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キャラクター:ジーン・グレイ
概要
初登場:the X-MEN(現UNCANNY X-MEN) #1
クリエイター・アーティスト:スタン・リー、ジャック・カービー
キャラクター
慈愛と善の心を持つ、正統派のヒロインとして描かれる。
それ故に、面白みに欠けるといったファンからの意見も虹裏スレッド内ではしばしば見受けられる。
長い間死亡したまま復活せず、「アメコミの主要キャラはみんな死んでもすぐ生き返る」と揶揄される際に「そうでもない」と引き合いに出されるキャラクターでもあった。
プロフィール
本名:ジーン・グレイ・サマーズ
種族・人種:ミュータント・アメリカ人
現参加チーム:
X-MEN
過去参加チーム:
X-FACTOR
エピソード
X-MEN加入以前
幼なじみが交通事故に遭った際にテレパス能力を開花させ、その死の瞬間を共有した。
プロフェッサーXに出会い、訓練を受けて能力をコントロールできるようになり、テレキネシス能力を体得。
当初、テレパスはまだ習得できていなかった。
マーベルガール
X-MEN結成時のメンバーの一人「マーベルガール」となり、長く活躍を続ける事になる。
チームメンバーのサイクロップスと恋仲になるが、当初はエンジェルからも惚れられ、ビーストも内心では憧れていた。
フェニックス・フォースとの遭遇
宇宙の任務からの帰還の際、シャトルが炎上。彼女の力によって脱出ポッドは無事生還するが、その際、ジーンはフェニックス・フォースと接触しており、フェニックスが彼女の身体と記憶をコピーして入れ替わっていた。
強大な力に覚醒した彼女はコードネームをフェニックスと変え、X-MENの一員して活躍を続ける。
彼女自身はポッドの中で仮死状態のまま眠りについていたが、誰も入れ替わりには気づかなかった。
ダークフェニックスサーガ
ヘルファイヤークラブがフェニックス=ジーンの洗脳を試みた事がきっかけとなり、破壊衝動が覚醒し、ダークフェニックスと化したフェニックスが暴走。
全宇宙に対する脅威と化したフェニックスをシャイア帝国は抹殺しようとするが、X-MENは彼女を守るためシャイア・インペリアルガードと決闘。
X-MENはインペリアルガードに敗北寸前となり、責任を感じたジーン(フェニックス)は破壊光線の目の前に自ら身を晒し、死を選んだ。
シニスターの手によって造られた彼女のクローン、マデリーンが作られるが、魂が存在せず、失敗策として封印される。
この事件に呼応するかのように、マデリーンが覚醒。ジーンの記憶とフェニックスフォースの欠片を宿し、シニスターの計画により「瓜二つの別人」としてX-MENに合流する。
マデリーン本人は植え付けられたジーンの記憶を自身(マデリーン)の人生と思い込んでいるため、本人もX-MENもクローンである事は知らなかった。
帰還
仮死状態のジーン本人がアベンジャーズに発見され、復帰する。
だが恋人サイクロップスは既にマデリーンと結婚し、X-FACTORとして活動していた。
マデリーンとサイクロップスの間に男児ネイサンが産まれる。
マデリーンとX-MENは魔神アドバーサリーとの戦いで全滅。後に復活を果たすが、X-FACTORからは死亡したものと思われていた。
これは逆もまた然りで、復活したX-MENの側も彼女の生存を知らないままだった(ストームは感付いていたようだが)。
ジーンはX-FACTORに復帰。
インフェルノ
マデリーンはオーストラリアの基地設備を使い、X-FACTORとジーン・グレイの存在を知り、夫の裏切りに一方的に憎悪の念を膨らませ始める。
インフェルノ事件の直前、X-MENにいたウルヴァリンがジーンの生存を確認するが、この頃X-MENは全員死亡したものとして扱われており、世間から隠れて活動していたため、連携が取られる事はなかった。
マデリーンがデーモンの誘惑によりゴブリンクイーンとして覚醒。息子ネイサンを生け贄にすべく狂気の攻撃が始まる。
デーモンの儀式魔法からネイサンを救うべくジーンとX-FACTORは奮闘するが、フェニックスの力をも得たマデリーンと対決する羽目に。
ジーンとマデリーンは死闘の果てに、融合。二人の魂は一つとなり、記憶も統合された。
ケーブル誕生
最強のミュータントと目されるネイサンを狙い、アポカリプスが出現。
X-FACTORはインヒューマンズと強力してこれを撃退するが、テクノオーガニックウイルスを植え付けられたネイサンは治療のため未来世界のアスカニ教団に預けられる事となる。
後にサイクとジーンはスリムとレッドと名乗り、一時的に未来世界でケーブルを守り育て、教え導いた。
息子ネイサンはケーブルと名乗り、大人になった後に正史世界に帰還する。
同様に未来世界で生まれた娘、レイチェル・サマーズも正史世界を来訪する事になるが、こちらはネイサンと違って(平行世界の)ジーンの娘。
結婚
長い間X-FACTORで活動を続けていたが、ミューア・アイランドサーガ編のチーム再編でX-MENに復帰。
90年台に入り、コードネームを廃し、本名の「ジーン・グレイ」で活動を始める。
ついにサイクロップスと結婚。新婚旅行後もX-MENに夫婦で参加し続けた。
NEW-XMEN
X-MENが学園活動を再開し、ジーンも教師の一人として活動する事になる。
テレパスであるエマ・フロストがサイクロップスと「精神不倫」している事に気付き、あわや修羅場殺人事件かとも思われたが、ジーンは妻である自分の優位を認識しており、最終的には二人を許した。
死
「プラネットX」事件でマグニートーになりすまして学園の教師として活動していた男、ゾーンとの戦いとなる。
再び、あの日のように崩壊する宇宙船の中で絶体絶命の危機に追いやられるが、彼女は自力で危機をしのぎ切り、ウルヴァリンの命をも救う。
が、戦いの結果、ゾーンの電磁波攻撃によって殺害されてしまう。
その150年後、月面で謎の物体「フェニックスエッグ」が発見される事となる。
フェニックス・エンドソング
物理的に死亡したジーンは、フェニックスと完全に一体化し、完全体・ホワイトフェニックスへと生まれ変わる。
心を閉ざしていたサイクに対し、妻の死から立ち直り、エマと二人で学園を立て直す道を歩まなければ未来は存在しない、と「間違った選択の未来」を見せる。
つかの間現世に残留していたジーン・グレイの魂は、エマにサイクロップスの事を託し、消滅する。
彼女の魂はフェニックスの生まれた場所であり、エムクランクリスタル内に存在する高次元空間、ホワイトホットルーム内に存在する事となった(と思われる)。
フェニックス・リザレクション
AvsX編で消滅したかに見えたフェニックスフォースが再び地球に出現。
過去フェニックスと関わりを持ったサイキック達がジーンの霊体と共に結束して立ち向かうが、奮闘の甲斐なくヤングジーン(過去から来た若い頃のジーン本人)がフェニックスフォースを受け止められずに死亡し……?
気付けば、ジーン・グレイは一市民として片田舎の食堂で働いていた。かつての記憶も無く、何事もなく平穏な生活に身を置いているかに思われたが……
恋愛関係
同期メンバーのサイクロプスは、X-MEN結成直後から付き合い始めた長年の恋人で、90年代の展開ではついに結婚。
ごく初期にはエンジェルも彼女に気があるそぶりを見せていたが、その傾向は早々に無くなった。
ウルヴァリンに惹かれていたともされるが、これは三角関係を描くために後付けされたものである。
後にケーブルとなるサイクの息子ネイサンを救うため、必死に戦っていた事もあったが、内心では他人の産んだ子であるという心のしこりがあった。
ネイサンを未来世界に送り込まざるを得ない事態になった後、未来に赴きサイクと二人でネイサンを育てていた時期もあった。この時ジーンは、「レッド」と名乗っていた。
平行世界の未来からやって来たレイチェル・サマーズがいるが、正史のジーン自身には出産経験は一度もない。
その他 小ネタ
能力・技能
テレキネシス
主に攻撃を弾いたり、敵の動きを止めたり、といった使い方で戦う。
アステロイドMを強襲したときに、マグニートー対策のため金属を一切使わない宇宙船を使ったが、その時はジーンのテレキネシスで船を動かした。それくらいに強力。
テレパシー
エグゼビアに次ぐ、最強のテレパシストの内一人。
この能力を失っていた時期もある。
フェニックス・フォース
強大な力を持つ精神生命体。宿主と融合し、その力を発揮する。その強大すぎる力は、銀河三大帝国内にも破壊神として伝説に語り継がれている。
中でもシャイア帝国はこの力を特に恐れており、フェニックスパワーを宿す可能性がある人物に対して暗殺部隊が差し向けられる事もあった。
その力は気まぐれに力を発揮しただけで星一つを死滅させてしまう程。
基本的にはこのパワーはジーンの肉体と精神をコピーしたフェニックスが発揮したものであり、ジーン・グレイ本人の能力として発揮したものとは異なる。
登場作品一覧
UNCANNY X-MEN
X-MEN?
メディア展開
実写映画
X-メン / X-Men (2000年)
X-メン2 /X2 (2003年)
X-MEN ファイナル・ディシジョン/ X-Men: The Last Stand (2006年)
アニメ
X-MEN
X-MEN エヴォリューション
ゲーム
MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds (2011年 カプコン)
ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3 (2011年 カプコン)
マーベル アルティメット アライアンス
マーベル アルティメット アライアンス2
X-メン:ミュータントアカデミー
関連キャラクター
ヒーロー
プロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)
師。彼は、少女時代のジーンに恋心を抱いていた。
サイクロプス(スコット・サマーズ)
夫。
ウルヴァリン
ジーンは、彼にも想いを寄せてる事もあったので、三角関係が続いていた。
ヤング・ジーン
X-MEN結成当時の過去の時代から、ビーストによってタイムマシンで現代に呼び寄せられた、十代の頃のジーン・グレイ本人。
厳密には、平行世界出身である。
ヤング・アイスマン(ボビー・ドレイク)
過去から連れてこられたヤング・ジーンに深層意識を読まれ、ゲイだと宣告された。
レイチェル・サマーズ
並行世界での娘。
ケーブル(ネイサン・クリストファー・サマーズ)
夫と前妻との間に生まれた息子だが、ジーンは彼の育ての親でもある。
X-マン(ネイト・グレイ)
エイジ・オブ・アポカリプスの世界のMr.シニスターの手で、ジーンとサイクの遺伝子からつくられたミュータント。
ヴィラン
マデリーン・プライアー(ゴブリン・クィーン)
ジーンのクローン。故人。
シャイア・デス・コマンド(Uncanny X-Men #467)
ジーン・グレイの遺伝子を持った人間、即ちジーンの家族を根絶やしにしようとした。結果、レイチェルとケーブルだけが生き残った。
その他
家族はシャイア・デス・コマンドに殺されている。
エレイン・グレイ
母。故人。
ミスティ・ナイト
親友。ジーンがX-MENを「卒業」していたとき、帰る場所がなかった彼女を泊まらせた。
ミスティはヒーローズ・フォー・ハイアーのメンバーで、アンチメタルの義手を着けている。
コリーン・ウィング
同じく親友。
ミスティとペアを組んでいた「白人の女サムライ」。同じくヒーローズ・フォー・ハイアーのメンバー。
備考
スキズム展開後にウルヴァリンが設立した学園は彼女の名前を取ってジーン・グレイ学園と命名された。
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最終更新:2018年03月22日 14:41