理に解釈すると、このゲームを通して戦ってきた敵は「平和で常識的な日常的世界観そのもの」であったのだろうか。
或いは敵を倒すと手に入るハートが「HELP!」とメッセージを発しているので、
「それぞれの時代の猛者である三人組と陳さんが捕らわれた人々の魂を救う為にあらゆる時代を飛び回り、黒幕を現代で倒した」
とかいう熱い話の解釈も出来るかもしれないが… このゲームを真面目に考察するだけ時間の無駄だろう。
ともあれ意味不明な世界を突破し、日常に潜む狂気を暴き立て、戦いを終えたトリオ・ザ・パンチ一行。
この戦いは一体何だったのか……今まで何と戦っていたのか……。
プレイヤー達は最後の最後まで理解不能な展開を見せつけられ、キング・オブ・デコゲーの幕を閉じるのであった。
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MUGENにおける「最後の最後」
にょきと同じくアフロン氏が製作。原作ドットを用いたボーナスゲーム(?)になっている。
原作と同様の手順で攻略するが、攻撃をしてくる敵はいないので挑戦者側が倒されることはない。
ラスボスとの戦いと言うよりは、最後の場面に辿り着いてからエンディングを迎えるための儀式といったところだろうか。
原作からしてそうだった気がするが
BGMはタフガイのものが流れっぱなしになる。
出場大会
最終更新:2024年02月17日 21:12