集英社文庫「ナツイチ」キャンペーンでAKBメンバーが書いた読書感想文を公開するという企画
8月3~9日に公開されたもっちぃの読書感想文をご紹介!



娼年を読んで

 初体験でした。
 今まで、スポーツや泣ける友情・儚い恋・趣味の紅茶の本しか読んだことがなかった私にとって、とても新鮮で自分
の新しい扉を開いたような本でした。
 自分の知らない世界だけれど身近にある話。その中で、誰にも言ったことはないけれど私がずっと感じていたことが
書いてありました。 「死はとても遠いもの、それは昼と夜のようにはっきりと別の世界の出来事」
これは音楽家のナミコさんが言った言葉です。数年前まで私自身もそう思っていました。 例えば、駅前に出ているお葬
式の○○家という案内看板も私にとっては、○日にオープンしますというパチンコ屋さんのポスターと同じ感覚で見て
いました。そのくらい自分や家族には関係のないことであると。 でも、身近な存在の死を目で理解したとき今までの考
えや感じ方・風景がある意味鮮やかに見えてきました。
 人間とかつて人間だった者が隣り合わせで存在しているのがこの世界で、その者を隣にに感じ、影を追いかけ生きて
いくのが人間なのだと思います。
 この本の主人公リョウ君。いや、主人公は多くの女性の方なのかもしれないけれど、一人一人に先入観なく向き合っ
ている姿は今を生きる人々が見習うべき点だと思います。娼年を通し改めて、人と人との繋がりの連鎖を大切にしなが
ら生きていこうと思いました。

本人が書く読書感想文という企画の性格上、メンバーの思い込み、思い入れおよび誤字脱字はあえてそのままにしています。ご理解のうえ、お楽しみください。集英社文庫編集部・宣伝部

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最終更新:2013年08月09日 22:43