用語集

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「用語集」で検索した結果

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  • 用語集
    ここではノストラダムスに関連する用語を扱う。 目次 予言詩の用語アルファベット順 日本語 数字 ノストラダムス関連書の用語 予言詩の用語  主にノストラダムスの詩百篇集や予兆詩集を読む上で必要になる用語の解説を行う。  用語の見出しを原語で立てるか訳語で立てるかの基準は、辞書に載っているかどうかと、訳語を見て理解できるかである。  例を挙げると、voquerという単語は現代フランス語辞典には載っていない。しかし、その意味「呼ぶ、祈る」は何も難しいものではない。こういう場合は原語で立てている。  逆に、例えば「トロイアの血」(sang troyen) は、それぞれの原語sangもtroyenも辞書に載っている。しかし、それが何の喩えとして使用されているのかは、背景の知識がないと理解できない。こういう場合に単に「トロイアの血」と訳したところで、訳と...
  • borneaux
    ...ール・ル・ペルチエの用語集でも、(トルネ=シャヴィニーへの言及はないが)この解釈が踏襲された(*8)。ル・ペルチエはもうひとつ、ラテン語の borinus から 「北の」 という可能性も示していた。  なお、竹本忠雄は、従来誰一人として解読できなかった borneaux について、古地図を元に Sept-Borneaux という地名と結びつけたのはヴライク・イオネスクが最初だと主張した(*9)。  しかし、それは、上記のように事実に反している。そして、竹本はル・ペルチエの『ミシェル・ド・ノートルダム神託集』を持っているどころか、それをテクストの底本としているとまで主張していたのだから(*10)、その巻末用語集を確認したことがないとは思えない。ゆえに、当然、ル・ペルチエの用語集にも出ていることは知っていたはずであろう。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタ...
  • Les Oracles de Michel de Nostredame, 1867
    ...(2)ノートルダムの用語集と、謎の名称を解くカギ。(3)主要な四行詩の歴史的講釈。 1854年にローマ教皇ピウス9世聖下から親書を賜った『世界の周期』のほか、『未知なる神』『聖書の天文学』などの著者であるアナトール・ル・ペルチエによる。 (第1巻 / 第2巻) パリ、アブキル通り40番地のリトグラフ印刷業者ル・ペルチエ 1867年 内容  第1部が解釈編、第2部が原文編、第3部が用語編となっており(上に掲げた表題では順番が異なっている)、第1部が第1巻に、第2部と第3部が第2巻に収められている。  第1巻では、第1部に先だって、まず現代フランス語訳したジャン=エメ・ド・シャヴィニーの伝記と、簡潔な予言集の書誌が収められている。  続いて第1部として解釈が展開され、ル・ペルチエが分類した27の歴史的テーマごとにまとめられている。  テーマのうち、25までが歴史的テーマで...
  • ジャン=ミシェル・ドヴォー
    ...式に綴り直し、簡略な用語集をつけた『ノストラダムスのジャム論』を出版した。 名前 コメント
  • Penelon
    ...ール・ル・ペルチエの用語集では Pelenon として紹介されており、Pologne (ポーランド)とされている。エドガー・レオニやミシェル・デュフレーヌはそれを踏襲した(*1)。 マリニー・ローズは、南仏の姓や地名にはラテン語の petra (石)を語源とする似た名前がいくつもあると指摘し、ペルネロン(Pernellon)、ピエールロング(Pierrelongue)、ペールロング(Peyrelongue)などではないかとした(*2)。 ピーター・ラメジャラーは、pour Penelon l aschera を pour peines l on laschera と読み替えた(*3)。当『大事典』ではこの読み方を暫定的に採用している。 登場箇所 百詩篇第10巻3番 名...
  • ノストラダムス予言の主題別索引
    ...的なものではない)。用語集 地名一覧 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • Le Traité des Confitures de Nostradamus (Deveau, 2006)
    ...語近くの意味を記した用語集が収録されている。 名前 コメント
  • ver.serp.
    ...ノー=プランスの巻末用語集やマリニー・ローズの用語事典には、この語の解説は載っていない。 登場箇所 詩百篇第5巻25番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • The Nostradamus Encyclopedia
    ...る。また、用語索引と用語集が併録されている。 コメント  信奉者時代のラメジャラーの著書であり、予言解釈部分をそのまま受容することはできない。また、古版本の書誌に関しても情報が錯綜しており、不適切な点が少なからずある。  しかし、そうした点を差し引いても、歴史的背景なども含む基礎情報をあらかた網羅しているという点で、非常に有益な文献であることは論を俟たない。  予言の原文も、初版収録分については初版、1557年に出版されていた分については1557年11月3日版、現存最古が1568年のものについては1568年版、補遺篇や予兆詩集などは基本的に1605年版を採用するなど、オリジナルに遡ろうとする原文編纂姿勢がとられている点は、十分に評価されてよいだろう。  現在ではそれらの底本の権威が揺らいでいるもの事実である。ラメジャラーが採用した1555年版はアルビの...
  • Les Vraies Centuries et Prophéties de Michel Nostradamus (Reynaud-Plense)
    ...ている。  最後に用語集が掲載されている。これもル・ペルチエのものを踏襲している部分がかなりあるが、マックス・ド・フォンブリュヌ(未作成)らの解釈を基にして差し替えている項目もある。  本編の後に、サロン=ド=プロヴァンスや周辺の町の名所案内(広告)が載せられている。  ジャン=ポール・ラロッシュ(未作成)の紹介によれば、1939年版はペーパーバックで表紙はオレンジ色だという。伝記、予言詩、用語集などの構成は1940年版と同じようだが、写真・図版の類への言及が全くない。 コメント  題名には複数の版への言及があるが、オリジナルに当たったかは不明である。  レノー=プランスは明言していないが、一部の内容から言って彼がアナトール・ル・ペルチエの『ミシェル・ド・ノートルダム神託集』を参照していたことは間違いなく、その『神託集』では、1558年リヨン版(実際には1...
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    ...雑貨一覧 その他 用語集 関連地名一覧 出典・参考文献 今日は何の日 リンク集 最近更新した50件 総アクセス数: - 今日のアクセス数: - 昨日のアクセス数: - 超能力事件クロニクル 昭和・平成オカルト研究読本 検証 予言はどこまで当たるのか 放送大学文化科学研究 第3巻 @wikiご利用ガイド ここを編集 (管理者のみ)
  • ノストラダムス予言全書
    ...言解釈、予言の原文、用語集など、『予言集』原典とその解釈のための要素が多く収録されている。 コメント  特筆すべきは予言の原文がそのまま収録されていることである(六行詩45番は1行目が脱落しているが、これは原書の時点で見られる誤植で、日本語版の落ち度ではない)。  その代わりに日本語訳が収録されていないが、従来、『ノストラダムス大予言原典・諸世紀』の不正確な原文しか見ることができなかった日本人読者にとっては、比較的信頼性が高い原文(1997年時点では最良の原文とすら言えた)をまとめて見られる貴重な機会を得られた意義の方が、遙かに大きいはずであろう。  第一序文(セザールへの手紙)、予兆詩集、六行詩集に至っては、日本で原文が紹介されたのはこれが初めてのことであった(数篇程度の断片的な紹介を除く)。訳者たちの大英断は高く評価されてしかるべきだろう。  すでに現在の原文研究は...
  • 超能力事件クロニクル
    ...。 巻末付録「超能力用語集」「超能力事件年表」を収録 ノストラダムス関連  1970年代日本のブームに関連し、第3章に「ノストラダムス」の項目が収録されている。担当執筆者は山津寿丸。  ノストラダムスの生涯を簡単にたどりつつ、予知能力を発揮したとされるエピソード(シクストゥス5世との出会い等)や遠隔透視能力を発揮したとされるエピソード(迷い犬を発見した話)など、超能力的エピソードについての検証を加えている。  なお、それらの調査には、当「大事典」の記事執筆後に行なった検証を加えているものが含まれる。それらの情報は、いずれ当「大事典」の記事にも反映させる予定だが、当面は本書をご参照いただければ幸いである。  本書の他いくつかの項目にも、ノストラダムスに言及したものがある。 反響等  文春オンラインにて、いくつかの項目が紹介された。 「あれ、何か取りまし...
  • 詩百篇第9巻16番
    ...釈していなかったが、用語集の中で、カステルフランコをロンバルディア=ヴェネツィア王国の都市と注記していた(*4)。  このように1930年代まではほとんど注目されてこなかった詩だが、スペインでフランシスコ・フランコ(Francisco Franco)が頭角を現すようになると、信奉者たちはフランコの出現を見事に言い当てたものだと解釈するようになった。  たとえば、1943年にアンドレ・ラモンは近未来の予言として、フランコが枢軸国側で参戦し、ビスケー湾の人々が枢軸国側の利用を拒否することを予言していると解釈していた(*5)。  戦後になると実際の史実を踏まえて整合化が図られるようになったが、その解釈を採る論者は、3行目の解釈によって大きく2つに分けることができる。  1つはスチュワート・ロッブや、それを踏まえた五島勉、フェニックス・ノアのように、Ribiere ...
  • 詩百篇第9巻74番
    ...し、ル・ペルチエは、用語集で Fertsod に触れたときに、アンリ・トルネ=シャヴィニーが「豊かなソドム」と読んだ上でパリに結び付けたと紹介していたので、トルネ=シャヴィニーは何か解釈をしていたのだろう。  ヘンリー・C・ロバーツは、占いに関する著書が広く知られている紀元前100年頃の著述家、アルテミドルス(Artemidorus)に敬意を捧げた詩とした(*4)。なお、ロバーツの日本語版では、『コンテンポラリー』という夢解釈の本があることになっているが、誤訳である(ロバーツは、アルテミドルスがノストラダムスの精神的な同時代人 spiritual “contemporary” であり、その著書の中では夢解釈に関するものが現存していると述べているに過ぎない)。  セルジュ・ユタンは、フランス革命期に反革命暴動を起こして大弾圧を受けたリヨンと解釈した(*5)。  ...
  • 百詩篇第6巻5番
    ...った(ル・ペルチエは用語集の中で Samarobryn をサマロブリウァとしている)。  マックス・ド・フォンブリュヌ(未作成)(1939年)は、1999年までの情景のひとつとして、ノール地方に長雨や飢饉があり、アミアンの周囲100リューが無政府状態になることと解釈していた(*3)。  アンドレ・ラモン(1943年)は Samarobryn を「密集した人々」(a conglomerate people)と解釈した上で、終末には北極圏にも大きな変化が訪れることだとした(*4)。  エリカ・チータムは、Samarobryn をロシアの宇宙ステーションを意味する言葉であるとともに、エイズの治療薬スラミン(suramin)とリバヴィリン(ribavirin)に似ているとした(*5)。  五島勉は、Samarobryn を並び替えると英語のサブマリン(潜水艦)...
  • 詩百篇第10巻85番
    ...なみにル・ペルチエは用語集で語釈をしているだけで、この詩の解釈はしなかった)らの見解を「当てずっぽう」として退ける一方、どういう根拠で「三プラス半分」としうるのかについて、説明をしておらず、イオネスクの名前にも一言も触れていない。 同時代的な視点  ロジェ・プレヴォは、キケローの『ミロー弁護』をモデルと見なした(*14)。  『ミロー弁護』は、「キケローの法廷弁論の中でも古来名作の誉れ高い一篇であるが、実際に行われた演説の原稿ないし筆録ではない」(*15)。  ティトゥス・アントニウス・ミロー(生年未詳 - 紀元前48年没)は、紀元前52年にプブリウス・クローディウス・プルケルを殺害した罪で訴追され、有罪の見通しとなったことから、自発的にマッシリア(現マルセイユ)へと亡命した。  キケローは、そのミローが訴追された法廷で弁護を買って出たものの、クローディウス派の激しい罵...
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    ...釈などの情報提供 用語集予言に登場する中期フランス語、ラテン語、造語と思われる謎語などの注釈 予言に登場する専門用語の解説 関連書に登場する用語の解説 書誌 ノストラダムス自身の作品のリストと解説主著である『予言集』については、古版本および近現代の復刻・翻訳などの網羅 暦書についての網羅 過去に様々な国で出版された関連書籍(解釈書、小説など)のリストと各書籍の解説 地名事典ノストラダムスの生涯に関わりのある地名 予言に登場する地名  記事には画像をできるだけ多く取り入れるようにしていますが、クリックできる画像は Amazon の該当商品ページにリンクしています。  一部は年齢制限のあるページへのリンクを含んでいることと併せ、予めご承知おきください。 このサイトの方向性  サイト管理者(sumaru)はノストラダムスの予言が「的中」しているとする見解には強く否定...
  • effort
     effort は、現代フランス語では「努力」の意味。機械工学の用語では「応力」「耐久力」、経済用語では「支出」、医学用語では「ヘルニア」の意味。  中期フランス語では「力」(force, énergie)、「勇気、勇敢さ」(Bravoure, Vaillance)、「大変な有力者」(Très puissant)、「重み、重圧」(poids, force)、「軍隊、軍事力」(armée, puissance armée)などの意味(*1)。  ピエール・ブランダムールはエドモン・ユゲの辞書からとして、「暴力」(violence)、「損害」(dommage)も挙げている(*2)。 登場箇所 第2巻52番 第2巻68番(未作成) 第8巻15番 第9巻89番 第10巻24番(未作成) 予兆詩第24番(旧22番) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツー...
  • マリニー・ローズ
     マリニー・ローズ(Marynie Rose, 1913年1月2日- )は、音楽教師、文学者、言語学者。  リヨンの国立高等音楽院を首席で卒業した音楽教師で、ながらく音楽教育・創作活動などに身を置いた後、リヨン第三大学にて、1980年に現代文学で修士号(La vie du peuple dans l oeuvre de la Comtesse de Ségur, L Hermès, 2002)、1988年に言語学(*1)で博士号を取得した。 ノストラダムス関連  博士論文「ノストラダムスの予言的著作群」(Les écrits prophétiques de Nostradamus(未作成))は、1998年リヨンで公刊され、抜粋版が2002年に全3巻で出版された。その第3巻は博士論文の付録だった用語辞典で、過去に出版されたノストラダムスの用語辞典(著書の中の付録も含む)の中ではもっ...
  • congé
     congé は現代フランス語では主に「休暇」の意味。中期フランス語では「許可」(permission, autrisation)の意味で、軍隊用語としては「外出許可」の意味があった(*1)。 登場箇所 百詩篇第8巻82番(未作成) 予兆詩第51番(旧47番) 名前 コメント
  • topique
     現代フランス語の topique は、男性名詞としては「常套句」「論点」などの意味で、女性名詞としては哲学用語の「前提論」などの意味である。  中期フランス語では、argument(論拠、要旨)、lieu commun(かわりばえのしない考え、陳腐な話題)などの意味(*1)。 名前 コメント
  • interim
     interim はラテン語からそのまま流入した語で、現代フランス語では一般に「代理者」「代理期間」などの意味。  キリスト教用語としては「仮信条協定」で、その場合、教会会議で正式に決まる前の信仰上の暫定的な取り決めのことを指す(*1)。  エミール・リトレの辞書などでは、1548年のアウクスブルクの仮信条協定について触れられている(*2)。 登場箇所 予兆詩第51番(旧47番) 名前 コメント
  • pernicie
     アナトール・ル・ペルチエはラテン語の pernicies(破滅、破壊)と理解した。この読み方は、エドガー・レオニやベルナール・シュヴィニャールも支持している(*1)。  マリニー・ローズは、この単語は pernisiocité(有害性、危険性)と同じとして、16世紀には医学用語として用いられていたとする。つまり、健康を害するような危険性を意味しているということである(*2)。 登場箇所 予兆詩第63番(旧58番) 名前 コメント
  • consort
     consort は、現代フランス語では法律用語として「利害関係共有者」、一般の名詞・形容詞として「君主の配偶者(の)」という意味である(名詞の場合は男女同形)(*1)。語源的には「運命を共にする者」の意味で、中期フランス語ではその意味のほか、「共犯者」「配偶者」の意味もあった(*2)。 登場箇所 詩百篇第9巻77番 関連項目 consorte ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • fuste
     fuste は中期フランス語で、「大木」、「大梁」(poutre)、「櫂と帆を備えた細長い船」などの意味(*1)。ノストラダムス用語としては、もっぱら軽量船などの意味で用いられていたらしく、ピエール・ブランダムール、ベルナール・シュヴィニャール、マリニー・ローズらはいずれもその意味でしか注記していない。 登場箇所 詩百篇第1巻28番 詩百篇第2巻81番 詩百篇第7巻26番 詩百篇第8巻21番 予兆詩第20番(旧18番) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • clade
     clade は現代フランス語では生物学用語のクレード(単系統群)を意味するが、その用法の出現は20世紀半ばのことなので(*1)、当然ノストラダムスの時代にはそんな単語はなかった。  古語辞典の類にも一切載っていないが(*2)、ラテン語の clades (損害、災禍) をフランス語に持ち込んだものと見なされている。これはアナトール・ル・ペルチエ(1867年)の指摘以来、実証主義的な論者たちの間でも異論がない。 登場箇所 百詩篇第4巻5番  ほかに暦書の散文にも登場例がある(*3)。また、フランス革命期の偽の百詩篇にも使用している詩篇がある。 名前 ...
  • Falcigere
     Falcigere はラテン語 falciger のフランス語化で、ピエール・ブランダムールによれば、falciger は falcifer と同じ意味であるという(*1)。falcifer は「大鎌を持つ者」の意味である。研究社の『羅和辞典』には、falci-fer は確かに載っている。  ノストラダムス用語としては、サトゥルヌスの隠喩に使われている。この読み方は、ジャン=エメ・ド・シャヴィニー(1594年)の時点で採用されており、以来、実証的な論者も含めて特に異論はない。 登場箇所 百詩篇第1巻54番(未作成) 予兆詩第66番(旧59番) 名前 ...
  • Seline
     現代フランス語の séline は、『新仏和中辞典』やエミール・リトレの辞書に拠れば、爪半月(爪の付け根にある半月形の白い部分)にできる白斑の意味らしい(*1)。ただし、この単語は『ロワイヤル仏和中辞典』『仏和大辞典』などには載っていない。  ノストラダムス用語としては Selin の関連語として、「月」ないし「セリム」(オスマン帝国の皇帝セリム1世)の意味に受け止められるのが普通である。詳しくはSelin参照。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • フランソワ・バルボトー
    フランソワ・バルボトー(François Barboteau, 1660年没)は、アミアン大聖堂の聖職者。 経歴  この人物についての情報は乏しい。19世紀の歴史家ヴィクトル・アドヴィエルは、分かっていることがほとんどないとしつつも、「パリ出身で、1602年6月3日にアミアン大聖堂の司教座聖堂参事会員、1636年に聖歌隊長(chantre)、1642年に司教座聖堂参事会首席(prévôt)に任命され、1660年11月23日に亡くなるまでその高い地位を維持し、アミアン大聖堂に葬られた。そのほか、デール神父 (Le père Daire) が、参事会員バルボトーはパリの神学部の教会法学位論文受験者(bachelier)だったと述べている」(*1)とし、墓碑を引用している。  ブリュッセル大聖堂の司教座聖堂参事会員プネの手紙(1694年)によると、バルボトーの甥であるマクロン(M...
  • cultre
     cultre は現代語にないだけでなく、DFE, DMF, LAF などにもない単語。  同時代のジャン=エメ・ド・シャヴィニーは couteau (小刀、ナイフ) と理解しており、17世紀以降の諸論者もそれを踏襲している。語学的根拠を最初に与えたのはアナトール・ル・ペルチエで、ロマン語で couteau の意味とした。エドガー・レオニはラテン語の culter に由来するとしたが、いずれにせよ、現代の実証的な諸論者たちも couteau と同一視している。 登場箇所 詩百篇第9巻36番 関連用語 coultre ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • alegre
     alegre は allegre(現 allègre)と同じと考えられている(*1)。中期フランス語の allegre は「快活な」(réjoui)、「活発な」(vif)、「容易な」(facile)、「敏捷な」(leste)などの意味であった(*2)。  alegro も同じ意味と見なされている。韻を整えるために語尾を修正したか、イタリア語の allegro を流用したかのどちらかであろう。「快速調」を意味する音楽用語としてなら、現代フランス語でも allégro は使う(*3)。 登場箇所 alegro 百詩篇第5巻27番 alegre 百詩篇第10巻38番(未作成) 予兆詩第84番(旧74番) 予兆詩第114番(旧104番) 名前 ...
  • polemars
     polemars はいくつかの意味が指摘されている語。  詩百篇第2巻48番にのみ登場し、古語辞典などにぴったり一致する語は見当たらないものの、文脈からすると「紐」や「綱」の意味に理解するのが最も自然だと思われる。 「荷造り紐」  ピエール・ブランダムールは中期フランス語の poulemart と同じと見なし、「荷造り用の紐」と解釈した。  poulemart なら DLFSやDALF にも載っており、「太い糸、細い紐」(gros fil, petite ficelle)、「武器の一種」(sorte d arme)とある(*1)。  高田勇・伊藤進、ロジェ・プレヴォ、ピーター・ラメジャラーも荷造り紐とする読み方を支持している。  なお、DLFSやDALFでは、poulemartがラブレーの『ガルガンチュア』第2章(有名な謎歌の章)と『パンタグリュエル』(...
  • survenir
     survenir は現代フランス語では「不意に来る」の意味で、survenir à は法律用語で「後に続く、加わる」の意味。  DMFでは「不意に来る」のほか、「日が暮れる」の意味があり、survenir a/de ~ の形で「~を助けに来る」という成句が載っている(*1)。  DFE では「偶発する、突発する」の意味のほかに、特に前置詞を取らずに「助ける、救う」(relieue, helpe, succour)の意味が載っている。  DALF では「助けに来る」(subvenir, venir au secours)の意味とされている。 登場箇所 詩百篇第3巻5番 詩百篇第3巻28番 詩百篇第6巻26番 詩百篇第6巻86番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • Castulon
     Castulon はいくつかの読み方があるが、エドガー・レオニはラテン語の Castulo のフランス語化とした。カストゥロ(Castulo)とは古代ローマ時代のスペイン(ヒスパニア・タラコネンシス)の代表的な都市のひとつであった(*1)。  ピエール・ブランダムール、ブリューノ・プテ=ジラール、ピーター・ラメジャラーは特に語源的説明などを加えずにカスティーリャ(Castilla)とした(*2)。  いずれを採るにしても、スペインの隠喩として用いられている可能性が高いといえるだろう。 登場箇所 百詩篇第1巻31番 百詩篇第1巻93番(未作成) 関連用語 Sault Castullon コメントらん 以下のコメント欄はコメントの著作権および削除基準を了解の上でご使用ください。 カスティーリャであると同時に、Consulat 執政政府のアナグラム。 -- とある...
  • Raviere
     現代フランス語の ravière は「カブ畑」の意味で、中期フランス語の raviere も同じ意味だった(*1)。五島勉は raviere がカブや大根の一種としていたが(*2)、カブ自体は rave で ravier (カブなどの前菜を載せる皿)や raviere (カブ畑)はその派生形である。  古フランス語の raviere は「激烈、性急」(impétuosité)の意味だった(*3)。  ジャン=ポール・クレベールは、リトレの辞書に海事用語として掲載されている Ravier (風の方を向くように出来ている船)と関連付けている(*4)。  固有名詞として近いのはヨンヌ県のラヴィエール(Ravières)だが、文脈には当てはまらないだろう。 登場箇所 詩百篇第9巻43番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に...
  • Saturnin
     Saturnin は現代フランス語では「鉛毒の」などの意味。  古フランス語では「悲しい、陰気な」、中期フランス語では「憂鬱質の」(mélancolique)の意味があった(*1)。  しかし、ノストラダムス用語としては、それらよりも次の2種類の意味で使われることが多かったと推測されている。 サトゥルヌス主義者 トゥールーズの聖サトゥルニヌス大聖堂(サン=サチュルナン大聖堂、サン=セルナン大聖堂)  これらはエドガー・レオニ、ピエール・ブランダムール、マリニー・ローズ、ピーター・ラメジャラー、ジャン=ポール・クレベールらから支持されている(*2)。 登場箇所 詩百篇第5巻24番(未作成) 詩百篇第6巻17番 詩百篇第8巻29番 詩百篇第8巻40番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • パンノニア
     パンノニア (Pannonia) は古代ローマ時代の地名。現在のハンガリー周辺に当たるヨーロッパ中央部を指していた。  現在でもハンガリー、クロアチア、ルーマニアなどにまたがるハンガリー盆地の別名パンノニア盆地 (Pannonian Basin) などにその名が残る(*1)。 ノストラダムス関連  『予言集』でのパンノニアやそこの住人についての言及は、かなり語形にばらつきがある。現在のフランス語ではパンノニアのことは Pannonie、その形容詞形(または住人などを指す名詞)は Pannonien である。 Pannonie第9巻90番 Pannoniques第3巻58番 Pannonois第5巻47番(未作成) Pannone第10巻61番  関連用語としてPannonも参照。 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管...
  • Dictionnaire Nostradamus
     『ノストラダムス辞典』(Dictionnaire Nostradamus)は、ミシェル・デュフレーヌが1989年にケベックのJCLから出版した著書。 【画像】 表紙 正式名 Dictionnaire Nostradamus définitions, fréquence et contextes des six mille mots contenus dans les centuries (édition 1605) de Nostradamus 内容  エリザベート・ベルクールの著書であるNostradamus trahi に収録された1605年版と称する原文を基に、そこに出てきた単語を網羅する形で編まれた用語辞典である。フランス語辞典、古語辞典、羅仏辞典、プロヴァンス語辞典などに基づいて語義を説明しており、造語と思われる語などはアナトール・ル・ペルチエ...
  • tempiera
     tempiera は百詩篇第10巻66番に一度だけ登場する動詞。活用形からすると原形は tempier などであろうと考えられるが、フランス語ではこのような単語は見当たらない。そこで、論者によって様々な読みが提示されている。 アナトール・ル・ペルチエは temptera と読み、ラテン語 temperare から「鎮める、抑制する」の意味とした(*1)。エドガー・レオニが支持した(*2)。 マリニー・ローズは、ラテン語の temperium に由来する語で、「嵐を起こされる」の意味とした。また、プロヴァンス語には「(農業用語で、雨などが降った後の)濡れた地面」 を意味する tempié という語があることも指摘した(*3)。 ピーター・ラメジャラーはtemplera (ぴんと張る)の誤植と見なし、rack (緊張させる、苦しめる)と英訳した(*4)。 ジャン=ポール・クレベールは s...
  • insulte
     insult, insulteは、中期フランス語ではどちらも通用していた。  現代フランス語での insulte は一般に「恥辱」「侮辱」などの意味。ただし、現代の辞書にも軍事用語として「襲撃、急襲」の意味を載せているものがあるように (*1)、中期フランス語ではそういう意味でも使われた。  DMFでは「暴動、反乱」(soulèvement, sédition)、「攻撃」(attaque)、「言葉ないし行動によって侮辱する攻撃」(Offense outrageante en paroles ou en actes)とある(*2)。 登場箇所 insult 詩百篇第2巻1番 詩百篇第11巻91番 予兆詩第28番(旧25番) 予兆詩第67番(旧60番) 予兆詩第135番(旧125番) insulte 詩百篇第2巻40番(未作成) 詩百篇第2巻100番(未作成) 詩...
  • アクィロ
     アクィロ(Aquilo)はローマ神話の北風の神。フランス語ではアキロン(Aquilon)。ギリシア神話のボレアスに対応する。  ラテン語の一般名詞の aquilo は「北風」「嵐」「北」の意味を持つ(*1)。フランス語でも aquilon は「北」「北風」などの意味を持つ。ただし、中期フランス語では「北風」のほか、「北西の風」の意味にも使われた(*2)。  中世から近世にかけての地図では、方位を指す図像として、各方位から風を吹き付ける子供が描かれていた。その中では、セプテントリオが北、アクィロが北北東を指していた(*3)。 登場箇所 詩百篇第2巻68番(未作成) 詩百篇第2巻91番 詩百篇第8巻15番 詩百篇第9巻99番 詩百篇第10巻69番(未作成) 詩百篇第10巻86番 予兆詩第7番(旧8番) 予兆詩第29番(旧26番) 予兆詩第38番(旧34番) 関連用語 ...
  • pompe
     pompe は現代語では (1)「(儀礼などの)盛大さ、荘厳さ」、あるいは複数形でキリスト教用語として「(俗世の)虚栄」などの意味 (2)水を吸い出すポンプの意味 (3)プロヴァンス地方でクリスマスイヴに食べる菓子パンの意味 の3つの語がある(*1)。  中期フランス語では (1)「飾り、豪奢な装身具」(ornement, parure riche et somptueuse)、「(入市式についての)盛大さ」(apparat solennel)、「豪華さ」(faste, somptuosité)、宗教語としての「偽りの威光、現世の虚栄」(faux prestiges, vanités de ce monde)の意味 (2)「馬の装具」(parure de cheval)、「玉房」(pompon)、「馬の膝当て」(genouillère de cheval)、「円形の菓子...
  • トロイアの血
     「トロイアの血」(sang Troyen)は、百詩篇の中に何度か出てくる用語。  ノストラダムスはこの語を伝説的な起源に基づいて、フランス人の意味でしばしば用いていたようである。実際、ノストラダムスは『1565年向けの暦』に収めた国王への献辞の中で、「陛下の古きトロイアの先祖たち」(voz antiq ancestres Troyens)という言葉を使っている(*1)。  ルネサンス期にはこの起源は広く受け入れられており、ピエール・ド・ロンサール(未作成)の『フランシアード』などにも見られるようである(*2)。  ただし、ピエール・ブランダムールは、文脈によってはトロイアの英雄アエネアスの血を引いていたとされる古代ローマ人を意味している可能性もあるとしている(*3)。 登場箇所 詩百篇第1巻19番(未作成) 詩百篇第2巻61番 詩百篇第5巻74番 詩百篇第5巻87番(未...
  • Les Prophéties (Mille et une nuits)
     『ノストラダムス 「予言集」』(Nostradamus, Les Prophéties) は、フランスの千夜一夜出版 (Editions Mille et une nuits) から1998年に刊行された。この出版社はラ・プチット・コレクションとして、ポケットサイズで古典的な作家らの代表作を刊行しており、これはその211番目に当たる。ちなみに、212番以下はゴッホ、ラディゲ、ドストエフスキー、魯迅と続く。 内容  ノストラダムスの『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』に含まれる百詩篇のうち、初版に収められていた353篇が掲載されている。綴り字は現代の正書法に従って修正されており、それぞれのページの下部にはいくらかの語注が添えられている。語注の内容では、信奉者的解釈がいくらか紹介されている。  巻末にジェローム・ヴェラン (Jérôme Vérain) という人物による後書...
  • ヒエラルキア
     ヒエラルキア (Hierarchia) はラテン語の単語。英語式にはハイアラーキ (hierarchy)、フランス語式にはイエラルシー (Hiérarchie)、ドイツ語ではヒエラルヒー (Hierarchie)で、日本語では慣例的にヒエラルキーとも呼ばれる。  現在では「階級制」「階層制」などを示す一般的な名詞であり、社会科学においてピラミッド型の権力構造を指す時には「階統制」と訳される(*1)。  しかし、ラテン語の本来の意味は「神聖なものの統治」を意味し、5世紀頃の著作と見なされるディオニュシオス偽書における「天上の位階」「地上の位階」についての使用例が初期のものとして挙げられるという。ローマ・カトリック教会においては、叙階や統治権の位階を指す用語として使われる(*2)。 登場箇所  ノストラダムス『予言集』では以下の登場例がある。 hierarchie ...
  • Selin
     Selin は現代フランス語式に読めば「スラン」。綴り字記号を補えば「セラン」(sélin)で、フランス語の一般名詞としては「はまぜり(浜芹)」の意味。  しかし、ノストラダムスの用語としては、月の女神セレネ(Sélènê)の派生語、つまりはギリシャ語に由来する「月」の関連語とされることが多い。名詞的に捉える場合(エドガー・レオニなど)と形容詞的に捉える場合(ベルナール・シュヴィニャール)があり、後者の場合、女性形Selineに対応する男性形とされる。  フランス王アンリ2世はディアーヌ・ド・ポワチエを溺愛し、彼女の名前ディアーヌ(月の女神)に因んだものか、自分の紋章にも三日月の意匠を取りいれていた。このことから、エドガー・レオニ、ピエール・ブランダムール、ロジェ・プレヴォらは、特に「偉大なスラン」(le grand Selin)や「シラン・スラン」(Chyren Sel...
  • Recloing
     Recloing は百詩篇第10巻84番に一度だけ登場する。現代フランス語辞典はもとより古語辞典の類にも見られない単語である。あえて古語で近い綴りを挙げるなら recloire (囲い込む、閉じ込める) だが(*1)、文脈に沿っているかは疑問である。  以下の可能性が指摘されている。 ラテン語 recollectus からで、「再び捕われること」の意味。アナトール・ル・ペルチエが主張した(*2)。 ラテン語 recolligo からで「回復する」「和解する」などの意味。エドガー・レオニが一案として提示した(*3)。ピーター・ラメジャラーは2003年の時点では採用していなかったが、2010年には reconciliation と英訳しており、事実上この読み方を採用している(*4)。 ラメジャラーは2003年の時点では rejoint の誤記などと理解し、reunion (再会、...
  • Morisque
     Morisque は「モール人の」の意味。現代フランス語では、Morisque と Moresque の2通りの綴り方がある。モール人(More)は北アフリカの民族名で、モーリタニアの語源になった。  ピエール・ブランダムールはユゲの辞書に基づく語釈として「トルコの」(turque)という意味も挙げている。これは明らかに本来の意味から拡大されたものだが、ノストラダムス自身の用例として「モール人の、つまりはムハンマドの一派」(la secte Morisque, ou Mahumetique)という表現も確認されており(『1565年向けの暦』)、彼がイスラム教徒の意味でも使っていたことが窺える(*1)。  詩百篇第3巻95番の la loy Moricque については、信奉者たちの間では「(トマス・)モアの法」と読み、モア(More)の主著『ユートピア』で提示された共産主...
  • メソポタミア
     メソポタミア (Mesopotamia) はギリシア語に由来する言葉で、「2つの川の間の地」 を意味する。世界史用語としてはもっぱらティグリス川とユーフラテス川の間の地域 (現在のイラクにほぼ対応する) を指す。フランス式にはメゾポタミ (Mésopotamie) という。  メソポタミアについて、ノストラダムス自身は暦書においてこう述べている。  「ローヌ川とデュランス川に近い我らがメソポタミア」(Nostre Mesopotamie proche du Rhosne de la Durance)(散文予兆集成第1巻407番)(*1)  ローヌ川とデュランス川の間にある都市はアヴィニョンである。  ただ、ノストラダムスの予言に出てくる「2つの川の間」には、リヨンを想定しているらしき記述も散見される(詩百篇第2巻35番、第2巻97番)。  また...
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