詩百篇第1巻76番

ノストラダムス wiki : ノストラダムスの大事典内検索 / 「詩百篇第1巻76番」で検索した結果

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  • 詩百篇第1巻76番
    詩百篇第1巻 76番* 原文 D vn nom farouche tel proferé2 sera3, Que les troys seurs4 auront fato5 le nom Puis6 grand peuple par langue7 faict duira8 Plus9 que nul autre aura bruit renom. 異文 (1) tel le 1667Wi 1668P (2) proferé propheté 1612Me (3) sera seras 1665Ba (4) seurs soeurs 1610Po 1644Hu 1649Ca 1650Ri 1650Le 1653AB 1665Ba 1667Wi 1668, Soeurs 1672Ga (5) fato faict 1612Me, F...
  • 詩百篇第1巻70番
    詩百篇第1巻 70番* 原文 Pluie, faim, guerre1 en Perse2 non cessée La foy trop grande3 trahira le monarque4, Par la5 finie en Gaule commencée Secret6 augure pour à vng7 estre parque8. 異文 (1) faim, guerre Faim, Guerre 1672Ga (2) Perse Parse 1605sn 1649Xa, perse 1589PV 1627Di (3) grande grand 1557U 1557B 1568 1589Rg 1589Me 1590Ro 1591BR 1597Br 1606PR 1607PR 1610Po 1611B 1612Me 1716PR 1772...
  • 詩百篇第11巻
    第1巻・第2巻・第3巻・第4巻・第5巻・第6巻・第7巻・第8巻・第9巻・第10巻・第11巻・第12巻  ミシェル・ノストラダムス師の予言集の詩百篇第11巻(百詩篇第11巻)は、2篇の四行詩しか現存していない。それ自体がノストラダムスの生存中はおろか、死後2年目の最初の完全版にすら収録されておらず、正編と認められていない。  最初に公表したのはジャン=エメ・ド・シャヴィニーで、1594年のことだったが、本当にノストラダムスが書いたかどうか自体が疑わしく、第11巻と第12巻は正当性が全くない。最初に紹介したシャヴィニーはノストラダムスの詩篇の偽造を行ったことがあると疑われており(予兆詩旧2番参照)、第11巻と第12巻についても同様に偽造された疑いをかけてしかるべきであろう。  仮に本物だとしても、シャヴィニーは解釈の際にかなりの改変を加えることが度々あったので、これらの...
  • 的中例として有名な予言
    ...れるだろう・・・」 詩百篇第1巻76番「その者はある野蛮な名前で呼ばれ・・・偉大な人々を言葉と行為で導くだろう・・・」 詩百篇第2巻11番「ハヤブサの跡取りが成り上がるだろう・・・その荒々しい栄光を誰もが恐れるだろう・・・」 詩百篇第4巻54番「フランス王がかつて名乗ったことのない名前・・・」 詩百篇第7巻13番「・・・短髪が・・・十四年間暴君として君臨する」 詩百篇第8巻1番「ポー、ネー、ロロンは血よりも火であろう・・・」 詩百篇第8巻57番「その者は単なる兵士から皇帝へと出世する・・・」 セオフィラスの異本「非常に偉大で恐ろしい皇帝・・・(人々は)彼をナポリと呼ぶ・・・」 ナポレオン法典(1800年 - 1804年)詩百篇第5巻79番「・・・偉大な立法者の到来によって・・・(彼と)競える者は地上に一人も生まれないだろう」 イタリアの衛星国化(1797年 - 1814年)と、前後...
  • 詩百篇第1巻6番
    詩百篇第1巻 6番* 原文 L’oeil1 de Rauenne sera destitué2, Quand à3 ses pieds les4 aesles5 falliront6, Les deux de Bresse7 auront constitué Turin8, Verseil9 que10 Gauloys11 fouleront. 異文 (1) L’oeil Loeil 1589Me (2) destitué distitué 1605sn (3) à a 1588Rf (4) les (vers2) des 1611B (5) aesles 1555 1557U 1568 1588-89 1589PV 1590SJ 1840 aelles 1557B, aeles 1590Ro, aisles T.A.Eds. (6) f...
  • 詩百篇第1巻2番
    詩百篇第1巻 2番* 原文 La verge1 en main mise au milieu de BRANCHES2 De l onde3 il4 moulle5 le limbe6 le pied7. Vn peur8 voix9 fremissent10 par11 les manches, Splendeur diuine12. Le13 diuin14 prés s assied. 異文 (1) verge vierge 1607PR 1610Po 1627Di 1627Ma 1644Hu 1653AB 1665Ba, Vierge 1650Ri, Verge 1672Ga 1712Guy (2) de BRANCHES de branches 1588-89, des branches 1589PV 1590SJ 1612Me 164...
  • 詩百篇第1巻7番
    詩百篇第1巻 7番* 原文 Tard arriué l’execution faicte Le vent1 contraire2, letres3 au chemin prinses Les coniures.4 xiiij.5 dune6 secte7 Par le Rosseau8 senez9 les entreprinses. 異文 (1) vent Vent 1672Ga (2) contraire contraires 1605sn 1611A 1628dR, contrare 1672Ga (3) letres Lettres 1672Ga (4) coniures. 1555 1557U 1557B 1568X coniurez T.A.Eds. (sauf coniurés 1590Ro 1612Me, Conjurez...
  • 詩百篇第12巻
    第1巻・第2巻・第3巻・第4巻・第5巻・第6巻・第7巻・第8巻・第9巻・第10巻・第11巻・第12巻  ミシェル・ノストラダムス師の予言集の詩百篇第12巻(百詩篇第12巻)は、11篇の四行詩しか現存していない。それ自体がノストラダムスの生存中はおろか、死後2年目の最初の完全版にすら収録されておらず、正編と認められていない。  最初に公表したのはジャン=エメ・ド・シャヴィニーで、1594年のことだったが、本当にノストラダムスが書いたかどうか自体が疑わしい。  第11巻と第12巻には正当性が全くない。最初に紹介したシャヴィニーはノストラダムスの詩篇の偽造を行ったことがあると疑われており(予兆詩旧2番参照)、第11巻と第12巻についても同様に偽造された疑いをかけてしかるべきであろう。  仮に本物だとしても、シャヴィニーは解釈の際にかなりの改変を加えることが度々あっ...
  • 卜占官
     卜占官 (augur, ぼくせんかん) は古代ローマにおいて鳥の飛び方、方向、鳴き声などで吉凶を占った占い師のことである。卜徴官、鳥占師、鳥占僧などという訳語があてられることもある。  フランス語では augure だが、これは単なる「縁起、前兆」などの意味で用いられることもある。 登場箇所  ラテン語のまま Augur で登場しているのは詩百篇第5巻6番のみである。ほかはいずれも augure(s) と綴られているが、上で述べたように「前兆」の意味でも使われるため、以下の登場箇所全てで卜占官の意味で用いられているわけではない。 詩百篇第1巻34番(未作成) 詩百篇第1巻70番 詩百篇第2巻66番(未作成) 詩百篇第2巻98番 詩百篇第2巻99番(未作成) 詩百篇第3巻26番(未作成) 詩百篇第5巻6番 詩百篇第5巻81番 ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部...
  • 詩百篇集
     詩百篇集ないし百詩篇集(Les Centuries)は、『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』(以下『予言集』)の主要部分をなす四行詩集である。しばしば『予言集』そのものの通称としても用いられる。  日本では、百詩集、百篇詩集などと訳されることもある。  どれが正解ということはないのかもしれないが、「ある占星師の話」での渡辺一夫訳、『十六世紀フランス文学』(V.-L.ソーニエ)での二宮敬・山崎庸一郎・荒木昭太郎訳、『プレイヤード派の詩人たち』(Y.ベランジェ)および『ノストラダムス予言集』での高田勇・伊藤進訳、さらには22人の仏文学者が参加した『フランス文学小事典』などが、全て「詩百篇」を採用していることからすれば、学術的にはそれを実質的な「定訳」と見なしてよいと思われる。(もっとも、G. ミノワ『未来の歴史』の訳者、菅野賢治・平野隆文が「詩百編」としているように、若干の...
  • 詩百篇第10巻76番
    詩百篇第10巻 76番* 原文 Le grand senat1 discernera2 la pompe3, A l vn4 qu apres5 sera vaincu chassé6, Ses7 adherans8 seront à son de trompe, Biens publiez ennemys9 deschassez10. 異文 (1) senat 1568X 1568A 1568B 1590Ro 1772Ri Senat T.A.Eds. (2) discernera disernera 1568X, dicernera 1590Ro, decernera 1594JF 1605sn 1628dR 1649Xa 1649Ca 1650Le 1667Wi 1668 1672Ga 1840, discornera 1716PR (3) pomp...
  • 詩百篇第1巻35番
    詩百篇第1巻 35番* 原文 Le lyon1 ieune le vieux surmontera, En champ2 bellique par singulier3 duelle4, Dans caige d or5 les yeux6 luy creuera Deux classes7 vne, puis mourir8, mort9 cruelle. 異文 (1) lyon Lyon 1590SJ 1605sn 1644Hu 1649Xa 1649Ca 1650Le 1667Wi 1668 1672Ga 1712Guy 1716PR 1981EB (2) champ bellique camp bellique 1589Me 1590Ro 1612Me 1627Di 1627Ma, Champ Bellique 1712Guy (3) sing...
  • ボルドー
     ボルドー(Bordeaux)はフランス、ジロンド県の県庁所在地でアキテーヌ地域圏の首府。歴史的に重要な港湾都市である。 【画像】 『旅名人ブックス ボルドー』(第4版) 概要  古代ローマ時代の名はブルディガラ(Burdigala)で、属州アクイタニア・セクンダの首府であった。  1154年にイングランド領になると、ワインの輸出港として成長を遂げた。百年戦争中にあたる1453年にフランスが奪還に成功し、以降フランス領。  18世紀には大西洋貿易で大発展を遂げ、その時期に建てられた壮麗な建造物群は「月の港ボルドー」の名でユネスコの世界遺産リストに登録されている(「月の港」はガロンヌ川屈曲部で三日月状に発達したボルドーの異名)。  その壮麗さに感動したヴィクトル・ユゴーは「ヴェルサイユにアントウェルペンを加えるとボルドーになる」と述べたという(*1)。 ...
  • 詩百篇第1巻74番
    詩百篇第1巻 74番* 原文 Apres seiourné vogueront1 en Epire2 Le grand3 secours viendra vers Antioche4, Le5 noir poil crespe6 tendra7 fort à l empire8 Barbe d ærain9 le10 roustira11 en broche. 異文 (1) vogueront vagueront 1606PR 1607PR 1610Po 1627Di 1627Ma 1644Hu 1650Ri 1653AB 1665Ba 1716PR(a b), vagueron 1716PRc (2) Epire Empire 1588-89 1605sn 1611B 1612Me 1628dR 1649Xa 1672Ga 1716PR 1981EB,...
  • outrage
    outrage は現代フランス語では「ひどい侮辱、凌辱」「(ルールなどに)背くこと」「(容姿などを)損なうこと」などの意味(*1)。  中期フランス語では、「あらゆる過度の行動」(toute action exessive, exagération)、「暴言」(excès de langage)、「侮辱」(offense, affront)、「罪」(forfait, crime)、「荒廃」(dévastation, ravage)、「無謀、蛮勇」(témérité, bravoure excessive, excès d’orgueil)などの意味(*2)。 動詞化した outrager は「ひどく侮辱する、凌辱する」「(ルールなどに)背く」の意味(*3)。  中期フランス語では現代語のoutragerと同じ意味のほか、「手ひどく扱う、打つ、傷つける」(traiter avec...
  • 詩百篇第1巻46番
    詩百篇第1巻 46番* 原文 Tout aupres1 d Aux2, de Lectore3 Mirande Grand feu du ciel4 en troys nuicts tumbera Cause5 auiendra bien stupende mirande6 Bien peu apres la terre7 tremblera. 異文 (1) aupres apres 1589PV 1591BR 1597Br 1605sn 1606PR 1607PR 1610Po 1611A 1611B 1628dR 1627Ma 1649Xa 1650Ri 1981EB 1716PR, au pres 1612Me (2) d Aux d aux 1612Me 1665Ba, d Auch 1672Ga (3) de Lectore d...
  • 詩百篇第1巻1番
    詩百篇第1巻 1番* 原文 Estant assis de nuit1 secret2 estude, Seul repousé3 sus la selle4 d ærain5 Flambe exigue sortant de solitude6, Fait proferer7 qui8 n est à9 croire vain10. 異文 (1) nuit Nuit 1772Ri (2) secret secrette 1672Ga (3) repousé repose 1588Rf 1589Me 1612Me (4) selle selie 1665Ba (5) d ærain d arin 1588Rf 1589Me 1612Me, d arain 1589Rg 1589PV, d ærin 1627Di 1644Hu 1653AB...
  • ナルボンヌ
     ナルボンヌ (Narbonne) はフランスのラングドック地方、オード県の都市。古代ローマの植民都市時代にはナルボ・マルティウス (Narbo Martius) と呼ばれ、中世にはナルボン (Narbon)、ナルボナ (Narbona) などとも呼ばれていた。都市名の正確な語源は不明だが、地元の古い言葉では Nar- が川を意味する接頭辞のため、川と結びつきのある地名と考えられている。実際、プトレマイオスは付近を流れるオード川のことをナルボンと呼んでいた(*1)。 【画像】1906 年の古地図 フランス・ナルボンヌ 歴史  ナルボンヌは紀元前118年に建造されたローマの植民都市を起源とし、後にはガリア=ナルボネンシス州の州都となった。  その後、西ゴート族、サラセン人、フランク族など度重なる侵略や河港の交易の盛衰の影響を受け、町も浮沈を繰り返した。  近代にな...
  • リグーリア
     リグーリア (Liguria) はイタリア北西沿岸部の地域名で、現代では州の名前にもなっている(州都はジェノヴァ)。 リグーリアが面する海はリグーリア海 (Mar Ligure) と呼ばれており、その海岸が観光地・保養地として高名なリヴィエラである。  地名はこの地に元々住んでいたリグリア人にちなむが、紀元前2世紀にローマ人が進出し、ブドウやオリーブの栽培地帯となった。現代では、より多角的な農業が営まれている。 【画像】 旅名人ブックス52 ジェノヴァとリヴィエラ海岸(第2版) ノストラダムス関連  フランス語ではリギュリー (Ligurie)、形容詞形はリギュリアン (Ligurien) ないしリギュール (Ligure) である(現代語では前者はリグーリア地方について使い、後者は古代のリグリア人について使う)。ただし、ノストラダムスは以下のように、や...
  • 詩百篇第8巻76番
    詩百篇第8巻 76番* 原文 Plus Macelin1 que roy2 en Angleterre Lieu obscur3 nay4 par5 force aura l empire6 Lasche sans foy, sans loy saignera terre7, Son temps8 s approche9 si pres que10 ie11 souspire12. 異文 (1) Macelin Macclin 1603Mo 1650Mo, Marcelin 1653AB 1665Ba 1720To (2) roy 1568X 1568A 1568B 1590Ro 1591BR 1597Br 1611A 1772Ri Roy T.A.Eds.(sauf leRoy 1650Mo) (3) obscur obsur 1572Cr ...
  • cueur
     cueur は現代フランス語の coeur (心) に当たる語である。ただし、その意味は現代よりも幅広く、「勇気」(courage)、「意志、決意」(volonté, détermination)、「記憶」(mémoire)、「遺恨」(rancune)、「野望」(ambition)、「恐怖」(peur)、「安寧」(bien-être)、「健康」(santé)、「胃」(estomac)、「嘔吐感」(nausée)、「不快」(dysphorie, mésaise)、「高慢」(orgueil)、「誠実さ」(sincérité)などの意味もあった(*1)。 登場箇所 詩百篇第1巻5番 詩百篇第1巻9番 百詩篇第1巻11番 詩百篇第3巻15番(未作成) 詩百篇第3巻16番(未作成) 詩百篇第4巻5番 詩百篇第4巻21番(未作成) 詩百篇第4巻73番(未作成) 詩百篇第5巻1番 詩百篇第5巻7...
  • 未来の事件の有名な予言
     このページは、信奉者の間で、未来に起こる出来事の予言として解釈されることが多かった予言の索引である。有名な予言の断片を知っていても、それが何巻の何番なのか思い出せないケースなどがあると予想される。一応、当「大事典」上部には検索窓が付いているが、訳し方によってヒットしないこともありうる。この索引はそれに対応するためのものである。  「有名」の基準は管理者の主観に負うところが大きいが、主として複数の文献で目にしたことがある解釈を取り上げている。なお、通説的な訳と当サイトの訳が異なる場合があるが、検索しやすいようにあえて通俗的な訳で掲載しているものも少なくない。管理者個人はこれらの解釈を支持するものでは全くない。 テーマ別分類  事例は大まかなテーマで分類している。  なお、ノストラダムス予言の主題別索引(天災、飢餓などのテーマで四行詩を分類している)も必要に応じて参照...
  • 詩百篇第1巻
    第1巻・第2巻・第3巻・第4巻・第5巻・第6巻・第7巻・第8巻・第9巻・第10巻・第11巻・第12巻  ミシェル・ノストラダムス師の予言集の詩百篇第1巻(百詩篇第1巻)は、100篇の四行詩で構成されている。補遺篇などは存在しない。予言集初版に収録されていた。 翻訳  以下に詩百篇第1巻の全100篇の翻訳を提供する。  詩番号にリンクが貼ってあるものは、別ページに解説を用意してある。リンク先の原文の底本は1555Vである。ただし、詩番号の隣の*にリンクが貼ってある場合は、当面、非公開なのでご理解いただきたい。  訳文はいずれも不断の見直しを必要とする仮訳だが、とりわけ解説を作成していない詩については、今後の詳細な分析の中で主として採用する訳文が大きく変更される可能性があることを、あらかじめご承知おきいただきたい。  ( )は言葉を補ったもの、〔 〕は難読語の...
  • 詩百篇第1巻12番
    詩百篇第1巻 12番* 原文 Dans peu dira1 faulce2 brute, fragile, De bas3 en hault4 esleué5 promptement6 Puys en instant7 desloyale8 labile9 Qui de Veronne aura gouuernement. 異文 (1) dira ira 1672Ga (2) faulce fausse 1610Po 1665Ba (3) De bas Debat 1606PR 1607PR 1610Po 1627Di 1627Ma 1650Ri 1653AB 1665Ba 1716PR (4) en haut enhaut 1650Le 1668A (5) esleué esleue 1589PV, éleue 1627Di, es...
  • effrayeur
     effrayeur は辞書にない単語であり、古語辞典などにも見当たらない。  もっとも、フランス語の動詞には effrayer (怯えさせる、たじろがせる) があり、名詞には frayeur (恐怖、怖じ気) という語があるので、これらの類語であろうことは見当がつく。そして、フランス語の -eur は「~する」を意味する形容詞や「~するもの」を意味する名詞を作る接尾辞なので、effrayer の名詞化と理解すれば「怯えさせるもの」の意味になるだろう。  マリニー・ローズは中世のフランス語の esfrëor (恐怖) の変形と見たが(*1)、意味合いとしては同じことである。DALF では esfreor の綴りの揺れとして esfreoyeur を挙げている(*2)。  なお、有名な恐怖の大王の詩(第10巻72番)では行末に置かれており、韻を整えるための変形であるかのよう...
  • 詩百篇第1巻26番
    詩百篇第1巻 26番* 原文 Le grand1 du fouldre2 tumbe3 d heure4 diurne5, Mal predict6 par porteur7 postulaire8 Suiuant presaige tumbe9 d heure10 nocturne11, Conflit12 Reins13, Londres14, Etrusque15 pestifere16. 異文 (1) Le grand Le grain 1572Cr, La grand 1589Me 1612Me (2) fouldre Foudre 1672Ga (3) tumbe tombe 1588-89 1589PV 1590SJ 1591BR 1597Br 1605sn 1606PR 1607PR 1610Po 1611A 1611B 1612M...
  • 詩百篇第10巻73番
    詩百篇第10巻 73番* 原文 Le temps present auecques1 le passé, Sera iugé2 par grand Iouialiste3, Le monde4 tard luy5 sera lassé, Et desloial6 par le clergé7 iuriste8. 異文 (1) auecques auec 1650Mo, auecque 1665Ba 1667Wi 1672Ga 1720To (2) iugé iuge 1650Mo (3) Iouialiste Jomaliste 1672Ga (4) monde Monde 1672Ga (5) luy de luy 1568X 1590Ro 1672Ga, par luy 1627Ma 1627Di 1644Hu 1650Ri 1653A...
  • 詩百篇第1巻17番
    詩百篇第1巻 17番* 原文 Par quarante1 ans l Iris2 n aparoistra, Par quarante ans tous les iours sera veu La terre3 aride en siccité4 croistra, Et grands5 deluges6 quand7 sera aperceu. 異文 (1) quarante quarente 1605sn 1716PRa (2) l Iris l iris 1590SJ 1612Me 1649Ca 1650Le 1667Wi 1668 (3) La terre Par terre 1606PR 1607PR 1610Po 1716PR, La Terre 1672Ga (4) siccité siccite 1649Ca (5) gran...
  • 詩百篇第10巻75番
    詩百篇第10巻 75番* 原文 Tant attendu ne1 reuiendra2 iamais3 Dedans l Europe4, en Asie5 apparoistra6 Vn de la ligue7 yssu8 du grand9 Hermes, Et sur tous10 roys11 des orientz12 croistra. 異文 (1) ne de 1716PR(a c) (2) reuiendra viendra 1667Wi (3) iamais jamais! 1668A (4) l Europe l europe 1568X 1590Ro (5) Asie asie 1627Di, Asia 1672Ga (6) apparoistra a pparoistra 1611A(a b) (7) li...
  • 詩百篇第1巻64番
    詩百篇第1巻 64番* 原文 De nuit soleil1 penseront2 auoir3 veu, Quand le pourceau4 demy-homme5 on verra, Bruict, chant6, bataille7, au ciel8 battre aperceu Et bestes brutes a9 parler10 lon11 orra. 異文 (1) soleil Soleil 1568C 1589PV 1591BR 1605sn 1606PR 1607PR 1610Po 1611A 1627Ma 1627Di 1644Hu 1649Xa 1650Ri 1653AB 1665Ba 1672Ga 1712Guy 1716PR 1792La 1981EB (2) penseront penserent 1605sn 1628dR...
  • 詩百篇第1巻51番
    詩百篇第1巻 51番* 原文 Chef1 d Aries, Iuppiter Saturne, Dieu eternel2 quelles3 mutations !4 Puis par5 long siecle son6 maling temps7 retourne, Gaule Itale8 quelles9 esmotions !10 異文 (1) Chef Chefs 1605sn 1611A 1628dR 1649Xa 1667Wi (2) eternel Eternel 1588-89 1667Wi 1672Ga (3) quelles qu’elles 1590SJ 1665Ba (4) mutations! mutations? 1557U 1557B 1568 1590Ro 1591BR 1597Br 1606PR 160...
  • ラッパ
     喇叭(らっぱ)は金管楽器の総称であり、吹口がすぼまり、反対側が朝顔のように開いている。もとは弁のないナチュラルトランペットを指しており(*1)、現在でも特にそれを指すことがある(*2)。語源についてはいくつかの説があり、サンスクリット語の rappa (*3)、オランダ語の roeper (*4)、古代中国で軍用信号機を意味した喇叭(*5)などからとされる。少なくとも17世紀の浮世草子には「らっば、ちゃるめら、万の物の音迄もゆたかに」といった用例がある(*6)。  旧約聖書ではハツォーツェラー(まっすぐな朝顔形の金管楽器)の訳語として「らっぱ」が用いられる(*7)。これはもともと非宗教的な楽器であったが、しだいに宗教的な儀式と結びつくようになった。また、雄羊の角笛(ショーファール)も「らっぱ」の一種とされ、ギリシア語訳聖書ではいずれも「サルピンクス」の語があてられる(*8)。 ...
  • 詩百篇第10巻95番
    詩百篇第10巻 95番* 原文 Dans les Espaignes viendra Roy1 trespuissant2, Par mer terre3 subiugant4 or5 midy6, Ce7 mal fera8 rabaissant le croissant9, Baisser les æsles10 à ceux du vendredy11. 異文 (1) Roy un Roi 1712Guy (2) trespuissant tres-puissant 1590Ro 1597Br 1603Mo 1610Po 1611B 1644Hu 1649Ca 1650Mo 1650Ri 1650Le 1653AB 1665Ba 1667Wi 1668 1716PR(b c) 1720To 1840 1981EB, tres Puissant 16...
  • 詩百篇第1巻50番
    詩百篇第1巻 50番* 原文 De l aquatique1 triplicité2 naistra3 D vn4 qui fera le ieudy5 pour6 sa feste7 Son bruit8, loz9, regne10, sa11 puissance croistra, Par terre mer12 aux orients13 tempeste. 異文 (1) l aquatique l Aquatique 1672Ga (2) triplicité triplicity 1672Ga (3) naistra n aîtra 1716PR(a c) (4) D vn Un 1672Ga (5) ieudy 1555 1557U 1557B 1568 1590Ro 1627Di 1653AB 1665Ba 1772Ri ...
  • crespe
     現代フランス語の crêpe は男性名詞としては織物の「縮緬」、女性名詞としては菓子の「クレープ」の意味で、形容詞としての用法はない。  しかし、中期フランス語の crespe は、織物の一種という名詞的用法のほかに、形容詞として「縮んだ」(crêpé)、「縮れた」(crêpu)の意味があった(*1)。 登場箇所 詩百篇第1巻74番 詩百篇第2巻79番 詩百篇第3巻43番(未作成) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • monstre
     monstre は、英語のmonster と同じく「怪物」「奇形」の意味。  ラテン語の monere (警告する)から派生した monstrum を語源とする。monstrum は多様な意味を持つ言葉で、「怪物」「驚異」「前兆」「恐怖(を感じさせる出来事や行為)」などの意味を持った。そして、中世から近世にかけての「怪物」には、多彩な意味が付与された。  そうした思想を反映して、16世紀の名医アンブロワーズ・パレは、怪物が生まれる要因として、精液の条件や母胎への影響のほか、「悪魔」の影響を挙げただけでなく、逆に「神の栄光」や「神の怒り」を挙げた。つまるところ、当時の言説では「怪物」は単に邪悪なものではなく、神意の顕現をも示しうるものだったのである(*1)。  なお、12世紀から16世紀には、現代のmontrer(示す)につながる意味もあった。具体的には、「示すこと」(acti...
  • 詩百篇第1巻32番
    詩百篇第1巻 32番* 原文 Le1 grand empire2 sera tost translaté3 En lieu petit qui bien tost4 viendra croistre Lieu bien infime d exigue5 comté6 Ou7 au milieu viendra poser son sceptre8 異文 (1) Le grand La grand 1672Ga (2) empire 1555 1557U 1557B 1568 1589PV 1590Ro 1590SJ 1650Le 1668 1772Ri 1840 Empire T.A.Eds. (3) translaté transsaté 1605sn (4) bien tost bien-tost 1644Hu 1649Xa 1772Ri ...
  • monopole
     monopoleは現代フランス語では「専売、独占」「特権」等の意味だが、14世紀から17世紀には「陰謀、策略」の意味をもっていた(*1)。  ジャン=ポール・クレベールは「陰謀」に加え「反乱」の意味もあったとしている(*2)。 登場箇所 詩百篇第1巻79番 詩百篇第2巻49番(未作成) 詩百篇第8巻38番(異文として) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • tare
     tare は現代語としては「商品の風袋の目方」「(商品、人、生物学的などの)欠陥、瑕疵」などの意味。マリニー・ローズはイタリア語の語源に遡っているが、「欠陥、欠点」などの意味を挙げているので、現代語の用法と特に違わない。  中期フランス語では「商品の質の低下ないし重さの目減り」(déchet dans le poids ou la qualité d une marchandise)、「損害」(dégât)、「欠陥」(défaut)、「痛手」(dommage) などの意味だった(*1)。  ピエール・ブランダムールもユゲの辞書に基づき「失うこと、減ること」と注記している(*2)。ベルナール・シュヴィニャールも同じである(*3)。シュヴィニャールが同時に指摘しているように、ジャン=エメ・ド・シャヴィニーは multitude (多数、群衆) と置き換えているが(*4)、語源的...
  • pavillon
     pavillon は現代フランス語では「小亭」「船旗」などの意味。  中期フランス語では、「祭壇や寝台の天蓋」(dais d un lit, dais d un autel)、「蒼穹」(voûte du ciel)、「軍のテント」(tente militaire)、「軍旗」(étendard)、「建物の本体」(corps de bâtiment)などの意味があった(*1)。 登場箇所 詩百篇第2巻44番 詩百篇第5巻76番 詩百篇第8巻66番 詩百篇第8巻75番(未作成) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • sort
     sort は現代フランス語では「運命」「籤」「まじない」などの意味。中期フランス語では「魔術、呪詛」(sortilège)、「魔法使い」(sorcier)、「元金」(le capital)、「総額」(montant)などの意味もあった(*1)。古フランス語では「予言」(prédiction)、「投票、議決」(suffrage, décision)などの意味もあった(*2)。 登場箇所 詩百篇第1巻81番 詩百篇第3巻48番(未作成) 詩百篇第3巻66番(未作成) 詩百篇第6巻18番 詩百篇第9巻77番 詩百篇第10巻45番(未作成) ※記事へのお問い合わせ等がある場合、最上部のタブの「ツール」>「管理者に連絡」をご活用ください。
  • ナポリ
     ナポリ (Napoli) は、イタリア、カンパーニア州の州都であり、ナポリ県の県庁所在地である。イタリア南部の中心都市として、古代ギリシアの植民都市以来の長い歴史を持つ。  現名ナポリの語源は新しい都市の意味を持つ古代ギリシア名称「ネアポリス」である。フランス語名はナプル (Naples)。 【画像】『ナポリと南イタリアを歩く』 概要  ヴェズヴィオ山付近のナポリ湾に面し、サルデーニャ島やシチリア島に渡る際の基点となる港町である。  紀元前5世紀に古代ギリシアの植民都市が建設され、前326年にローマに支配されたが、ギリシア的諸慣習は維持された。12世紀以降、18世紀に至るまで7つの王家に支配された。  1282年にアンジュー家の王を戴くナポリ王国が成立し、ナポリはその首都となった。14世紀のロベルト賢王の時代には文芸が保護され、大いに栄えたが、14...
  • 詩百篇第12巻56番
    詩百篇第12巻 56番* 原文 Roy contre Roy le Duc contre Prince, Haine1 entre iceux, dissension2 horrible. Rage fureur sera toute prouince3 France grand4 guerre changement terrible. 異文 (1) Haine Haîne 1689PA 1689Ma (2) dissension dissention 1667Wi 1668P 1689PA 1689Ma 1689Ou 1689Be 1720To 1780MN (3) toute prouince toute Province 1667Wi 1672Ga 1689PA 1689Ma 1689Ou, en tout Province 172...
  • ビゴール
     ビゴール (Bigorre) はフランスの古い地方名。現在のオート=ピレネー県とある程度重なり、アドゥール川上流の盆地を占めていた(*1)。同県の県庁所在地タルブはビゴールの中心都市でもあり、古くはビゴーラ (Bigorra) とも呼ばれた(*2)。  支配者はめまぐるしく変わったが、1425年から1607年まではフォワ伯領となっていた。1607年以降はフランス王国に編入された(*3)。 ノストラダムス関連  百詩篇では何度か言及されている。地方名なのか、タルブの古称なのか判然としない事例もあるが、以下の詩篇でビゴールに言及されている。 詩百篇第3巻25番(未作成) 詩百篇第4巻76番 詩百篇第4巻79番(未作成) 詩百篇第5巻98番  なお、詩百篇第8巻86番に登場するBihoroをビゴールとひきつける見解もある。 関連地図 ※記事へのお問い合わせ...
  • 詩百篇第1巻44番
    詩百篇第1巻 44番* 原文 En brief1 seront2 de retour sacrifices3, Contreuenants4 seront mis à martyre5 Plus ne6 seront moines7 abbés8 ne nouices9 Le miel10 sera beaucoup plus cher11 que cire12. 異文 (1) brief 1555 1588-89 1594JF bref T.A.Eds. (sauf breb 1627Ma, breb. 1644Hu 1650Ri 1653AB 1665Ba) (2) seront soront 1627Di (3) sacrifices Sacrifices 1672Ga, sacrifice 1716PRc (4) Contreu...
  • ネプトゥヌス
     ネプトゥヌス(Neptunus)はローマ神話の海神である。英語ではネプチューン(Neptune)、フランス語ではネプチュヌ(Neptune /nɛptyn/)。  ギリシア神話でのポセイドンに対応する。 【画像】 聖闘士聖衣神話EX 海皇ポセイドン インペリアルスローンセット 天文学・占星術  「海王星」にその名が与えられているが、その発見は1846年のことであり、16世紀のノストラダムスは認識していなかった。  信奉者の中には、ノストラダムスは海王星をも見通していたという認識に基づき、詩百篇集に登場する Neptune には「海王星」と訳すべき用例が存在している、と主張する者たちもいる。 【画像】MOVA(ムーバ) 光で回るムーバグローブ 海王星 ノストラダムスの用例  ノストラダムスはネプトゥヌスを「提督」、なかんずく知人であった...
  • 詩百篇第1巻5番
    詩百篇第1巻 5番* 原文 Chassés1 seront sans faire2 long combat Par le pays3 seront4 plus fort greués5 Bourg cité6 auront plus grand debat, Carcas.7 Narbonne8 auront9 cueurs10 esprouués11. 異文 (1) Chassés Cassez 1627Di (2) sans faire 1555 1589PV 1590SJ 1594JF 1649Ca 1650Le 1667Wi 1668 1672Ga 1840 faire 1557U 1557B 1568X 1568A 1588-89 1590Ro, pour faire 1568B 1568C 1591BR 1597Br 1610Po 1605...
  • 詩百篇第12巻4番
    詩百篇第12巻 4番* 原文 Feu, flamme, faim,1 furt, farouche, fumée Fera faillir, froissant fort, foy faucher. Fils2 de Denté.3 toute Prouence humée. Chassé4 de regne5. enragé sang6 cracher7. 異文 (1) faim, Taun, 1627Ma 1644Hu 1650Ri 1653AB 1665Ba 1697Vi 1698L 1720To, Tuan. 1627Di, Faum, 1689Vo (2) Fils Flis 1605sn (3) Denté. Denté 1611A 1611B, Derité 1627Ma 1627Di 1644Hu 1650Ri, Derité,...
  • barbe
     barbe は「ひげ」の意味。普通は「あごひげ」「ほおひげ」の意味で、「くちひげ」は moustache だが、『ロベール仏和大辞典』では barbe が「ときにあご、頬、口のひげの総称としても用いられる」とある。  もっとも、DMFには「顎と頬のひげ」(poils du menton et des joues)としか書かれていないので(*1)、ノストラダムスの時代に口ひげまで含めた用法があったかは不明である。  五島勉は第2巻79番の解釈に際し、moustache はピンとはねた口ひげだけを指し、それ以外の口ひげは barbe と呼ぶことが多かったと主張したが(*2)、このような説明が正しいかは確認が取れない。  なお、「ひげ」の漢字は「髭」「鬚」「髯」の3種類があるが、「髭」は口ひげ、「鬚」は顎ひげ、「髯」は頬ひげの意味に使う。  『明鏡国語辞典』には「総称として...
  • 詩百篇第1巻47番
    詩百篇第1巻 47番* 原文 Du1 lac2 Leman les sermons3 facheront Des4 iours seront reduicts par les5 sepmaines6, Puis mois, puis an, puis tous deffailliront7, Les magistrats8 damneront9 leur10 loys11 vaines12. 異文 (1) Du De 1612Me (2) lac Lac 1649Ca 1650Le 1668A 1672Ga, Lact 1668P Leman lêman 1612Me, Lement 1716PRb (3) sermons Sermons 1672Ga (4) Des Les 1588Rf 1612Me 1627Di 1627Ma 1...
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