自律訓練法

自律訓練法の実際の具体的な訓練方法や実施の際のコツ、習得法、注意点、自律訓練法の効果などの解説、詳細、細かいノウハウ。自律訓練法は脳幹の機能を回復させ、また、速読、映像記憶を身に付けやすくします。



  • 自律訓練法(じりつくんれんほう、autogenic training)とは、ドイツの精神科医シュルツ(Schultz,J.H.)によって創始された自己催眠?法であり、治療技法である。ストレス緩和、心身症?神経症?などに効果がある。

  • 自律訓練法の構成
最も一般的な自律訓練法は、次の背景公式(基礎公式ともいう)と第1公式~第6公式の合計7つの公式からなる。

背景公式

:気持ちがとても落ち着いている。

第1公式

:手足が重い。

第2公式

:手足が暖かい。

第3公式

:心臓が静かに打っている。

第4公式

:呼吸が楽になっている。

第5公式

:お腹が暖かい。

第6公式

:額が涼しい。
これらの公式を順に心の中で繰り返し唱え、自己催眠状態になっていく。目的に応じて、一部の公式を省いたり、別の公式にするなどした変法も多い。

なお、数学などでもないのに「公式」という言葉は奇異であるが、自律訓練法では「公式」というのが普通である。
  • 効果
自律訓練法は、疲労回復、ストレス緩和、仕事や勉強の能率向上、抑鬱(よくうつ)や不安の軽減などの効果がある。

また、心身症、神経症などの精神科、心療内科領域の病気にも効果がある。
  • 実施方法
実施に先立ち、以下のようなことに注意する。専門家の指導の元に行うことが好ましい。

実施場所は、気が散らないように、静かで快適な温度の場所がよい。

極端な空腹感や満腹感があるときや便意のあるときは、気が散るので実施を避ける。

衣服はゆったりとしたものが良い。身体を締め付けるベルトやネクタイは外す。

姿勢は仰向けか、椅子に座った姿勢が良い。目は閉じる。

1回あたりは最大でも5分程度に留めておく。1日に2~4回程度が適量と言われている。

心臓、呼吸器、消化器、脳に疾患のある場合は、行なうべきではない。


準備が出来たら、背景公式~第1公式~第6公式までを心の中で唱える。身体が公式に通りになることを感じとれるように注意を集中する。しかし、緊張状態になってはいけない。

成功すれば各公式のような感覚を得られるはずである。このときは、感覚的なものだけでなく手足の温度の上昇、心拍数?の減少などの身体的な変化が実際に起きている。

自律訓練法を終了するときには、必ず消去動作(終了動作などともいう)を行なう必要がある。これを怠ると不快感や脱力感などが起こることがある。消去動作は、手足の屈伸を数回行い、背伸びと深呼吸を行なってから目を開ける。

自律訓練法. (2007, 5月 7). Wikipedia, . Retrieved 03:05, 5月 7, 2007 from http://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E8%87%AA%E5%BE%8B%E8%A8%93%E7%B7%B4%E6%B3%95&oldid=12380320.
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最終更新:2007年05月07日 12:07
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