この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言」で検索した結果

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  • この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言
     「この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言」(Prédictions Admirables pour les ans courant en ce siècle)は、1605年版『予言集』で初めて登場した詩集である。  1605年版を偽年代版とみなす論者は、1611年のピエール・シュヴィヨ版を初出と見なしている。  四行詩で構成される詩百篇集や予兆詩集と異なり六行詩58篇で構成されていることから、その詩形に基づき単に「六行詩集」(シザン、Les Sixains / Sizains)と呼ばれることが多い。 概要 表題と献辞  表題と献辞については六行詩集の表題と献辞を参照のこと。 来歴  六行詩集に当初添えられていた献辞によれば、ノストラダムスの甥に当たるアンリ・ノストラダムスが保管していたものであるという。しかし、甥どころか孫などまで含めても「アンリ」という名...
  • 原文比較の凡例 (六行詩)
     この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言(六行詩集)は、17世紀初頭に偽造された可能性が高い詩篇である。そうした背景から、細かく系譜を辿ったりすることにあまり意味があるとも思えないため、原文比較は以下の版に絞っている(版の略号は原文比較の凡例参照)。 [1605sn] 表記の年代通りの刊行なら、六行詩の初出。これを底本にしている。 [1611A] Centurie XI と銘打たれた最初の版。 [1611B] 論者によっては1611Aに先行するとしている。 [1627Ma] リヨンの版で最初に六行詩を収録したと思われる版。 [1627Di] 1627Maを入手するまで利用していた版。情報を削除しなくてもよいと考えるため、そのまま残しておく。 [1628dR] 版の系譜の考察のために加える。 [1644Hu] 1627Diの誤植の多さを補完するために利用した版。1627Maを参照可...
  • 詩百篇第11巻
    ...ない。それについてはこの世紀のいずれかの年のための驚くべき予言を参照のこと。  なお、五島勉は、第11巻・第12巻の全200篇がかつて揃っていた版があったと主張し、その断片を紹介したが、ほぼ間違いなく捏造であろうと思われる。それについてはセオフィラスの異本を参照のこと。 翻訳  詩番号にリンクが貼ってあるものは、別ページに解説を用意してある。リンク先の各詩の底本は1594JFである。 91 メニエ、マンチ、そして第三の者が来るだろう、 ペスト、新たな騒乱、囚人たちを妨害するために。 エクスとその一帯、その内部を憤怒が侵食するだろう。 そして、フォカエア人が彼らの災禍を倍加させに来るであろう。 97 ヴィルフランシュ経由で、マコンに混乱が。 兵士たちは柴の束の中に隠されるだろう、 初めの季節に王のために変える(目的で)。 シャロンとムー...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集
    ...訳。ただし未完成) この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言 詩百篇集の概要(未作成) セザールへの手紙 アンリ2世への手紙 ノストラダムス予言解釈の歴史(未作成) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • 六行詩集の表題と献辞
    ... 日本語訳 この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言(1) 不世出の最も偉大な天文学者の一人であり、生前にシャルル9世(未作成)の侍医を務めた故ミシェル・ノストラダムス師の覚書の集録 1605年3月19日にモンモランシー大元帥閣下の邸宅であるシャンティイ城にて(2)、いとも偉大にして無敵、さらにいとも寛大なるフランスとナヴァルの生ける王アンリ4世に対し、ラングドック州ボーケールのヴァンサン・セーヴによって献上されたもの。 訳註 (1) 異文欄にあるように、1611Aの一部や1611Bには「1600年に始まる」の語があるため、そちらを採用するなら「1600年から始まるこの世紀のいずれかの年のための驚くべき予言」となる。 (2) 異文欄にあるように、モンモランシーの名を省いている版がある。すなわち「1605年3月19日に大元帥閣下の邸宅であるシャンティイ城...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (ピエール・シュヴィヨ、1611年頃)
     1611年版『予言集』を出版したトロワのピエール・シュヴィヨ(未作成)は、刊行年を記載しない版も出版していた。 【画像】左から順に第一部、第二部(*1) 正式名 第一部 LES PROPHETIES DE M. MICHEL NOSTRADAMVS.Dont il y en a trois cens qui n ont encores iamais esté imprimees, Trouuez en vne Biblioteque delaissez par l Auteur. A TROYES, Par PIERRE CHEVILLOT, l Imprimeur ordinaire du Roy. Auec Permission ミシェル・ノストラダムス師の予言集。著者の残した蔵書の中から発見された決して出版されなかった300篇を含む。 トロワにて、国王の常...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (マルニオル、タンチヨン)
     17世紀のリヨンでは、ピエール・マルニオルとエチエンヌ・タンチヨンによっても『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』が出版された。第7巻43番、第7巻44番の初出時期を考える上で重要な版だが、研究者によって刊行年が大きくずれている。 【画像】第一部扉(左)、第二部扉(中央)、第三部扉(右)(*1) 正式名 第一部 LES PROPHETIES DE Me. MICHEL NOSTRADAMVS. Dont il y en a trois cens qui n ont encores iamais esté imprimees, Adioutees de nouueau par ledict Auteur. A LYON, PAR PIERRE MARNIOLLES. Auec permission ミシェル・ノストラダムス師の予言集前述の著者によって新たに加えら...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1627年リヨン)
    リヨンでは、1627年に『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』が複数の業者の手によって出版された。それらは木版画、構成が全く同じものであり、版が共有されていたとされる。第7巻43番、第7巻44番が収録された版のうち、年代が明記された版としては最も古いものである。 【画像】ユグタン版の第一部扉(左)、第二部扉(中央)、第三部扉(右)(*1) 正式名 第一部 LES PROPHETIES DE Me. MICHEL NOSTRADAMVS. Dont il y en a trois cens qui n ont encores iamais esté imprimees, Adioutees de nouueau par ledict Autheur. A LYON, PAR IEAN HVGVETAN. M.DC.XXVII. ミシェル・ノストラダムス師の予言集前...
  • コルモペード
     コルモペード殿(le seigneur de Cormopède)は、16世紀末頃から17世紀初頭頃に活動した占星術師。その暦書には、ノストラダムスの詩百篇集や予兆詩集から盗用した詩篇が含まれており、16世紀から17世紀にかけて何人も現れた偽ノストラダムス同様、ノストラダムスに便乗した人物の一人と言えるだろう。もっとも、彼の暦書には、ノストラダムスの秘書だったジャン=エメ・ド・シャヴィニーがラテン語の詩を寄せており、それが本物なのだとしたら、他の便乗者らとはやや異なると言えるかもしれない。 経歴  暦書に印刷されている情報以外のことは分かっていない。フランス国立図書館のサイトでは、「1541?-16…?」と記載されている。生年の根拠は『1593年向けの暦』(1592年)で、「51歳の肖像」が掲載されていることに基づくという(*1)。ただ、この種の暦書の肖像画にどこまで信を置けるか...
  • 六行詩132篇説
     全58篇の文書として流布している六行詩集について、本来は全132篇だったとする主張がある。以下では17世紀の証言を概観した上で、若干のコメントを付けておきたい。 1656年の解釈書  現在確認しうる最古の出典は匿名の解釈書『ミシェル・ノストラダムス師の真の四行詩集の解明』(1656年)である。その著者は、アミアンの医師エチエンヌ・ジョベールもしくはアキテーヌ出身のドミニコ会聖職者ジャン・ジフル・ド・レシャクとされる(以下、便宜上ジフル・ド・レシャク説を採っておく)。この解釈書では、ジフル・ド・レシャク自身がそれを見たことがあると主張している。  以下に掲げる抜粋は、偽のノストラダムス予言を排除すべきとする主張の二項目めの翻訳である。 Secondement, il en faut absolument, sans aucun doute retrancher ...
  • 七十世紀の大予言
     「七十世紀の大予言」は、黒沼健の作品。単行本『謎と怪奇物語』(新潮社、1957年)に収録された。日本人によるノストラダムス予言解釈の紹介としては、最古の部類に属する。『雑誌記事索引集成データベース ざっさくプラス(皓星社)』によると、初出は『探偵実話』第3巻3号(1952年)pp.77-87らしい。ただし、該当する号は国会図書館でも欠番となっているので、詳細不明。 内容  ノストラダムスがリヨンの出版業者マセ・ボノム(未作成)の元を訪れ、『予言集』出版の交渉をするところから始まる。  そのエピソードの後、簡略な伝記や出自に関する紹介がなされ、若き日のシクストゥス5世に会ったというエピソードなどにも触れられている。  その後、的中例の紹介として、アンリ2世の死を予言したことのほか、詩番号を挙げていないものの、イギリスの繁栄(第10巻100番)、ピューリタン革命(第9...
  • アントワーヌ・ド・ヴァンドームへの献辞
     ノストラダムスは『1557年向けの大いなる新占筮と驚異の予言』の冒頭に、ナヴァル王アントワーヌ・ド・ヴァンドームにあてた献辞を掲載した。 原文 A TRESEXCELLENT, NOBLE ET PVISSANT Roy de Nauarre, Anthoine de Vandosme, Michel de Nostre Dame son treshumble obeissant seruiteur, vie longue felicité. A Bien bonne raison, tresredoubté1 Sire, à tousiours esté l’ignorance estimee esté cause de tous maux, empeschement de tous biens, d’autant qu’il est impossible ...
  • ノストラダムス2世の著書一覧
     ノストラダムス2世の著作一覧。便宜上、著者不明でノストラダムス2世と関連付けられている文献も含む。 ミシェル・ド・ノストラダムス名義 1563年 占星術論 1564年頃 予兆を伴う1565年向けの占筮あるいは転回 1565年 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1565年版 1566年から1567年頃 紀元1567年向けの占筮と多くの予言 紀元1567年向けの暦と予言 今年に始まり、夥しい死を招いた年と言われることになる1568年閏年まで続く驚異の予言 化粧品とジャム論 1567年 1583年まで歴年続く20年間の予言集・1567年版 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1567年版 1568年 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1568年リヨン版 予言あるいはその年の四季の驚異の転回・1568年パリ版 ノストラダムス2世名義 1568年 1583年まで歴年続く...
  • 詩百篇第10巻60番
    詩百篇第10巻 60番* 原文 Ie pleure Nisse1, Mannego2, Pize3, Gennes, Sauone, Sienne, Capue4, Modene5, Malte Le dessus sang glaiue par estrennes, Feu, trembler terre6, eau, malheureuse7 nolte8. 異文 (1) Nisse Nice 1627Ma 1627Di 1672Ga 1800AD (2) Mannego Monnego 1568X 1590Ro, Manuego 1627Ma 1627Di, Monaco 1672Ga, manége 1800AD (3) Pize pise et 1800AD (4) Capue Capuë 1597Br 1606PR 1607PR...
  • Prophetie merueilleuse commençant ceste presente Année
     『今年に始まり、夥しい死を招いた年と言われることになる1568年閏年まで続く驚異の予言』(Prophetie merueilleuse commençant ceste presente Année, dure iusques en l An de grand Mortalité, que l on dira M.d.lxviij. An de Bissexte.)は、1566年から1567年頃にパリのギヨーム・ド・ニヴェールによって出版されたミシェル・ド・ノストラダムス(ノストラダムス2世)の著書。 【画像】扉(*1) 正式名 Prophetie merueilleuse commençant ceste presente Année, dure iusques en l An de grand Mortalité, que l on dira M.d....
  • Epistre à la Royne mere du Roy Empereur de France Charles IX
     『フランスの帝王シャルル9世の母后に宛てた書簡』(Epistre à la Royne mere du Roy Empereur de France Charles IX)は、1573年にリヨンのブノワ・リゴーによって出版されたアントワーヌ・クレスパンの著書。この著書から「アルキダムス」という筆名が登場している。 【画像】扉(*1) 正式名 EPISTRE A la Royne mere du Roy EMPEREVR DE FRANCE Charles IX. Par M. Chrespin Archidamus, Seigneur de haute Ville, docteur conseiller, Astrologue ordinaire dudit Roy de la Royne, Princesse de Sauoye, de monsieur...
  • V.S.C.
     V.S.C. は意味が特定されていない略語。  S.C.V. と並べ替えて「カール5世の後継者」(Successeur de Charles V)つまりフェリペ2世を指すと解釈されることがしばしばである。この解釈は19世紀初頭のベローや匿名のパンフレットによって提示された読み方らしいが(*1)、アナトール・ル・ペルチエやエドガー・レオニらも踏襲した(*2)。  ただし、ノストラダムスがこの語を公表した段階では、カール5世は神聖ローマ皇帝の座にあった。皇帝位を弟フェルディナントに、スペイン王を息子フェリペ2世に譲るのは2年ほど後のことである。  ベルナール・シュヴィニャールによれば、エリゼ・デュ・ヴィニョワ(未作成)はラテン語の墓銘碑に見られる言葉 Voto Suscepto Curavit(誓いを果たすためにこの碑を建てた)としたようである(*3)。ただし、何らかの文章や名詞...
  • Chyren
     Chyren ないし Chiren はノストラダムス予言にしばしば登場する単語であるが、辞書等には見られない単語であり、ほぼ間違いなく彼の造語である。  標準的なフランス語読みをすれば「シラン」/ʃirɑ̃/ もしくは「キラン」/kirɑ̃/ のいずれかとなるはずである。  そのため、日本語文献でしばしば見られる読みのうち、「シーラン」 は許容されるにしても、 「シーレン」、「チレン」、「チラン」 などはいずれも不適切である。  古典学者や仏文学者たちはプロヴァンス語人名ヘンリク (Henric) のアナグラムと見なしており、フランス語ではアンリ (Henri) に対応する(*1)。ノストラダムスはしばしばアンリ2世を念頭に置いてこの語を用いたようである。 アンリとする根拠  ノストラダムスは、『1557年向けの暦』の6月向けの予言において、「かの民を伝染性の悪...
  • アントワーヌ・クレスパンの著作一覧
    アントワーヌ・クレスパンの著作一覧 1570年頃 1571年向けの予兆付き占筮 1571年 1571年6月27日にその姿を目撃された通りの彗星の提示 フランス王国の全ての民への来るべき幸運の告知 いとも高貴にして敬虔なキリスト教徒たるフランス王シャルル9世に捧げられた書簡・パリ版 いとも高貴にして敬虔なキリスト教徒たるフランス王シャルル9世に捧げられた書簡・リヨン版 1571年のつい先ごろの聖ミカエルの祝日に一日中続いた悲痛なる日蝕の提示 皇帝の御令嬢にしてフランス王妃たる、いとも高貴にして力あるエリザベート・ドートリッシュ妃殿下に捧げられた公開書簡 1572年 閏年1572年向けの占筮および四季の予言 敬虔なキリスト教徒たるフランス王とサヴォワ公妃に仕える占星術師による予言集 1573年 クレスパン・ノストラダムス師に送られてきた書簡 フランスの帝王シャルル9世の母后に宛てた...
  • 『ノストラダムスの大予言』の各版の違い
     五島勉の『ノストラダムスの大予言』(祥伝社ノンブック)は1973年の刊行後、カバーが赤から青に変更されたことが知られている(細かいことを言えば、ノンブックのカバーデザインが一律で変更された後に、青から水色に変わっているので、青版にも2色ある)。  その変更がカバー色にとどまらず、内容も改訂されていたと初めて指摘したのは志水一夫『大予言の嘘』(1991年)であった。  ただし、志水は、赤版と青版とで内容が「こっそり改訂されていた」としており、カバー色の変更に伴い内容が変わった(=赤版の内容と青版の内容の2種類しかない)と見なしていた。  しかし、当「大事典」管理者が、『昭和・平成オカルト研究読本』で「実際に刊行された各版を見比べると、もっと小刻みな変更が77年頃まで繰り返されていたことが分かる」と指摘した通り、内容の違いは「赤版か青版か」と単純に二分できるものではない(も...
  • ルシヨン王令
     ルシヨン王令 (Édit de Roussillon) は1564年1月に発せられた王令に対する通称で、その第39条で規定された年初に関する規定で知られる。 概要  1月1日を年初とする思想は古代ローマ時代から存在していた。しかし、中世フランスでは聖母の受胎告知の祝日(3月25日)や復活祭を年初とする慣例が広まった。この背景には年初の祝いが異教的であるとして忌避する思想があったとも言われる。  結果、14世紀までに北仏では復活祭(3月22日から4月25日までの不定)、南仏では3月25日を年初とする思想が広まり、前者は公文書類でも使用されるに至り、特に1月から3月の表示には混乱が生じることとなった。つまり、現代人が言うところの1502年1月1日は、当時の書類ではしばしば1501年1月1日と書かれているということである。  この問題について、1564年1月の王令の第39条に...
  • antenne
     antenne は、現代フランス語辞典には、「アンテナ」「触角」「放送」「支局」などの意味しか載せていないものもあるが、中には「ラテン帆(大三角帆)用の帆桁」(*1)、「(三角帆を支える)斜めの帆桁」(*2)、「斜桁」(*3)といった語義を載せている辞書もある。  そして、ノストラダムスの時代には、この語はそうした帆桁の意味で用いられた(「帆桁」は、帆を張るために、帆柱に渡された横木のこと)。  ピエール・ブランダムールは、そのような16世紀の用例として、当時の知識人ラザル・ド・バイフ(プレイヤード派の詩人バイフの父)による語釈を引用している(*4)。  DALFでもラテン帆用の斜めの帆桁の意味で出ている。 【画像】ドイツレベル 1/450 Spanish Galleon 帆船 05899 プラモデル 信奉者側の見解  antenneが現代のアンテ...
  • L'histoire prodigieuse Les Propheties Inedites de Nostradamus
     『驚くべき話 ノストラダムスの未公刊予言集』(L’histoire prodigieuse Les Propheties Inedites de Nostradamus) は、アーサー・クロケットの著書 Nostradamus Unpublished Prophecies のフランス語訳版である(Propheties, Inedites は本来それぞれ Prophéties, Inédites と綴られるべきだが、原書のまま)。訳者名は記載されていない。  1984年にジュネーヴのアリストン (Editions Ariston) から出版された。  当「大事典」の蔵書の著作権表示部分では、さらに同じ年の 「共同出版」(coproduction) として、モナコの SIP 出版 (Editions SIP) が挙げられている。 内容  構成も挿絵も英語版をかなり忠実に移...
  • 関連書一覧 (日本)
     以下に日本で刊行されたノストラダムス関連書を示す。何をもって「ノストラダムス本」と定義付けるかは人によってまちまちだが、ここではひとまず、「題名にノストラダムスやそれに関連する用語を含むか、少なくとも全体の1割程度がノストラダムスについて割かれている本」と定義しておく。付随的な定義は以下の通り。 厳密な1割には数ページ足りないといった程度ならば、収録している。 以上の定義に当てはまらない文献であっても、何らかの意義が認められる場合には採録している。1割に大きく満たない分量の文献には*をつけている。 雑誌記事などは基本的に採録していないが、学術誌・一般誌の署名記事の中で一定の分量のある論考で、なおかつ単行本未収録のもの(収録先の単行本が上記の「1割」基準を満たさないものも含む)などは掲載した。  あえて日本におけるノストラダムス現象の展開と衰退を分かりやすくするため、刊行年順(同じ...
  • sumaru
     sumaru (すまる)は当「ノストラダムスの大事典」およびブログ「ノストラダムスの大事典 編集雑記」の運営者。修士(経済学)および修士(学術)。  取得学位のうち、修士(学術)はノストラダムスを主題とする研究により取得した。  ノストラダムスを主題とする学術論文(学会誌や大学紀要の掲載論文)を執筆したり、ASIOSの複数の著書でノストラダムス関連の項目を担当したりしている。  学術論文や学会発表などでは本名を使うが、一般向け出版物や、テレビ・ラジオ番組などでの情報提供(トップページ参照)の際には、山津寿丸(やまつ すまる)という名義も使っている。 所属団体 学会(日本学術会議協力学術研究団体) 日本フランス語フランス文学会(2021年~) 一般社団法人・任意団体など 一般社団法人 超常現象情報研究センター(旧・潜在科学研究所)(2015年~)...
  • ALMANACH PER L'ANNO D.M.LXVII
     『1567年向けの暦』(Almanach per l Anno M. D. LXVII.)は、イタリア語訳されたノストラダムスの暦書。正規の『1567年向けの暦』フランス語版に基づいていた。 【画像】『1567年向けの暦』の扉(*1) 正式名 ALMANACH PER L ANNO D.M.LXVII COMPOSTO PER M.MICHEL NOSTRADAMO DOTTOR IN MEDICINA ET CONSIGLIERO DEL RE CHRISTINISSIMO, Tradotto fidelmente del Francese nell Italiano.Con duoi diuersi Calendarii molto stupende dichiarationi dell Eclisse del Sole del presente anno 1...
  • ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1561年)
     1560年ないし1561年に出版された『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』は、パリの業者バルブ・ルニョーが手がけたものである。 伝聞  この版は現存しない。確認できる範囲での最も古い言及は、19世紀の書誌学者ブリュネの『書肆と愛書家の手引き・補遺』第2巻に見ることができる。 内容に関する研究  ダニエル・ルソ、ミシェル・ショマラ、ロベール・ブナズラといった代表的なノストラダムス書誌学者は、いずれもこの版が1588年から1589年に相次いでパリで出された版の元になったと推測している。  そのため、正式名はそれらと同じく Les Propheties de M. Michel Nostradamus ;Dont il y en a trois cents qui n ont encores esté imprimées, lesquelles sont en ...
  • ノストラダムスの2017年予言
    2016年予言―2017年予言―2018年予言 ノストラダムスの2017年予言について扱う。 ネットニュースなどでの報道  毎年のことだが、ノストラダムスの2017年に関する予言なるものが出回っている (以下はいずれも外部リンク)。 Nostradamus predictions 2017 Donald Trump’s tough year(Herald Sun, 2016年12月16日) HAPPY NEW YEAR? A war over global warming and increased space tourism… what Nostradamus predicted for 2017(The SUN, 2017年12月29日) Nostradamus predictions for 2017 Terrifying forewarnings of 1...
  • ノストラダムスの超法則 死活の書
     『ノストラダムスの超法則 死活の書』は、五島勉が1994年に青春出版社から刊行した著書。  同社の新書版「プレイブックス」の一冊として刊行され、1994年の年間ベストセラー新書・ノンフィクション部門第7位にランクインした(トーハン調べ、日販調べとも)。  奥付がその年の12月になっていることを考えると、短期的にかなりの売れ行きを示したと考えられる。 【画像】カバー表紙 内容  序章「大予言を阻止する『ノストラダムスの超法則』 ― 残されていたもう一つの衝撃をはじめて明かす」は導入的な内容である。  ノストラダムスの予言詩集とは別に、プライベートな手紙に驚くべき超法則が隠されていたが、ジャン・デュペーブの『ノストラダムス:未公刊書簡集』(1983年)で復刻された当時の手紙をそのまま紹介することは禁止されているので、自分がエッセンスを取り出して、他の伝記類の情報と...
  • 百詩篇第3巻42番
    百詩篇第3巻 42番 原文 L enfant1 naistra à deux dents2 à la gorge3 Pierres4 en Tuscie5 par pluie6 tomberont Peu7 d ans8 apres ne sera bled9, ne orge10, Pour11 saouler12 ceux qui de faim failliront13. 異文 (1) L enfant L Enfant 1668P 1672 (2) dents dent 1590SJ (3) à la gorge 1555 1840 en la gorge T.A.Eds. (sauf dans la gorge 1627) (4) Pierres Pierre 1590SJ 1649Ca 1650Le 1668, Purres 1...
  • ノストラダムス現象
     ノストラダムス現象は、ノストラダムスとその作品が影響を及ぼしてきた様々な事象のことである。  ノストラダムスは、『予言集』や翌年一年間を予言した『暦書』類などの形で様々な 「予言」 を残した。  彼の (主として暦書で展開した) 予言は同時代でも様々な反応を惹き起こし、とりわけ同時代においては批判者や中傷者、さらに便乗的な偽者や模倣者を生み出した。ノストラダムスの予言は死後も大事件のたびに便乗する者や政治的意図を持つ者たちが大きく採り上げ、現代に至るまで多くの便乗本や解釈書が刊行されてきた。  これらの原動力としては、当初は暦書が主体であったが、次第に『予言集』の影響が強くなっていった。その『予言集』は、18世紀末までに130種以上の版を重ねるという成功をおさめ、2022年現在では英語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、オランダ語、フィンランド語、スウェーデン語...
  • Predictions de Me Michel Nostradamus pour le siecle de l'an 1600
     『ラングドックのヴァンサン・オカーヌによりその年の初めに国王アンリ4世に献上された、1600年からの世紀に向けたミシェル・ノストラダムス師の予言』(Predictions de Me Michel Nostradamus Pour le siecle de l an 1600 Pntees au Roy Henri 4e au commencement de l Annee par Vincent Aucane de Languedoc.)は、フランス国立図書館に現存する予言書の手稿である。  17世紀初頭に書かれた手稿と考えられており、ここに収められた54篇の六行詩は、それから間もなくノストラダムス『予言集』に収録されるようになった六行詩集58篇の、より初期の特色を保持する手稿と見なされている。 所蔵先  フランス国立図書館に所蔵されている 『主に16世紀末から17世紀...
  • 百詩篇第4巻1番
    百詩篇第4巻 1番 原文 CELA1 du reste de sang non2 espandu Venise quiert3 secours estre donné Apres auoir bien4 long temps5 attendu. Cité liurée au premier corn sonné6. 異文 (1) CELA SEra 1672 (2) sang non son nom 1653 1665 (3) quiert quiers 1597, quier 1627 (4) bien rien 1557B (5) long temps long-temps 1627 1644 1668P, longtemps 1665, lon temps 1672 (6) corn sonné 1555 cornet s...
  • 六行詩11番
    六行詩集 11番* 原文 Durant le siecle1 on verra deux ruisseaux1 , Tout vn terroir2 inonder de leurs eaux3, Et submerger par ruisseaux4 fontaines5 Coups6 7 Monfrin8 Beccoyran9, ales10, Par le gardon11 bien souuant11 trauaillez, Six cens & quatre12 alez, trente moines13. 異文 (1) le siecle 1605sn 1628dR 1649Xa ce siecle 1600Mo 1611 1627Ma 1627Di 1644Hu, le Siecle 1672Ga (1 ) ruissea...
  • 詩百篇第5巻25番
    詩百篇第5巻 25番* 原文 Le prince1 Arabe Mars, Sol,2 Venus, Lyon, Regne d Eglise par mer3 succombera Deuers la Perse4 bien pres d vn million5, Bisance, Egipte6, ver.serp.7 inuadera. 異文 (1) prince 1557U 1557B 1568 1589PV 1590Ro 1649Ca 1650Le 1668A 1668P 1772Ri Prince T.A.Eds. (2) Sol, Sol. 1611B (3) mer Mer 1672Ga 1712Guy (4) Perse Persa 1605sn 1649Xa (5) million Million 1672Ga (6)...
  • ノストラダムスの2019年予言
    2018年予言―2019年予言―2020年予言  ノストラダムスの2019年予言は、いくつかのインターネットメディアで報じられている。しかし、毎年恒例の単なる与太話の域を超えるものではない。  なお、ノストラダムス本人の予言で2019年と明記された予言は存在しない。 報道の例 「【緊急】2019年ノストラダムスの予言を大公開! 移民押し寄せ日本滅亡、最高気温100度、地震連発、寿命は200歳に…!」(TOCANA, 2018年10月18日) "Nostradamus 2019 predictions World War 3, climate change and asteroid disaster - SHOCK"(Express, 2018年12月5日)  ほかにも英語圏を中心にいくらか見られるが、同工異曲なので省く。  いずれにして...
  • 詩百篇第7巻
    第1巻・第2巻・第3巻・第4巻・第5巻・第6巻・第7巻・第8巻・第9巻・第10巻・第11巻・第12巻  ミシェル・ノストラダムス師の予言集の詩百篇第7巻(百詩篇第7巻)は、本来は42篇の四行詩で構成されていた。現在確認できる範囲内では、1557年9月6日版予言集で初めて公刊された。  第8巻以降が本物である場合、第7巻が42番で途切れているのは不自然である。この点は、ミシェル・ショマラやブリューノ・プテ=ジラールが第8巻以降を偽作と判断する根拠にもなっている。  58篇の欠落は、そこに様々な偽作が追加される原因にもなった。補遺篇のうち、42番から44番までの番号を持つものは、いずれも17世紀になって追加されたものである。  72番以降の番号を持つ補遺篇は1561年頃の海賊版で初登場したものだが、本来は1561年向けの予兆詩である。  ノストラダムスの予兆詩...
  • 日本の関連書刊行年順
    ✴このページのうち、1973年から2018年までの項目は『昭和・平成オカルト研究読本』(サイゾー)所収のグラフ「ノストラダムス本の刊行点数」(p.125)の出典になっている。  以下に日本で刊行されたノストラダムス関連書を示す。何をもって「ノストラダムス本」と定義付けるかは人によってまちまちだが、ここではひとまず、「題名にノストラダムスやそれに関連する用語を含むか、少なくとも全体の1割程度がノストラダムスについて割かれている本」と定義しておく。付随的な定義は以下の通り。 厳密な1割には数ページ足りないといった程度ならば、収録している。1割に大きく足りなくても、コリン・ウィルソン『オカルト』のような大著の場合、一定以上の分量が割かれていれば含めている。 漫画本やライトノベルについては、「ノストラダムス」ないし関連用語が題名に使われている作品か、中心主題がノストラダムス関連である場...
  • 新型コロナウイルス
     2020年初頭から新型コロナウイルスSARS-CoV-2による感染症COVID-19の流行が拡大していく中で、ノストラダムスの予言を持ち出すオカルト系のメディアも散見されるようになった。  しかし、少なくとも日本では、以前の新型コロナウイルスによる SARS(サーズ、重症急性呼吸器症候群)(2002年~2003年)、 MERS(マーズ、中東呼吸器症候群)(2012年) のいずれの場合にも、「ノストラダムスがSARSを予言していた」とか「ノストラダムスがMERSを予言していた」とする定説化した解釈は登場しなかった。  だから当然、それらの流行を踏まえても、近未来にまた新たなコロナウイルスが流行するという解釈は見られなかった。  2020年になって新型コロナウイルスが…と言い出しているのは、あくまでもとってつけたような後付け解釈にすぎず、今後の動向を推測する...
  • ローラン・ヴィデル
     ローラン・ヴィデル(Laurens Videl, 生没年未詳)は、16世紀フランスの医師・占星術師。当時有名になっていた同業者のノストラダムスを批判した人物として知られている。 生涯  ローラン・ヴィデルは、1558年に『プロヴァンス州サロン・ド・クローのミシェル・ノストラダムスの誤謬・無知・煽動の告発』を出版している。また、1559年と1560年に占星術師クロード・ファブリと共同で暦書を出版したことも、ローヌ県立古文書館(未作成)に現存する特認記録から明らかになっている (*1)。しかし、これ以外の伝記的事実は全く不明である。  同時代の書誌学者ラ・クロワ・デュ・メーヌの書誌でも、ヴィデルはノストラダムスを批判する書を出した人物としか触れられていない。  19世紀のミショーの人名辞典では、ルイ・ヴィデル(Louis Videl)の項目に「ノストラダムスに反対する...
  • 『ミシェル・ノストラダムスの生涯と遺言』の伝記
     このページでは、匿名の著者による文献 『ミシェル・ノストラダムスの生涯と遺言』(1789年)の前半部分(伝記)の全訳を提供する予定である。完成時期未定。  以下に全訳を示す。節自体は原書のままだが、原書には節ごとの見出しも、節の中での段落分けも一切ない。見出しの作成および段落分けは、当「大事典」の判断で適宜行なった。  また、訳と注記を見比べやすいように、ひとつの節をa, b, c などで区切った場合がある。 第1節 はじめに  私がその生涯を記すミシェル・ノストラダーム (Michel Nostradame) は、その精神の優れた点を深く知りたいと考えた人々を大いに驚倒させた稀有なる人士の一人であった。それゆえに彼を占い師 (devin) とか予言者 (prophete) と呼ぶ人もいたし、魔術師 (magicien) と呼ぶ人々もいた。魔術師呼ばわりした人々は、高貴...
  • 詩百篇第1巻16番
    詩百篇第1巻 16番* 原文 Faulx a1 l estang2 ioinct3 vers le4 Sagitaire En5 son hault6 AVGE7 de l exaltation8, Peste, famine9, mort de main militaire10 Le siecle11 approche12 de renouation. 異文 (1) a 1555 à T.A.Eds. (sauf â 1716PRa) (2) l estang l estan 1557B, l estrang 1588-89, lestang 1590Ro, l Estang 1594JF 1605sn 1649Xa 1672Ga, l’estranger 1612Me, lE stang 1628dR (3) ioinct ioincte 1...
  • ノストラダムスの大予言III
     『ノストラダムスの大予言Ⅲ 1999年の破滅を決定する「最後の秘詩」』は、1981年2月に刊行された五島勉の著書。  『ノストラダムスの大予言』シリーズの第3巻にあたるが、初巻(1973年11月)と第2巻(1979年12月)が6年開いたのに対し、第2巻と第3巻は1年余りしか開いていない。 【画像】カバー表紙 構成  全8章の構成である。以下のコメントには批判的内容を多く含むため、客観性の確保のため、目次を引用してこの本の基本構成を示しておく。 まえがき―ノストラダムスの「最後の秘詩」とは? 1章 「血の汗」―大滅亡の予兆 2章 破滅の大予言「最後の秘詩」 3章 「ローマの滅亡」が、いま再現する 4章 人の心に潜む「破滅の法則」 5章 滅亡の日までの“タイム・テーブル” 6章 現代「ローマ帝国」の正体とは何か 7章 現代に蘇るユダヤの呪い 8章 日本は果...
  • カトリーヌ・ド・メディシスへの献辞 (1556年)
     ノストラダムスは『1557年向けの暦』において、王妃カトリーヌ・ド・メディシスにあてた献辞を掲げていた。 原文 A LA CHRISTIANISSIME ET SERENISSIME CATHERINE REINE DE FRANCE. MA Dame, en m’essayant a tout1 mon pouuoir de satisfaire au vouloir de vostre maiesté ; apres auoir paracheué la natiuité de monseigneur le Daulphin, me suis remis sur mon estude ordinaire pour supputer l’Almanach de l’Année M. D. LVII. qui est pour maintenant le Présent2...
  • 詩百篇集
     詩百篇集ないし百詩篇集(Les Centuries)は、『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』(以下『予言集』)の主要部分をなす四行詩集である。しばしば『予言集』そのものの通称としても用いられる。  日本では、百詩集、百篇詩集などと訳されることもある。  どれが正解ということはないのかもしれないが、「ある占星師の話」での渡辺一夫訳、『十六世紀フランス文学』(V.-L.ソーニエ)での二宮敬・山崎庸一郎・荒木昭太郎訳、『プレイヤード派の詩人たち』(Y.ベランジェ)および『ノストラダムス予言集』での高田勇・伊藤進訳、さらには22人の仏文学者が参加した『フランス文学小事典』などが、全て「詩百篇」を採用していることからすれば、学術的にはそれを実質的な「定訳」と見なしてよいと思われる。(もっとも、G. ミノワ『未来の歴史』の訳者、菅野賢治・平野隆文が「詩百編」としているように、若干の...
  • Michel Nostradamus: Life and Works
     『ミシェル・ノストラダムス 生涯と作品』(Michel Nostradamus Life and Works)は、エドガー・レオニのものと考えられる草稿。タイトル・ページに手書きで「1950」の数字がある。作成年を指すものと思われるが、この数字が事実かどうかを確かめる術は無い。 【画像】 タイトル・ページと一部の拡大。なお、青で隠してある場所には手書きの住所と思しき情報がある。60年以上前の住所を隠す意味があるかは疑問だが、公表を想定した個人情報だったのか不明のため、秘匿しておく。 概要  タイプライターで作成された1000ページを超える2巻本だが、途中で2分割して製本したという印象で、2巻目は固有のタイトルページを持たない。ページ番号は手書きで記入されており、最後のページは「1027」。  片面印刷の紙を見開きで製本している。つまり、見開きで文字情報が書か...
  • Propheties ou Revolution Merveilleuse des quatre saisons de l'an (1565)
     『予言あるいはその年の四季の驚異の転回』(Propheties ou Revolution Merveilleuse des quatre saisons de l an)は、1565年にリヨンのジャン・ジェラールによって出版されたミシェル・ド・ノストラダムス(ノストラダムス2世)の著書。 正式名 PROPHETIES OV REVOLVTION MERVEILLEVSE des quatre saisons de l anEt apparition des grands et tres-horribles signes, Comettes, Estoilles et Tremblement de terre qui pourront advenir depuis l an present jusqu en l an 1567 PAR M. DE NOSTRADAMUS A LYO...
  • 木星と土星の合
     木星と土星の合は、約20年ごとに起こる合であるが、天王星発見以前においては最も長い周期の合であったことから、古来重視され、特に大合(大会合)などと呼ばれる。  英語名のままグレート・コンジャンクション(great conjunction)と表記している文献もある(*1)。フランス語ではグランド・コンジョンクション(grande conjonction)で、後述するようにノストラダムスもそう表現していた。 概要  木星と土星の合は約20年(19.859年)ごとに起こる。  天王星が発見されるまでは最も遠い2天体であった木星と土星の動きは、長い周期で国家の運命などを見ようとする場合に重宝した。現在においても、占星術においては政変などと結び付けられて重視されている(*2)。  また、イエス誕生の時に現れたとされる、いわゆる「ベツレヘムの星」を、紀元前7年の大合と...
  • ブノワ・リゴー
     ブノワ・リゴー(Benoist Rigaud, ? - 1597年)は、16世紀リヨンの出版業者。 生涯  ミリベル(Miribel)の出身で、リヨンの古文書での最古の言及は1553年の「書籍商」(marchand libraire)としてのものである。彼の名義での出版物が確認できるのは1555年以降だが、1558年までは甥のジャン・ソグラン(Jean Saugrain)と共同で出版を行っていた。ソグランとの決裂の理由は信仰によるもので、プロテスタントに傾倒したソグランに対し、ブノワ・リゴーは一貫して王党派カトリックの立場を貫いた。  ソグランと決別した時期に近い1559年頃には、最初の妻であった印刷業者コルネイユ・ド・セットグランジュ(Corneille de Septgranges)の娘ペルネット(Pernette de Septgranges)と死別した。その後間も...
  • ティブルのシビュラ
     『ティブルのシビュラ』(Tiburtina Sibylla) は、伝説上のシビュラの一人であり、その人物に仮託された予言書の仮題でもある。ノストラダムスも『ミラビリス・リベル』を通じ、この予言書から少なからず影響を受けているとされている。  シビュラとは古代の巫女、女預言者のことであり、伝説上、10人いたとされるシビュラのうち、ティブル (現ティーヴォリ)にいたとされる。  彼女の予言をまとめたとされる書物は正式名を持たないので、「ティブルのシビュラの託宣(預言)」などと呼ばれることもある。ただし、キリスト教において新約外典などに分類される『シビュラの託宣』とは、まったく別の文書である。  もちろん、この名称は古代の権威ある巫女に仮託したものであって、真の著者を指すものではない。オリジナルは4世紀に成立したと考えられているが、真の著者がどのような人物なのかは特定されていない。...
  • @wiki全体から「この世紀のいずれかの年のための驚くべき予言」で調べる

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