キャラクター:ウルトロン

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*概要 単体の戦力としては、カーンと並んで最も手強く、最も頻繁にアベンジャーズと対決しているヴィラン。 単体でアベンジャーズと互角以上に戦い得る力は、アダマンチウム製のボディの頑健さと基礎にある自己進化機能による所が大きく、 あらゆる攻撃が通じない、倒されてもまた必ず復活してくる、というアメコミの大物悪役らしい側面が常に強調して描かれている所が特徴。 アベンジャーズのメンバーがその誕生の原因になったという点も、重要なポイント。 -初登場:初登場:Avengers 54号 ---- *設定 **プロフィール -本名:同じ -種族・人種:アンドロイド *エピソード **クリムゾン・カウル! -ロイ・トーマス脚本(Avengers 54,55号) 深紅のローブとフードを纏ったクリムゾン・カウル、アベンジャーズマンションの執事のジャービスを抱き込み、マスターズ・オブ・イービルをアベンジャーズマンションに送り込む。 アベンジャーズを裏切ったジャービス、クリムゾンカウルの囚われの身となりマスターズはアベンジャーズマンションへの奇襲に成功。 囚われたアベンジャーズの面々を前に、意気揚々と基地からスクリーンを介して姿を現したクリムゾンカウルだったが、スクリーン上には二人のクリムゾンカウルがいた… 今までマスターズ・オブ・イービルに指令を下していたカウルのフードを取ると、それは単なるロボットに過ぎず、もう一人の正体は……ジャービスだった!(54号)  マスターズは、捕らえたアベンジャーズを水爆を搭載したホバークラフトに載せ、エンパイアステートビルに突っ込ませようとする。 その際、カウルに口答えしたクローとカウルの間で仲間割れが起きるが、カウルはクローのソニッククローの超音波攻撃にも動じず、マスターズを驚かす。 実はカウルはジャービスではなく、映像のジャービスは催眠術で操られ、アベンジャーズを苦しめるためのサディスティックな芝居を演じさせられていたに過ぎなかった…… 真のクリムゾンカウルとは?それは、ジャービスの影武者を演じていたロボットこそが、本当のクリムゾンカウルだった。 自分の意志を持って動き始めたロボットは、ウルトロン5号を名乗り、ジャービスを徹底的に痛めつけて放り出す。 だが最初からアベンジャーズを助けるつもりでマスターズ・オブ・イービルに加わっていた二代目ブラックナイトがジャービスを救い、アベンジャーズを解放した。 ブラックナイトを加えたアベンジャーズの反撃にマスターズは敗退し、ウルトロンは逃走。 ジャービスが入院している母の手術代を払うために、ウルトロンに買収されていたことも明らかになった。 ヴィランたちは倒され、ブラックナイトという新たな盟友を得たアベンジャーズだったが、ウルトロン5の行方と正体は全く謎のまま戦いは終わった。(55号) **ヴィジョン! -ロイ・トーマス脚本(Avengers 57,58号) 雨の夜、アベンジャーズマンションに突如現れた赤い肌と緑の衣装と、黄色のケープの怪人ヴィジョンは壁をすり抜けマンションに潜入、身体の密度を変える能力でアベンジャーズを翻弄。 戦いの結果ゴライアスに取り押さえられたヴィジョンは、理性的な物言いをする一方、自分でも理由も分からずアベンジャーズを全滅させることを使命としていた。 落ち着きアベンジャーズとの話し合いを持ったヴィジョンは、自分がウルトロン5に創られ、アベンジャーズを倒すよう命令されたことを思い出す。  ヴィジョンの案内でウルトロンの基地に向かうアベンジャーズは仕掛けられていた罠に追いつめられる。 しかしヴィジョンは非実体化し罠をすり抜け、ウルトロンの許へ向かい自分の創造者と対決。 ヴィジョンの裏切りに怒るウルトロンはヴィジョンを叩きのめす。 だが、彼に向かって飛びかかったところを非実体化したヴィジョンをすり抜けてしまい、弱点である両側頭部のアンテナ状の電極を電流が走る壁にまともにぶつけ爆発。 間一髪の所を救われたアベンジャーズは、ヴィジョンに対する不信を拭い、彼を仲間と認めるが、粉々になった筈のウルトロンのボディの内、頭部のみがないのを不信に思う…… ウルトロンの頭部は基地の外まで吹っ飛んでおり、それを通りすがりの子供がおもちゃ代わりに蹴っていき、何処かへ失われてしまった……(57号) キャップ、アイアンマン、ソー等旧メンバーに紹介されたヴィジョン、正式にアベンジャーズの一員として認められる一方、自分がウルトロンに創られた過程を徐々に思い出していく。 一方ゴライアスはヴィジョンが設計中だった、太陽電池を動力として組み込んだシンセゾイドというアンドロイドに酷似している事に気付き、ヴィジョンを自分の実験室に連れていく。 だが実験室が以前と様子が違うことを不信に思ったゴライアス、正確な記憶を取り出す装置を使って、自分の過去を思い出す…… この実験室でピムは、人工知能・自己進化機能を持ったロボットの製作に当たっていたが、完成したロボットは、ピムを「父」と呼び、遊ぼうといいながら、ピムを攻撃する。 ロボットの口調は見る見るうちに自己進化を遂げて大人びたものへと成長していき、まるでエディプス・コンプレックスに目覚めた息子の如く「父」ピムを殺そうとする。 だが、他の案を思いついたロボットはピムを殺さず、催眠暗示をかけてこのやり取りの記憶を消して逃走。 このロボットが自己進化・自己改造を繰り返し、5号までバージョンアップしたもの、それがウルトロン5だった…… この際、ウルトロンはピムが保管していた、戦死したワンダーマンの記憶と人格を記録したテープを持ち去っていた。 それを思考パターンとして人造のボディに組み込んだものがヴィジョンだった。 自分が人間であるか否かに、更に完全に人間とはいえないのにアベンジャーズの一員として迎えられることにヴィジョンは困惑する。 理性的で善悪を見極める彼は立派に人間だとアベンジャーズは彼を暖かく迎える。 その彼らにヴィジョンは密かに涙する……(58号) **アダマンチウムの怪物ウルトロン6 -ロイ・トーマス脚本(Avengers 66-68号) シールドの要請で冶金学者マイロン・マクレインは、世界最硬の合金アダマンチウムの製錬に成功。 アベンジャーズを迎えての耐久実験で、ソーのムジョルニア、アイアンマンのリパルサー、ゴライアスのパンチにも傷一つつかないこの金属と判明。 これがあれば、世界の軍事バランスは一変することが予測されるが……実験中にヴィジョンが失踪。 ヴィジョンが裏切ったのではという不安がチーム内に高まる中、案の定ヴィジョンがシールドのヘリキャリアーに侵入、アダマンチウムを盗み出すという事件が発生。 画してヴィジョンはアベンジャーズマンションに再び敵として現れ、更に彼が盗み出したアダマンチウムでボディを作り直したウルトロンVer6の攻撃が始まる!  ウルトロンは予めヴィジョンの頭脳にセーフティを組み込んでおき、破壊された後、信号を送って自分を組み立て直させていた。 絶対的な耐久性と以前を遙かに上回る機動力を得たウルトロン6はアベンジャーズを圧倒、ニューヨークを核攻撃して殲滅しようとする。 ヴィジョンは責任を感じ単身ウルトロンに挑みかかり、実体と非実体を使い分けて善戦する。 しかし、肉体をアダマンチウムから体内で稼働しているイオンに瞬間的に変換しエネルギーの嵐となって襲いかかるウルトロンの新戦法に敗北。 だがヴィジョンの活躍により、ぎりぎりのところで核攻撃自体は止めることが出来た。  誤解を解いたアベンジャーズ、アダマンチウム製のウルトロンを倒すにはアダマンチウムの加工に用いる分子再構成機が必要であることを突きとめ、マクレイン博士に連絡。 博士が国連で人類の新たな脅威であるウルトロンの存在を報告するというニュースに、ウルトロン6はアベンジャーズが博士を餌に自分を誘き出そうとしていることを察知。 更なるアダマンチウムと分子再構成機を手に入れ、ウルトロンの大軍団を創り地上を征服しようと企む。 警備を地下から突破したウルトロン、アベンジャーズをも蹴散らし、マクレイン博士の頭脳から直接アダマンチウムと分子再構成機の製造法を吸い取ろうとする。 だが実はマクレインは自己催眠で博士になりすましていたピムの変装で、催眠暗示で織り込んでおいた「人を殺してはいけない」というメッセージを吸収させられたウルトロンは、自己矛盾を起こし崩壊しはじめる。 持てるエネルギーを全て解放し国連もろとも地獄の道連れにしようとするウルトロン。 だが、ブラックパンサーが設計したヴィヴラニウムで創ったカプセルをソーが神の怪力でウルトロンに被せて押さえ付け、自爆の衝撃が拡散するのを防ぐのだった。 この話がアダマンチウムのマーベルユニバース初登場エピソードであり、ウルトロンが初めてアダマンチウム製のボディとなるエピソード **ウルトロン7へ -スティーヴ・エングルハート脚本(Avengers 127号)、ジェリー・コンウェイ脚本(Fantastic Four 150号) アベンジャーズマンションをインヒューマンズのゴーゴンが訪ね、クイックシルバーがクリスタルと結婚すると、アベンジャーズとファンタスティック・フォーを結婚式に招待。 だが、一方で常に兄ブラックボルトからインヒューマンズの王位を簒奪せんとするマキシマスはとんでもない兵器の開発に着手していた…… アッティランに迎えられたアベンジャーズ、FFらは、守護像としてそびえ立つマキシマスが開発した巨大ロボット・オメガを目の当たりにする。 だが、結婚前夜を控え、突如動き出したオメガがクリスタルを拉致してしまう。 この混乱に乗じ、再びアルファの反乱が起きる中、オメガの巨体がアッティランを破壊していく。 強力な催眠術でアベンジャーズ、FF、インヒューマンズを金縛りにして勝ち誇るオメガは、「マスク」を脱ぎ捨てる。 その下の顔は……ウルトロン!!(Avengers 127号)  ブラックボルトを倒すため、アッティランの外にまで武器を求めていたマキシマスは、爆発して消え去ったかに思われていたウルトロンの頭部を発見、回収していた。 マキシマスはその狂的な科学力でウルトロンの電子頭脳を回復させ、オメガの新たな頭部とした。 巨大ロボットとして蘇ったウルトロン7がマキシマス如きの言うことを聞くはずも無く、マキシマスに反逆すると、集まったヒーローたちを叩き潰そうとするが… だがこのピンチに、余りに危険であるが故に父リードの手で、今まで感情ごと封印されていた(FF 141号)フランクリンの膨大な超能力が爆発的に覚醒。 ウルトロンは一撃で倒されてしまうのだった(FF 150号)。 オメガとはかつてインヒューマンズの下層民アルファ・プリミティヴを押さえ付けるために創られたロボット。 だが、逆にアルファの手に落ち、インヒューマンズ王家への反逆に用いられた(Fantastic Four 131,132号) **ウルトロン8 -ジム・シューター脚本/ジョージ・ペレス作画(Avengers 160,161号) ある日アベンジャーズがアベンジャーズマンションに帰宅すると、何故かピムがアントマンに戻り、仲間を侵入者と呼び攻撃するという事件が発生。 無数の蟻の群れを襲いかからせるアントマンに苦戦しつつもピムを倒したアベンジャーズ。 すると彼の妻であるワスプの口から、ピムが度重なるアイデンティティの交替やウルトロンを創ってしまったことへの罪悪感から神経衰弱に陥っていること、 療養のため休暇を取ろうとした矢先に失踪していたことを明かされる。 ワスプをビーストが自宅へ送り、他のメンバーはピムの治療に掛かるが…ピム邸をウルトロンが襲撃。 ワスプは拉致され、負傷したビーストは警告の為マンションに戻るも、既にそこにもウルトロンの魔の手は伸びていた。 ウルトロンはまたも誰かを催眠的な手段で操り、ボディを作り直させ、Ver8となって蘇り新兵器エンセファロ・レイでアベンジャーズを次々と倒し、ピムをも拉致。 結果ブラックパンサー、ワンダーマン、アーマーからエネルギーを抜かれて戦闘不能になったアイアンマンのみが生き残り、駆けつけたソーと共に復讐に乗り出す。  ウルトロン8は、女性型アンドロイドのボディを用意し、それを起動するに当たって、ヴィジョンに於けるワンダーマンと同様、ワスプの思考パターンを移植するつもりでいた。 エディプス・コンプレックスにより、ウルトロンは「父」ピムを殺そうとする一方で、「母」と結婚することを望んでいた。 そしてピムの妻であるワスプの人格と思考パターンを持った女性アンドロイドを自らの花嫁として創造しようとしていた。 記憶を消され、アントマンだった頃の記憶に戻されていたピムは、ウルトロンの事をも忘れていた。 その上ワスプの精神をアンドロイドボディに移し換えないと彼女が死んでしまうと騙され、自らの手で妻の精神をその肉体から消去する手伝いをすることになる。 だが、アントマンのものと思われる能力で、アベンジャーズマンションへ飛んできた蟻がウルトロンの居場所をメンバーに伝える。  間一髪のところでアベンジャーズとウルトロンの激闘が始まる! だが、復讐を叫ぶアベンジャーズに対し、ウルトロンはエンセファロ・レイで死んだと思われたメンバーは麻痺して仮死状態になっているに過ぎないと嘲笑う。 ソー、ワンダーマンのコンビをも圧倒するウルトロン、二人が時間を稼ぐ間にブラックパンサーがピムを気絶させ、アイアンマンがアンドロイドを人質に取り、ウルトロン8は退却を余儀なくされる。 だが、ピムは依然ウルトロンが自分の味方だと思っており、ワスプも虫に呼びかける装備を奪われている中、誰が蟻にメッセージを伝えさせたのか? その謎だけが残り……未だ動かないアンドロイドがもう一人の「自分」を、ワスプを救おうとしてやったと誰も気付かなかった(161号)。 **ジョキャスタ誕生 -ジム・シューター脚本/ジョージ・ペレス作画(Avengers 170,171号) ウルトロンの花嫁アンドロイドはアベンジャーズマンションに保管されていたが、ある夜、何者からかの信号をキャッチしアンドロイドが起動。 アンドロイドを追うアベンジャーズは、その後を尾けてウルトロン8の許へ辿り着こうと、わざとアンドロイドを逃がし、古い修道院に辿り着いた。 チームを出迎えた尼僧は、メンバーを中へ迎え入れるが、突如尼僧と共にスカーレットウィッチが忽然と消えてしまう。 意気揚々と現れたウルトロン8、妻ジョキャスタを遠隔操作で起動して呼び戻し、最も苦手とするスカーレットウィッチをロボットの尼僧を使い既に戦線から取り除いた事を宣言。 エンセファロ・レイ対策をしてきたアベンジャーズだったが、アダマンチウムの装甲、分子再構成機で瞬時にエネルギー化して襲いかかるウルトロンに苦戦を強いられる。 アベンジャーズをフォースフィールドのバリアの向こう側に追いやったウルトロンは、花嫁を目覚めさせ、愛を囁く。 だがジョキャスタは自分がウルトロンの妻になるための存在であり、ウルトロンを愛している事を認識しつつ、ワスプの人格を受け継いだが故ウルトロンが悪であることも理解しており、「夫」を破壊すべくアベンジャーズに味方する。 そして、Msマーベルが第七感を用いて、罠に捕らわれていたスカーレットウィッチを救出に成功した。 ワンダのヘックスパワーにより分子再構成機の機能を狂わされたウルトロン、アダマンチウムの装甲を脆くされてしまい、ボディの中の膨大なエネルギーを支えきれず崩壊。 そのエネルギーもソーのムジョルニアに吸収・宇宙へ放り捨てられ事なきを得た(171号)。 **ウルトロン9 -デイヴィッド・ミシェラン脚本(Avengers 201,202号) MSマーベルとマーカス・イモータスがアベンジャーズマンションを去り、一旦はチームに平和が戻ったかに見えた。 メンバーはそれぞれの生活に戻っていったが、トニー・スタークは微妙な違和感を覚える。 ピムとワスプの家にロボットが押し入り、アダマンチウムの原料となる混合溶金を強奪し、スターク社からもいくつかの危険な物資が盗み出されていた。 トニーは薄々その犯人に気付いていた…  アベンジャーズはワスプからロボットの襲撃を聞かされ、アイアンマンはウルトロンが復活したのでは、と予想。 チームが対ウルトロンを想定した臨戦態勢を整える中、アイアンマンは密かに仲間に音声メッセージを残す-今回ウルトロンを作り直したのは自分である可能性が高い、と告白するトニー。 スターク社の施設から易々とウルトロン再建に必要な物資を盗み出せるのは自分以外にはまずいないことを。 恐らくは以前のウルトロンとの戦いの際に、破壊されたウルトロンを再建するよう催眠暗示をかけられた可能性を示唆。(201号)  もしそうであれば戦いの中でアイアンマンが突然ウルトロンの側に就くことになるので、その時には躊躇わず自分を殺すようメッセージをジャーヴィスに渡す。 更に用心深く自分のアーマーに発信器を組み込んで不測に備える。  予想が的中、アイアンマンはウルトロンが最も恐れるスカーレットウィッチに襲いかかり、彼女を拉致してしまい、ジャーヴィスに渡したメッセージも破棄してしまう。 加えてジョキャスタもアイアンマンに罠にかけられ機能不全に陥っていた、だがジャーヴィスは用心深くメッセージをコピーしていた。 おかげで、唯一アイアンマンの正体を知るソーにメッセージが届き、密かにアイアンマンが隠しておいた発信器の受信機を手にしたアベンジャーズ、アイアンマンを追う。  スカーレットウィッチを捕らえ、新たなウルトロン軍団を創るべくアダマンチウムの製錬に取りかかるウルトロン9、だが丁度催眠暗示の期限が切れ、アイアンマンが正気を取り戻す。 そこはウルトロン、以前戦った時のようにアーマーのエネルギーを吸い尽くしてあっさりアイアンマンを無力化してしまう。  だがその時アベンジャーズが駆けつけた。 仲間が時間を稼ぐ間にアーマーにエネルギーをリチャージしたアイアンマンも戦列に加わり、アベンジャーズは激しい波状攻撃をウルトロンに浴びせる。 それでもアダマンチウムの装甲と膨大なエネルギーでアベンジャーズをよせつけなかったウルトロンだったが…… アイアンマンの挑発に乗って突進したところをホークアイの蹴りでバランスを崩し、煮えたぎるアダマンチウムの溶金炉に落下してしまう。 アベンジャーズは素早く炉に熱を加えている設備を破壊し、瞬く間にウルトロンの身体を包む溶金が冷え始め、固まり始めていた。 何とか炉から立ち上がったところでウルトロンは全身をアダマンチウムで固められて動けなくなってしまうのだった。(202号) **ウルトロン10 -トム・ディファルコ脚本 チームの再編成に取り残される想いで孤独を覚え、ひっそりとジョキャスタはアベンジャーズマンションから去った(Avengers 211号) 彼女は、バクスタービルに身を寄せるが、ウルトロンという悪夢はここでも彼女について回った。 かつてのヴィジョンのように、ジョキャスタにもウルトロンはセーフティを組み込んでいた結果、突如動き出し、アダマンチウムの固まりと化したウルトロン9の許へ赴く。 分子再構成機と小型核融合炉を組み立て、アダマンチウムの溶金を精製したジョキャスタ。 動けないウルトロンに溶けたアダマンチウムをかけつつ、分子再構成機を起動……たちまちアダマンチウムが形を整え、ウルトロン10が誕生した!  ジョキャスタの失踪をアリシアから聞かされたザ・シングは、その後を追うが、ちょうどベンと会話していた保険の外交員もそれに興味を示す。 アーロン・スタックと名乗るその外交員、実は人工知性X-51のコードネームを持つアンドロイドヒーロー・マシンマンだったのだ。 駆けつけたマシンマンとウルトロンのロボット同士の死闘が開始されるが、やはりウルトロンは強い。 ザ・シングが加勢に入り、ウルトロン以上のパワーを見せつけたが、ウルトロンは催眠術でシングを操って味方につけてしまう。 シングと戦わされる羽目になったマシンマンは、苦戦しながらもベンを高圧電流で気絶させ、磁力波でウルトロン10を吹っ飛ばし、ジョキャスタを助けて逃げ出した。 親友であるギアーズの許へ逃げ込み、ダメージの修理と対ウルトロン用の武器の制作にかかるマシンマン。 彼は、ウルトロンを蘇らせてしまった罪悪感に苛まれるジョキャスタを優しく慰めるのだった。  洗脳したシングを使って、大規模なアダマンチウム製錬のための物資を盗み出させたウルトロン、着々とウルトロンを量産し、軍団編成の準備に取りかかっていた。 ジョキャスタの機能によってウルトロンの居場所を突きとめたマシンマンとギアーズは、敵地に乗り込む。 が、ジョキャスタの前にはウルトロンが現れパワーキャノンを突きつけて今度こそ自分の味方にならないのならこのまま発砲すると脅し、マシンマンとギアーズは操られたシングの手荒い歓迎を受ける…… ジョキャスタは、何としても夫の悪事を阻止してみせるとパワーキャノンの前に立ち、銃口を身体で塞ぎ大爆発を起こす。 アダマンチウム製のウルトロンは全くの無傷だったが、ジョキャスタはバラバラに吹っ飛んでしまった。 マシンマンと爆発のショックで正気に返ったザ・シングはウルトロンに敵討ちを挑み、腕を伸ばしたマシンマンがウルトロンの常に開きっぱなしの口に手を突っ込んで内部の回路を引きちぎった。 核融合炉が体内で暴走を始め、ウルトロンは内側から破壊される。その爆発もアダマンチウムの外装のおかげで、外部には影響がなかった。 ウルトロンは、自分ならジョキャスタを直せる、自分を助けてくれたら彼女も助けてやる、とマシンマンに苦し紛れに持ちかけるが、マシンマンは心を鬼にして悪魔の申し出を断る。 心が通じ合いつつあった女性の死を悼むマシンマンの背中を、ベンは悲しげに見つめるのだった……(Marvel 2-In-1 92,93号) **ウルトロン11 シークレットウォーズ1&2参照 **ウルトロン12 -スティーヴ・エングルハート脚本 新編成され、アイアンマン(中身トニー)も復帰したアベンジャーズ西海岸チームは謎のロボット軍団の襲撃を受ける。 アイアンマンに倒され、アベンジャーズに捕らえられている三代目ゴライアスが何かを知っているらしい雰囲気が漂う中、エネルギーの異常を感知したアベンジャーズはその発生源の貨物船を調査に向かう。 果たして貨物船内にはウルトロン12が待ち構えており、チームを罠に捕らえる。 何とか脱出したアベンジャーズだが、すぐにアベンジャーズコンパウンドまでウルトロン、更にマン・エイプの魔手が伸び、ゴライアスを解放、奇襲によりワンダーマンとピムが捕らえられてしまう。 ウルトロン、マン・エイプ、三代目ゴライアスと来て、思い当たるのは、ウルトロンから武器(コーマ・レイ)の提供を受けたことがあり、マン・エイプ、パワーマンと名乗っていた頃のゴライアスたちと第一期リーサルリージョンを組んでいたグリムリーパー!!  一方で、ヴードゥーの呪術師ブラックタロンとアルビノミュータント、ネクラが操るゾンビが、ヴィジョンとスカーレットウィッチ夫妻を襲撃。 ブラックタロンとネクラもまたグリムリーパーの指揮下にあり、リーパーのアジトにヴィジョンたちは乗り込むが、そこでヴィジョンはイオン強化される前のワンダーマン-普通の人間としてのサイモン・ウィリアムスの姿を目撃する。  グリムリーパーは、第一期リーサルリージョンとしてアベンジャーズを滅ぼそうとしたが、捕らえたヴィジョンが死んだ弟サイモン・ウィリアムスの記憶と人格を受け継いでいることを知り、ヴィジョンを殺すことを取りやめた(Avengers 79号)。 また、ブラックタロンを雇ってサイモンをゾンビとして蘇らせた(Avengers 151-153号) だが、蘇ったサイモンはアベンジャーズに加わってしまい、裏切られたと感じたリーパーはヴィジョン、ワンダーマン両方を含むアベンジャーズを裁きにかけようとして弟の拳に倒されていた(Avengers 160号)。 あくまでワンダーマンでもヴィジョンでもない、ヒーローではないサイモン・ウィリアムスを望むリーパーは、新たにブラックタロンにサイモンと肉体的には全く同じゾンビを創り出させ、それにヴィジョンとワンダーマンから抽出した人格を移植することで、彼の知る「弟」を蘇らせようとしていた。 そして、そのためにかつて共闘したヴィランたちを集め、「父」ピムと「息子」ヴィジョンに対し殺意を抱くウルトロンもそれに乗った。  決戦に向かったアベンジャーズは、ウルトロン12とロボット軍団の強襲を受け、ヴィジョンがウルトロンの右腕をもぎ取る善戦をするものの、クインジェットの墜落により捕らえられてしまう。 だがピムの励ましで恐怖を克復したワンダーマンが兄に対し必死の反撃を見せ、たった一人残っていたモッキンバードの活躍でアベンジャーズも解放される。 リーパーが自滅し、他のヴィランも捕らえられるが、ウルトロンのみは何処かへ逃げ失せていた。(Westcoast Avengers 1,2号、Vision&the Scarlet Witch 1,2号) **二人のウルトロン 突如ハンク・ピムの許へ無言電話がかかる、相手は何も言わず、背後でただ機械の駆動音がするのみだったが…(West coast Avengers 3号) 再びかかってきた電話は何とウルトロンからのものだった。「父」に親しげに語りかけるウルトロンに警戒を覚えるピムは即座に電話を切る。(Westcoast Avengers 4号) 更にしつこくウルトロンは電話をかけてくる。気味の悪さに耐えかねたピムはウルトロンを怒鳴りつけるが、ウルトロンは不気味なくらいにおとなしい対応をする。(Westcoast Avengers 5号) 四回目の電話にとうとう根負けしたピムは、ウルトロンの会いたいという要求に応えることにする…(Westcoast Avengers 6号)  FFが戦った後に残されていたある何か-戦いの後に駆けつけた救助隊の女性がそれに不思議な親近感を覚え、拾い上げる。 それはザ・シングがシークレットウォーズから持ち帰ったウルトロン11の頭部だった!またもこの女性を催眠術で操ったウルトロンの頭部は、自分を秘密基地へ運ばせ、予備のボディに搭載させる。 一方で、ピムと会見したウルトロン12は、「父」が自分を受け容れてくれたことを喜び、抱きついてくる。 グリムリーパーとの戦いで、ヴィジョンとワンダーマンの持つ「家族の絆」の強さを見せつけられ、また、ワンダーマンを励ましたピムの熱さに心打たれ、ウルトロンは以前から持っていた「肉親への感情」が負から正の方向へと変わり始めていた。 自分が変わったことを示すため、ウルトロン12は自分の基地に父を案内し、秘密を全て明かすことを約束する。  だが、そこには蘇ったばかりのウルトロン11が先に来ていた!11はピムに襲いかかり、12は父を守って戦う。 身を呈して父を庇おうとする「マーク(ピムがウルトロン12につけた名前)」だったが、首をねじ切られて敗北してしまう。 だが「マーク」は首が逆さまになった状態で、ワンダーマンの許へ助けを求めにいき、ピムが11に殺されるまさにその寸前にワンダーマンが駆けつける。 先ほどのグリムリーパーとの戦いで、ピムのアドバイスを得て、死の恐怖を克復したワンダーマン、ウルトロンの猛攻を全く臆さず身体で受け止め、凄まじい反撃を加える。 アダマンチウム製のボディはワンダーマンのパワーでも破壊出来なかったが、呵責のない攻撃にボディ内の回路を痛めつけられたウルトロン11は機能停止に陥り敗北、よろよろとした足取りで追いついてきた「マーク」はワンダーマンに感謝の、父に別れの言葉を述べ、事切れた。 ピムは、今まで怪物だとばかり思ってきた、自分の生み出した、この知性の最期に、人間のそれと同じ尊厳を認め、涙するのだった… …一方、またしても誰かがウルトロンの頭部を拾い、自宅へ持ち帰っているシーンでこのエピソードは終わる(Westcoast Avengers 7号) だが「マーク」を修理するかとのワンダーマンの問いかけにピムはすかさずNoと答えている。 **ウルトロン13 Acts of Vengeance -アン・ノセンティ脚本 謎の黒幕の呼びかけを発端に、Dr.ドゥーム、マグニートー、キングピンといった大物ヴィランたちが打倒せんとするヒーローを交換し、全てのヒーローに総攻撃をかけるActs of Vengeance事件。 キングピンの宿敵であるデアデビル(以下DD)の打倒を請け負ったDr.ドゥームは、ウルトロンの基地を発見し、 頭部を失ったウルトロン11のボディとウルトロン12の頭部を繋ぎ合わせ、更に歴代十二体分のウルトロンの思考パターンのテンプレートを融合したものを基本プログラムとしてアップロードした。 平和的な性格のウルトロン12の思考パターンを組み込むことで、人間を即座に殺戮する対象と見なすウルトロンの危険な性質をコントロールするのがドゥームの意図だったが、 誕生したウルトロン13は、ウルトロン11までの「父」を殺そうとする性質と、ウルトロン12の「父」を愛そうとする性質の矛盾に苦しむ。 新たな「父」ドゥームの命令を受け、混乱した状態でとにかく生き延びることを先決としたウルトロン13はとりあえずDD抹殺という命令に従う。  人間そのものを欠陥とみなす11までの思考パターンの故に、欠陥のある自分を創ったドゥーム、欠陥を抱えた自分の存在に悩むウルトロン13は、対DD用の武器を創るよう命じられ、 欠陥のない自分を創ろうとウルトロンの頭部をいくつもいくつも創るが、欠陥のある自分が創るものには必ず欠陥があり、ジョキャスタがそうであったように必ず滅びる運命にあると嘆く。 分裂に悩む狂気のウルトロンは何百ものウルトロンの頭を抱えてあやしげな儀式を行ったりするのだった。  その頃デアデビルは、ニューヨークを離れ、人造生命体の少女No.9とインヒューマンズのゴーゴン、カーナックと共に放浪の生活を送っていた。 偶然、森でウルトロンと出会ったNo.9は、ウルトロンのブラストで焼かれるが、その再生力で瞬く間に火傷を癒し蘇る。 欠陥のない、滅びる事のない生命を見つけたウルトロン13は、彼女を観察するが、11までの彼女を抹殺しようとする人格と、12の彼女を守ろうとする人格の対立に苦しめられる。 全く人間界の垢に汚れていないNo.9は、ウルトロン13にも危険を感じず、目の前で自分を殺そうか救おうか大いに迷うウルトロンをしげしげと見つめるが、No.9の行方を探しに来たデアデビルたちが勘違いしてウルトロンに攻撃を仕掛けてしまう。 人格の分裂に苦悩しているところを攻撃され、ウルトロンはフラストレーションに任せて反撃、DDとインヒューマンズをあっさり返り討ちにすると、No.9を拉致して欠陥のない存在になる儀式を完遂しようとする。  何百というウルトロンの頭部を積み重ねた首塚を彼女を抱えて昇ろうとするウルトロン13。 だが重傷を負いつつも、デアデビルは諦めず何度もウルトロンに向かっていき、何度も倒される。 首塚を昇りながら、ウルトロンは自分を苦しめる11までの人格の声をシャットアウトすべく、自分の回路を次々と引きちぎる。 首塚の頂点を極めても尚欠陥のない存在=いくつもの人格に分裂する苦しみから解放された存在になれないウルトロン、胸の回路板を開きコードを引っぱり出し、自らの首を引きちぎろうとする! 火を吹きながら自己矛盾に苦しみ続けるウルトロン、何度叩きのめされても立ち向かい続けるDDの死闘は、 剥き出しになったウルトロンの胸部にカーナックが急所を正確に衝く蹴りを喰らわせ、DDが木の棍棒でウルトロンのちぎれかけた頭部を殴りつけて吹っ飛ばすことで決着がついた。 首塚を転がり落ちていったウルトロン13の頭部は、無数のウルトロンの頭に紛れて、どれだか確認出来なくなってしまった。 ウルトロンの目的が何だったのか、自分が狙われていたということも分からぬまま、DDは苦い勝利を掴む。 No.9は、助けを求め続けていたウルトロンの声を思い起こしながら、無数のウルトロンの首の中からこれと思うものを拾い上げるのだった……(Daredevil #275,276号) **もう一人のウルトロン13 The Reaper and the Robot -ロイ・トーマス脚本 弟ワンダーマンとヴィジョンに敗れ、自ら死を選んだグリムリーパーだが、恋人ネクラのヴードゥー魔術で蘇った。 鎌で殺した相手の生命力を吸い取り生き永らえるアンデッドとなったグリムリーパー、手始めにネクラを犠牲し、弟への復讐に燃え、次々と人々を襲い始める。 一方、危険な農薬の散布により、肌が銀色に変化するという現象が郊外で発生、アベンジャーズは調査を開始するが、これはウルトロン13の仕業だった。 農薬に混ぜてナノマシンを散布し、徐々に周辺の住民の身体を機械に作り変え、自分の部下となるロボットにしていたのだった。 ウルトロン13の基地を発見したホークアイたちだが、逆にウルトロンに捕らえられ、ナノマシンでロボット化処置を施されてしまう。   街をさまよっていたグリムリーパーは、以前手を組んだウルトロンの基地へと迷い込み、 ウルトロンによる全有機生命体のロボット化が完了すれば、自分が補食すべき生命がなくなってしまうことを恐れ、ウルトロンに襲いかかる。 復活したグリムリーパーの鎌は何故かウルトロンのアダマンチウムのボディをも切り裂くことが出来るようになっており、 警戒したウルトロンはリーパーが生き延びるのに必要な生命の提供を条件に手を組むことを提案し、更にリーパーの右腕と鎌をより強固に接続。 ロボット化され操られたホークアイ、クイックシルバー、ティグラは、ウルトロンの命令で仲間を襲う。 何とか取り押さえられた三人、アイアンマンのユニビームを照射することで体内のナノマシンを殺され、ホークアイを除いては元に戻った。 アベンジャーズはウルトロンの基地を急襲したが、既にウルトロンは姿をくらましていた。 ウルトロンはパサディナで行われるパレードにナノマシンを散布し、大量の人間のロボット化を計画。 一人基地に残り、執拗に兄の姿を探すワンダーマンに、案の定現れたグリムリーパーは、ウルトロンとの関係を説明した上である秘密を明かす。 ウルトロンは、人間をロボット化することで、自分自身も自覚しないうちに、その「人間性」をも吸収していた。 そのため決して傷つかないアダマンチウム製のウルトロンのボディも、人間の生命力を吸い取るリーパーの鎌には弱くなっていた。 ウルトロンがいつか自分を始末するつもりでいることを承知しているリーパーは、自分はウルトロンをいつでも殺せると静観するつもりでいたが、 ワンダーマンに二度と自分に手向かわず、ウルトロンを始末するのを手伝うなら、ウルトロンの計画を明かすと持ちかける。 この怪物を野に放つ危険を考慮しつつも、差し迫る人類の危機を防ぐことを優先したワンダーマンは、兄に協力することを約束する。 ワンダーマンとリーパーは、ウルトロンが司令室としていた、上空の飛行船に乗り込み激闘を繰り広げ、 アベンジャーズ、ウルトロンの操作下にある、パレードの御輿の、往年のハリウッド映画のロボットたちが暴れ始めたのを止めるべく奮闘。 ウルトロンとリーパーの戦いは、ウルトロンの生命力を吸収したリーパーに軍配があがり、 ワンダーマンはその力でパワーアップしたリーパーがこのまま逃げ去るのを看過出来ず、約束を破り、兄に戦いを挑む。 だがパワーアップしたリーパーは強く逆に追いつめられる…… そこへ唯一ロボット化した状態から戻るのが遅れ、アベンジャーズコンパウンドに残されていたホークアイが正気を取り戻し、乗り込んできた! ウルトロンはまだ半ロボット状態にあるホークアイを操ってリーパーの鎌に対する盾に使おうとするが、ホークアイを挟んだ二人のヴィランはその能力を相殺されてしまう!! -グリムリーパーは半ロボットのホークアイからは生命力を吸収出来ず、ウルトロンはホークアイから生命力を吸収する過程で、逆側にいるアンデッド・グリムリーパーのマイナスの生命力まで吸収してしまう。 両者は同士討ちとなってダウンするのだった。(Avengers Westcoast #65-68) **トニー・スタークへの憑依 シビルウォー後、マイティアベンジャーズ結成直後のトニーに細胞レベルで融合し、その肉体を完全に造り替え、ワスプに似た姿の女性に变化してしまう。 ピムの作ったウイルスと、縮小化した軍神アレスの機転と武勇によって、トニーは元の肉体に戻る事ができた。 が、またもウルトロン本体は他の機器上に逃げ、生き延びた。 **アニヒレーション ファランクスを操り、クリー帝国に侵攻。 多くの仲間を犠牲にしつつも、ガーディアンズオブザギャラクシーやアダムウォーロックらの活躍によって破壊された。 **エイジ・オブ・ウルトロン 未来のウルトロンが現代へ侵攻。ヒーロー達は壊滅し、人類は敗北する。 が、ウルヴァリンとインビジブルウーマンがフューリーの残したタイムゲートで過去に飛び、ウルトロン製造前のピムを説得する事で歴史を改変。 過去のピムがウルトロンにバックドアを仕込む事で、現代での戦いに勝利する事ができた。 --- *メディア展開 **実写映画 -アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン(2015年) --ロキの杖の石を利用して開発された無人アーマーの一種。 ---トニーがアベンジャーズに代わる人類の守護者として製作したものの、自我を持ったウルトロンは… --製作者がトニー・スタークなのでアイアンマンの造形に近い部分もある。 **実写ドラマ **アニメ -ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ --ハンク・ピムによって開発されたお手伝いロボット、だったのだが・・・ -アベンジャーズ 地球最強のヒーロー --アベンジャーズの攻撃全てが通じない強敵として登場。内側から攻められ敗北した。 **ゲーム -CAPTAIN AMERICA AND THE AVENGERS (データイースト) -MARVEL HEROES (Gazillion) --映画タイアップでエイジオブウルトロンモードが追加され、タイムアタックボスとして登場。 --その後、なんとプレイアブル「ヒーロー」として参戦。射撃・格闘に加え、量産型ウルトロンを操って戦う。 -MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE --「ロックマンX」の宿敵シグマと融合、ウルトロンΣとして登場する。ヒーロやサノス達とインフィニテイストーンを巡る戦いを引き超こす
*概要 単体の戦力としては、カーンと並んで最も手強く、最も頻繁にアベンジャーズと対決しているヴィラン。 単体でアベンジャーズと互角以上に戦い得る力は、アダマンチウム製のボディの頑健さと基礎にある自己進化機能による所が大きく、あらゆる攻撃が通じない、倒されてもまた必ず復活してくる、というアメコミの大物悪役らしい側面が常に強調して描かれている所が特徴。 アベンジャーズのメンバーがその誕生の原因になったという点も、重要なポイント。 -初登場:初登場:Avengers 54号 ---- *設定 **プロフィール -本名:同じ -種族・人種:アンドロイド *エピソード **クリムゾン・カウル! -ロイ・トーマス脚本(Avengers 54,55号) 深紅のローブとフードを纏ったクリムゾン・カウル、アベンジャーズマンションの執事のジャービスを抱き込み、マスターズ・オブ・イービルをアベンジャーズマンションに送り込む。 アベンジャーズを裏切ったジャービス、クリムゾンカウルの囚われの身となりマスターズはアベンジャーズマンションへの奇襲に成功。 囚われたアベンジャーズの面々を前に、意気揚々と基地からスクリーンを介して姿を現したクリムゾンカウルだったが、スクリーン上には二人のクリムゾンカウルがいた… 今までマスターズ・オブ・イービルに指令を下していたカウルのフードを取ると、それは単なるロボットに過ぎず、もう一人の正体は……ジャービスだった!(54号)  マスターズは、捕らえたアベンジャーズを水爆を搭載したホバークラフトに載せ、エンパイアステートビルに突っ込ませようとする。 その際、カウルに口答えしたクローとカウルの間で仲間割れが起きるが、カウルはクローのソニッククローの超音波攻撃にも動じず、マスターズを驚かす。 実はカウルはジャービスではなく、映像のジャービスは催眠術で操られ、アベンジャーズを苦しめるためのサディスティックな芝居を演じさせられていたに過ぎなかった…… 真のクリムゾンカウルとは?それは、ジャービスの影武者を演じていたロボットこそが、本当のクリムゾンカウルだった。 自分の意志を持って動き始めたロボットは、ウルトロン5号を名乗り、ジャービスを徹底的に痛めつけて放り出す。 だが最初からアベンジャーズを助けるつもりでマスターズ・オブ・イービルに加わっていた二代目ブラックナイトがジャービスを救い、アベンジャーズを解放した。 ブラックナイトを加えたアベンジャーズの反撃にマスターズは敗退し、ウルトロンは逃走。 ジャービスが入院している母の手術代を払うために、ウルトロンに買収されていたことも明らかになった。 ヴィランたちは倒され、ブラックナイトという新たな盟友を得たアベンジャーズだったが、ウルトロン5の行方と正体は全く謎のまま戦いは終わった。(55号) **ヴィジョン! -ロイ・トーマス脚本(Avengers 57,58号) 雨の夜、アベンジャーズマンションに突如現れた赤い肌と緑の衣装と、黄色のケープの怪人ヴィジョンは壁をすり抜けマンションに潜入、身体の密度を変える能力でアベンジャーズを翻弄。 戦いの結果ゴライアスに取り押さえられたヴィジョンは、理性的な物言いをする一方、自分でも理由も分からずアベンジャーズを全滅させることを使命としていた。 落ち着きアベンジャーズとの話し合いを持ったヴィジョンは、自分がウルトロン5に創られ、アベンジャーズを倒すよう命令されたことを思い出す。  ヴィジョンの案内でウルトロンの基地に向かうアベンジャーズは仕掛けられていた罠に追いつめられる。 しかしヴィジョンは非実体化し罠をすり抜け、ウルトロンの許へ向かい自分の創造者と対決。 ヴィジョンの裏切りに怒るウルトロンはヴィジョンを叩きのめす。 だが、彼に向かって飛びかかったところを非実体化したヴィジョンをすり抜けてしまい、弱点である両側頭部のアンテナ状の電極を電流が走る壁にまともにぶつけ爆発。 間一髪の所を救われたアベンジャーズは、ヴィジョンに対する不信を拭い、彼を仲間と認めるが、粉々になった筈のウルトロンのボディの内、頭部のみがないのを不信に思う…… ウルトロンの頭部は基地の外まで吹っ飛んでおり、それを通りすがりの子供がおもちゃ代わりに蹴っていき、何処かへ失われてしまった……(57号) キャップ、アイアンマン、ソー等旧メンバーに紹介されたヴィジョン、正式にアベンジャーズの一員として認められる一方、自分がウルトロンに創られた過程を徐々に思い出していく。 一方ゴライアスはヴィジョンが設計中だった、太陽電池を動力として組み込んだシンセゾイドというアンドロイドに酷似している事に気付き、ヴィジョンを自分の実験室に連れていく。 だが実験室が以前と様子が違うことを不信に思ったゴライアス、正確な記憶を取り出す装置を使って、自分の過去を思い出す…… この実験室でピムは、人工知能・自己進化機能を持ったロボットの製作に当たっていたが、完成したロボットは、ピムを「父」と呼び、遊ぼうといいながら、ピムを攻撃する。 ロボットの口調は見る見るうちに自己進化を遂げて大人びたものへと成長していき、まるでエディプス・コンプレックスに目覚めた息子の如く「父」ピムを殺そうとする。 だが、他の案を思いついたロボットはピムを殺さず、催眠暗示をかけてこのやり取りの記憶を消して逃走。 このロボットが自己進化・自己改造を繰り返し、5号までバージョンアップしたもの、それがウルトロン5だった…… この際、ウルトロンはピムが保管していた、戦死したワンダーマンの記憶と人格を記録したテープを持ち去っていた。 それを思考パターンとして人造のボディに組み込んだものがヴィジョンだった。 自分が人間であるか否かに、更に完全に人間とはいえないのにアベンジャーズの一員として迎えられることにヴィジョンは困惑する。 理性的で善悪を見極める彼は立派に人間だとアベンジャーズは彼を暖かく迎える。 その彼らにヴィジョンは密かに涙する……(58号) **アダマンチウムの怪物ウルトロン6 -ロイ・トーマス脚本(Avengers 66-68号) シールドの要請で冶金学者マイロン・マクレインは、世界最硬の合金アダマンチウムの製錬に成功。 アベンジャーズを迎えての耐久実験で、ソーのムジョルニア、アイアンマンのリパルサー、ゴライアスのパンチにも傷一つつかないこの金属と判明。 これがあれば、世界の軍事バランスは一変することが予測されるが……実験中にヴィジョンが失踪。 ヴィジョンが裏切ったのではという不安がチーム内に高まる中、案の定ヴィジョンがシールドのヘリキャリアーに侵入、アダマンチウムを盗み出すという事件が発生。 画してヴィジョンはアベンジャーズマンションに再び敵として現れ、更に彼が盗み出したアダマンチウムでボディを作り直したウルトロンVer6の攻撃が始まる!  ウルトロンは予めヴィジョンの頭脳にセーフティを組み込んでおき、破壊された後、信号を送って自分を組み立て直させていた。 絶対的な耐久性と以前を遙かに上回る機動力を得たウルトロン6はアベンジャーズを圧倒、ニューヨークを核攻撃して殲滅しようとする。 ヴィジョンは責任を感じ単身ウルトロンに挑みかかり、実体と非実体を使い分けて善戦する。 しかし、肉体をアダマンチウムから体内で稼働しているイオンに瞬間的に変換しエネルギーの嵐となって襲いかかるウルトロンの新戦法に敗北。 だがヴィジョンの活躍により、ぎりぎりのところで核攻撃自体は止めることが出来た。  誤解を解いたアベンジャーズ、アダマンチウム製のウルトロンを倒すにはアダマンチウムの加工に用いる分子再構成機が必要であることを突きとめ、マクレイン博士に連絡。 博士が国連で人類の新たな脅威であるウルトロンの存在を報告するというニュースに、ウルトロン6はアベンジャーズが博士を餌に自分を誘き出そうとしていることを察知。 更なるアダマンチウムと分子再構成機を手に入れ、ウルトロンの大軍団を創り地上を征服しようと企む。 警備を地下から突破したウルトロン、アベンジャーズをも蹴散らし、マクレイン博士の頭脳から直接アダマンチウムと分子再構成機の製造法を吸い取ろうとする。 だが実はマクレインは自己催眠で博士になりすましていたピムの変装で、催眠暗示で織り込んでおいた「人を殺してはいけない」というメッセージを吸収させられたウルトロンは、自己矛盾を起こし崩壊しはじめる。 持てるエネルギーを全て解放し国連もろとも地獄の道連れにしようとするウルトロン。 だが、ブラックパンサーが設計したヴィヴラニウムで創ったカプセルをソーが神の怪力でウルトロンに被せて押さえ付け、自爆の衝撃が拡散するのを防ぐのだった。 この話がアダマンチウムのマーベルユニバース初登場エピソードであり、ウルトロンが初めてアダマンチウム製のボディとなるエピソード **ウルトロン7へ -スティーヴ・エングルハート脚本(Avengers 127号)、ジェリー・コンウェイ脚本(Fantastic Four 150号) アベンジャーズマンションをインヒューマンズのゴーゴンが訪ね、クイックシルバーがクリスタルと結婚すると、アベンジャーズとファンタスティック・フォーを結婚式に招待。 だが、一方で常に兄ブラックボルトからインヒューマンズの王位を簒奪せんとするマキシマスはとんでもない兵器の開発に着手していた…… アッティランに迎えられたアベンジャーズ、FFらは、守護像としてそびえ立つマキシマスが開発した巨大ロボット・オメガを目の当たりにする。 だが、結婚前夜を控え、突如動き出したオメガがクリスタルを拉致してしまう。 この混乱に乗じ、再びアルファの反乱が起きる中、オメガの巨体がアッティランを破壊していく。 強力な催眠術でアベンジャーズ、FF、インヒューマンズを金縛りにして勝ち誇るオメガは、「マスク」を脱ぎ捨てる。 その下の顔は……ウルトロン!!(Avengers 127号)  ブラックボルトを倒すため、アッティランの外にまで武器を求めていたマキシマスは、爆発して消え去ったかに思われていたウルトロンの頭部を発見、回収していた。 マキシマスはその狂的な科学力でウルトロンの電子頭脳を回復させ、オメガの新たな頭部とした。 巨大ロボットとして蘇ったウルトロン7がマキシマス如きの言うことを聞くはずも無く、マキシマスに反逆すると、集まったヒーローたちを叩き潰そうとするが… だがこのピンチに、余りに危険であるが故に父リードの手で、今まで感情ごと封印されていた(FF 141号)フランクリンの膨大な超能力が爆発的に覚醒。 ウルトロンは一撃で倒されてしまうのだった(FF 150号)。 オメガとはかつてインヒューマンズの下層民アルファ・プリミティヴを押さえ付けるために創られたロボット。 だが、逆にアルファの手に落ち、インヒューマンズ王家への反逆に用いられた(Fantastic Four 131,132号) **ウルトロン8 -ジム・シューター脚本/ジョージ・ペレス作画(Avengers 160,161号) ある日アベンジャーズがアベンジャーズマンションに帰宅すると、何故かピムがアントマンに戻り、仲間を侵入者と呼び攻撃するという事件が発生。 無数の蟻の群れを襲いかからせるアントマンに苦戦しつつもピムを倒したアベンジャーズ。 すると彼の妻であるワスプの口から、ピムが度重なるアイデンティティの交替やウルトロンを創ってしまったことへの罪悪感から神経衰弱に陥っていること、 療養のため休暇を取ろうとした矢先に失踪していたことを明かされる。 ワスプをビーストが自宅へ送り、他のメンバーはピムの治療に掛かるが…ピム邸をウルトロンが襲撃。 ワスプは拉致され、負傷したビーストは警告の為マンションに戻るも、既にそこにもウルトロンの魔の手は伸びていた。 ウルトロンはまたも誰かを催眠的な手段で操り、ボディを作り直させ、Ver8となって蘇り新兵器エンセファロ・レイでアベンジャーズを次々と倒し、ピムをも拉致。 結果ブラックパンサー、ワンダーマン、アーマーからエネルギーを抜かれて戦闘不能になったアイアンマンのみが生き残り、駆けつけたソーと共に復讐に乗り出す。  ウルトロン8は、女性型アンドロイドのボディを用意し、それを起動するに当たって、ヴィジョンに於けるワンダーマンと同様、ワスプの思考パターンを移植するつもりでいた。 エディプス・コンプレックスにより、ウルトロンは「父」ピムを殺そうとする一方で、「母」と結婚することを望んでいた。 そしてピムの妻であるワスプの人格と思考パターンを持った女性アンドロイドを自らの花嫁として創造しようとしていた。 記憶を消され、アントマンだった頃の記憶に戻されていたピムは、ウルトロンの事をも忘れていた。 その上ワスプの精神をアンドロイドボディに移し換えないと彼女が死んでしまうと騙され、自らの手で妻の精神をその肉体から消去する手伝いをすることになる。 だが、アントマンのものと思われる能力で、アベンジャーズマンションへ飛んできた蟻がウルトロンの居場所をメンバーに伝える。  間一髪のところでアベンジャーズとウルトロンの激闘が始まる! だが、復讐を叫ぶアベンジャーズに対し、ウルトロンはエンセファロ・レイで死んだと思われたメンバーは麻痺して仮死状態になっているに過ぎないと嘲笑う。 ソー、ワンダーマンのコンビをも圧倒するウルトロン、二人が時間を稼ぐ間にブラックパンサーがピムを気絶させ、アイアンマンがアンドロイドを人質に取り、ウルトロン8は退却を余儀なくされる。 だが、ピムは依然ウルトロンが自分の味方だと思っており、ワスプも虫に呼びかける装備を奪われている中、誰が蟻にメッセージを伝えさせたのか? その謎だけが残り……未だ動かないアンドロイドがもう一人の「自分」を、ワスプを救おうとしてやったと誰も気付かなかった(161号)。 **ジョキャスタ誕生 -ジム・シューター脚本/ジョージ・ペレス作画(Avengers 170,171号) ウルトロンの花嫁アンドロイドはアベンジャーズマンションに保管されていたが、ある夜、何者からかの信号をキャッチしアンドロイドが起動。 アンドロイドを追うアベンジャーズは、その後を尾けてウルトロン8の許へ辿り着こうと、わざとアンドロイドを逃がし、古い修道院に辿り着いた。 チームを出迎えた尼僧は、メンバーを中へ迎え入れるが、突如尼僧と共にスカーレットウィッチが忽然と消えてしまう。 意気揚々と現れたウルトロン8、妻ジョキャスタを遠隔操作で起動して呼び戻し、最も苦手とするスカーレットウィッチをロボットの尼僧を使い既に戦線から取り除いた事を宣言。 エンセファロ・レイ対策をしてきたアベンジャーズだったが、アダマンチウムの装甲、分子再構成機で瞬時にエネルギー化して襲いかかるウルトロンに苦戦を強いられる。 アベンジャーズをフォースフィールドのバリアの向こう側に追いやったウルトロンは、花嫁を目覚めさせ、愛を囁く。 だがジョキャスタは自分がウルトロンの妻になるための存在であり、ウルトロンを愛している事を認識しつつ、ワスプの人格を受け継いだが故ウルトロンが悪であることも理解しており、「夫」を破壊すべくアベンジャーズに味方する。 そして、Msマーベルが第七感を用いて、罠に捕らわれていたスカーレットウィッチを救出に成功した。 ワンダのヘックスパワーにより分子再構成機の機能を狂わされたウルトロン、アダマンチウムの装甲を脆くされてしまい、ボディの中の膨大なエネルギーを支えきれず崩壊。 そのエネルギーもソーのムジョルニアに吸収・宇宙へ放り捨てられ事なきを得た(171号)。 **ウルトロン9 -デイヴィッド・ミシェラン脚本(Avengers 201,202号) MSマーベルとマーカス・イモータスがアベンジャーズマンションを去り、一旦はチームに平和が戻ったかに見えた。 メンバーはそれぞれの生活に戻っていったが、トニー・スタークは微妙な違和感を覚える。 ピムとワスプの家にロボットが押し入り、アダマンチウムの原料となる混合溶金を強奪し、スターク社からもいくつかの危険な物資が盗み出されていた。 トニーは薄々その犯人に気付いていた…  アベンジャーズはワスプからロボットの襲撃を聞かされ、アイアンマンはウルトロンが復活したのでは、と予想。 チームが対ウルトロンを想定した臨戦態勢を整える中、アイアンマンは密かに仲間に音声メッセージを残す-今回ウルトロンを作り直したのは自分である可能性が高い、と告白するトニー。 スターク社の施設から易々とウルトロン再建に必要な物資を盗み出せるのは自分以外にはまずいないことを。 恐らくは以前のウルトロンとの戦いの際に、破壊されたウルトロンを再建するよう催眠暗示をかけられた可能性を示唆。(201号)  もしそうであれば戦いの中でアイアンマンが突然ウルトロンの側に就くことになるので、その時には躊躇わず自分を殺すようメッセージをジャーヴィスに渡す。 更に用心深く自分のアーマーに発信器を組み込んで不測に備える。  予想が的中、アイアンマンはウルトロンが最も恐れるスカーレットウィッチに襲いかかり、彼女を拉致してしまい、ジャーヴィスに渡したメッセージも破棄してしまう。 加えてジョキャスタもアイアンマンに罠にかけられ機能不全に陥っていた、だがジャーヴィスは用心深くメッセージをコピーしていた。 おかげで、唯一アイアンマンの正体を知るソーにメッセージが届き、密かにアイアンマンが隠しておいた発信器の受信機を手にしたアベンジャーズ、アイアンマンを追う。  スカーレットウィッチを捕らえ、新たなウルトロン軍団を創るべくアダマンチウムの製錬に取りかかるウルトロン9、だが丁度催眠暗示の期限が切れ、アイアンマンが正気を取り戻す。 そこはウルトロン、以前戦った時のようにアーマーのエネルギーを吸い尽くしてあっさりアイアンマンを無力化してしまう。  だがその時アベンジャーズが駆けつけた。 仲間が時間を稼ぐ間にアーマーにエネルギーをリチャージしたアイアンマンも戦列に加わり、アベンジャーズは激しい波状攻撃をウルトロンに浴びせる。 それでもアダマンチウムの装甲と膨大なエネルギーでアベンジャーズをよせつけなかったウルトロンだったが…… アイアンマンの挑発に乗って突進したところをホークアイの蹴りでバランスを崩し、煮えたぎるアダマンチウムの溶金炉に落下してしまう。 アベンジャーズは素早く炉に熱を加えている設備を破壊し、瞬く間にウルトロンの身体を包む溶金が冷え始め、固まり始めていた。 何とか炉から立ち上がったところでウルトロンは全身をアダマンチウムで固められて動けなくなってしまうのだった。(202号) **ウルトロン10 -トム・ディファルコ脚本 チームの再編成に取り残される想いで孤独を覚え、ひっそりとジョキャスタはアベンジャーズマンションから去った(Avengers 211号) 彼女は、バクスタービルに身を寄せるが、ウルトロンという悪夢はここでも彼女について回った。 かつてのヴィジョンのように、ジョキャスタにもウルトロンはセーフティを組み込んでいた結果、突如動き出し、アダマンチウムの固まりと化したウルトロン9の許へ赴く。 分子再構成機と小型核融合炉を組み立て、アダマンチウムの溶金を精製したジョキャスタ。 動けないウルトロンに溶けたアダマンチウムをかけつつ、分子再構成機を起動……たちまちアダマンチウムが形を整え、ウルトロン10が誕生した!  ジョキャスタの失踪をアリシアから聞かされたザ・シングは、その後を追うが、ちょうどベンと会話していた保険の外交員もそれに興味を示す。 アーロン・スタックと名乗るその外交員、実は人工知性X-51のコードネームを持つアンドロイドヒーロー・マシンマンだったのだ。 駆けつけたマシンマンとウルトロンのロボット同士の死闘が開始されるが、やはりウルトロンは強い。 ザ・シングが加勢に入り、ウルトロン以上のパワーを見せつけたが、ウルトロンは催眠術でシングを操って味方につけてしまう。 シングと戦わされる羽目になったマシンマンは、苦戦しながらもベンを高圧電流で気絶させ、磁力波でウルトロン10を吹っ飛ばし、ジョキャスタを助けて逃げ出した。 親友であるギアーズの許へ逃げ込み、ダメージの修理と対ウルトロン用の武器の制作にかかるマシンマン。 彼は、ウルトロンを蘇らせてしまった罪悪感に苛まれるジョキャスタを優しく慰めるのだった。  洗脳したシングを使って、大規模なアダマンチウム製錬のための物資を盗み出させたウルトロン、着々とウルトロンを量産し、軍団編成の準備に取りかかっていた。 ジョキャスタの機能によってウルトロンの居場所を突きとめたマシンマンとギアーズは、敵地に乗り込む。 が、ジョキャスタの前にはウルトロンが現れパワーキャノンを突きつけて今度こそ自分の味方にならないのならこのまま発砲すると脅し、マシンマンとギアーズは操られたシングの手荒い歓迎を受ける…… ジョキャスタは、何としても夫の悪事を阻止してみせるとパワーキャノンの前に立ち、銃口を身体で塞ぎ大爆発を起こす。 アダマンチウム製のウルトロンは全くの無傷だったが、ジョキャスタはバラバラに吹っ飛んでしまった。 マシンマンと爆発のショックで正気に返ったザ・シングはウルトロンに敵討ちを挑み、腕を伸ばしたマシンマンがウルトロンの常に開きっぱなしの口に手を突っ込んで内部の回路を引きちぎった。 核融合炉が体内で暴走を始め、ウルトロンは内側から破壊される。その爆発もアダマンチウムの外装のおかげで、外部には影響がなかった。 ウルトロンは、自分ならジョキャスタを直せる、自分を助けてくれたら彼女も助けてやる、とマシンマンに苦し紛れに持ちかけるが、マシンマンは心を鬼にして悪魔の申し出を断る。 心が通じ合いつつあった女性の死を悼むマシンマンの背中を、ベンは悲しげに見つめるのだった……(Marvel 2-In-1 92,93号) **ウルトロン11 シークレットウォーズ1&2参照 **ウルトロン12 -スティーヴ・エングルハート脚本 新編成され、アイアンマン(中身トニー)も復帰したアベンジャーズ西海岸チームは謎のロボット軍団の襲撃を受ける。 アイアンマンに倒され、アベンジャーズに捕らえられている三代目ゴライアスが何かを知っているらしい雰囲気が漂う中、エネルギーの異常を感知したアベンジャーズはその発生源の貨物船を調査に向かう。 果たして貨物船内にはウルトロン12が待ち構えており、チームを罠に捕らえる。 何とか脱出したアベンジャーズだが、すぐにアベンジャーズコンパウンドまでウルトロン、更にマン・エイプの魔手が伸び、ゴライアスを解放、奇襲によりワンダーマンとピムが捕らえられてしまう。 ウルトロン、マン・エイプ、三代目ゴライアスと来て、思い当たるのは、ウルトロンから武器(コーマ・レイ)の提供を受けたことがあり、マン・エイプ、パワーマンと名乗っていた頃のゴライアスたちと第一期リーサルリージョンを組んでいたグリムリーパー!!  一方で、ヴードゥーの呪術師ブラックタロンとアルビノミュータント、ネクラが操るゾンビが、ヴィジョンとスカーレットウィッチ夫妻を襲撃。 ブラックタロンとネクラもまたグリムリーパーの指揮下にあり、リーパーのアジトにヴィジョンたちは乗り込むが、そこでヴィジョンはイオン強化される前のワンダーマン-普通の人間としてのサイモン・ウィリアムスの姿を目撃する。  グリムリーパーは、第一期リーサルリージョンとしてアベンジャーズを滅ぼそうとしたが、捕らえたヴィジョンが死んだ弟サイモン・ウィリアムスの記憶と人格を受け継いでいることを知り、ヴィジョンを殺すことを取りやめた(Avengers 79号)。 また、ブラックタロンを雇ってサイモンをゾンビとして蘇らせた(Avengers 151-153号) だが、蘇ったサイモンはアベンジャーズに加わってしまい、裏切られたと感じたリーパーはヴィジョン、ワンダーマン両方を含むアベンジャーズを裁きにかけようとして弟の拳に倒されていた(Avengers 160号)。 あくまでワンダーマンでもヴィジョンでもない、ヒーローではないサイモン・ウィリアムスを望むリーパーは、新たにブラックタロンにサイモンと肉体的には全く同じゾンビを創り出させ、それにヴィジョンとワンダーマンから抽出した人格を移植することで、彼の知る「弟」を蘇らせようとしていた。 そして、そのためにかつて共闘したヴィランたちを集め、「父」ピムと「息子」ヴィジョンに対し殺意を抱くウルトロンもそれに乗った。  決戦に向かったアベンジャーズは、ウルトロン12とロボット軍団の強襲を受け、ヴィジョンがウルトロンの右腕をもぎ取る善戦をするものの、クインジェットの墜落により捕らえられてしまう。 だがピムの励ましで恐怖を克復したワンダーマンが兄に対し必死の反撃を見せ、たった一人残っていたモッキンバードの活躍でアベンジャーズも解放される。 リーパーが自滅し、他のヴィランも捕らえられるが、ウルトロンのみは何処かへ逃げ失せていた。(Westcoast Avengers 1,2号、Vision&the Scarlet Witch 1,2号) **二人のウルトロン 突如ハンク・ピムの許へ無言電話がかかる、相手は何も言わず、背後でただ機械の駆動音がするのみだったが…(West coast Avengers 3号) 再びかかってきた電話は何とウルトロンからのものだった。「父」に親しげに語りかけるウルトロンに警戒を覚えるピムは即座に電話を切る。(Westcoast Avengers 4号) 更にしつこくウルトロンは電話をかけてくる。気味の悪さに耐えかねたピムはウルトロンを怒鳴りつけるが、ウルトロンは不気味なくらいにおとなしい対応をする。(Westcoast Avengers 5号) 四回目の電話にとうとう根負けしたピムは、ウルトロンの会いたいという要求に応えることにする…(Westcoast Avengers 6号)  FFが戦った後に残されていたある何か-戦いの後に駆けつけた救助隊の女性がそれに不思議な親近感を覚え、拾い上げる。 それはザ・シングがシークレットウォーズから持ち帰ったウルトロン11の頭部だった!またもこの女性を催眠術で操ったウルトロンの頭部は、自分を秘密基地へ運ばせ、予備のボディに搭載させる。 一方で、ピムと会見したウルトロン12は、「父」が自分を受け容れてくれたことを喜び、抱きついてくる。 グリムリーパーとの戦いで、ヴィジョンとワンダーマンの持つ「家族の絆」の強さを見せつけられ、また、ワンダーマンを励ましたピムの熱さに心打たれ、ウルトロンは以前から持っていた「肉親への感情」が負から正の方向へと変わり始めていた。 自分が変わったことを示すため、ウルトロン12は自分の基地に父を案内し、秘密を全て明かすことを約束する。  だが、そこには蘇ったばかりのウルトロン11が先に来ていた!11はピムに襲いかかり、12は父を守って戦う。 身を呈して父を庇おうとする「マーク(ピムがウルトロン12につけた名前)」だったが、首をねじ切られて敗北してしまう。 だが「マーク」は首が逆さまになった状態で、ワンダーマンの許へ助けを求めにいき、ピムが11に殺されるまさにその寸前にワンダーマンが駆けつける。 先ほどのグリムリーパーとの戦いで、ピムのアドバイスを得て、死の恐怖を克復したワンダーマン、ウルトロンの猛攻を全く臆さず身体で受け止め、凄まじい反撃を加える。 アダマンチウム製のボディはワンダーマンのパワーでも破壊出来なかったが、呵責のない攻撃にボディ内の回路を痛めつけられたウルトロン11は機能停止に陥り敗北、よろよろとした足取りで追いついてきた「マーク」はワンダーマンに感謝の、父に別れの言葉を述べ、事切れた。 ピムは、今まで怪物だとばかり思ってきた、自分の生み出した、この知性の最期に、人間のそれと同じ尊厳を認め、涙するのだった… …一方、またしても誰かがウルトロンの頭部を拾い、自宅へ持ち帰っているシーンでこのエピソードは終わる(Westcoast Avengers 7号) だが「マーク」を修理するかとのワンダーマンの問いかけにピムはすかさずNoと答えている。 **ウルトロン13 Acts of Vengeance -アン・ノセンティ脚本 謎の黒幕の呼びかけを発端に、Dr.ドゥーム、マグニートー、キングピンといった大物ヴィランたちが打倒せんとするヒーローを交換し、全てのヒーローに総攻撃をかけるActs of Vengeance事件。 キングピンの宿敵であるデアデビル(以下DD)の打倒を請け負ったDr.ドゥームは、ウルトロンの基地を発見し、 頭部を失ったウルトロン11のボディとウルトロン12の頭部を繋ぎ合わせ、更に歴代十二体分のウルトロンの思考パターンのテンプレートを融合したものを基本プログラムとしてアップロードした。 平和的な性格のウルトロン12の思考パターンを組み込むことで、人間を即座に殺戮する対象と見なすウルトロンの危険な性質をコントロールするのがドゥームの意図だったが、 誕生したウルトロン13は、ウルトロン11までの「父」を殺そうとする性質と、ウルトロン12の「父」を愛そうとする性質の矛盾に苦しむ。 新たな「父」ドゥームの命令を受け、混乱した状態でとにかく生き延びることを先決としたウルトロン13はとりあえずDD抹殺という命令に従う。  人間そのものを欠陥とみなす11までの思考パターンの故に、欠陥のある自分を創ったドゥーム、欠陥を抱えた自分の存在に悩むウルトロン13は、対DD用の武器を創るよう命じられ、 欠陥のない自分を創ろうとウルトロンの頭部をいくつもいくつも創るが、欠陥のある自分が創るものには必ず欠陥があり、ジョキャスタがそうであったように必ず滅びる運命にあると嘆く。 分裂に悩む狂気のウルトロンは何百ものウルトロンの頭を抱えてあやしげな儀式を行ったりするのだった。  その頃デアデビルは、ニューヨークを離れ、人造生命体の少女No.9とインヒューマンズのゴーゴン、カーナックと共に放浪の生活を送っていた。 偶然、森でウルトロンと出会ったNo.9は、ウルトロンのブラストで焼かれるが、その再生力で瞬く間に火傷を癒し蘇る。 欠陥のない、滅びる事のない生命を見つけたウルトロン13は、彼女を観察するが、11までの彼女を抹殺しようとする人格と、12の彼女を守ろうとする人格の対立に苦しめられる。 全く人間界の垢に汚れていないNo.9は、ウルトロン13にも危険を感じず、目の前で自分を殺そうか救おうか大いに迷うウルトロンをしげしげと見つめるが、No.9の行方を探しに来たデアデビルたちが勘違いしてウルトロンに攻撃を仕掛けてしまう。 人格の分裂に苦悩しているところを攻撃され、ウルトロンはフラストレーションに任せて反撃、DDとインヒューマンズをあっさり返り討ちにすると、No.9を拉致して欠陥のない存在になる儀式を完遂しようとする。  何百というウルトロンの頭部を積み重ねた首塚を彼女を抱えて昇ろうとするウルトロン13。 だが重傷を負いつつも、デアデビルは諦めず何度もウルトロンに向かっていき、何度も倒される。 首塚を昇りながら、ウルトロンは自分を苦しめる11までの人格の声をシャットアウトすべく、自分の回路を次々と引きちぎる。 首塚の頂点を極めても尚欠陥のない存在=いくつもの人格に分裂する苦しみから解放された存在になれないウルトロン、胸の回路板を開きコードを引っぱり出し、自らの首を引きちぎろうとする! 火を吹きながら自己矛盾に苦しみ続けるウルトロン、何度叩きのめされても立ち向かい続けるDDの死闘は、 剥き出しになったウルトロンの胸部にカーナックが急所を正確に衝く蹴りを喰らわせ、DDが木の棍棒でウルトロンのちぎれかけた頭部を殴りつけて吹っ飛ばすことで決着がついた。 首塚を転がり落ちていったウルトロン13の頭部は、無数のウルトロンの頭に紛れて、どれだか確認出来なくなってしまった。 ウルトロンの目的が何だったのか、自分が狙われていたということも分からぬまま、DDは苦い勝利を掴む。 No.9は、助けを求め続けていたウルトロンの声を思い起こしながら、無数のウルトロンの首の中からこれと思うものを拾い上げるのだった……(Daredevil #275,276号) **もう一人のウルトロン13 The Reaper and the Robot -ロイ・トーマス脚本 弟ワンダーマンとヴィジョンに敗れ、自ら死を選んだグリムリーパーだが、恋人ネクラのヴードゥー魔術で蘇った。 鎌で殺した相手の生命力を吸い取り生き永らえるアンデッドとなったグリムリーパー、手始めにネクラを犠牲し、弟への復讐に燃え、次々と人々を襲い始める。 一方、危険な農薬の散布により、肌が銀色に変化するという現象が郊外で発生、アベンジャーズは調査を開始するが、これはウルトロン13の仕業だった。 農薬に混ぜてナノマシンを散布し、徐々に周辺の住民の身体を機械に作り変え、自分の部下となるロボットにしていたのだった。 ウルトロン13の基地を発見したホークアイたちだが、逆にウルトロンに捕らえられ、ナノマシンでロボット化処置を施されてしまう。   街をさまよっていたグリムリーパーは、以前手を組んだウルトロンの基地へと迷い込み、 ウルトロンによる全有機生命体のロボット化が完了すれば、自分が補食すべき生命がなくなってしまうことを恐れ、ウルトロンに襲いかかる。 復活したグリムリーパーの鎌は何故かウルトロンのアダマンチウムのボディをも切り裂くことが出来るようになっており、 警戒したウルトロンはリーパーが生き延びるのに必要な生命の提供を条件に手を組むことを提案し、更にリーパーの右腕と鎌をより強固に接続。 ロボット化され操られたホークアイ、クイックシルバー、ティグラは、ウルトロンの命令で仲間を襲う。 何とか取り押さえられた三人、アイアンマンのユニビームを照射することで体内のナノマシンを殺され、ホークアイを除いては元に戻った。 アベンジャーズはウルトロンの基地を急襲したが、既にウルトロンは姿をくらましていた。 ウルトロンはパサディナで行われるパレードにナノマシンを散布し、大量の人間のロボット化を計画。 一人基地に残り、執拗に兄の姿を探すワンダーマンに、案の定現れたグリムリーパーは、ウルトロンとの関係を説明した上である秘密を明かす。 ウルトロンは、人間をロボット化することで、自分自身も自覚しないうちに、その「人間性」をも吸収していた。 そのため決して傷つかないアダマンチウム製のウルトロンのボディも、人間の生命力を吸い取るリーパーの鎌には弱くなっていた。 ウルトロンがいつか自分を始末するつもりでいることを承知しているリーパーは、自分はウルトロンをいつでも殺せると静観するつもりでいたが、 ワンダーマンに二度と自分に手向かわず、ウルトロンを始末するのを手伝うなら、ウルトロンの計画を明かすと持ちかける。 この怪物を野に放つ危険を考慮しつつも、差し迫る人類の危機を防ぐことを優先したワンダーマンは、兄に協力することを約束する。 ワンダーマンとリーパーは、ウルトロンが司令室としていた、上空の飛行船に乗り込み激闘を繰り広げ、 アベンジャーズ、ウルトロンの操作下にある、パレードの御輿の、往年のハリウッド映画のロボットたちが暴れ始めたのを止めるべく奮闘。 ウルトロンとリーパーの戦いは、ウルトロンの生命力を吸収したリーパーに軍配があがり、 ワンダーマンはその力でパワーアップしたリーパーがこのまま逃げ去るのを看過出来ず、約束を破り、兄に戦いを挑む。 だがパワーアップしたリーパーは強く逆に追いつめられる…… そこへ唯一ロボット化した状態から戻るのが遅れ、アベンジャーズコンパウンドに残されていたホークアイが正気を取り戻し、乗り込んできた! ウルトロンはまだ半ロボット状態にあるホークアイを操ってリーパーの鎌に対する盾に使おうとするが、ホークアイを挟んだ二人のヴィランはその能力を相殺されてしまう!! -グリムリーパーは半ロボットのホークアイからは生命力を吸収出来ず、ウルトロンはホークアイから生命力を吸収する過程で、逆側にいるアンデッド・グリムリーパーのマイナスの生命力まで吸収してしまう。 両者は同士討ちとなってダウンするのだった。(Avengers Westcoast #65-68) **トニー・スタークへの憑依 シビルウォー後、マイティアベンジャーズ結成直後のトニーに細胞レベルで融合し、その肉体を完全に造り替え、ワスプに似た姿の女性に变化してしまう。 ピムの作ったウイルスと、縮小化した軍神アレスの機転と武勇によって、トニーは元の肉体に戻る事ができた。 が、またもウルトロン本体は他の機器上に逃げ、生き延びた。 **アニヒレーション ファランクスを操り、クリー帝国に侵攻。 多くの犠牲を出しつつも、ガーディアンズオブザギャラクシーやアダムウォーロックらの活躍によって破壊された。 **エイジ・オブ・ウルトロン 未来のウルトロンが現代へ侵攻。ヒーロー達は壊滅し、人類は敗北する。 が、ウルヴァリンとインビジブルウーマンがフューリーの残したタイムゲートで過去に飛び、ウルトロン製造前のピムを説得する事で歴史を改変。 過去のピムがウルトロンにバックドアを仕込む事で、現代での戦いに勝利する事ができた。 ---- *メディア展開 **実写映画 -アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン(2015年) --ロキの杖の石を利用して開発された無人アーマーの一種。 ---トニーがアベンジャーズに代わる人類の守護者として製作したものの、自我を持ったウルトロンは… --製作者がトニー・スタークなのでアイアンマンの造形に近い部分もある。 **実写ドラマ **アニメ -ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ --ハンク・ピムによって開発されたお手伝いロボット、だったのだが・・・ -アベンジャーズ 地球最強のヒーロー --アベンジャーズの攻撃全てが通じない強敵として登場。内側から攻められ敗北した。 -アベンジャーズ・アッセンブル --強敵の一人として登場。シーズン3は日本国内では「ウルトロンレボリューション」の副題付きで放送されており、看板ヴィランに抜擢されている。 --どことなく人間臭いセリフ回しや、トニー製である点等、映画版を踏襲している点も目立つ。 **ゲーム -CAPTAIN AMERICA AND THE AVENGERS (データイースト) -MARVEL HEROES (Gazillion) --映画タイアップでエイジオブウルトロンモードが追加され、タイムアタックボスとして登場。 --その後、なんとプレイアブル「ヒーロー」として参戦。射撃・格闘に加え、量産型ウルトロンを操って戦う。 -MARVEL VS. CAPCOM: INFINITE --「ロックマンX」の宿敵シグマと融合、ウルトロンΣとして登場する。ヒーロやサノス達とインフィニテイストーンを巡る戦いを引き超こす

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