1. 直積に対する射影(標準的射影) 2. 商集合に対する射影(自然な射影) 3. 線形空間における射影(冪等作用素) 4. ファイバー空間(直積の拡張)における射影 などが考えられる。 冪等については,片側逆写像との関係が深い。
いずれも canonical projection または natural projection という。 圏論的な文脈では,忘却写像ともいう。
2つの集合の直積を特にデカルト積 Cartesian product という。
X, Y : set
p_X, p_Y を直積集合X×YからX,Yへの射影という。
添字集合 N で添字付けられた集合系 (i.e. 写像Xを集合系という。) を,選択関数という。 選択関数の全体を直積といい, と書く。
順序対 は,選択関数と考えることができる。 即ち, というように写像を定める書き方だと思えばよい。 つまり,直積とは,写像の族である。
逆に添字iを固定して,選択関数を対応させる関数を,i-射影という。
Th. i-射影は全射 証明には選択公理を使う。
切断と引き込みも参照
X : set : Xの同値関係 equivalence relation ~ on X x の同値類 equivalence class 同値類の元を代表という。 商集合X/~の各類Aから一つずつ元aをとって集めた集合{a, b, ...}を代表系という。 代表系と商集合は集合として同型である。(つまり全単射が存在する。) Xの~による商集合 = 同値類の全体を集めた族
各元xに対して,xの同値類を対応させる全射を,自然な射影という。
また,各類Aから一つの代表aを選んでくる写像sを,射影pの切断という。
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