下(上)三角行列は通常の和と積で非可換環(多元環, 代数)をなす。 (i) (ii)
Rem. 積は非可換だが,対角成分のみに着目すれば可換であり, しかもそれは対角同士の積である。 Ex.
Th. 三角行列の固有値は,その対角成分である。 の固有値は 1, 4, 6
任意の正方行列は、ユニタリ相似変換によって上三角行列にすることができる。 特に,対角成分は固有値である。
i.e. 任意の正方行列は (i) 三角化可能で、しかも (ii) 元の行列とユニタリ相似である。 そして、三角行列の固有値はその対角成分であるから、 (iii) 元の行列の固有値は三角化さえすれば求められる。